第8位:イリノイ大 vs ウィスコンシン大
イリノイ大24、ウィスコンシン大23
2019年度のプレシーズンランキングでは19位と過小評価で出発したウィスコンシン大ですが、開幕後6連勝を飾ると一気にランキングを挙げ第7週の時点で全米6位にランクされていました。ハイズマントロフィー候補RBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)率いるオフェンス陣とこの6連勝中に実に4つの完封を納めたディフェンス陣というこのチームはにわかにプレーオフ候補と呼ばれるようになっていました。

そんな中迎えた第7戦目のイリノイ大戦。かつてシカゴベアーズやタンパベイバッカニアーズで指揮を取ったロヴィー・スミス(Lovie Smith)体制で4季目を迎えていたイリノイ大ですが、最初の3年の戦績が9勝27敗でこのシーズンもここまで2勝4敗といつも通りの不調ぶり。誰もがウィスコンシン大の楽勝を予測したのですが・・・。
前半はウィスコンシン大が先制してリードを奪うも思いのほか攻めあぐみイリノイ大を突き放せません。後半には彼らは追加点を奪うもテイラーのファンブルからイリノイ大がTDを奪って試合を23対21と点差を縮めます。そして残り時間約2分半というところでQBジェイク・コーン(Jake Coan)が痛恨のパスインターセプション。なぜこの時間帯にパスプレーを選択したのかは理解に苦しみますが、このチャンスをイリノイ大が逃さず試合終了と同時に逆転のFGが決まってなんと全米6位チームから大金星。
イリノイ大は結局レギュラーシーズンを6勝6敗(ボウルゲームで敗れたため最終戦績は6勝7敗)とし、スミス監督4季目にしてようやくチームに向上の兆しが見え始めました。