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CFPが4チームから12チームへ?

CFPが4チームから12チームへ?

カレッジフットボールプレーオフ(CFP)は現在4チーム制で行われていますが、この制度が近い将来変わる流れが出来つつ有るようです。というのも参加チームを現行の3倍である12チームに増やそうという動きがあるというのですが・・・。

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そもそもCFPとは?

その年の頂点を決めるためのポストシーズンのトーナメントであるCFP。この制度は2014年度シーズンに導入されたもので割とあたらしめのシステムです。

約130チームがしのぎを削るFBS(フットボールボウルサブディビジョン、旧NCAA1部A)の中で最強チームを決めるというのはなかなか簡単な作業ではありません。その歴史は古く、かつては数多くのランキングシステムが独自に全米チャンピオンを定めていたという事実が有り、その結果優勝チームが乱立するという状況が生まれていました。

1950年代に入りそのランキングシステムがある程度絞り込まれ、主にAP(アソシエーテットプレス)とUP(ユナイテッドプレス)の記者投票によるランキング、さらにコーチランキング(監督の投票によるランキング)の3つのメジャーランキングが世間に認知されたランキングとして存在感を表すようになりましたが、やはりそこでも統一王者を導き出せない年が出てきたのです。そこでボウルコーリション(Bowl Coalition)やボウルアライアンス(Bowl Alliance)という、全米1位と2位チームを対戦させようとする試みがなされましたが、それらは長くは続きませんでした。

参考記事APランキングとUP(UPI)ランキング
参考記事ボウルコーリション(Bowl Coalition)
参考記事ボウルアライアンス(Bowl Alliance)

そして登場したのがBCS(ボウルチャンピオンシップシリーズ)。1998年度に導入されたこの新システムではコンピューターランキングと人間の投票によるランキングを使い特別な方程式を経て全米1位と2位を選び抜く作業が行われました。このBCSは2013年まで16年間方程式にテコ入れが行われながら使用され続けます。

参考記事ボウルチャンピオンシップシリーズ

しかしその2チームを選別する際にも2番手と3番手のチームの差別化を図る際に批判が巻き起こったり(その多くは弾かれてしまった3番手チームのファンらですが)してしまい、皆が納得するようなシステムとは言えなかったのが事実でした。そこで複数チーム参加型のプレーオフトーナメントの必要性の声が上がっていったのです。

そこで満を持して登場したのがCFP。このシステムではコンピューターランキングは削除され、13人からなる選考委員会の話し合いによって出されるCFPランキングのトップ4チームがプレーオフに進出するという形になりました。当然この際にもこの4つに入れなかった5番手6番手のチームの文句は生まれることになるのですが、長いカレッジフットボールの歴史の中でついにトーナメントによるプレーオフが導入されたのは大変大きな意味を持つものでした。

参考記事カレッジフットボールプレーオフ


4チーム制プレーオフの難点

待ちに待ったプレーオフの導入はいろいろな面でカレッジフットボールを変えてしまいました。

これまではナショナルタイトルゲームが際立った存在であり、そこに出場できるチームは2チームしかなかったため、たとえそこに出場できなかったとしても他のメジャーボウルゲーム(ローズフィエスタシュガーオレンジ)に出場できることに大きな意味が有り、そこでも様々な名勝負が繰り広げられました。

しかしCFPによりプレーオフゲームが3つになったせいで、そこに出場できなかったチームは残念なチーム感がモロに出てしまい、その他のボウルゲームの盛り上がりが確実に減ってしまったことです。またプレーオフに出場できなかったチームのスター選手らはNFLドラフトに備えてボウルゲーム出場を取りやめるというケースが増えたため、CFPゲーム以外のボウルゲームの価値が下がってしまったのです。

そして最大の問題はこのCFPに出場するチームの顔ぶれが毎年似たり寄ったりになってしまったということ。

2014年以来ここまで7年間CFPが行われてきましたが、この間プレーオフに出場したチームは以下のとおりです。

  • アラバマ大:6回
  • クレムソン大:6回
  • オハイオ州立大:4回
  • オクラホマ大:4回
  • ノートルダム大:2回
  • ルイジアナ州立大:1回
  • オレゴン大:1回
  • ジョージア大:1回
  • フロリダ州立大:1回
  • ミシガン州立大:1回
  • ワシントン大:1回

