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CFP全米王者決定戦リキャップ【2023年度】

CFP全米王者決定戦リキャップ【2023年度】

CFP全米王者決定戦
ワシントン大

13

ミシガン大

34

2023年度のカレッジフットボールを締めくくる、全米王座決定戦が1月8日夜に開催され、ミシガン大ワシントン大を34対13で下して見事に今年のナショナルチャンピオンに輝きました。

今回はそのゲームのリキャップをお送りします。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

第1Q:ミシガン大強襲

ミシガン大の先攻で始まったこの試合、ファーストドライブからミシガン大はフィジカルなゴリゴリのランオフェンスを展開。ミシガン大OL陣がワシントン大のフロントフォーを押し戻しRBブレイク・カーラム(Blake Corum)、カリル・マリングス(Kalel Mullings)がジリジリとヤードをランで稼いで前進します。そして最後はRBドノヴァン・エドワーズ(Donovan Edwards)が一度はランニングレーンを閉ざされるも、左サイドに活路を開きそのまま41ヤードのランTD。これでミシガン大が先制を果たします。

ラン多めのオフェンスで初っ端からパンチを喰らわせたミシガン大にワシントン大がどのような形で応えていくかに注目が集まった彼らのファーストドライブ。しかしこのドライブのファーストプレーでワシントン大は大きな痛手を負うことになります。

先発RBディロン・ジョンソン(Dillon Johnson)は前戦のテキサス大とのシュガーボウルで足を損傷。これはシーズン中に負った古傷を再発させたということだったのですが、このファーストプレーでのランで再びジョンソンは足首を損傷。結局彼のパフォーマンスはこの後パーフェクトとはいえないものになってしまいます。

それでもスターQBマイケル・ペニックス・Jr.(Michael Penix Jr)の指揮の下、ワシントン大はミシガン大陣内へ侵入し敵陣8ヤードラインまで到達。得点のチャンスを得ますが、3rdダウンでエースWRローム・オドゥンゼ(Rome Odunze)へのパスが失敗に終わりFGに甘んじます。

続くミシガン大の2度目のドライブ、QB J.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)の絶妙なプレーアクションパスがWRローマン・ウィルソン(Roman Wilson)へ渡り、ウィルソンが俊足を生かして37ヤードをゲイン。

そして再びハンドオフを受けたRBエドワーズが今度は46ヤードのTDランを決めて14対3とミシガン大が2ポゼ差に。このプレーでは6人目のOL選手を左サイドに置いてオーバーロードするルック。これに対応したワシントン大のミスディレクションを誘ってエドワーズが一気に右サイドへ抜けていったプレーでした。

エドワーズはこの日ここまでたったの2キャリーで87ヤードに2TDという神がかったパフォーマンス。昨年度(2022年度)エドワーズはオハイオ州立大戦やBig Tenタイトルゲームで負傷欠場していたカーラムの穴を埋めるように大活躍していましたが、今季はそのなりを潜めていました。それがそこにきてこの大舞台でのこの活躍。

なんとかして得点を返したいワシントン大でしたが、1stダウンを1度も奪えずパントを余儀なくされ、流れはミシガン大に一気に傾きながら第1Qを終了します。

第1Q終了時のスタッツ


第2Q:チェンジ・オブ・ペース

第2Qに入っても引き続き強力なラインプレーをバックボーンにランファーストのオフェンスをミシガン大は繰り出していきますが、2度のドライブ連続でTDを奪いながら3度目のドライブはワシントン大ディフェンスが踏ん張りFG止まり。

返しのワシントン大の攻撃ではフィールド中央部までボールを進めるも、2つのOLのペナルティーとペニックス・Jrのパスミスでチャンスを逸し、4thダウンギャンブルも失敗してミシガン大との点差を埋めることができません。

ワシントン大のOL陣は、年間最優秀OL賞「ジョー・モアー賞」を獲得したユニットですが、この日はミシガン大のフロントフォーのプレッシャーに苦戦。前戦のテキサス大戦ではペニックス・Jrにクリーンポケットを提供し続けましたが、明らかにその時よりもミシガン大ディフェンスのプレッシャーをペニックス・Jrは感じているようで、4thダウンプレーもワイドオープンだったWRオドゥンゼをミス。いつもだったら絶対に外さないようなパスを外したところからも、ミシガン大ディフェンスの圧をワシントン大オフェンスはひしひしと感じているようでした。

ただ、この後ワシントン大ディフェンスが踏ん張り、またミシガン大がパスをコールし出したり、バックアップQBでモバイル系QBのアレックス・オージ(Alex Orji)を投入するなど搦め手を使ってきたオフェンスコールがあまり機能せず、さらには4thダウンギャンブルも失敗し、2ドライブ連続でパントを余儀なくされます。

そして迎えた前半残り時間約5分弱。ハーフタイム前になんとしてもTDを奪いたかったワシントン大は手負いのRBジョンソンの気迫のこもったランと、ミシガン大フロントフォーのプレッシャーを相殺すべくクイックなショートパスに切り替えたペニックス・Jrのパスプレーが功を奏し、この日2度目となるレッドゾーン侵入を果たします。そして迎えた4thダウン&ゴール3ヤード地点、ペニックス・JrのパスがWRジェイレン・マクミラン(Jalen McMillan)にエンドゾーンで決まってようやくワシントン大がTDを奪います。

