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2022年度第14週目レビュー

2022年度第14週目レビュー

カレッジフットボール第14週目は各地に散らばる10つのFBS(フットボールボウルサブディビジョン)の各カンファレンス優勝決定戦が行われました。

CFP(カレッジフットボールプレーオフ)に進出するチームが誰になるのか、という点からもこの週末の試合には大きく注目が集まりましたが、一方で所属するカンファレンスのタイトルを獲ることも大変意味のあることです。そういった意味でもそれぞれのカンファレンス優勝決定戦で多くの火花が散らされていました。

ボウルゲームシーズンを前にして最後の激闘となったこの週末を振り返ります。

Pac-12カンファレンス優勝決定戦

#11 ユタ大 47、#4 サザンカリフォルニア大 24

Pac-12カンファレンスのタイトルマッチはサザンカリフォルニア大(USC)とユタ大のマッチアップ。レギュラーシーズン中にユタ大が43対42で辛勝しており、サザンカリフォルニア大にとってはリベンジのチャンス。また勝てばCFPに進出することがほぼ確実視されていましたが・・・。

試合開始後はハイズマントロフィーレースのフロントランナーと目されていたQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)の活躍で17対3とUSCリード。予想通りの展開かと思われましたが、前半終了間際にユタ大が立て続けに2本のTDを決めて17対17の同点で折り返します。

後半に入ると長いランを走ったウィリアムスが太ももを負傷。これで彼の特徴でもある機動力が極端に落ちてしまいます。その間にユタ大がQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)からWRマネー・パークス(Money Parks)への57ヤードのロングTDパスで遂にリードを奪います。

第4Qに入ってもユタ大の勢いは止まらず、ウィリアムスのパスTDでUSCは3点差までに迫りますが、ユタ大が追加点を奪う中USCはウィリアムスのINTパスとファンブルで反撃のチャンスを自ら潰し、試合終了直前にユタ大がRBマイカ・バーナード(Micah Bernard)のランTDでとどめを刺して見事にアップセットを演じてみせたのでした。

ユタ大はパスで310ヤード、ランで223ヤードを獲得。ライジングの3つのパスTD、RBジャクインデン・ジャクソン(Ja’Quinden Jackson)の2つのTDランと時間が流れるにつれて勢いをましてUSCを圧倒。

USCはウィリアムスの怪我が大いに攻撃力に影響を及ぼし、怪我前と後では全くの別チームのようでした。しかしながらそれを飲み込んだ上で戦術を変えず、また明らかに生産力の落ちてしまったウィリアムスを使い続けたリンカーン・ライリー(Lincoln Rile)監督の采配に責任の一端があるかと思います。

しかしそれよりもUSCディフェンスのタックルミスは目に余るものがありました。2列目3列目に飛び出してきたユタ大のボールキャリアにことごとくかわされる姿は目を覆いたくなるほど。もともとディフェンス力が弱みだとは言われていましたが、この面だけ見てもユタ大のタフネスと比べるとソフトだったと言わざるを得ません。

これでUSCは11勝2敗で2017年以来のPac-12チャンピオン、さらには自身初となるはずだったCFP進出をあと一息というところで逃してしまいました。ただライリー監督体制1年目でここまでこれたのは評価されるべきです。来年もウィリアムスは戻ってきますから、彼等への期待のハードルは更に上がることになるでしょう。

一方ユタ大はこれでリーグタイトル2連覇。栄光のローズボウルに2年連続出場も決めPac-12での存在感をさらに増すことになりました。


Big 12カンファレンス優勝決定戦

#10 カンザス州立大 31、#3 テキサスクリスチャン大 28

Big 12カンファレンス優勝決定戦はダラスカウボーイズの本拠地・AT&Tスタジアムで開催。全米位でここまで無敗のテキサスクリスチャン大(TCU)が同10位のカンザス州立大と対戦しました。上記のPac-12優勝決定戦と同じくこの試合もレギュラーシーズン中のリマッチ。この時はTCUが18点差あった得点差をひっくり返して逆転勝利。今回の再戦がどうなるかに注目が集まっていました。

試合の方は以外にも超接戦。TCUが先制するもカンザス州立大が2TDを奪って逆転。TCUが前半終了間際にFGを奪って14対10と僅差で後半へ突入。

カンザス州立大はエースWRマリク・ノールズ(Malik Knowles)が怪我で負傷退場して手駒が減ったことでボールをRBデュース・ヴォーン(Duece Vaughn)に集める作戦に変更。ランだけでなくパスのターゲットにも使われ、ポストルートにまでヴォーンがアサインされる場面も。

それでもカンザス州立大のオフェンスの基本はラン。ヴォーンは26キャリーで130ヤードに1TDと馬車馬の働き。TCUディフェンスにフィジカルアタックでチャレンジし続けます。

対するTCUはエースQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)が負けじと大活躍。点の取り合いとなった後半、少しでも均衡が破れれば勝敗に直結するという場面でパスにランに鬼神のごとしパフォーマンス。オーバータイムに突入する結果となった最後のドライブではドゥガンは途中息切れして立っているのもやっとという状況。まさに身を挺して勝利に執着した彼の姿には心が揺るがされました。

