ナショナルチャンピオンへの道【その4】

いよいよ今季のカレッジフットボールも今週末に行われる各カンファレンスの優勝決定戦で一段落となり、それらの試合の結果を反映して発表されるカレッジフットボールプレーオフ(CFP)ファイナルランキングで上位4チームに食い込んだチームが念願のプレーオフに進むことになります。

最初にCFPランキングが発表されてから1ヶ月がたちましたが、現在のところ無敗チームは130校中たったの3校。「パワー5」と呼ばれる上位カンファレンス群だけで見れば1敗チームも校と減り勝ち続けることがいかに難しいかを如実に示しています。

その中から全米チャンピオンを決めるプレーオフに進める4校を選出するわけですが、今のところその可能性を持っているのが7チーム。それらのチームがどのようなシナリオを経ることで夢の舞台に立てるのか。それを今回は検証してみたいと思います。

参考ページ

2019年度シーズンランキング【第15週目】

上位7位チーム

まずは上位7位チームの顔ぶれを見てみましょう。

1位:オハイオ州立大(12勝0敗)
2位:ルイジアナ州立大(12勝0敗)
3位:クレムソン大(12勝0敗)
4位:ジョージア大(11勝1敗)

5位:ユタ大(11勝1敗)
6位:オクラホマ大(11勝1敗)
7位:ベイラー大(11勝1敗)

2014年度にCFPが導入されて以来2敗チームがプレーオフに進出した前例が無いため無敗ないし1敗チームがプレーオフレースに残ったという仮定の話です。

そして今週末それぞれのチームは所属するカンファレンスタイトルゲームを控えています。

  • オハイオ州立大vsウィスコンシン大(Big Ten)
  • ルイジアナ州立大vsジョージア大(SEC)
  • クレムソン大vsバージニア大(ACC)
  • ユタ大vsオレゴン大(Pac-12)
  • オクラホマ大vsベーラー大(Big 12)

ご覧のようにルイジアナ州立大とジョージア大、オクラホマ大とベイラー大の直接対決が組まれておりどんな結果になったとしてもトップ7チームの順位に変動が起こるのは確実です。


順当なシナリオ

⭕オハイオ州立大
⭕ルイジアナ州立大
⭕クレムソン大
❌ジョージア大
⭕ユタ大
⭕オクラホマ大orベイラー大

最もわかりやすいシナリオはオハイオ州立大がウィスコンシン大に勝ち、ルイジアナ州立大がジョージア大に勝ち、クレムソン大がバージニア大に勝てば勝った3チームは当確。そしてルイジアナ州立大に負けたジョージア大は2敗目となりプレーオフレースから脱落というシナリオ。

そうなると4つ目の椅子が空くわけですが、この椅子に誰が座るかという議論になると思います。

例えばユタ大がオレゴン大に勝ち、オクラホマ大がベイラー大に勝ったとします。順番通りならば5位のユタ大が自動的に勝ち上がると考えるのが普通でしょう。しかしユタ大とオクラホマ大がCFP選考委員会にとってどれだけの力差があると考えられているのは分かりません。もし僅差であればこの週末の試合内容いかんでは順位が逆転することもありえます。

例えばオクラホマ大がベイラー大をケチョンケチョンにしユタ大がオレゴン大に僅差で勝ったとなれば、選考委員会への印象はオクラホマ大のほうが良くなるでしょう。BCS(ボウルチャンピオンシップシリーズ)時代と違いランキングへの方程式などは存在せず、CFPランキングは究極的に選考委員会という人間が決めるランキングですから、彼らに与える印象(アイテスト/Eye Test)も影響してきます。

参考記事

ボウルチャンピオンシップシリーズ


オハイオ州立大とルイジアナ州立大が負けたら・・・

次に考えられるのは1位と2位のオハイオ州立大とルイジアナ州立大に土がつくというシナリオですが・・・。

❌オハイオ州立大
❌ルイジアナ州立大
⭕クレムソン大
⭕ジョージア大
⭕ユタ大
⭕オクラホマ大orベイラー大

現在までの戦いぶりを見ると、ここまで無敗でありチームのスタッツを見ても全米で3本の指に入るほどの力をもつ両チームが仮に今週末負けたとしてもトップ4に居残ることは十分考えられます。しかも負けたとしても未だ1敗であり、その結果だけで彼らが例えばユタ大やオクラホマ大(ないしベイラー大)よりも劣るとは考えづらいです。

つまりこの2チームは負けてもプレーオフに進める可能性が高いと考えれ、これは5位以下のチームにとって見れば最悪のシナリオです。少なくともユタ大らはジョージア大に負けてもらわなければ4つ目の席が空かないわけですから、オハイオ州立大はともかくルイジアナ州立大には絶対に勝ってもらわないと困るのです。