1シーズンに出場できるのが4チームでここまで7年間行われてきたということは、最大で28チームが出場できる計算になりますが、結局出場できているのはたったの10チーム。特に上位4チームだけで合計20度の出場経験が有るということで、まさに一部の同じチームがプレーオフに出場し続けているという事実が浮かび上がってきます。

もっとも強いチームがプレーオフに出場するというコンセプト的に見ればアラバマ大やクレムソン大が毎年のように出場していることを責めることはできません。それよりもプレーオフの椅子が4つしかないために結局常勝チームがこの椅子を牛耳ってしまうという状況が出来上がってしまっていることに問題があるように思えます。

これではそれらのチーム以外のカレッジフットボールファンたちにすれば「また同じ奴らが出ている」「どうせまたあいつが勝つのだろう」という思考になってしまい、興味は薄れてしまうのです。

CFP出場枠の拡張への議論

となれば、プレーオフ枠を増やすべきだという議論は当然沸き起こります。それは始まってから早い段階でかわされてきた話だったのですが、現行のシステムでの開催が2026年までの12年契約としてすでに決まっており、賛否両論があったにせよ4チーム参加型のプレーオフの形を変えようという動きはありませんでした。

しかし今年になってNCAA及びCFP選考委員会がCFP出場枠の拡張の是非を議論するという話が出ると、これまでにないスピードで話がトントン拍子に進み、拡張の話は是非を問うという段階から実際に何チーム参加に増やすかという具体的な話にまで急ピッチで進んだといいます。

そして先日CFP選考委員会らが12チームでのプレーオフの導入案を正式に提案したのです。

それによると以下のような12チームによる新プレーオフ案が議論されているそうです。

  • 10あるカンファレンスの各優勝チームでなおかつファイナルCFPランキングにおいて上位6チームが自動的に出場権を獲得
  • 残りの6チームはランキングで順位が高い順に6チームが自由枠(At Large)で出場権を獲得
  • カンファレンス優勝チームでなおかつファイナルCFPランキングで上位4チームがシード権を獲得
  • ファーストラウンドは第5〜第8シードチームのキャンパスで開催

12チーム制の利点と問題点

参加チームが4チームから3倍である12チームに増えるというのはかなりぶっ飛んでいる感じもしますが、考えられる利点と問題点を挙げてみたいと思います。

利点

参加チームが増える

これが最もわかりやすい利点だと思います。先にも述べましたが、一部の常勝チームが少ない枠を取り合っていたこれまでのシステムと違い、12チームに門戸が開かれれば自ずとこれまで出場したことのないチームにもそのチャンスが回ってくる可能性が増えます。

「グループオブ5」チームに参加権が与えられる

これまでCFPに出場してきた10チームはもれなく「パワー5」と呼ばれる上位カンファレンス群出身チームであり、中堅カンファレンス群である「グループオブ5」勢にはチャンスはないと言っても過言ではありませんでした。しかし12チーム制ならば少なくとも1チームは出場できることが決まっており、常勝チームでない「グループオブ5」チームにもスポットライトが当てられるのです。

つまり、これまでの状況では「グループオブ5」所属のチームは開幕する前からCFP出場の可能性はあってないようなものでしたが、今回の案ではどのチームにも少なからずプレーオフ進出の可能性を抱いて開幕を迎えることができるのです。これは選手のモチベーション的には格段の進歩です。

オプトアウトする選手が減る

またプレーオフの試合が増えることで、これまでのようにプレーオフに出場を逃したためにボウルゲーム出場を回避するような選手が減る可能性があるということ。全米制覇の可能性が残っているのならばNFLドラフトを控えるスター選手らもプレーオフに出場するでしょうし、プレーオフに出場できるチームが12チームに増えればそのケースも増えると思われます。

利益が増える

そしておそらくこれが大人たちがこぞって出場枠を増やしたい理由なはずです。12チーム制になればこれまでCFPの試合が3つだったものが11つに増えるわけです。そうなれば当然テレビの放映数も増え、チケットの売上も増えることになります。特に2020年度は新型コロナウイルスのパンデミックの影響でどの大学も収入をことごとく減らしてしまいました。それを補填するためにこの出場枠の拡大を盛り込もうとしていると考えていると言われても仕方のないことです。

