2022年度第10週目レビュー

2022年度第10週目レビュー

CFP(カレッジフットボールプレーオフ)ランキングがいよいよリリースされ、その直後となった第10週目。暦では11月に突入し、シーズンも佳境に差し掛かっていますが、そんな中この第10週目にも様々なドラマが各地で生まれました。

そんな週末に行われた主な試合を振り返ります。

#3 ジョージア大 27、#1 テネシー大 13

SEC(サウスイースタンカンファレンス)の東地区優勝レースの実質決勝戦とも言えたこのマッチアップは当然CFPの行方を占う上でも超重要な試合となり、今シーズン最大級の注目が集まりましたが、試合が始まってみればジョージア大がテネシー大を圧倒。スコア的にはたったの14点差ですが、内容的にはそれ以上の隔たりがあったように思えます

今季第1回目のCFPランキングで首位を獲得した今季絶好調のテネシー大。その持ち味はアップテンポのハイスコアリングオフェンスでそれを全米屈指のディフェンス力を誇るジョージア大がどう抑えるかという「矛」と「盾」どちらに軍配が上がるかに焦点が集まりました。結果的にはジョージア大のディフェンスが1試合平均得点数49.4点(全米1位)を誇るテネシー大を今季最小得点となる13点に抑えたのです。

ジョージア大は積極的にマンツーマンのディフェンスでテネシー大にスペースを与えず、また押し寄せるジョージア大フロントセブンがハイズマントロフィー候補QBヘンドン・フッカー(Hendon Hooker)にこれでもかというくらいのプレッシャーを与え続けビッグプレーを阻止。この日テネシー大は20ヤード以上のプレーが1度しか出ないという数字からもジョージア大の作戦が成功したと言えます。

そのフッカーはこの日195パスヤードにゼロTD、1INTと今季最低の出来。トータルヤードも289ヤードと300ヤードに届かずジョージア大ディフェンスに手も足も出ませんでした。

一方のジョージア大はその強力ディフェンスをバックボーンに出だしからモメンタムを作り出し、最初のドライブでファンブルするというミスを犯すもその後は押せ押せムード。QBステソン・ベネット(Stetson Bennett)が決死のランTDを見せてスタジアム中を大いにわかせるとその勢いは更に増し、前半に更に2つのTDとFGを決めて24対6と大幅にリードを奪います。

後半はFG1つにとどまりましたが、とにかくディフェンスがテネシー大に仕事をさせなかったのでオフェンス的にはこの27得点で十分。またこれまでAPランキングで1位だった彼等が最新のCFPランキングで3位に落とされ、さらにテネシー大が1位を奪ったということで選手たちの闘志は試合前からマックス状態。またそれを感じ取ったのか、スタジアムに駆けつけたファンの気合も十分で、ホームフィールドアドバンテージの有効さを再確認させてくれました。

これでジョージア大は9勝無敗でこの難関を難なく突破。全米中で見ても彼等の強さが一つ抜きん出ていることが証明されました。一方テネシー大は1位になりながらそれにふさわしくない戦いぶりで今季初黒星。この敗戦が第2回目のCFPランキングにどのように反映されるか見ものです。


#10 ルイジアナ州立大 32 、#6 アラバマ大 31

こちらはSEC西地区の優勝レースで重要な試合となった一戦。特にアラバマ大はプレーオフ進出の常連校ということで、テネシー大に負けてしまって以来プレーオフ出場にはもう1敗もできないという状況に置かれ、またルイジアナ州立大は2敗でプレーオフ進出は難しいとされながらも直近で2連勝を飾って波に乗っているチーム。著名なライバリーとしてもしられるこの両校の激突は上記のジョージア大vsテネシー大戦に負けじと劣らない注目を集めました。

試合会場はルイジアナ州立大(LSU)のホーム・タイガースタジアム。ナイトゲームとなったこの試合、カレッジフットボール界ではナイトゲームでのタイガースタジアムの観客の歓声は物凄い大音響となることで知られていますが、この日もジョージア大のサンフォードスタジアムを更に超えるほどの大歓声がホームチームであるLSUの援護射撃として機能していました。

