2022年度第5週目レビュー

2022年度第5週目レビュー

2022年度第5週目の土曜日は10月1日ということでいよいよ今シーズンも10月に突入しました。第5週目にはランカー同士の試合が5つも組まれたということで、その結果如何で全米ランキングの顔ぶれも大きく変わる可能性を秘めていました。

そしてランカー同士の試合以外でも素晴らしい試合が盛りだくさん!

そんな第5週目に行われた試合の中から筆者の独断で選んだ主な試合の結果をご紹介していきます。

#14ミシシッピ大22、#7ケンタッキー大19

SEC(サウスイースタンカンファレンス)チーム同士、ならびにランカー同士の対決どちらも4勝0敗でこの試合を迎えました。ケンタッキー大はすでにフロリダ大と対戦してこれに勝っており、それなりの結果を残していると言えますが、対するミシシッピ大はそういった試合をこなしておらず、果たして彼らが全米14位たるチームなのか、というのが明らかになる試合として注目を浴びました。

ホームのミシシッピ大はサザンカリフォルニア大からの転校生であるQBジャクソン・ダート(Jaxon Dart)がこの日も先発。パスヤードが213ヤードでTDがゼロ、パスINTが1、パス成功率が約50パーセントということでTDに絡むことはありませんでしたが、強力なOL陣に守られて数多くのミッドレンジパスを成功させてドライブ継続に貢献。

また1年生RBクインション・ジュドキンス(Quinshon Judkins)も106ヤードのランに1TDとオフェンスにリズムを与えるのに大きく加担。強力なケンタッキー大ディフェンスに阻まれながらもミシシッピ大オフェンスは2つのTDと2つのFGを奪いました。

一方のケンタッキー大は注目のQBウィル・レヴィス(Will Levis)が先発QB。数字的には220ヤードのパスに2TDを奪いますが、この日はミシシッピ大のフロントセブンのプレッシャーに大苦戦。味方OL陣が何度も崩壊し3つのQBを食らってしまいました。しまいには彼の指がこんなことに・・・😱

ただ、この日ケンタッキー大は自らのミスで自滅する羽目に。まずは第1Qに最初のFGを外すと、その後のTD後のPATキックがブロック。さらにレヴィスが自陣エンドゾーンでセーフティーを食らうと、第4Qに3点差で追う展開で相手陣内レッドゾーン付近でボールをなんと2度もファンブル。勝てたかもしれない試合が自らの手からすり抜けていってしまいました。

ミシシッピ大は攻守ともにフィジカルで安定した力を持っているという印象。トップ5とはいかないまでもトップ10内に入れるだけの実力を擁しているのではないでしょうか。今後SEC西地区レースをかき回す存在となるのか注目です。


#1ジョージア大26、ミズーリ大22

全米1位のジョージア大ミズーリ大に乗り込んで行われたこの一戦。ジョージア大の楽勝となるかと思われましたが、彼らはとんだ苦戦を強いられたのでした。

ジョージア大オフェンスが立ち上がりからなかなかドライブを進められず、自身のファンブルなどもあり得点できない中、ミズーリ大でこの日大活躍したのはキッカーのハリソン・メヴィス(Harrison Mevis)でした。

メヴィスは先週のアーバン大でFGを外しそれが遠因となって勝てた試合に負けたという悔しい思いをシた選手。しかしこの日は自身最多となる5つのFGを決め(しかもそのうち3つは49ヤード、52ヤード、56ヤードのロングFG)ミズーリ大の全得点の7割を占める活躍をしたのでした。

ジョージア大は前半終了時に10点差をつけられてしまいましたが、彼らがハーフタイム時に10点差以上つけられたのは2018年のローズボウル以来(このとき対戦したオクラホマ大には現カロライナパンサーズのQBベーカー・メイフィールドが所属)。全米1位チームに不穏な気配がよぎります。

しかしミズーリ大は追加TDを奪うことが出来ず、ディフェンス陣が踏ん張るも、ジリジリとジョージア大に点差を詰められていきます。そして第4Q残り5分を切ったところでジョージア大にランTDを許しついに逆転。そのまま試合は終了し、今季最大級のアップセットは海の藻屑に消えました。