実際に参加チームを12チームにして11試合を盛り込むことで約20億ドル(1ドル100円計算で約2000億円)の増収を見込めるという試算もでているほどですから。

問題点

試合数が増える

レギュラーシーズンの試合数を変えなければ最大13試合、そして現行の4チーム制なら最高で2試合をプレーすることになり、多いチームは最大15試合をこなすことになっています。これですらちょっと多すぎる気がしますが、12チーム制だとシードチームでも16試合、ノンシードチームなら最大17試合も試合をしなければならなくなります。これはすでにNFLの試合数の領域に足を踏み入れるほど。

ファーストラウンドは12月中旬、準々決勝は元旦、その後に準決勝と決勝戦を行うとされており、そうなれば決勝戦はすでに春学期が始まった後に開催されることになります。

試合数が増えれば選手への負担も大きくなります。またプレーオフが春学期開始後に長引けば学業にも影響を与えかねません。これまでさんざん選手の安全第一を掲げてきたNCAAやCFPなのにこの案はそれを逆行していると言わざるを得ません。

結局強豪校によって占められる

確かに参加校が増えれば出場できるチームの数は増えるでしょう。しかしだからといってその増えた枠に入ってくるチームがおなじみのSECやBig Tenチームとなる可能性も拭いきれません。CFPに出場するチームを輩出したカンファレンスには配当金が配られる仕組みになっていますが、結局枠を増やすことですでにその恩恵を大いに受けているSECが更に得をするような状況に陥る可能性も否定できませんし、それはすでに大きく広がっているカンファレンス間のパワーギャップを広げる可能性を含んでいます。

利権をむさぼる大人の構図

早ければ今年から選手たちは自身の肖像権(NIL)を用いて小遣いを稼ぐことが許されることになっていますが、それでも彼らはプレーの対価でお金をもらうことは許されていません。つまり無償で体を削りながらプレーを続けているわけですが、プレーしても一銭も入ってこない彼らにさらに多くの試合をプレーさせることで大人たちが甘い汁を吸うというこの企みは明らかです。

先にも述べたとおり試合数が増えればダメージは蓄積されますし、脳震とう(Concussion)や手術を要するような大怪我を追うリスクも増えていきます。そんな中12チームを戦わせることで11試合もの試合を開催することを可能にし、それを元手に巨額の富を得ようとする大人たち、そして選手らにはその利益は還元されないというこの仕組みはむしろカレッジフットボール自体のインテグリティ(品位)を損ねるのではないでしょうか。

シミュレーション

今回の12チーム制の提案は今月22日に決議にかけられるそうです。また、少なくとも現行の4チーム制度は向こう2年間は継続されますので、今年から12チーム制のプレーオフが導入されるということではありません。前述の通りオリジナルの契約では2026年まで現在の形が継続される契約ですが、全会一致で12チーム制が承認されれば早ければ2023年からそれが導入される可能性も十分ありそうです。

さて、実際12チームのプレーオフが行われるとどの様になるのか気になりますよね。そこで今回は2020年度シーズンを参考にして12チームを選出するシュミレーションをしてみましょう。

出場12チームの選出

まずは各カンファレンスの優勝チームを見てみます。

  • クレムソン大(ACC)
  • オクラホマ大(Big 12)
  • オハイオ州立大(Big Ten)
  • オレゴン大(Pac-12)
  • アラバマ大(SEC)
  • シンシナティ大(AAC)
  • アラバマ大バーミンガム校(C-USA)
  • ボール州立大(MAC)
  • サンノゼ州立大(MWC)
  • コースタルカロライナ大(Sun Belt)

この内ファイナルCFPランキングでランクされているチームでファイナルCFPランキング上位6チームが自動的にプレーオフ進出を果たすことになります。これによると以下の6チームがその権利を獲得することになります。

  • アラバマ大(SEC):1位
  • クレムソン大(ACC):2位
  • オハイオ州立大(Big Ten):3位
  • オクラホマ大(Big 12):6位
  • シンシナティ大(AAC):8位
  • コースタルカロライナ大(Sun Belt):12位

なんと「グループオブ5」カンファレンスからシンシナティ大とコースタルカロライナ大の2チームが自動枠を獲得するのです!これはアツい!!