このドゥガンの決死のプレーで試合はオーバータイムへ。先攻となったTCUはRBケンダル・ミラー(Kendre Miller)の15ヤードのランで一気に相手陣内10ヤードラインへ強襲。しかしここからエンドゾーンが遠く、1ヤードラインからのミラーの3rdダウンランはショートに終わり、4thダウンを迎えます。

ここでソニー・ダイクス(Sonny Dykes)監督は4thダウントライという大ギャンブルに打って出ます。成功しなければカンザス州立大はFGを決めるだけで勝てるという絶好のチャンスをてにいれますが、ミラーの決死のインサイドランはエンドゾーンに届かず・・・。

ノーポイントで攻撃権を明け渡してしまったTCU。FGを決めさえすれば勝てるカンザス州立大は確実にボールをキッカーの蹴りやすいポジションまで運び、あとはタイ・ゼントナー(Ty Zentner)の足に託されます。そのゼントナーはこの超重要な場面でこの笑顔・・・!

ゼントナーは31ヤードのFGを確実に決めて試合終了。見事にカンザス州立大がレギュラーシーズン中の雪辱を晴らし2003年以来の単独リーグ優勝(2012年はオクラホマ大と同時優勝)。TCUの夢の無敗シーズンを阻止したのでした。

TCUは死力を尽くして戦いましたがあと数インチというところで今季初黒星。2014年以来のBig 12カンファレンスタイトルを逃しました。しかし負けはしたものの、CFP進出は確実とされ、また試合後にはすべてを出し尽くして立ち尽くすドゥガンでしたが、彼のこの試合でのパフォーマンスは多くのファンの心を打ちました。

ハイズマントロフィーは選手のスタッツだけが評価点ではありません。TCUをここまで無敗で率い、チームへの献身度や貢献度を考えればドゥガンがトロフィーを獲得してもいいんじゃないのか、と感じさせてくれるほどの見せてくれました。

Big Tenカンファレンス優勝決定戦

#2 ミシガン大 43、パデュー大 22

Big Tenカンファレンスの栄冠は東地区の王者ミシガン大と西地区の王者パデュー大との間で争われました。

ランを中心とするミシガン大とパスを中心とするパデュー大というカラーの異なるチーム同士の戦い。しかし地力で言えば全米トップクラスのディフェンス力を誇るミシガン大がパデュー大オフェンスをシャットダウンするというのが大方の予想でした。

しかしながら試合の方は予想外にミシガン大が手こずり前半を終えた時点で14対13と僅差のリードしか奪えず肩透かし。ただ後半に入ると徐々に力の差が出始めます。

エースRBブレイク・カーラム(Blake Corum)が手術を要する膝の怪我を負って戦線離脱。それを埋めたのが前戦でも活躍したドノヴァン・エドワーズ(Donovan Edwards)。そのエドワーズとカレル・マリングス(Kalel Mullings)のランTDで第3Qに一気に点差を広げます。

パデュー大もミシガン大陣内へ何度も攻め込みますがエンドゾーンが遠く、またリードされ後がないという状況でもジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督はFGチームをフィールドに送り出し続け、なかなか点差は縮まらず。

結局試合終了間際にマリングスがダメ押しのTDランを決めてファイナルスコアは43対22。試合内容的にはミシガン大はオハイオ州立大戦のような魂のこもった試合展開とはなりませんでしたが、底力を十分見せつけて見事にBig Tenタイトル2連覇を達成しました。

これでミシガン大は2年連続CFP進出を達成。ライバル・オハイオ州立大に2連勝、Big Tenタイトル2連覇と合わせていよいよジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督指揮下のミシガン大が完全復活したと胸を張って宣言して良さそうです。

SEC優勝決定戦

#1 ジョージア大 50、#14 ルイジアナ州立大 30

SEC(サウスイースタンカンファレンス)の優勝決定戦は全米1位のジョージア大ルイジアナ州立大を50対30というハイスコアで叩きのめして彼等が2017年度以来のリーグタイトルを手にしました。

ここまで圧倒的な守備力と絶対的な安定感を誇るオフェンスで他の追随を許さなかったジョージア大。この日も前半から飛ばしまくり、QBステソン・ベネット(Stetson Bennett)は最初の2Qだけで4TD。スコアもハーフタイム時に35対10と圧倒。

途中DLジェイレン・カーター(Jalen Carter)がルイジアナ州立大QBジェイデン・ダニエルズ(Jayden Daniels)をタックルしたまま片手で持ち上げてもう片方の手で「No.1」を誇示するかのごとく人差し指を高らかに掲げるというパフォーマンスも出る始末。

後半に入るとルイジアナ州立大が息を吹き返し3つのTDを奪ってジョージア大ディフェンスから30点を奪いますが、ジョージア大オフェンスも攻撃の手を緩めず更に2TDを奪い逆転される雰囲気は全く見せず。終わってみればカンファレンスタイトルゲームだというのに50得点という大台に乗せる偉業を成し遂げました。

これでジョージア大も無傷で全米首位を守り2年連続CFP進出を決め、全米タイトル2連覇への足がかりを作りました。ほぼ隙が見当たらないジョージア大を止められるチームは果たして存在するのでしょうか?

(続く)

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