ジョージア大はオフェンスにおいてTEブロック・ボワーズ(Brock Bowers)、ならびにWRダーネル・ワシントン(Darnell Washington)が要所でいいパスキャッチを見せましたが、度重なるブリッツにQBステソン・ベネット(Stetson Bennett)が対処に追われリズムをつかめないまま無得点の時間が長く続きました。これは今後ジョージア大と対戦するチームとしてはいい下調べになったのではないでしょうか。

もっとも彼らのディフェンスの要であるDLジェイレン・カーター(Jalen Carter)が怪我で負傷退場したことが多少影響しているとも思えますが、ミズーリ大という対戦相手に苦戦を強いられたのはランキング投票者たちにあまり良い印象を与えたとは言えません。

#2アラバマ大49、#20アーカンソー大26

SEC西地区の一大マッチアップとなったアラバマ大アーカンソー大の一戦もランクチーム同士の試合として注目が集まりました。

試合の方は出だしからアラバマ大が飛ばし、第1Qに昨年のハイズマントロフィー受賞QBブライス・ヤング(Bryce Young)の2つのパスTDで14対0といいスタートを切ります。しかし第2Q残り10分辺りでヤングは相手のタックルを受けてフィードに倒れ込んだ際に右肩を負傷。そのフラストレーションの具合からただ事ではないことが分かります。

その代役として出場したのがジェイレン・ミルロー(Jalen Mlroe)。彼は第2Qに自身のランTDとパスTDで更に点差を広げ、前半を終えた時点で28対7と3スコアリードを奪います。

しかし第3Qに入ると流れが一転。アーカンソー大がオンサイドキックのギャンブルを成功させるなどシて得たチャンスからこのQだけで16点を奪い、一気に点差を5点にまで縮めてホームの観客の歓声は最高潮に達します。

ヤングというオフェンスの主軸を失ったアラバマ大でしたが、ここで見せたのがミルロー。彼はスクランブルから77ヤードのロングゲインのランを見せて一気に敵陣3ヤードラインまで進撃するとRBジェイス・マクレラン(Jase McClellan)のTDパスをお膳立て。さらにRBジャミアー・ギブス(Jahmyr Gibbs)が72ヤードと76ヤードの2つのロングTDランを決めて追い上げムードのアーカンソー大を黙らせ、終わってみれば49対26と大差をつけて完勝。貴重な地区戦での白星を手に入れました。

アラバマ大はペナルティーが10回で合計101ヤードの罰退を食らうなどらしくなさを見せはしましたが、ヤング欠場の中でオフェンスがそれなりの数字を残せたのは不幸中の幸いでした。ヤングの怪我はそこまで深刻なものではなさそうですが、次戦のテキサスA&M大戦で出場できるのかどうか注目が集まりそうです。

#3オハイオ州立大49、ラトガース大10

全米3位のオハイオ州立大はホームにラトガース大を迎えこれを49対10で一蹴。難なく5勝目を挙げました。

今年のハイズマントロフィーレースで最有力候補と言われるQB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)は154ヤードに2TD、1INTと今季最も低いスタッツを残すのみに終わりましたが、この日はRBマイヤン・ウィリアムス(Miyan Williams)が大活躍。ラトガース大ディフェンス相手に189ヤードのランで5TDを奪い一人で35得点に絡むパフォーマンスを見せます。

ただこの日一番注目を集めたのは49対10で試合が決まってしまった第4Q中盤に起きた一悶着でした。

オハイオ州立大は自陣39ヤードで3rdダウンコンバージョンに失敗。4thダウン&2ヤードというシーンを迎えパントチームが送り込まれますが、この時点でパンターのジェシー・マーコ(Jesse Mirco)が登場しますが、ここでマーコはまさかのフェイクラン。22ヤード進撃してエンドラインを越えますが、越えた時点でラトガース大の選手からレイトヒットを食らってこれが乱闘へと発展してしまいます。

そしてそれを静止しようと両軍のコーチたちも登場しますが、そんな中ラトガース大のグレッグ・シアーノ(Greg Schiano)監督がオハイオ州立大のライアン・デイ(Ryan Day)監督に詰め寄り、お互いが罵り合うという穏やかでないシーンも。