そして自由枠の6チームの選出ですが、今挙げた6チームを除いた上でランキングの上位6チームが出場権を得ることになります。以下が上位12チームのファイナルCFPランキングです。

  1. アラバマ大
  2. クレムソン大
  3. オハイオ州立大
  4. ノートルダム大
  5. テキサスA&M大
  6. オクラホマ大
  7. フロリダ大
  8. シンシナティ大
  9. ジョージア大
  10. アイオワ州立大
  11. インディアナ大
  12. コースタルカロライナ大

この中からすでに決まっているオートマティック枠6チームを除くと、ノートルダム大テキサスA&M大フロリダ大ジョージア大アイオワ州立大インディアナ大の6チームがアットラージ枠(自由枠)で選出されることになります。

驚くべきは「パワー5」カンファレンスの優勝チームであるオレゴン大はCFPランキングで25位だったためにプレーオフ進出の権利を手に入れることができないという事実です。彼らは当時13位だったサザンカリフォルニア大から金星を奪ってカンファレンスタイトルを獲得しました。もしサザンカリフォルニア大が勝っていれば彼らがプレーオフに進出しする可能性は高く、Pac-12カンファレンスとしてはオレゴン大が勝ってしまったせいで同カンファレンスからプレーオフ出場チームを輩出できなくなるという自体に陥る羽目になったのです。

この12チームの内訳を見るとSECから4チーム、Big Tenから2チーム、Big 12から2チーム、ACCから1チーム、独立校/無所属から1チーム、AACから1チーム、Sun Beltから1チームとなっており、SECの強さが目立ちます。これが先に上げたSECの独壇場になりかねないという不安が的中した形になっています。

しかしながら同時にテキサスA&M大、フロリダ大、アイオワ州立大、インディアナ大、シンシナティ大、コースタルカロライナ大という初出場チームを生むことにも成功。この点は大いに評価されるべきです。

シード校の決定

シード校(4チーム)の条件は先にも挙げたとおり「カンファレンス優勝チームでなおかつファイナルCFPランキングで上から高いランク順に4チームということになっています。これを当てはめると2020年度版では以下の4チームがシード権を獲得することになります。

  1. アラバマ大(SEC覇者)
  2. クレムソン大(ACC覇者)
  3. オハイオ州立大(Big Ten覇者)
  4. オクラホマ大(Big 12覇者)

やっぱりここは見たことのあるチームばかりですが(笑)、実際に昨年選出されたチームと見比べると決定的に違うのはノートルダム大が入っていないことです。つまり新システムだと同じカンファレンスから2つのチームにシード権が与えられないということであり、言い方を変えればカンファレンス覇者にならなければ絶対にシード権はもらえないのです。

昨年に限りノートルダム大はACC所属扱いでしたが、普段は彼らはどこにも属さない独立校(無所属)です。ですから彼らは独立校に戻ったあとではカンファファレンスに属さないため優勝すること自体が不可能なのでどんなに頑張ってもシード権を手に入れることはできないとう非情な事実を突きつけられることになります。

ただこれに関して言えばノートルダム大にとってシード権を取得できないことは必ずしもマイナスというわけではありません。これまではノートルダム大がプレーオフに進出するには無敗ないし最終戦で破れて1敗という条件下でのみ上位4チームに食い込めるというのが現実でした。しかし12チーム制ならばカンファレンス優勝チームという看板がなくとも上位12位以内に食い込みさえすればプレーオフに進出できることになり、これはノートルダム大や他の独立校にとっては逆にプレーオフに行きやすくなったと考えることもできるからです。

ブラケットの決定

出場チームおよびシードチームが決定したところでいよいよブラケットを埋めていきましょう。ランキングの高いチームと低いチームを対戦させる方法でブラケットを組むと以下のようになります。

こうなるとちょっとワクワクしてきませんか?ファーストラウンドの顔合わせはどれも興味深いものばかり。こうなれば盤石な試合などなさそうですからアップセット(番狂わせ)が起きやすいですし、そうなればファンの興味もこれらの試合に注がれることになるでしょう。何よりも負けたらそれでおしまいというトーナメントの性質上、それぞれの試合が盛り上がらないわけがないのです。そうなれば自ずと試合の質は上がっていくでしょう。

