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2022年度CFP全米王座決定戦プレビュー④【注目のマッチアップ】

2022年度CFP全米王座決定戦プレビュー④【注目のマッチアップ】

フットボールボウルサブディビジョン(FBS)に所属する131チームの中から最後に生き残ったのは全米1位のジョージア大(14勝0敗)と同3位のテキサスクリスチャン大(13勝1敗)の2チームとなりました。

ジョージア大はサウスイースタンカンファレンス(SEC)所属、テキサスクリスチャン大はBig 12カンファレンス所属ということで対戦してきたチームは全く異なり、彼ら自身がここに辿り着くまでの道のりも全く異なるものとなりました。

ここに至るまで、CFPランキング上位4チームに残らなければならないとか、どちらのストレングス・オブ・スケジュール(Strength of Schedule)が上かとか、どちらのチームに5つ星リクルートが多く在籍しているかとか、そういう話題が取り立たされてきましたが、この決勝戦ではそんなことは関係なくなります。

この日の試合に相手を上回ることができたチームが全米王者の栄冠を手にすることができる、単純にただそれだけとなるのです。

そこで今回はこの2つの強豪チームがぶつかり合う上でどの点に注目していただいきたいか、この試合を左右するかもしれないというマッチアップを取り上げてみたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

クエンティン・ジョンストン vs キーリー・リンゴ

テキサスクリスチャン大(TCU)のトップレシーバーであるクエンティン・ジョンストン(Quentin Johnston)とジョージア大のトップCBであるキーリー・リンゴ(Kelee Ringo)とのワン・オン・ワンは必見のマッチアップとなることでしょう。

先に行われたミシガン大とのフィエスタボウルでジョンストンは163ヤード(6キャッチ)に1TDを記録してオフェンスMVPに選ばれましたし、オハイオ州立大とのピーチボウルでリンゴは今季カレッジ界で指折りのWRマーヴィン・ハリソン・Jr.(Marvin Harrison Jr)をカバーし6度のターゲットで許したレセプションは1回(16ヤード、TD)と活躍。

TCUのQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)がジョンストンへのパスを決め続けビッグプレーを連発することができるか・・・。ジョージア大のディフェンスは直近2試合で850ヤードに7TDを許しており、ジョージア大の唯一の弱点とも呼ばれているユニットですが、リンゴがハリソン・Jrと対峙した時のようにジョンストンをおさえこむことができたらTCUは決め手をかいてしまいます。

双方とも今年のNFKドラフトでは1巡目候補と言われており、特に注目したいマッチアップですね。


ディー・ウィンターズ vs ケニー・マッキントッシュ

TCUのLBディー・ウィンターズ(Dee Winters)はフィエスタボウルでのミシガン大戦での健闘を評価されてディフェンスMVPに選出されました。この日は7つのタックルに1つのピックシックスとミシガン大をアップセットするのに大きく貢献しました。この4年生のウィンターズが中心となったTCUのLB陣がジョージア大の汎用性高いRBケニー・マッキントッシュ(Kenny McIntosh)を封じ込めるという大役を担うことになります。

マッキントッシュはピーチボウルで70ランヤードに56ヤードのレシーブヤードを記録。走れてキャッチできる彼は当然TCUディフェンスの脅威となります。その器用さは先輩であるデアンドレ・スウィフト(D’Andre Swift、現デトロイトラインズ)を彷彿とさせますが、マッキントッシュは今季ランでトータル779ヤード(10ヤード、1キャリー平均5.5ヤード)、レシーブでトータル505ヤード(1キャッチ平均12ヤード)ということでウィンターズらとの対決が実物となりそうです。

ジェイレン・カーター vs TCU OL陣

TCUのOL陣にはオールアメリカンで今年で4年目のスティーヴ・アヴィラ(Steve Avila)、今年で6年目のベテランでオールカンファレンスのCアラン・アリ(Alan Ali)、そして同じく6年目のRGウェス・ハリス(Wes Harris)という、頼れる選手たちが揃っています。しかし彼らはこのタイトルゲームでこれまで彼らが対峙してきたどのDL選手よりも早くて強い選手を相手にしなければなりません。それがジェイレン・カーター(Jalen Carter)です。

すでにNFLドラフトでも高順位で指名を受けると言われているカーターは数字的には目に留まるほどのものを残してはいませんが、これまでの彼のプレーを見ていればTCUとしては彼を止めなければいけないのは誰の目にも明らかです。

QBドゥガンにポケット内で仕事をさせるならば、TCUのOL陣はなんとしてもカーターを押さえ込んで無効化する必要があります。とは言っても完全に押さえ込むことは難しいでしょうから、試合の終盤までコンスタントに有効なパスプロを繰り出すことが求められそうです。

ディラン・ホートン vs ブロデリック・ジョーンズ

今季後半にかけて急速に名を馳せてきたのがTCUのDLディラン・ホートン(Dylan Horton)。直近7試合において10個ものQBサックを量産してきたがその証拠ですが、フィエスタボウルでも前半だけで3つのQBサックをかましてミシガン大QB J.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)を追撃。トータルでも5つのサック、さらには6つのタックル、1つのフォースドファンブル、1つのパスブロックと大車輪の働きを見せました。

このホートンとマッチアップすると思われるのがジョージア大のOTブロデリック・ジョーンズ(Broderick Jones)。ドラフトで1巡目の指名が噂されている逸材であるジョーンズ率いるジョージア大OL陣は今季全米屈指のユニットとされており、ここまで14試合で許したQBサックは9つと全米ナンバーワン。ジョージア大QBステソン・ベネット(Stetson Bennett)にプレッシャーをかけるためにはホートン率いるDL陣のベストエフォートが必須です。

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