これはおそらく、試合が決まってしまっているのにも関わらずフェイクパントをするなんて不必要だし、無礼千万ではないかとシアーノ監督がデイ監督に言い寄っているのだと想像できます。

たしかにそれはそうです。あのシーンで4thダウンをコンバートする必要はなかったわけですし、ここまで大差になっていたら相手を貶めることなく試合を収めるのが暗黙の了解となっているわけですから。

ただ試合後に行われる恒例の監督同士のハンドシェイクではお互いがハグし合い、何か会話しているようでした。おそらくデイ監督がパンターの行為を詫ていたのだと推測されますが、試合後のインタビューでもデイ監督はシアーノ監督との関係は問題ないと話していました。

実はこの二人は前オハイオ州立大監督のアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督体制でデイ監督がオフェンシブコーディネーター、シアーノ監督がディフェンシブコーディネーターだったことがあります(2018年度シーズン)。そして2019年にデイ監督がマイヤー氏のあとを継いでHCに就任すると彼はディフェンシブコーディネーターにシアーノ氏を留任させずグレッグ・マティソン(Greg Mattison)氏を起用した、という背景もあったりします。

そんなことでこの二人の微妙な関係も合わさってこの乱闘騒ぎはファンらのゴシップ心をくすぐったのでした(笑)。

#4ミシガン大27、アイオワ大14

全米4位のミシガン大は敵地でアイオワ大と対戦しこれを27対14で撃破。無敗を守りました。

アイオワ大は過去トップ5チームと対戦した際のホームゲームで滅法強さを発揮しており、現在4位のミシガン大もその餌食となるのか・・・と思われましたが、ミシガン大はしっかりと勝ち星を手に入れました。

試合は立ち上がりからミシガン大のペースで進み得点こそ大量には入りませんでしたが、第3Qを終えた時点で20対0と完封ペース。第4Qにアイオワ大に2つのTDを許すもミシガン大は逆転される気配を全く見せずに全米4位の力を見せつけました。

ミシガン大の若き司令塔QB J.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)は投げて155ヤードに止まりましたが、RBブレイク・カーラム(Blake Corum)が脚力で133ヤード(1TD)を奪う健闘。スコアリングディフェンスでは全米1位のアイオワ大から27点を叩き出す原動力となりました。

今後対戦することになるペンシルバニア州立大、そして永遠のライバル・オハイオ州立大と対戦することを考えると、もっとスコア力が欲しいところ。今後の彼らの課題はマッカーシーとレシーバー陣との連携でどれだけパスヤードが伸びるかというところでしょうか。

#5クレムソン大30、#10ノースカロライナ州立大20

ACC(アトランティックコーストカンファレンス)のタイトルレースで序盤の主導権を握るのはどちらのチームなのかを判断するのに重要な試合となったのがこの試合。どちらも全米トップ10に食い込むチーム同士ということで大きな注目が集まりました。

この試合で光ったのはクレムソン大の強力なディフェンス。全Qを通じてノースカロライナ州立大に与えたTDはたったの2つ。許したトータルヤードは300ヤード以下で特にランヤードは34ヤードに抑え、さらには相手から2つのターンオーバー(ファンブル1つ、パスインターセプション1つ)を引き出すなど、全米10位チーム相手にほぼ完璧なディフェンスで貴重な白星ゲットに大きく貢献しました。

またエースQB D.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)は投げて209ヤード、走って73ヤード(チーム最多)に2TDと活躍。試合を重ねるにつれて確実にオフェンスの主役としてのパフォーマンスが板に付き出しています。

ノースカロライナ州立大はQBデヴィン・リーリー(Devin Leary)が第2Qにリードを奪うTDパスを決めますが、後半はクレムソン大ディフェンスの猛攻に遭い連続でQBサックを喰らうなど仕事をさせてもらえず、スコア以上の力の差を見せつけられてしまいました。

#6サザンカリフォルニア大42、アリゾナ州立大25

全米6位のサザンカリフォルニア大アリゾナ州立大とのPac-12カンファレンス戦に挑み、これを42対25で勝利しましたが、相手をなかなか引き離せない展開にヤキモキさせられる試合となってしまいました。

