2019年度の通信簿

2019年度の通信簿

B+

ジョージア大(12勝2敗)

ジョージア大はこのシーズントップ10より下に落ちることはありませんでしたが、サウスカロライナ大戦でのまさかの敗戦とSECチャンピオンシップゲームでのルイジアナ州立大戦での敗戦によりプレーオフ進出を阻まれました。彼らにあともうひとパンチ攻撃力があればまた事態は変わっていたかもしれません。

フロリダ大(11勝2敗)

2季目となったダン・マレン(Dan Mullen)監督体制でフロリダ大は11勝2敗と二桁勝利に乗せ、2年連続10勝以上を挙げることに成功。スケジュール的に割りと楽なシーズンでしたが、11勝挙げることは並大抵のことではありませんから、2019年度シーズンは彼らにとって成功の年だったといえるでしょう。

ノートルダム大(11勝2敗)

開幕時9位発進だったノートルダム大は3戦目でジョージア大に敗れ1敗を喫しました。独立後/無所属である彼らが2018年度に続きCFPに出場するためには無敗で突き進むことが大前提であったため、シーズンの早い段階で1敗してしまったことで彼らのプレーオフへの道は極度に狭くなってしまいました。結局7戦目にミシガン大から2敗目を喰らいそれ以降は彼らのことが話題に上がることはありませんでしたが、11勝2敗という結果は当然評価されるべきです。

ユタ大(11勝3敗)

混乱極めるPac-12カンファレンスでCFP進出に最も近かったのがユタ大ですが、カンファレンス優勝決定戦で敗れそのチャンスを逃すとボウルゲームではテキサス大に対して覇気のない試合で惨敗。シーズン最後の2連敗で彼らの印象が全く変わってしまった感は否めません。それでも11勝を挙げたことは素晴らしいことに変わりはありません。

メンフィス大(12勝2敗)

「グループオブ5」出身チームとして「ニューイヤーズ6」ボウルの一つであるコットンボウルに出場を果たしたメンフィス大。ここでペンシルバニア州立大に敗れはしましたが、途中までがっぷり四つに組んでいました。マイク・ノーヴェル(Mike Norvell)監督はフロリダ州立大へ去ってしまいましたが、2019年度シーズンがメンフィス大にとって特別なものだったことは言うまでもありません。

その他:サザンメソディスト大(10勝3敗)、バージニア大(9勝5敗)など


B

アラバマ大(11勝2敗)

開幕前にはクレムソン大とのナショナルタイトルゲームでの再戦が有力とされていましたが、ルイジアナ州立大との「世紀の一戦パート2」さらにライバル・アーバン大との「アイロンボウル」に敗れプレーオフどころかSEC優勝決定戦にも駒を進めることは出来ませんでした。結果的に11勝を挙げましたが、彼らが「アラバマ大」であることを考えれば今回の結果は決して満足いくものとは言えないでしょう。

ペンシルバニア州立大(11勝2敗)

最近のペンシルバニア州立大は毎年のようにナショナルランキングで上位に位置しBig Tenカンファレンス東地区で地区優勝を狙えると言われてきましたが、3年連続オハイオ州立大に阻まれBig Tenタイトルになかなか手が届いていません。11勝という数字を残しましたが、Big Tenカンファレンスタイトルを取らなければ「やっぱり今年もか」という印象ばかり強くなってしまいます。

ウィスコンシン大(10勝4敗)

ハイズマントロフィー受賞候補RBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)、そして開幕後6試合中4試合を完封勝ちしたディフェンスを擁するウィスコンシン大でしたが、終わってみれば4敗も喫してしまいました。やはりシーズン中盤で食らったイリノイ大戦での番狂わせが痛かった。

アーバン大(9勝4敗)

2019年度シーズン中最高で7位まで順位を上げたアーバン大ですが、フロリダ大、ルイジアナ州立大、ジョージア大というトップランカーたちに相次いで敗れ、ボウルゲームでもミネソタ大に競り負けて4敗を喫してしまいました。しかし最大のライバルであるアラバマ大に勝利したことはその4敗が帳消しになるくらいの快挙でした。

イリノイ大(6勝7敗)

対戦当時全米6位だったウィスコンシン大を倒したイリノイ大。それを起爆剤としてレギュラーシーズンで6勝6敗と勝ち越しこそ逃したものの勝率を5割にしました。結局ボウルゲームで敗れて6勝7敗と負け越すのですが、ロヴィー・スミス(Lovie Smith)監督就任4年目にしてようやくチームに花が咲き始めている感じ。来年に期待大です。

テネシー大(8勝5敗)

テネシー大は2008年度シーズン後にレジェンドであるフィリップ・フルマー(Phillip Fulmer)氏を解雇して以来迷走を続けてきましたが、2年目となるジェレミー・プルイット(Jeremy Pruitt)監督の元2019年度は8勝5敗と勝ち星が先行。ボウルゲームでも勝利していい形でシーズンを終えることが出来ました。

リバティー大(8勝5敗)

リバティー大は2018年度にFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)からFBS(フットボールボウルサブディビジョン)に昇格してきたばかりのチームですが、今年から現場に復帰した元ミシシッピ大の英才ヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督の初年度に8勝5敗で早くもボウルゲームに出場も果たしました。フリーズ監督は前チームのミシシッピ大で結果を残すもチームの学業スキャンダルや自身のスキャンダルで辞任を余儀なくされました。しかしリバティー大というミシシッピ大らが所属するSECチームとは比べ物にならないリソース不足の状態でこの結果を出せたということは、フリーズ監督が監督としての才能に優れている証だと思います。

その他:アイオワ大(10勝3敗)、空軍士官学校(11勝2敗)、ハワイ大(10勝5敗)、サンディエゴ州立大(10勝3敗)、アリゾナ州立大(8勝5敗)、ケンタッキー大(8勝5敗)、セントラルフロリダ大(10勝3敗)、シンシナティ大(11勝3敗)、カリフォルニア大(8勝5敗)、インディアナ大(8勝5敗)など。

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