2022年度の全米王者を決めるカレッジフットボールプレーオフ(CFP)ナショナルチャンピオンシップゲームが1月9日(日本時間1月10日)にいよいよ行われます。今年の決勝進出チームは全米1位のジョージア大と同3位のテキサスクリスチャン大。昨年のディフェンディングチャピオンであるジョージア大は二連覇を、そしてCFP初出場となるテキサスクリスチャン大は1938年以来のナショナルタイトルを狙います。
試合開催まであとわずかですが、これから数回に渡りこの試合の見どころをお伝えしていきたいと思います。日本時間で開催日時が火曜日の朝9時半過ぎとなりますから観ることの出来る方はなかなかいらっしゃらないかと思いますが、少しでもこの試合を楽しむための情報をお伝えできればいいなと思います。
今回は両チームがここまでどのようにしてたどり着いてきたかを見ていきたいと思います。

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ジョージア大(14勝0敗)
昨年の全米覇者であるジョージア大はその年のSEC優勝決定戦でアラバマ大に負けて以来現在16連勝中。もっと遡れば2020年の11月7日(6戦目)にフロリダ大に敗れて以来ここまで29勝1敗というとんでもない数字を残しているチームです。
今季は開幕戦でオレゴン大と対戦。この試合は昨年までチームのディフェンシブコーディネーターだったダン・レニング(Dan Lenning)氏が監督を務めるチームとの対戦となりましたがこれを49対3で一蹴。いきなりジョージア大の規格外の強さが全米中に知れ渡ります。
5戦目のミズーリ大戦はリードを奪われる展開となりヒヤリとさせられましたが26対22で勝利。レギュラーシーズン中最も危なかった試合はこのミズーリ大戦だったと言えます。
そして大一番となったのはテネシー大戦。この試合に先立ち発表された今季初のCFPランキングで1位の座を奪っていたテネシー大をジョージア大のホームに迎えて行われたこの一戦。ジョージア大はそれまで首位だったもののテネシー大にその座を明け渡してしまったことでモチベーションが上がってしまったのか、27対13というスコア以上の内容で圧倒。首位奪還に成功します。
開幕から負け知らずで11月早々にSEC東地区タイトルをゲット。カンファレンス優勝決定戦では西地区代表のルイジアナ州立大と対決。後半立て続けに得点を許してしまいましたが、負けそうな気配を微塵も感じさせずに勝利。昨年獲り損ねたSECタイトルを手に入れます。
参考記事SEC優勝決定戦:#1 ジョージア大 50、#14 ルイジアナ州立大 30
そして迎えた先日のCFP準決勝戦であるピーチボウル。対戦相手はオフェンス力の高いオハイオ州立大でしたが、ジョージア大は常にオハイオ州立大を追う展開に。ただ途中敵のエースWRマーヴィン・ハリソン・Jr(Marvin Harrison Jr)が負傷退場した影響でオハイオ州立大がスローダウン。その隙を利用して点差を縮めたジョージア大は試合終了間際に逆転を決め、さらに終了直前のオハイオ州立大のFGが大きく外れたことでジョージア大が辛くも勝利を手に入れたのでした。
テキサスクリスチャン大(13勝1敗)
CFPに初出場したテキサスクリスチャン大(TCU)は昨年5勝7敗となったところで21年間チームを率いてきた功労者であるゲリー・パターソン(Gary Patterson)監督を解雇。そしてチーム再建のために白羽の矢が立ったのがサザンメソディスト大でHCを務めていたソニー・ダイクス(Sonny Dykes)監督でした。
ダイクス監督は先に他界された「エアーレイド」オフェンスの生みの親でもあるマイク・リーチ(Mike Leach)監督の下でアシスタントを務めていた直径の弟子。当然彼が操るオフェンスはエアーレイドのコンセプトが散りばめられていますが、タレントの質的に不利とされるチームに有効なエアーレイドを軸にダイクス体制1年目からTCUは躍進します。
前年度が5勝7敗だったということもあり開幕時はランク外から出発。初戦はコロラド大との試合でしたが、この試合で先発QBとして出場したチャンドラー・モリス(Chandler Morris)が負傷退場したためその代役で出てきたのがマックス・ドゥガン(Max Duggan)。以降ドゥガンは先発QBを任され続けることになります。
3戦目にはダイクス監督の古巣であるサザンメソディスト大との撃ち合いを制し迎えた名門オクラホマ大との試合。当時18位だったオクラホマ大を55対24で圧倒するとそれを受けて彼らは今季初のランクインを果たしいきなり17位に飛び込んできます。
そこからカンザス大、オクラホマ州立大、カンザス州立大と合計4チームのランカーとの連戦も制し、10月末には7位まで上昇。さらに11月に発表されたCFPランキングでは4位に食い込み、いよいよプレーオフ進出の可能性が大きくなってきました。
そして迎えたテキサス大戦。この試合はお互いのオフェンスに火がつくかと思われましたが予想を覆してロースコアな展開。しかしこの試合で証明されたのはTCUがオフェンスだけのチームではなくディフェンスもテキサス大ほどのオフェンスを抑え込めるだけの力を持っているということでした。
参考記事#4 テキサスクリスチャン大 17、#18 テキサス大 10
結局レギュラーシーズンを12勝無敗で乗り切ったTCUは3位に順位を上げ、そして所属するBig 12カンファレンスの優勝決定戦で当時10位のカンザス州立大と対決。オーバータイムにもつれ込む激戦となりましたが、この試合は31対28で惜しくも敗れてしまい今季初黒星を喫してしまいます。
参考記事Big 12カンファレンス優勝決定戦:#10 カンザス州立大 31、#3 テキサスクリスチャン大 28
ただCFPランキングのファイナルランキングではこの敗戦にも関わらず3位にとどまることができ、ついに夢のCFP出場を現実のものとしたのでした。
そして迎えたCFP準決勝戦。2位のミシガン大とのフィエスタボウルではミシガン大有利という下馬評を覆す展開でTCUが常にリード。後半目覚めたミシガン大の猛追を受けましたが、51対45というハイスコアゲームを何とか制してこの大舞台で番狂せを起こし、ナショナルタイトルゲームに駒を進めてきたのです。
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