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2020年度全米大学王座決定戦リキャップ

2020年度全米大学王座決定戦リキャップ

昨夜(1月11日)行われたCFP全米大学王座決定戦(ナショナルチャンピオンシップゲーム)は第1シードのアラバマ大が第3シードのオハイオ州立大を52対24という大差で退け通算18度目の全米制覇を成し遂げました。

ここではその試合を時系列にそってリキャップしてみたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

第1クォーター

試合開始に先立ちオハイオ州立大はDTトミー・トギアイ(Tommy Togiai)、DEタイリーク・スミス(Tyreke Smith)、Kブレイク・ハウベイル(Blake Haubeil)の3人の先発選手が新型コロナウイルスの影響でこの試合を欠場。一方アラバマ大は10月に足首を骨折して戦線を離れていたWRジェイレン・ワドル(Jaylen Waddle)がウォームアップ。試合に出場するかは開始時までに自身と家族の判断に委ねられるということでした。

そしていよいよ試合開始。前半はアラバマ大のキックオフ、オハイオ州立大からの攻撃で始まります。しかしオハイオ州立大は最初のドライブの最初のスナップでいきなり危機に直面。というのもこの試合で活躍が大いに期待されていたRBトレイ・サーモン(Trey Sermon)が鎖骨を負傷。たったの1キャリーで負傷退場を余儀なくされたのです。

結果的にサーモンは試合会場から病院へ直行。初っ端からオハイオ州立大はゲームプランを乱されるという大打撃を負い、結局このドライブは1度も1stダウンを奪えずにパントに甘んじます。

返しのアラバマ大の攻撃。QBマック・ジョーンズ(Mac Jones)がハイズマントロフィー受賞WRデヴォンテ・スミス(DeVonta Smith)へスクリーンパスを放りそれを受け取ったスミスがスピードに乗って22ヤードゲイン。出だしからこのコンビのコネクションの先制パンチです。

更にジョーンズは立て続けにRBナジー・ハリス(Najee Harris)へチェックダウン。これが12ヤードゲインで一気に相手陣内へ突入。

テンポよく進撃するアラバマ大。今度はハンドオフからハリスが13ヤードのゲインを獲得。徐々にエンドゾーンが近づいてきます。

そして相手陣内22ヤードで迎えた3rd&3ヤード、ここで遂にワドルがラインアップ。そしてジョーンズからのトスを受け取るとスピードに乗って15ヤードのゲイン!

考えてみればこれが2ヶ月半振りの実戦であり、プレーを見ていただければ分かると思いますが怪我のせいで減速することもままならず、プレー後は明らかに足を引きずりながらサイドラインへ戻る様子からも分かるように彼は100%には程遠い状態にあります。にも関わらずこの試合に出場を決めたということはそれだけチームメイトとともにこのタイトルゲームを勝ちたいという強い意志の現れだったのでしょう。

この1stダウンプレーを起点にレッドゾーンへ突入したアラバマ大でしたが1ヤード地点で4th&ゴールという状況を迎えます。ここでニック・セイバン(Nick Saban)監督ならびにオフェンシブコーディネーターのスティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)氏は4thダウントライを敢行。アラバマ大は滅多に4thダウントライをしないチームですからこのプレーにはそれ相応のメッセージが込められていましたが、その期待に応えてハリスがランTDを決めて先制点を挙げます。

このスコアリングドライブは実に12プレーを5分半かけて78ヤード進撃するという濃い内容のドライブでさすがアラバマ大という印象を強く焼き付けました。

しかしオハイオ州立大も黙ってはいません。少々落ち着きを取り戻したQBジャスティン・フィールズ(Justin Fields)は自陣36ヤードからWRクリス・オラヴェ(Chris Olave)への20ヤードパスが決まってアラバマ大陣内へ侵入。

さらに前試合のシュガーボウルで2つのTDを挙げ活躍したTEジェレミー・ラッカート(Jeremy Ruckert)への素晴らしい36ヤードパス&キャッチが決まって一気にアラバマ大陣内レッドゾーンへ。

そして最後はサーモンが退場したために代役として登場したRBマスター・ティーグ・III(Master Teague III)が8ヤードのTDランを見事に決めて同点に。点を取られても取り返すという対アラバマ大戦での絶対条件をまずはクリア。この時点で多くの観戦者達はこの試合は面白くなるぞと予感したことでしょう。

しかし追いつかれたアラバマ大は全く動じません。返しの攻撃では自陣25ヤードラインからのスタートとなりましたが、一発目でジョーンズの伝家の宝刀でもあるプレーアクションからの32ヤードパスがスミスへ決まって一気に相手陣内へ。

更に再びこのコンビネーションで12ヤードゲインのパスがつながると、今度はWRジョン・メッチー・III(John Metchie III)への9ヤードのパスでボールを押し込みオハイオ州立大レッドゾーンへ再び戻ってきます。そしてRBハリスのこの激走。

とにかくハリスはそう簡単には倒れません。ヤードをロスするかと思われたプレーでオハイオ州立大のディフェンダー5人を引き連れながらも貴重な6ヤードを獲得します。そしてこの日2度目の4thダウントライでは再びハリスのランでコンバート。

そしてアラバマ大が5ヤード地点で3ndダウンを迎えたところで第1Qが終了します。

【第1クォーター終了時のスタッツ】

第1Qは両チームそれぞれ2度のポゼッションしかなかったものの、数字を見ればアラバマ大がスコアの割に圧倒しているのが分かります。特に攻撃時間がオハイオ州立大の4分半に比べてアラバマ大は10分半。ただオハイオ州立大はアラバマ大のランをよく止めていることも分かります。

第2クォーターへ

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