第11週目の見どころ - ANY GIVEN SATURDAY

第11週目の見どころ

第11週目の見どころ

第11週目の最大のマッチアップは全米2位のルイジアナ州立大と全米3位のアラバマ大の大一番。しかし当然今週末にはこの試合の他にもたくさんの試合が組まれており、その中にはカレッジフットボールプレーオフ(CFP)レースに大いに関わってくるものもあります。

前回の記事ではルイジアナ州立大とアラバマ大の試合に焦点を絞って見どころを紹介しましたが、ここではその他の試合の見どころを探っていきたいと思います。

ペンシルバニア州立大@ミネソタ大

上記のルイジアナ州立大とアラバマ大の試合が8勝0敗の無敗チーム同士の戦いならば、このペンシルバニア州立大ミネソタ大の試合も同じく無敗同士の争い。つまり少なくとも今週2つの無敗チームに土がつく計算となるわけです。

今季破竹の8連勝を続けているミネソタ大ですが、これは実に1941年以来の快挙。この年は彼らがナショナルタイトルを獲得したときでもあり、ミネソタ大ファンの期待は大きくなるばかりです。それもこれも今季3年目のP.J.フレック(P.J. Fleck)監督がチームをここまで強く育て上げた賜物と言えます。

もちろん彼らが今季同じBig Tenカンファレンスに所属するオハイオ州立大ミシガン大ミシガン州立大ら強豪東地区チームとの対戦がないという幸運に恵まれたことを無視はできませんが、それでもここまで無敗を貫いてきたという事実は評価されるべきです。そして彼らの真の力がこのペンステート戦で試されることになるでしょう。

そのペンステートは先日発表されたCFPランキングで見事4位にランクイン。このまま勝ち進みさえすればプレーオフ進出が現実のものとなるわけで彼らの士気は上がっていることでしょう。派手さはなくとも非常にバランスの取れたオフェンスと、全米でも有数のパワーとスピードを誇るディフェンスを擁するペンステートですから周囲の予想は彼らの勝利という声が大多数です。

しかしもしミネソタ大が勝つことがあれば約80年ぶりのナショナルタイトルという最大の夢にまた一歩近づくことになります。

ちなみに今週はこの試合と先に述べたアラバマ大とルイジアナ州立大の試合とで8勝0敗のチーム同士の試合が2試合ありますが、これはAPランキングが導入された1936年以来初めての出来事だそうです。


ミズーリ大@ジョージア大

CFP6位のジョージア大は先週フロリダ大との大一番に勝ちました。この試合では3年生QBジェイク・フローム(Jake Fromm)がベテランの味を取り戻し、強固なディフェンスを持ってライバル・フロリダ大を退けました。歯車が噛み合ったときのジョージア大を止めることはどのチームをしても容易ではありません。

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そんな上調子のジョージア大に今週末挑むのがミズーリ大。もしジョージア大がケンタッキー大サウスカロライナ大戦のような凡ミスを連発するようなチームに舞い戻っていたらミズーリ大にも勝機はあります。その鍵はクレムソン大からの転校生QBケリー・ブライアント(Kelly Bryant)にあります。彼は怪我で出場できるか微妙ですが、ミズーリ大がCFPランキングで波乱を起こそうとするならば彼の出場は必要不可欠となります。


アイオワ州立大@オクラホマ大

ちょうど2年前、当時全米3位だったオクラホマ大アイオワ州立大をホームに迎えましたが、38対31と返り討ちに合いまさかの敗戦を食らってしまいました。

関連記事アイオワ州立大 38、オクラホマ大 31

その記念すべき相手と再びアウェーで対戦することになるアイオワ州立大。しかし今回も2年前の再現ができるかどうかは微妙です。オクラホマ大は2週間前にカンザス州立大からまさかの敗戦を食らいプレーオフレースにおいて大打撃を食らってしまいました。もう負けられない彼らは帯を引き締めてアイオワ州立大戦に望むことでしょうし、先週バイウィーク(試合のない週)だったことからも準備は万端。

アイオワ州立大自身も先週オクラホマ州立大に敗退。QBブロック・バーディ(Brock Purdy)はこの試合で3つもパスINTを犯してしまったため、この試合でぜひとも挽回したいところです。


テキサスクリスチャン大@ベイラー大

現在無敗チームはFBS(フットボールボウルサブディビジョン)に7チームありますが、そのうちの一つであるBig 12カンファレンス所属のベイラー大は今週アウェーでテキサスクリスチャン大との対戦を控えます。

今季3シーズン目のマット・ルール(Matt Rhule)監督がベイラー大を短期間でここまで強くするなど誰も想像すら出来ませんでした。CFPランキングでは12位ということでまだまだ上位チームを見上げる位置にいますが、このまま勝ち抜いて無敗でBig 12カンファレンスを制することができれば上位チームの動向次第ではプレーオフに食い込む可能性は十分あると見ます。

