開幕が危ぶまれた今季のカレッジフットボールは来週末にいよいよ第1週目を迎えます。大御所たち(パワー5)が登場するまではあと2週間ほどとなりますが、そんな中いよいよ記者の投票によるAPプレシーズンランキングがリリースされました。それを少し分析したいと思います。
コロナで露呈したカレッジフットボール界の「怪物の尾」【前編】
今年のカレッジフットボールはコロナ禍の影響でBig TenとPac-12は参戦を見合わせるということで例年とは全く異なるシーズンとなります。しかもまだコロナの脅威が存在する中で他リーグ開幕が決まるまで紆余曲折ありましたが、そのプロセスの中でカレッジフットボールの奇妙な構造が見え隠れしてきました。
7月下旬にいわゆる「パワー5」と呼ばれる上位カンファレンス群がほぼカンファレンス戦のみの変則スケジュールを発表。形を変えながらもシーズン開幕へ向けて前進したかに見えていましたがそこから事態は急変。現在カレッジフットボール界は今までにない混沌を迎えています。
8月も目前に迫った7月末、コロナウイルスの影響で今季のカレッジフットボールシーズン開幕が危ぶまれる中でACCがついに今季のスケジュールを発表。それによると彼らは10試合のリーグ戦と1試合の交流戦の計11試合で開幕に臨むことになりましたが、今回のスケジュールにはあの名門が参戦するというサプライズ付きになりました。
8月も目前だというのに相変わらず開幕するのか分からないというカレッジフットボール界。いつもならこの時期はシーズンのプレビュー記事で世間は溢れていますが、如何せん今シーズン開幕が危ぶまれているという現状でそのことを書くことに意味があるのかという感じで足踏みさせられているというのが実際のところでしょうが・・・。
今季のカレッジフットボール開幕予定日が刻一刻と近づいていますが、コロナ禍の影響で未だに開幕を迎えられるのか誰も分からない状況が続きます。もし世間的にみても今季の開催は適当ではないとなった場合、シーズンを秋から春に先送りにするという案もありますが、この案にハードルが無いわけではありません。
通常ならあと1週間ほどで各大学チームはプレシーズンキャンプに突入する頃ですが、コロナ禍の影響で開幕に未だ確固たるゴーサインは出ていません。シーズンそのものをキャンセルするカンファレンスやカンファレンス戦だけに絞るスケジュールでいくカンファレンスと開幕へ向け対応は様々ですが・・・。
カレッジフットボール界でチームを鞍替えするのは日常茶飯事ですが、転校先で即試合出場が可能となるにはNCAAから特例をもらうか大学院生トランスファーとして転校するかの2通りしかありません。今回USCからジョージアに転校したJ.T.ダニエルズはその特例を取り付けたのですが・・・。
世界的大流行を見せるコロナウイルスの影響により今シーズンのカレッジフットボール開催に黄色信号が灯っていますが、今季開催を断念せよという声はよく聞きます。これは当然公衆衛生上の主張なのですが、アリゾナ州立大のある教授はこれとは別の理由でシーズンを中止すべきだと話しています。その主張とは?
昨年、そのあまりの強さに所属するカンファレンスから三行半を突きつけられてしまったNCAA3部のセントトーマス大。2021年からの所属先を探していた彼らですが、今回NCAAから特例を受けてカレッジフットボール史上初となる快挙を成し遂げました。その快挙とは?
BLM運動を受けてテキサス大では選手らが同大学にも黒人をもっと受け入れかつての黒人の偉人に敬意を表するよう働きかけていましたが、それを受けて大学側はホームスタジアムであるダレル・ロイヤル・テキサスメモリアルスタジアムのインフィールド名を改名することを決定しました。
アラバマ州の共和党上院議員代表決選投票が7月14日に行われ、元合衆国司法長官であり長官に就任するまでアラバマ州で20年間に渡り上院議員を務めてきたジェフ・セッションズ氏を破りアーバン大元監督のトミー・タバーヴィル氏が当選するという驚きのニュースが飛び込んできました。
NFLのワシントンレッドスキンズは長年批判され続けてきたそのニックネームとロゴの使用を取りやめる決定を下しました。レッドスキンズはネイティヴアメリカンを刺激する名前であり、BLM運動からなる人権問題の圧力に彼らが折れた形になりましたが、今後この流れがカレッジにも押し寄せるのでしょうか?
USCのアイコン的プレーヤーだったRBレジー・ブッシュはスキャンダル発覚によりUSCから追われ2005年に獲得したハイズマントロフィーも自主返還してしまいました。しかし今年6月にUSCと復縁したことでブッシュ氏のトロフィーの行方が気になるところですが、それに関してブッシュ氏が先日裏話を話してくれました。
6月初旬にユタ大のディフェンシブコーディネーターであるモーガン・スカリー氏が、2013年に送ったテキスト(ショートメール)の中で人種差別的用語を使用したことが明らかになったことで謹慎処分を食らっていました。その後の内部調査の後大学は正式にスカリー氏の処分を発表したようです。
Big Tenカンファレンスは今シーズンをカンファレンス戦9試合のみで乗り切ることを表明しました。何としても開幕にこぎつけたい彼らの苦肉の策ではありますが、一方でコロナ禍が収束する兆しはまだ見えません。今季の開幕を懸念する人は多いですが、その中のひとりがオハイオ州立大ADのジーン・スミス氏です。
7月に入りこれまで感染数が高くなかったアメリカ南部でコロナ感染者数が激増。自主トレを行うチームの中にも感染者を出してトレーニングを中止せざるを得なくなった大学もあります。2020年度開幕まであと2ヶ月。果たして今シーズンを無事に迎えることは出来るのでしょうか?
カレッジスポーツ界においてコロナ禍でダメージを受けているのは、秋シーズンが開催されるかどうかだけでなくビジネス方面においても例外ではありません。そんな折スポーツブランドの大手であるアンダーアーマーがUCLAとカリフォルニア大とのスポンサー提携を解消するというニュースが飛び込んできました。
2020年度全米大学王座決定戦プレビュー④【注目のマッチアップ】
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