個人的にはファーストラウンドをキャンパスで行うのではなく、既存のボウルゲームに組み込んで行うというのも有りではないかと思います。そうなればこれまで興味を持ちづらかったボウルゲームへの関心も深まるというもの。現在はボウルゲームの数自体が増えて飽和状態化しており一つ一つのゲームへの興味は減ってしまっています。それを解決するためにファーストラウンドの4試合をボウルゲームとして開催させるのです。

ただ逆にキャンパスでファーストラウンドを行える利点は地元のビジネスが間違いなく潤うということです。負ければそれでおしまいという状況下での試合は盛り上がらないはずあがありません。客はこぞって試合観戦に訪れようとするでしょうし、そうなればホテル業、飲食業、サービス業、その他諸々この試合による経済効果の恩恵を受けることが出来ます。ホームフィールドアドバンテージを獲得できるという面でもレギュラーシーズンでの試合において負けれらないという意識はさらに高まることも期待できます。

まとめ

かねてより筆者はこのサイトでプレーオフの導入を訴えてきました。その主張は16チーム制でしたが、主張しながらも正直プレーオフの拡張は無いだろうと高をくくっていたのも事実。ですから参加チーム数は16ではないにしろ、12チーム制のプレーオフ誕生が徐々に現実的なものになりそうな現在の流れは非常に喜ばしいところです。

ただ越えなければならない壁は当然あります。一番の障害はスケジュール。レギュラーシーズンのスケジュールを調整しないまま12チーム制のプレーオフを導入すれば多いところで合計17試合をこなさなければならないことになります。いくらなんでもこれは多すぎる。レギュラーシーズンの試合数を減らさなければ選手たちの怪我へのリスクは増える一方です。

しかしながら多くのチームはこの先10年から15年先までのスケジュールをすでに組んでしまっています。もしレギュラーシーズン中の試合数を制限するならばこれらのすでに組まれてしまったスケジュールの調整は必須です。

またレギュラーシーズン後に行われる各カンファレンスの優勝決定戦。昔はこんなものはなかったのですが、SECが1992年にこれを開催しこの試合を開催することで得られる利益の大きさに気づいた他のカンファレンスもSECを追随。現在は10あるすべてのFBSカンファレンスでタイトルゲームが行われることになりました。この試合を排除してかつてのようにレギュラーシーズンの戦績だけで優勝チームを決めれば試合数を減らすことも可能ですが、一度甘い蜜を吸ってしまった各カンファレンスがタイトルゲームという名の金のなる木を手放すとは思えません。

そしてプレーオフゲームの開催時期です。ファーストラウンドからタイトルゲームまで4週に渡って行われることになる12チーム制のプレーオフ。12月から1月中に試合をこなし、春学期(冬学期)にずれ込みすぎずに全行程を終わらすことができるのか?12月といえば秋学期の期末試験週間と重なります。学業との折り合いをどうするかも議論されるべきでしょう。

が、一方で学業やら選手の安全面などを建前で重要視しつつも、12チーム制で生まれる経済効果を優先しようとする大人たちがいることも確か。すでに壊れつつある大学アマチュアスポーツであるカレッジフットボールを12チームのプレーオフを導入することでさらに破壊することにならないかという幾ばくかの心配はあると言えばあります。

ただやはりファンとしては12チームに増えることでプレーオフ出場チームの顔ぶれが増えることは大いに受け入れられることですし、「グループオブ5」勢にチャンスが与えられることは大歓迎です。同じチームを毎年見続けるのに飽きた、というファンにとっても朗報ですよね。

たとえばこのシステムが過去のCFPに導入されたとすれば、有名校ではあるもののトップ4に食い込むことが出来なかったチーム、例えばペンシルバニア州立大とかミシガン大とかウィスコンシン大というBig Tenの大御所、テキサス大やサザンカリフォルニア大といった全国区のチームもプレーオフに出場できたシーズンがありますし、またセントラルフロリダ大やメンフィス大、フロリダアトランティック大といったAACのフレッシュな顔ぶれも参戦できていたことになります。

アラバマ大やクレムソン大といった、CFPでおなじみのチームにとってはやりづらくなるのかもしれませんが、はやりプレーオフ参加チームの拡張は基本的に歓迎したいというのが当方の感想です。調整されるべき点は多々ありますが、皆さんはこの12チーム制プレーオフの導入をどのように捉えますか?

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