前半は得点の入らないロースコアな展開でしたが、オフェンスの出来だけで言うとアラバマ大がかなり苦戦。最初のドライブでLSUのレッドゾーンへ攻め込むもQBブライス・ヤング(Bryce Young)が珍しい判断ミスでINTパスを犯して得点のチャンスを失うとその後は常に自陣奥深くからの攻撃を余儀なくされ、その背後に迫るLSUファンの超大歓声に調子を狂わされたのか、3ドライブ連続で1stダウンを奪われ、フィールドポジションゲームでジリジリとLSUにチャンスを与えることになってしまいます。

それでもアラバマ大ディフェンスが踏ん張り前半は7対6でLSUが僅差のリードで後半へ突入。第3QにLSUが1TD、アラバマ大が1FGを奪って14対9で第4Qに入るとようやく試合が動き出します。

第4Q約12分半というところでようやくアラバマ大がこの試合初となるTD(RBロイデル・ウィリアムス/Roydell WilliamsのランTD)でこの日初のリードを奪いますが、LSUも残り約7分のところでFGを奪って再びリード。するとアラバマ大は残り5分を切った時点でQBヤングの驚異的な機動力から41ヤードのパスTDを決めて再度リードを奪い返します。

その後LSUが更にTDを奪うも、アラバマ大Kウィル・ライカード(Will Reichard)が46ヤードのロングFGを見事に沈めて試合は24対24のオーバータイムへ突入します。

先攻のアラバマ大は相手のパスインターフェアレンスの反則にも助けられ最後はRBウィリアムスのランで何とかTDをゲット。7プレーの末での必死のドライブで先制点を奪います。しかし返しのLSUのドライブではQBジェイデン・ダニエルズ(Jayden Daniels)がたったの1プレーで彼の足を使ったパフォーマンスであっさりとTD。LSUはこれで同点に追いつき2度目のオーバータイムに突入するかと思われました。

しかしここでブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督はPATキックではなく2ポイントコンバージョンで勝負を決めるギャンブルに打って出ます。そしてダニエルズからTEメイソン・テイラー(Mason Taylor、元マイアミドルフィンズの名DEジェイソン・テイラーの息子)へのパスがエンドゾーンのパイロンギリギリのところで決まってなんとLSUが1点差でアラバマ大を下す大金星を挙げたのでした。

試合後はファンがフィールドになだれ込む、今季よくある風景が展開されましたが、インタビューを受けていたケリー監督も高ぶる感情を見せながら勝利を噛み締めていました。LSUがアラバマ大をホームで倒すのは2010年以来のこと。ライバルを倒し、彼等のプレーオフへの望みを断ち切って周囲の予想をひっくり返したということでLSU選手並びにファンたちの喜びはひとしおだったに違いありません。

この試合で光っていたのはLSUの1年生LBハロルド・パーキンス・Jr(Harold Perkins Jr)。8つのタックルに1つのTFL、1つのQBサックに3つのQBハリーと馬車馬の働き。今後彼の名前が頻繁に轟くのではないかという予感を感じさせてくれました。

アラバマ大は珍しくQBヤングのパスの精度が上がらず、それはパーキンスらフロントセブンの怒涛のプレッシャーがあったからにほかありませんが、あとはやはりレシーバー陣の駒不足も露呈されました。ここ最近WR王国とも言われたアラバマ大(過去にはジェリー・ジュディ、デヴァンテ・スミス、ジェイレン・ワドル、ジョン・メッチー、ジェミソン・ウィリアムスなどが所属)には現在絶対にヤングのボールをキャッチできるというターゲットが皆無。

あとは攻撃コーディネーターのビル・オブライエン(Bill O’Brien)氏のプレーコーリングにも批判の矢が飛んでいるようですが、何にせよこれで2敗目を喫したアラバマ大のプレーオフ進出の可能性はほぼ消し飛んだといってもいいでしょう。2敗でプレーオフに進出したチームはこれまで1チームも存在せず、またSEC西地区レースでもLSUとの直接対決に負けており、彼等がSECタイトルゲームに出場できる可能性もかなり低いと言えるからです。