ただ無敗とはいえ内容だけを見ればテキサス工科大戦やウエストバージニア大戦では僅差で勝利を収めるなど決して順風満帆だったわけではありません。たとえ無敗であっても戦いぶり次第では1敗チームにプレーオフの席を奪われることもあり得るわけですから、ベイラー大としては今後ただ勝ち続けるだけでなくCFP選考委員会を唸らせるような圧倒的な勝ち方をしていく必要があります。

そのベイラー大の相手となるテキサスクリスチャン大はここ数年以前のような存在感がなくなってしまいましたが、油断できる相手でもありません。ベイラー大は今後オクラホラ大テキサス大、そしてカンファレンス優勝決定戦で上手くいけば再びオクラホマ大との再戦と厳しい試合が待っていますが、まずはこのテキサスクリスチャン大戦をしっかりと手中に収めたいところです。


アイオワ大@ウィスコンシン大

ウィスコンシン大がプレーオフ候補とされていたのはそんなに大昔のことではありませんが、イリノイ大にまさかの敗退を喫しさらにオハイオ州立大に完膚なきまでに伸されてしまったことでウィスコンシン大の存在感は急激に薄れてしまいまいた。プレーオフ進出は夢と消えましたが、今後Big Ten西地区で首位をゆくミネソタ大との直接対決も控えており、彼らが西地区チャンピオンとしてカンファレンス優勝決定戦に進みBig Tenのタイトルを獲得してローズボウルに出場するというシナリオが消えたわけではありません。

それはアイオワ大にも同じように言えることで、彼らもミネソタ大との試合がまだ残っており残りの試合を勝ち抜けばパサデナ行きの切符を手に入れることも十分可能なのです。

しかしそれも今週末のこの激突で勝ち残ったチームのみが達成可能なシナリオとなります。ウィスコンシン大はシーズン中盤までハイズマントロフィー候補の一角とされていたRBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)の復活が期待されるところです。

カンザス州立大@テキサス大

昨シーズン10勝4敗とし、QBサム・エリンガー(Sam Ehlinger)をして「We are Baaaaaaack!」と言わしめたテキサス大ですが、今季彼らはここまで5勝3敗として完全に昨シーズンの勢いは消えてしまいました。所属するBig 12カンファレンスでも3勝2敗で完全にライバル・オクラホマ大に遅れを取り、完全復活と思っていたテキサス大ファンのため息が聞こえてきそうです。

参考記事Are They BAAAAACK?【テキサス大プレビュー】

今週末彼らはそのオクラホマ大をなぎ倒したカンザス州立大をホームに迎えます。現在16位のカンザス州立大ではありますが、通常ならばテキサス大が簡単に料理しそうな対戦相手。しかしオクラホマ大を倒して波に乗るカンザス州立大を倒すことは、今のテキサス大にとっては簡単なことではありません。テキサス大ファンは気が短いことで有名です。10勝シーズンで盛り上がったこの機運を消さないためにも残りの試合すべて勝つぐらいの気持ちで挑まなければなりません。

フロリダ州立大@ボストンカレッジ

先週マイアミ大に敗れたフロリダ州立大はその翌日に2年目のウィリー・タガート(Willie Taggart)監督を解雇。4勝5敗と完全に期待はずれとなった彼らではありますが、2年もチームを任せてもらえないとは流石にちょっとフライングではないのかなと個人的には思ってしまいますが・・・。

関連記事フロリダ州立大、タガート監督を解雇

次期コーチが誰になるかという話で持ち切りのフロリダ州立大近辺ですが、シーズンはまだ終わっておらず選手たちは残りの3試合ないし4試合をこなさなければなりません。当然このチームには4年生もおり、彼らは前々監督のジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher、現テキサスA&M大)監督にリクルートされ、彼にチームを出て行かれた後にタガート監督がやってきて、しかしその4年生シーズンにその監督が解雇される、という悲劇に翻弄されたグループです。

フロリダ州立大という名門校に入部したときはおそらく輝かしい未来が待っていると皆夢見たことでしょう。しかし現実はそうならなかったわけです。その4年生たちを下級生たちが良い形で送り出すことが出来るのか・・・。チームがこの未曾有に一丸となれるのか、もしくは空中分解してしまうのか。このボストンカレッジ戦で今のチームの現状が見えてくると思います。

プリンストン大vsダートマスカレッジ@ヤンキースタジアム

FBSではありませんが、FCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のアイビーリーグ所属チームであるプリンストン大ダートマスカレッジがニューヨークのヤンキースタジアムで激突。

今年はカレッジフットボール生誕150周年目ですが、カレッジフットボールの始まりと言われるのがプリンストン大とラトガース大の間で行われた試合。それを祝いプリンストン大がダートマスカレッジとニューヨークヤンキースの本拠地で相まみえるのです。奇しくも両チームはどちらも7勝0敗ということでリーグ優勝の行方を占う上でも大変重要な試合となります。

参考記事カレッジフットボールの誕生

上に挙げた強豪校ばかりが注目されますが、この歴史的な意義を持つFCSのゲームにも注目してみてはいかがでしょうか?

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