クレムソン大が負けたら・・・

⭕オハイオ州立大
⭕ルイジアナ州立大
❌クレムソン大
❌ジョージア大
⭕ユタ大
⭕オクラホマ大orベイラー大

一方3位のクレムソン大が負けるというシナリオも考えられますが、彼らの場合負けても居残れるかと言ったらそれは厳しいかと思います。

一番の理由は彼らのここまでの対戦相手が他のチームと比べて明らかに格下ばかりだったということ。その数値を表す「ストレングス・オブ・スケジュール」を見るとこの7チーム中現在彼らは最低となる35位。つまり言い換えれば彼らは7チームの中で一番楽してここまでやってきたという言い方もできます。

彼らが所属するACCのレベルが低いため今年のクレムソン大の真の力が未だにわからないという人もいます。だからこそバージニア大に負けてでもしたら彼らはすぐさまトップ4から落っこちることになるでしょう。

となれば5位以下のチームにも当然チャンスが渡ってくるわけですが、もし同時にルイジアナ州立大がジョージア大を倒したとすると2つの席が開くことになります。こうなればユタ大、そしてオクラホマ大かベイラー大(Big 12優勝決定戦の勝者)の2チームがプレーオフに滑り込むことが可能になるでしょう。

とはいえクレムソン大がバージニア大に負けるとは考えづらいですからこのシナリオの可能性はそんなに高くはないと思います。何が起こるかわからないのがカレッジフットボールの醍醐味でもありますが。


前代未聞のシナリオ?

さて、現実的なシナリオは以上のものとなるとは思いますが、例えばこんなシナリオはいかがでしょうか?

⭕or❌オハイオ州立大
⭕ルイジアナ州立大
❌クレムソン大
❌ジョージア大
❌ユタ大
⭕オクラホマ大orベイラー大

オハイオ州立大とルイジアナ州立大が勝ち(二つ目のシナリオで挙げた理由によりオハイオ州立大は負けても可)、クレムソン大が負け、プレーオフ進出への切符が2枚余るとします。そしてユタ大がオレゴン大に負け2敗目を喫し、Big 12優勝チーム(オクラホマ大かベイラー大)がまず3つ目の切符を手に入れるとします。そうすると1枚の切符が余るわけですね。

そうなるとその時点で1敗となるのは負けたばかりクレムソン大だけになりこのシナリオだと例え負けてもクレムソン大が上位4チームに留まる可能性が高まりそうです。

しかしもしクレムソン大がバージニア大に万が一でも惨敗するような試合内容で負けてしまったら?その場合でも彼らは果たしてプレーオフに進出する事ができるでしょうか?

もし選考委員会がたとえ1敗でもそんなクレムソン大がトップ4入りするのにふさわしくないという判断をしたとしたら、その時は史上初の2敗チームが4つ目に食い込むことが出来たりするのでしょうか?

もしそうだとすると8位以下のチームにもチャンスが有るということになります。

8位:ウィスコンシン大(10勝2敗)
9位:フロリダ大(10勝2敗)
10位:ペンシルバニア州立大(10勝2敗)
11位:アーバン大(9勝3敗)
12位:アラバマ大(10勝2敗)
13位:オレゴン大(10勝2敗)

このうち今週末試合があるのがウィスコンシン大オレゴン大

もしウィスコンシン大がオハイオ州立大に勝って11勝2敗のBig Tenチャンピオンになったとしたら、この肩書きは非常に魅力的です。

またもしウィスコンシン大が負けるとなると、このシナリオにおいてオレゴン大はユタ大に勝つことになっていますから、オレゴン大は11勝2敗のPac-12王者という肩書を持つことになります。この場合現在13位の彼らが一気に4位にジャンプアップしなければならないということになります。

となればフロリダ大やペンシルバニア州立大にもチャンスが回ってくるのか?ひょっとしてアラバマ大にも?という議論が湧く可能性がまったくないとも言えません。そうなれば必然的にクレムソン大とくらべてそれらのチームが上なのかという判断が選考委員会には求められますが、ランキングでいったらその場合はフロリダ大に一番のチャンスがあるといえます。

・・・とはいえこんなことが起きる可能性はおそらく1%ほどでしょうが、仮定の話で勝手にあーだこーだ話せるのもこの時期の楽しみとも言えましょう(笑)。

さあ、果たして今週土曜日の夜、すべての試合が終了した時点でのCFPレースの勢力図がどうなっているのか・・・。非常に楽しみです。

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