前半を終えた時点でスコアは21対17とどちらに転ぶのかわからないような点差に。ただ後半にアリゾナ州立大が攻めあぐむ中でサザンカリフォルニア大は21点を追加して最終的には何とか安心してみられるほどの点差をつけることができました。

サザンカリフォルニア大のスターQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)は348ヤードに3TD(ランでも1TD)と相変わらずのプロダクション。前試合のオレゴン州立大戦で苦戦した鬱憤を晴らしました。また彼の相棒でもあるWRジョーダン・アディソン(Jordan Addison)今季2度目となる3桁レシーブヤード(105ヤード)を記録。得点力は相変わらず高いです。

アリゾナ州立大は自らのディフェンスがウィリアムスを止める術を持たない故か、こんなことをする以外手立てがなかった模様・・・(笑)

ただ今季Pac-12カンファレンス内は調子のいいチームが揃っており、今後サザンカリフォルニア大が上を目指す上ためにはもう少しディフェンスをタイトにしていきたいところです。。

#9オクラホマ州立大36、#16ベイラー大25

Big 12カンファレンス所属であり、お互いランカ同士の戦いとなったこちらのカードも注目を集めました。

9位のオクラホマ州立大を迎え撃つ16位のベイラー大のホームスタジアムはアップセットに期待を寄せるファンでごった返しますが、試合の主導権を終始握っていたのはオクラホマ州立大でした。

先制点こそベイラー大がFGで決めますが、その後はオクラホマ州立大が23連続得点。しかも後半開始早々にはジェイデン・ニクソン(Jaden Nixon)の98ヤードのキックオフリターンTDが決まり、仕切り直しをしたかったベイラー大の足元をすくいます。

ただ、ベイラー大も第3Qにオフェンスがようやく目を覚まし、QBブレイク・シェイペン(Blake Shapen)からモナレイ・ボールドウィン(Monaray Boldwin)への49ヤードのパスTD、そしてRBリチャード・リース(Richard Reese)の1ヤードTDラン、さらに再びシェイペンからボールドウィンのコネクションで点差を1スコアまで縮めます。

しかしながらベイラー大の追撃もここまで。最後はオクラホマ州立大のダメ押しFGが決まって結局ベイラー大のアップセットの夢は潰えてしまいました。

昨年のレギュラーシーズン中に対戦した時もオクラホマ州立大がベイラー大を倒しましたが、その後に行われたBig 12カンファレンス優勝決定戦での再戦ではベイラー大が勝利してカンファレンスタイトルを手に入れていました。オクラホマ州立大としてはその時の雪辱をアウェーで晴らしたということで無敗を守ったことも含めて大変意義のある白星となりました。

#11ペンシルバニア州立大17、ノースウエスタン大7

雨が激しく降りつける中行われたペンシルバニア州立大とノースウエスタン大の試合はその悪天候の影響もありホームのペンシルバニア州立大がここまで1勝しかしていないノースウエスタン大に接戦に持ち込まれるという意外な展開になりました。

試合は第1Qにペンシルバニア州立大QBショーン・クリフォード(Sean Clifford)のパスTD、そして第2Qにニック・シングルトン(Nick Singleton)のランTDによって14点奪いますが、その間両チームとも2度ずつのファンブル、1つずつのパスインターセプションを犯すなど非常に荒れた試合展開に。

後半に突入しても先攻のペンステートは12プレーのドライブ後に敵陣35ヤード付近でこの日3つ目のファンブル。さらに第4Qに入りとどめを刺す追加点を奪いたい場面で再びファンブル。相手を突き離せないまま結局試合が終了という展開で幕を閉じました。

全米11位のペンステートとしてみれば内容的にはターンオーバーの嵐ということで決して満足いくものではありませんでしたが、悪天候の中での勝利、特にDL P.J.マスティファー(P.J. Mustipher)を軸とするフロントセブンの力は光っていました。選手にとってやりずらかった環境で勝ちを拾えたというのは彼らにとってはある意味収穫だったのかもしれません。