苦しみながらもなんとかペースを変えてミシガン大ディフェンスを掻い潜ったワシントン大。依然としてチームとしての分厚さはミシガン大に劣っているように見えましたが、試合中のアジャストメントが効果を見せ始めた第2Qのワシントン大の攻撃は後半に向けて一筋の光を見るようでした。

ただやはりジョンソンが怪我で不調なことからここまでランが32ヤードしか出ていないワシントン大が苦しいのは変わらず、特にミシガン大がすでに200ヤード以上のランを出していることもあり、オフェンスが平坦になってしまうことに不安を感じずにはいられませんでした。

第2Q終了時のスタッツ

第3Q:Missed Opportunities

前半終了間際にショートパスを織り交ぜたテンポの良いオフェンスでリズムを掴みかけたワシントン大。ラッキーなことに第3Qは彼らの攻撃で始まりましたが、その最初のプレーでペニックス・Jrのパスをミシガン大CBウィル・ジョンソン(Will Johnson)がインターセプト。せっかくここから反撃を・・・というワシントン大が自ら水を差す結果となってしまいます。

ただこのピンチをディフェンスの奮闘とミシガン大OLのフォルススタートなどによりFGで切り抜けたワシントン大は続く攻撃でミシガン大選手のアンネセサリーラフネスの凡ミスも手伝って敵陣内へ急襲。点差を縮める絶好のチャンスを手に入れますが、ここでも彼らはその機会をスコアに結びつけることができず、FG止まりで20対13と7点差に。

ミシガン大も第1Qに見せたゴリゴリのランオフェンスが第3Qには形を潜め、第3QはFG一本のみ。しかしながらディフェンス陣がワシントン大得意のロングゲインによるアタックをライン・オブ・スクリメージのバトルで勝利することで早々に摘み、ペニックス・Jrおよびオドゥンゼやジェイリン・ポルク(Ja’Lynn Polk)といったハイスペックレシーバーを最低限のパフォーマンスに抑え込むことに成功。点差は7点差でもワシントン大の脅威があまり感じられない展開でいよいよ第4Qを迎えることになります。

第3Q終了時のスタッツ

第4Q:Hail to the Victors

ディフェンスが相手を食い止めて攻撃権を手に入れるもそれをまったく活かせないという、フラストレーションの溜まるワシントン大。浮き足立っているように見えるOL陣はボーダーラインなプレーも含めてフォルススタートを何度か犯し、またエースのペニックス・Jrもテキサス大戦で見せたようなパスプレーでの無双ぶりはどこへやら。特に20ヤード以上のロングプレーの精度が極度に低く、3rd&ロングのシチュエーションでのコンバージョン率は普段よりもかなり低いものになっていました。

ただ、3rdダウンコンバージョンで苦戦していたのはミシガン大も同じ。それはトレンチでワシントン大DL陣がなんとかプレッシャーをかけ続け、DB陣が球際での強さをみせ続けていたからにほかありませんが、それを試合を通してずっと続けることは容易なことではありません。

第4Q残り10分を切ったところで迎えたミシガン大の攻撃。マッカーシーからTEコルストン・ラヴランド(Colston Loveland)へのRPO(ランパスオプション)からの絶妙なミドルへのパスが決まってそれをラヴが敵陣30ヤード地点まで運ぶとその4プレー後にはRBカーラムがこの日初となる12ヤードのTDランを決め、ミシガン大が残り時間約7分ということろで27対13と点差を再び2ポゼ差に広げます。

後のないワシントン大はなんとしてもまず1つTDを奪い、わずかなチャンスを繋ぎ止めたいところでしたが、ここでこの日1番のロングパスがペニックス・Jrからオドゥンゼに。自陣29ヤードから44ヤードのゲインで一気にミシガン大陣内27ヤードへ前進する起死回生のプレーを見せます。

しかしここからエンドゾーンまでが遠く、前進するばかりか再びOLのフォルススタートで減退。極めつけはペニックス・Jrのパスがマイク・セインリスティル (Mike Sainristil)にインターセプトされてしまうという大打撃。

81ヤードのリターンで相手陣内8ヤードまでセインリスティルがボールを押し戻すと、このチャンスをミシガン大が見逃すはずもなく、カーラムが難なくランTDを決めて残り時間約3分半でダメ押しの34点目をスコアボードに叩き出します。

大舞台で一矢報いたかったワシントン大ですが、手を緩めないミシガン大ディフェンスに最後まで手こずらされ、しまいにはペニックス・Jrが激しいタックルを喰らって痛みでよじる姿を見せるなどボロボロに。ただ最後まで諦めずフィールドに立ち続けた姿は非常に美しかったです。

ということで、第3Qに少々手間どらされた感もありましたが、ミシガン大がライン戦を含めフィジカルの面でワシントン大を上回り、とくにワシントン大の軸とも言えるパスオフェンスを255ヤードに抑えたディフェンス(ランは46ヤード)の格の違いが如実に現れ、ミシガン大が1997年以来のタイトル獲得を達成。こうして2023年度シーズンはミシガン大優勝で幕を閉じたのでした。


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