アラバマ大が最終戦を待たずして2敗するのは異例のこと。はたしてこれはニック・セイバン(Nick Saban)監督の王朝時代の凋落の始まりなのか・・・。

ノートルダム大 35、#4 クレムソン大 14

APランキングでは5位ながらCFPランキングでは4位に食い込んでいたクレムソン大。その順位の高さには賛否両論でしたが、どうやらそのことについて追加で議論する必要はなさそうです。

というのも彼らはアンランクのノートルダム大にアウェーで35対14で完敗したからです。これで彼らのランクが大きく落ちることは魔逃れないでしょう。

2年前、同じようにノートルダム大はクレムソン大をホームに迎えましたが、この時クレムソン大は全米1位。そのクレムソン大をノートルダム大は47対40で撃破するアップセットを演じて見せました。ただこの時は新型コロナのパンデミック中でスタジアムは疎ら。その健闘を祝う声は大きくありませんでしたが、今回の対戦はスタジアムには多くのファンが駆けつけ、この勝利をフィールドに雪崩れ込んでまでして噛みしめたのでした。

試合の方はクレムソン大のオフェンスのちぐはぐさが目立つ立ち上がり。先制を取ったのはノートルダム大でしたが、これはクレムソン大のパントをブロックしてそのままエンドゾーンに持ち込んだプレーでした。

その後もノートルダム大がTDを重ねる中クレムソン大オフェンスは全くボールを前進させることができず14対0で後半へ突入。そして第4QにD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)のパスをノートルダム大のベンジャミン・モリソン(Benjamin Morrison)がインターセプトして96ヤードを大疾走してTDを奪ういわゆるピックシックスを披露した時点で得点差が28対0とクレムソン大の敗戦濃厚となってしまいます。

クレムソン大は先発のウイアンガラレイが不調で途中スーパールーキーのケイド・クルブニック(Cade Klubnik)を先に投入済みでしたが、彼もモリソンにパスをインターセプトされており、彼に代わって再びフィールドに戻されたウイアンガラレイもモリソンの餌食となったわけです。

結局ウイアンガラレイがそのまま最後まで出場して2つのTDを獲得したものの、時すでに遅しでファイナルスコアが35対14。全米4位の面影もないままクレムソン大は今季初の敗戦。そしてこれまで継続していた最長連勝記録も14でストップ。HCのダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督もこの敗戦を彼の監督人生の中でも最大級の情けない試合だったと吐露していました。

ノートルダム大は相変わらずQBプレーが冴えませんでしたが、その分ランゲームがキレキレでRBローガン・ディグス(Logan Diggs)とオードリック・エスティム(Audric Estime)の2人が足で100ヤード以上を稼ぐ快挙。ポゼッションタイムもノートルダム大が5分もクレムソンを上回り、その上で持ち前のディフェンス力を見せて見事今季から指揮を取るマーカス・フリーマン(Marcus Freeman)監督の初となるシグニチャーウィン(特筆すべき勝利)を手中に入れました。

これでクレムソン大はランキングを大きく下げることは必至。また負けっぷりの印象が悪すぎるため、彼らがここからプレーオフレースで挽回することはかなり難しいと思われます。

#2 オハイオ州立大 21、ノースウエスタン大 7

CFPランキング2位のオハイオ州立大はここまで1勝しかしていないノースウエスタン大に乗り込みましたが、強風に悩まされなかなか得点まで漕ぎ着けず、大勝するかと思いきや21対7と思わぬ僅差での勝利にとどまりました。

ハイズマントロフィー候補QB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)はパスがたったの76ヤード。パス成功率も5割を切るほどの苦戦。暴風雨の影響もあったとはいえ、このノースウエスタン大という絶好のカモ相手に全く数字を伸ばすことができませんでした。

