2019年度ピーチボウルレビュー

2019年度ピーチボウルレビュー

ルイジアナ州立大63、オクラホマ大28

今季のカレッジフットボールプレーオフ(CFP)準決勝戦第1試合目となったピーチボウル。全米1位のルイジアナ州立大(LSU)と同4位のオクラホマ大とのマッチアップとなりましたが、スコアを見ていただければ分かる通りLSUの独壇場で幕を閉じました。

試合開始からたったの3分弱でLSUのQBジョー・バロウ(Joe Burrow)からWRジャスティン・ジェファーソン(Justin Jefferson)への19ヤードパスTDが決まってLSUが先制。

オクラホマ大もQBジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)からWRシーディー・ラム(CeeDee Lamb)への51ヤードパスを起点にTDを奪いスコアを同点の振り出しに戻ります。

しかしLSUもすぐに反撃。バロウがWRテラス・マーシャル(Terrace Marshall Jr)への8ヤードパスTDを決めて14対7とするとあとはLSUの一人舞台。バロウは次から次へとパスTDを決めてなんと前半だけで403ヤードに7TDというとんでもない数字を残します。またWRジェファーソンも前半だけで4つのTDパスをキャッチ。第2Q残り10分弱で既に35対7とリードを広げ、前半終了時には49対14と後半を残してオクラホマ大の戦意を削ぎ落とすのに十分すぎる点差を広げたのです。

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この日4つ目のTDを決め4本の指を立てるWRジェファーソン

今年最優秀選手に贈られるハイズマントロフィーを受賞したバロウはトータルで8TD(パス7、ラン1)を稼ぎ奪ったヤード数は493ヤード。その大多数の数字を前半だけで奪った彼は後半途中からベンチに下がりましたが、それでもLSUはオクラホマ大に更に差をつけ続け、結局終わってみれば63対28というプレーオフ史上最高得点にして最大得点差をつけた圧倒的な結果に終わったのです。

オクラホマ大ディフェンスは2人のDBに1人のDLを欠き試合開始前から劣勢に立たされていましたが、さらに試合途中でブレンダン・ラドリー・ハイルズ(Brendan Radley-Hiles)がRBクライド・エドワーズ・へレイヤー(Clyde Edwards-Helaire)にこのダーティープレー。

これでラドリー・ハイルズはターゲッティングの反則と取られて即時退場処分に。手薄なディフェンス陣が更に駒不足となる事態に陥り、この戦力では全米随一のLSUオフェンスを止められるはずがありません。

またオクラホマ大のオフェンス陣も前半はハーツが完全に抑えられ前述のラムへの51ヤードロングパスを除けばたったの50ヤード(18投中たったの5投成功)。元々卓越したパサーというわけではなく、リンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督としてはハーツを中心にランゲームを構築してどうにかバロウらLSUオフェンスにポゼッション時間を与えないようにシたかったのですが、LSUに点差をつけられてしまったためパスアタックにシフトしなければならなくなり悪循環。後半ある程度ヤードを稼ぐことが出来ましたが明らかに時既に遅しでした。

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カレッジキャリア最後の試合にしてはあまりにも不甲斐なかったQBハーツ

LSUは既に今季ここまでアラバマ大、アーバン大、ジョージア大、フロリダ大、テキサス大という並み居る名門チームを次々と撃破。そして今回オクラホマ大を駆逐して文句なく全米1位チームとしてCFP優勝決定戦へ駒を進めます。

この試合でオクラホマ大はLSUとの力の差をまざまざと見せつけられてしまい、彼らが4位でプレーオフに進出できたのは間違ったセレクションだったのではないかと思ってしまいますが、これはLSUが異次元の強さを持っていたと言ったほうが良さそうです。数人の先発選手が欠場しなければならなかったオクラホマ大ですから、フルパワーのオクラホマ大とLSUの激突を見てみたかったとも思いますが、おそらくそれでも結果はそう変わることはないでしょう。それほどまでにLSUは完璧なチームでした。

CFPが導入されて以来今年で6回目を迎えますがこれまで全米1位チームがタイトルを手にしたことはありません。しかし今年のLSUを見ているといよいよその「全米1位の呪い」という呪縛を打ち消してくれそうです。

因みにこの試合の数時間前、LSUのオフェンシブコーディネーターであるスティーブ・エンスミンガー(Steve Ensminger)氏の義理の娘さんであり、ニューオーリンズセインツなどのサイドラインリポートターを務めてきたカーリー・マッコードさんがこの試合観戦のために乗り込んだ飛行機が墜落したために亡くなったという惨事がありました。その悲しみを押して完璧なまでのオフェンシブコーリングをこなしたエンスミンガー氏。試合前には一部の選手しか知らなかったこの事実ですが、このエモーショナルな試合を勝利で飾れたこと・・・これもマッコードさんの見えない力が働いたと思いたいです。エド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督は試合後のインタビューで勝利ボールをエンスミンガー氏に手渡したそうです。

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