オレンジボウル
#24 バージニア大 vs #9 フロリダ大
12月30日午後8時(日本時間12月31日午後10時)キックオフ
ハードロックスタジアム(フロリダ州マイアミ市)
全米9位のフロリダ大が2012年以来の11勝目を狙ってACC(アトランティックコーストカンファレンス)のランナーアップで24位のバージニア大をオレンジボウルで迎え撃ちます。
フロリダ大が喫した2敗は現在1位でつい先日CFP準決勝戦でオクラホマ大をメッタ斬りしたルイジアナ州立大から食らったものとライバル・ジョージア大から食らったもの。一方のバージニア大は既に4敗を喫していますが、ACCのタイトルマッチでは同じく先日の準決勝戦でオハイオ州立大を下して決勝進出を果たしたクレムソン大に62対17と大敗しています。
フロリダ大は上に挙げたように2つの強豪チームに白星を喫したわけですが、点差だけを見ればトータルで21点ということで非常に惜しい試合を演じたことからも分かるようにトップ10チームにふさわしい実力を持っています。オクラホマ大を63対28で倒したルイジアナ州立大には42対28と途中まで激しい戦いを演じました。
そしてジョージア大に24対17で敗れたあとの3試合ではトータルで119得点に23失点と圧倒的な差をつけて勝利を重ね、それが幸いして2敗ながら全米9位まで上り詰めたのです。
その原動力はディフェンス。上に挙げた最後の3試合では相手に60ヤード以上のランアタックを許さず試合をボールコントロールゲームに持ち込み相手を圧倒してきました。このパターンがオレンジボウルでも発揮できればバージニア大の攻撃のチャンスの目を摘む事ができるでしょう。特に先日のACC優勝決定戦のクレムソン大戦ではバージニア大はたったの58ヤードしか足で稼ぐことが出来ませんでしたから。
そういった面ではバージニア大のハイブリットQBブライス・パーキンス(Bryce Perkins)の出来がこの試合を左右すると言えそうです。バージニア大が喫した4つの敗戦ゲームではパーキンスは80ヤード以下のランヤードに抑えられているということもあり、QBながらチームナンバーワンラッシャーであるパーキングがバージニア大の命運を握っていると言えそうです。
バージニア大オフェンスの原動力、QBパーキンス
しかもパスディフェンスでも1試合平均192パスヤードしか相手に許してきていないフロリダ大。そして相手から奪ったパスINT数(15)が相手に奪われたパスTD数よりも5つも上回るという珍しい数字も持っています。
バージニア大はブロンコ・メンデンホール(Bronco Mendenhall)監督に率いられ4シーズン目を迎えますがこのオレンジボウルに出場を果たしたことで3年連続のボウルゲーム参戦となります。ACCのレベルが今季低下したため9勝4敗のバージニア大でもオレンジボウルという「ニューイヤーズ6」ボウルの1つに出場できるわけですが、当然彼らの今季の結果は評価されるべきではあるものの、フロリダ大との力の差は歴然。
バージニア大にしてみればクレムソン大戦のような大敗だけは避けたいところです・・・。