ペンステートはバイウィークを挟んでミシガン大との一大決戦を控えます。一方のノースウエスタン大はこれで1勝4敗。厳しいシーズンが続きます。

#12ユタ大42、オレゴン州立大16

全米12位のユタ大オレゴン州立大と対戦。オレゴン州立大は前週にサザンカリフォルニア大と接戦を演じたため、このユタ大戦でも彼らを苦しめると予想されていましたが、スコアが示す通りユタ大が大差をつけて勝利し虎の子の1敗を守り切りました。

ユタ大QBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)は投げて199ヤードに3TD、走ってもチーム最多となる73ヤードに1TDと縦横無尽の活躍。またディフェンス陣はオレゴン州立大から4つものターンオーバー(パスINT)を引き出すなどして攻守ともに相手に隙を与えませんでした。

オレゴン州立大は立ち上がりこそランゲームが功を奏しリズムを掴んで前半だけで130ヤードのランを稼ぎましたが、先にも挙げた通り4つのパスINTを犯し自滅。流石にこれでは試合に勝つことはできません。

#13オレゴン大45、スタンフォード大27

全米13位のオレゴン大は同じカンファレンス内のスタンフォード大と対決。この試合ではQBボ・ニックス(Bo Nix)が大活躍。投げては161ヤードに2TD、走っては141ヤードに2TDと馬車馬の活躍で勝利に貢献。チームは開幕戦でのジョージア大戦での大敗以降4連勝中です。

ホームで滅法強いオレゴン大はこれでオーツェンスタジアムでの試合で22連勝目。今年から指揮を執っているダン・レニング(Dan Lenning)監督体制が板に付きつつあるようです。

それにしても昨年まで「ミスター・アーバン」とも言えるような存在だったQBニックスですが、アーバン大からオレゴン大へ転校したこの決断は、現在古巣のアーバン大が苦戦していることを考えると英断だったのだと思わされますし、何よりもオレゴン大の鮮やかなグリーンの背番号10番が非常にしっくりきていますよね。

UCLA40、#15ワシントン大

今季この試合まで破竹の4連勝を飾り、全米ランキング圏外から15位まで上り詰めてきたワシントン大。彼らは前半戦でのシンデレラチームの一つに数えられるチームでしたが、一方で対戦相手のUCLAもまたここまで無敗のチーム。どちらが勝っても話題に事欠くことはなかったのですが・・・。

試合前から注目されていたのはワシントン大のQBでインディアナ大からの転校生であるマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr)。ワシントン大の快進撃を支えるオフェンスの救世主としてハイズマントロフィー候補にまで名前が挙がるようになった彼への一挙手一投足に多くのファンの視線が集まりました。

この日のペニックスは投力でファンを魅了。345ヤードに4TDでチームを牽引しましたが、一方で彼は2つのパスINTを犯すなどしこれまでらしくない様子も。対するUCLAのQBドリアン・トンプソン・ロビンソン(Dorian Thompson-Robinson=DTR)も負けじと315ヤードに3TDをパスで獲得、さらには足で53ヤードに1TDを稼ぐなどフィールドを所狭しと疾走し続けました。しまいには下のような神がかったプレーも。

おまけに自分の投げたパスが相手に弾かれ、そのボールがディフェンス選手の手元に吸い込まれようとした際に、DTR自らこの選手に激突してキャッチを防ぐという荒業も。

DTRの一人舞台だったといっても過言ではないこの試合、UCLAがランカーのワシントン大を破る金星を飾りワシントン大は今季初黒星。そしてUCLAはこれで5勝無敗。シンデレラストーリーの主役が交代となったわけですが、今後UCLAがどこまで勝ち進めるのか気になるところです。

ミシシッピ州立大42、#17テキサスA&M大24

マイアミ大、アーカンソー大をなぎ倒して17位まで順位を上げてきたテキサスA&M大。周囲の焦点はすでに今週末のアラバマ大との試合に移っていましたが、彼らはここにきてミシシッピ州立大にまさかのアップセットを食らってしまいました。

ジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督というオフェンスに長けたコーチに率いられているテキサスA&M大ですが、ここ最近は白星を重ねているとはいえスコアリングで苦労しているチーム。そしてこのミシシッピ州立大戦ではさらに4つのターンオーバーを犯すなど自滅。しかもそのうち3つが相手のレッドゾーン内という絶好のチャンスを不意にするというなんとも不甲斐ない展開で勝てる可能性のある試合を落としました。

しかし褒め称えるべきはミシシッピ州立大。「エアーレイド」オフェンスを旨とするマイク・リーチ(Mike Leach)監督のオフェンスが馴染んできたのか、QBウィル・ロジャース(Will Rogers)はこの日329ヤードに3TDといういい数字を残し、チームトータルのランでも144ヤードを記録してテキサスA&M大よりも遥かにボールを動かしていました。

テキサスA&M大は先発QBマックス・ジョンソン(Max Johnson)がミシシッピ州立大ディフェンスから執拗なプレッシャーを受け続け思ったようなプレーをさせてもらえず、代わりに開幕時の先発だったヘインズ・キング(Haynes King)が登場。ランでTDを奪って反撃の狼煙を挙げたかに思えましたが、その後逆に2つのパスINTを犯して自らその狼煙に水を掛けるという始末。結果手痛い2敗目を喫することに。

ミシシッピ州立大はこれで戦績を4勝1敗に伸ばしましたが、一方のテキサスA&M大はこの敗戦の次の試合としてアラバマ大を迎えなければなりません。開幕前フィッシャー監督はアラバマ大のニック・セイバン監督と一悶着をおこし、その時から10月8日のこのマッチアップに注目が集まっていましたが、アラバマ大が全米トップクラスなのに対しテキサスA&M大は急降下中。この状況で次戦のアラバマ大戦がどうなってしまうのか不安は尽きません。

テキサスクリスチャン大55、#18オクラホマ大24

先週全米6位だったところカンザス州立大にまさかの敗戦を喫して順位を18位まで落としてしまったオクラホマ大でしたが、この週末に対戦したテキサスクリスチャン大にもダブルディジットの点差をつけられて完敗。あっという間に2敗目となってしまいました。

オクラホマ大はエースQBディロン・ガブリエル(Dillon Gabriel)が第2Qに脳震とう(Concussion)で負傷退場という痛手を負いますが、全体的に見るとガブリエルがいてもいなくてもテキサスクリスチャン大の強さにオクラホマ大が太刀打ちできたとは到底思えない試合内容でした。

テキサスクリスチャン大はQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)を中心とした、パスとランとの波状攻撃でオクラホマ大ディフェンス相手にトータル668ヤードを獲得。特にランアタックが功を奏し361ヤードも足で稼ぐことに成功。ほぼすべての面においてオクラホマ大を圧倒してホームで大きな一勝を手に入れました。

オクラホマ大は今シーズンからかつてクレムソン大で超強力なディフェンスを育て指揮してきたブレント・ヴェナブルズ(Brent Venables)監督が率いていますが、今季初年度とはいえ彼のディフェンス思想がチーム力に反映されておらず、ここ2週間で彼らの脆さが露呈されてしまいました。

オクラホマ大は2000年からチームを指揮したボブ・ストゥープス(Bob Stoops)氏、そして昨年まで指揮し今年からサザンカリフォルニア大へ移籍したリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)氏の指揮のもとで安定した強さを誇ってきましたが、ここにきて名門チームに不穏な空気が漂い始めています・・・。

パデュー大20、#21ミネソタ大10

ここまで順調に連勝を重ねて第5週目についにランクインを果たしたミネソタ大(21位)でしたが、その矢先に同じBig Tenカンファレンス所属のパデュー大に敗れてしまうという波乱が起きました。

ミネソタ大はベテランQBターナー・モーガン(Tanner Morgan)が3つのパスINTを犯すなどパデュー大ディフェンスに対して苦戦。一方のパデュー大のQBエイダン・オコネル(Aidan O’Connell)も2つのINTパスを放るなどしましたが、後半持ち直して第4Qに勝ち越しとなるTDおよびFGを決めるドライブを演出。アウェーという厳しい状況で貴重な白星をゲットしました。