となればオフェンスはランゲームに頼らざるを得ませんでしたが、この日怪我から復帰したマイヤン・ウィリアムス(Miyan Williams)が111ヤードに2TDと地上戦で力を見せてなんとか勝ち星を拾ったという感じ。オハイオ州立大としてはこういった最悪の環境でも負けなかったというのは試合の内容どうこうよりも価値があったことなのかもしれません。

#5 ミシガン大 52、ラトガース大 17

CFP5位のミシガン大ラトガース大とアウェーで対決。なんと前半を終えた時点で17対14とリードされる展開となりましたが、第3Qに28点を奪って逆転してリードを一気に広げるとラトガース大に反撃のチャンスを微塵も感じさせず終わってみれば52対17と圧勝。勝ち星を9つに伸ばしました。

第3Qはラトガース大の6つのドライブが3つのパントに3つのパスINTと自滅。そのチャンスをミシガン大が逃すはずもなく、ラトガース大は僅かなチャンスをミスミス逃してしまいましたが、結果的には地力の差が出たと言えるでしょう。

ミシガン大は相変わらず得意のランが効果的で、この日もRBブレイク・カーラム(Blake Corum)が109ヤードに2TD、また彼の相棒でもあるRBドノヴァン・エドワーズ(Donovan Edwards)も109ヤードと仲良く同じ距離を足で稼ぎました。

ミシガン大はその貧弱なスケジュールが不利だと言われていますが、勝ち進めば自ずと道はひらけてくる訳で、やるべきことをしっかりとこなしているという印象が強いですね。

#7 テキサスクリスチャン大 34、テキサス工科大 24

CFP7位のテキサスクリスチャン大(TCU)は同じテキサス州にキャンパスを構えるテキサス工科大と対決。思わず接戦に持ち込まれますが、10点差を守ってなんとか勝利で切り抜け開幕以来無傷の9連勝としました。

TCUは最初のテキサス工科大の攻撃を3&アウトで阻止すると相手のパントをデリウス・デーヴィス(Derius Davis)がそのままエンドゾーンまでリターンしてTCUがセンセーショナルに先制。幸先がいいと思われましたが、彼らの最初のオフェンシブドライブでスターWRクエンティン・ジョンストン(Quentine Johnston)を足首の怪我でいきなり失うという大打撃を受けます。

それが響いたのかTCUはオフェンシブTDを奪えないまま13対10と僅差のままハーフタイムを迎えます。第3Qに入っても得点できず逆にテキサス工科大のQBでオレゴン大からの転校生でもあるタイラー・シャック(Tyler Shough)からJ.J.スパークマン(J.J. Sparkman)への33ヤードのTDパスを決められて逆転を許してしまいます。

そんな感じでTDを1つも奪えないまま第4Qに突入したTCUでしたが、残り時間13分半にRBケンドル・ミラー(Kendre Miller)がランTDを奪って遂にこの日初のTDを記録し逆転。するとようやくエンジンがかかったのか次のドライブではQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)のパスTDが決まって追加点。さらには残り時間6分弱というところで再びドゥガンがパスTDをゲットして一気にテキサス工科大を突き放します。試合終了間際にテキサス工科大の追撃を受けますが、なんとか逃げ切りTCUが貴重な白星を手に入れたのでした。

これでTCUは9勝0敗。彼らが最後に9勝無敗だったのは2010年のこと。この時彼らはまだBig 12カンファレンスではなくマウンテンウエストカンファレンスに所属していたチームでしたが、結果的に13勝0敗でシーズンを終え、ローズボウルに出場してウィスコンシン大に2点差で競り勝ち、最終的にはファイナルランキングで2位になるというドリームシーズンでした。

果たして今季のTCUはこの2010年度の再現となるでしょうか?