ミネソタ大はスターRBモハメッド・イブラヒム(Mohamed Ibrahim)が前週のミシガン州立大戦で足首を負傷してしまいこのパデュー大戦を欠場。それがミネソタ大のオフェンスに大きく響き、この日はトータルで47ヤードのランしか出ませんでした。

とはいえ、強いチームならQBのちからだけでも打開すべきところでしたが、前述の通りモーガンはホームで自滅するパフォーマンスに終止しており、ミネソタ大も真の実力がここまでのものかということを露呈することになってしまいました。

#22ウェイクフォレスト大31、#23フロリダ州立大21

今季2018年シーズン以来のランクインを果たしたフロリダ州立大はこの週まで4勝無敗。いよいよあの強かった彼らが戻ってきたかとファンの間では期待度が爆上がりしていましたが、それに待ったをかけたのがウェイクフォレスト大。フロリダ州立大はホームでまさかの敗戦を喫してしまいました。

ウェイクフォレスト大は先週オーバータイムの末に全米5位のクレムソン大に惜敗。こういった試合のあとには選手たちの士気が落ち、連敗なんてこともよくあることですが、彼らはそこでそういった落とし穴に陥ることなくアウェーという厳しい状況でこの貴重な一勝を手に入れました。

この日ウェイクフォレスト大はQBサム・ハートマン(Sam Hartman)が234ヤードに2TD、RBジャスティス・エリソン(Justice Ellison)が114ヤードに1TDとパス並びにランでリズムを掴みフロリダ州立大ディフェンスを攻略。またディフェンスがQBジョーダン・トラヴィス(Jordan Travis)率いる相手オフェンスを食い止め、相手のファンブルや2つのFG失敗にも助けられて勝利をもぎ取ったのです。

フロリダ州立大は上に挙げたようにFGのミスやファンブル、さらには合計11回のペナルティー(96ヤードの罰退)を犯して自ら反撃のチャンスを潰し今季初黒星。まだまだシーズンは長いですから立て直しはききますが、盛り上がっていたファンのため息が聞こえてくるようでした。

ジョージア工科大26、#24ピッツバーグ大21

先週チームの不調の責任を取る形でHCのジェフ・コリンズ(Geoff Collins)監督が解雇されてしまったジョージア工科大。そんな状況で全米24位のピッツバーグ大に乗り込まなければなりませんでしたが、なんとそのショック療法が効いたのか、ジョージア工科大がピッツバーグ大を倒すという番狂わせが起きましまた。

この日はジョージア工科大のディフェンス陣が活躍。昨年度のACCチャンピオンであるピッツバーグ大から3つのターンオーバーを引き出し、またRBハッサン・ホール(Hassan Hall)が157ヤードを足で稼ぐなどして勝利に貢献。監督を失ったばかりのチームに明るい光をもたらしました。

コリンズ監督解雇を受けてDLコーチから臨時監督に急遽任命されたブレント・キー(Brent Key)氏はジョージア工科大のOB。その彼の初采配が白星発進となったわけですが、この試合の勝利ボールは選手たちからキー氏に贈られ、それを手にしたキー氏は感無量。ジョージア工科大にはまだまだ茨の道が待っていますが、こういった厳しい状況でのこの勝利は何物にも代えがたい起爆剤となるでしょう。

#25カンザス州立大37、テキサス工科大28

前試合で上記の通りオクラホマ大を倒したカンザス州立大は全米25位にランクイン。迎え撃つテキサス工科大はテキサス大を倒す金星を挙げてこの試合に臨むとあたり、撃ち合いになると予想されました。

この日光ったのはカンザス州立大のQBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)。オクラホマ大戦では投げては234ヤード(1TD)、走っては148ヤード(4TD)と大活躍しましたが、このテキサス工科大戦でもその勢いが衰えることなく、投げて116ヤード(1TD)、走って171ヤード(3TD)と28点に絡む大活躍。

上のツイートの通り直近2試合のマルティネスのパフォーマンスは神がかっています。

2025年からSEC移籍が決まっているテキサス大とオクラホマ大が苦戦している現在のBig 12カンファレンスから目が離せませんね。

(更新終わり)

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