#8 オレゴン大 49、コロラド大 10

CFP8位のオレゴン大コロラド大に49対10と難なく勝利。1敗の後の8連勝で実力の差を大いに見せつけてくれました。

この日、大車輪の活躍を見せたのはQBボ・ニックス(Bo Nix)。投げては274ヤードに2TD(0INT)、走っては16ヤードに2TD。さらにはレシーブでも1TDで合計5つのTDに絡むという神がかったプレーを見せ続けました。

ニックスはこれで何と3試合連続5TDをレコードブックに叩き込むという、あまり聞いたことがない鬼神の如き活躍でオレゴン大オフェンスを牽引。この活躍度合いから今季のハイズマントロフィーのダークホース的存在としてその株を急激に上げています。ニックスはアーバン大からの転校生QBですが、当時アーバン大の顔として4年間チームに在籍した彼が転校したことに対しては賛否が起こっていましたが、今の彼の活躍そしてアーバン大の凋落度を見ると彼の選択が正しかったのかどうかは一目瞭然です。

#9 サザンカリフォルニア大 41、カリフォルニア大 35

CFP9位のサザンカリフォルニア大(USC)はカリフォルニア大とホームで対決。41点という大量得点を奪い勝利しましたが、一方で35失点も犯しディフェンス力が相変わらずなところも露呈してしまいました。

先制点を奪ったのはカリフォルニア大。USCレッドゾーンに侵入した彼らはRBジェイデン・オット(Jaydn Ott)のこの10ヤードのTDランで先手を打ちます。このプレーからもUSCのディフェンスがスカスカであることが分かると思いますが・・・。

ただその後は第3QまでUSCが27連続得点で試合の主導権を握ります。しかしながら第4Qに入るとオンサイドキックを成功させたカリフォルニア大が連続でTDを獲得してにわかに点差を詰めてきます。そして試合時間残り2分半で再びオットがランTDを奪いスコアを41対35として1ポゼッション差以内まで反撃しますが、結局この時のオンサイドキックは残念ながら失敗に終わり、USCがカリフォルニア大の追撃を許すも何とか逃げ切りました。

ハイズマントロフィー候補QBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)はパスで360ヤードに4TD、走って38ヤードに1TDと合計5つのTDに絡む活躍。攻撃面ではほぼ問題はありませんでしたが、カリフォルニア大オフェンスにパスで400ヤードを許してしまったディフェンスを見ると一抹の不安を感じずにはいられませんでした。

#12 UCLA 50、アリゾナ州立大 36

CFP12位のUCLAアリゾナ州立大とアウェーで相見え、QBドリアン・トンプソン・ロビンソン(Dorian Thompson-Robinson)の合計4TDの活躍に支えられ合計50得点を献上してアリゾナ州立大に競り勝ち虎の子の1敗を守りました。

トンプソン・ロビンソンは最初のドライブの最初のプレーでいきなりパスINTを犯して相手チームのファンを盛り上げてしまいましたが、その後は75ヤード、77ヤード、91ヤード、90ヤードのロングドライブを見事に演出してTDを量産。Pac-12カンファレンスのラッシュリーダーであるRBザック・シャーボネット(Zach Charbonnet)を肩の怪我で欠く中、トンプソン・ロビンソンが120ヤード(2TD)、RBカズマイアー・アレン(Kazmeir Allen)も137ヤード(1TD)と100ヤード超えのランナーが2人も出るなどしてシャーボネット不在の穴を見事に埋めました。

ただディフェンス陣はアリゾナ州立大のQBトレントン・ボーゲット(Trenton Bourguet)に349ヤードも投げ込まれ、またランでも119ヤード走られ、また後半には26点奪われるなど3勝しかしていないアリゾナ州立大に追撃を許す面も露呈。いずれPac-12優勝決定戦出場をかけて対戦することになる上記のUSC戦に備えてふんどしを今一度締め直しておきたいところです。

#24 テキサス大 34、#13 カンザス州立大 27

ランクチーム同士となったこのBig 12カンファレンス戦は34対27でCFP24位のテキサス大が13位のカンザス州立大を敗る番狂せ。Big 12の優勝決定戦出場レースが混沌としてきました。

この日テキサス大オフェンスを牽引したのはRBビジャン・ロビンソン(Bijian Robinson)。30回のキャリーで209ヤード(1TD)と馬車馬の如し活躍でカンザス州立大ディフェンスを力押し。またエースQBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)は197ヤードに2TDとこれまで紹介してきたQBに比べると数字的に物足りませんが、パスの精度や落とし所などは流石エリートQBと言われるだけあって大いに唸らせるプレーを見せていました。

カンザス州立大は怪我で戦線を離れていたQBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)が復帰。パスで329ヤードに2TD、ランでも1TDを奪い得点に貢献しましたが、最終局面で同点を狙うドライブ中に痛恨のファンブルを犯して相手にリカバーされるという失態も犯してしまい、テキサス大という大御所を食うチャンスを逸してしまいました。

Big 12カンファレンスは現在カンファレンスレコードで無敗のTCUを2敗のテキサス大、ベイラー大、カンザス州立大が追いますが、テキサス大がカンザス州立大との直接対決に勝ったために彼らに優勝決定戦進出の可能性が大きく傾いてきました。そして彼らは今週末にTCUとの大一番を迎えます。

ミシガン州立大 23、#16 イリノイ大 15

ここまで1敗を守りBig Ten西地区で頭1つ分抜きん出ていたイリノイ大。この日はここまですでに5敗を喫して厳しいシーズンを送っているミシガン州立大と対決しましたが、ホームでイリノイ大がまさかの敗戦。ここにきて痛い2敗目となってしまいました。

イリノイ大は得意のランと堅実なパスプレーで試合の流れを掴んではいましたが、パントミスから不用意に相手にチャンスを与えてTDを奪われ、さらにQBトミー・デヴィト(Tommy DeVito)のファンブルから相手にTDを奪われるなど自滅。勝てる試合をみすみす逃してしまいました。

この敗戦でBig Ten西地区の優勝争いが微妙なことに。未だイリノイ大が1敗差で首位ですが、その1敗で彼らを追うパデュー大との直接対決も残されており、他の西地区チームにもチャンスが訪れてきたと言えそうです。

カンザス大 37、#18 オクラホマ州立大 16

APランキングでは最高で8位まで上昇したこともあるオクラホマ州立大。しかし第9週目には怪我人続出の影響もあってカンザス州立大に48対0とまさかの完封負けを喫してCFPランキングでは18位に位置していましたが、この10週目に行われたカンザス大との対戦でも攻撃陣が噛み合わず、まさかの黒星で2連敗。ランキング転落は明白となってしまいました。

カンザス大は未だエースQBジェイロン・ダニエルズ(Jalon Daniels)が怪我の為戦線を離脱していますが、彼が退いて以来その穴を埋めているジェイソン・ビーン(Jason Bean)がしっかりと穴を埋めるだけでなく、この日はRBデヴィン・ニール(Devin Neal)が224ヤードに1TDという驚異的な走りを披露。

一方オクラホマ州立大はエースQBスペンサー・サンダース(Spencer Sanders)を怪我で欠き第3のQBであるギャレット・ランゲル(Garret Rangel)が出場を果たしますが、304ヤードに2TDを奪うも出だしの2回のドライブで2度もパスINTを犯すなどし、合計で3つもカンザス大ディフェンスにピックを許します。さらには相手レッドゾーン内での絶好のチャンス時にファンブルしてボールをロストするなど今シーズン前半に見せたハイスコアオフェンスはどこへやら。

カンザス大は今季前半快調で開幕5連勝を飾っていましたが、そこから3連敗と調子を落としていました。しかし今回の勝利でついに6勝目となり、シーズン後のボウルゲーム出場権を獲得。彼らがボウルゲームに出場できるのは実に2008年以来ということで、今季の彼らの調子の良さが見て取れると思います。

試合後にはその勝利の美酒を味わうべくファンがフィールドに雪崩れ込み、テネシー大が見せたように彼らもゴールポストをへし折るパフォーマンス。折られたポストはテネシー大ファンがテネシー川に水没させたように、カンザス大ファンはキャンパス内にある沼地へ投下。

ただテネシー大の場合はその改修費用にクラファンを募りましたが、カンザス大はそんな必要はないというアピールのツイートも。

ファンの喜びもわかりますが、ゴールポストをへし折る際にはくれぐれも怪我に気をつけてください・・・。

(終わり)

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