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Pac-12のUSCとUCLAがBig Tenへ

Pac-12のUSCとUCLAがBig Tenへ

タイトルにもあるように、長いカレッジフットボールの歴史の中でも超弩級な、カレッジフットボール界の勢力図をひっくり返すぐらいの驚きのニュースが飛び込んできました。Pac-12カンファレンスの雄であるサザンカリフォルニア大(USC)とUCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)が2024年からBig Tenカンファレンスに移籍することが正式に決まったのです。

*今回の記事は先に配信したポッドキャストのエピソードを書き起こして追加情報を加えてあります。お時間があればポッドキャストの方もご試聴ください!

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ベースボール・マガジン社 (編集)

背景

そもそもこの2校の移籍という度肝を抜く行動の引き金になったのは、昨年夏にBig 12カンファレンスに所属している名門、オクラホマ大テキサス大が2025年からSEC(サウスイースタンカンファレンス)へ移籍するという大ニュースです。

参考記事嵐の予感・・・

Big 12カンファレンスの看板チーム2校がまさかの離脱。これを受けてBig 12は空く穴を埋めるために現在AAC(アメリカンアスレティックカンファレンス)に所属しているシンシナティ大ヒューストン大セントラルフロリダ大を招き入れ、さらには独立校(無所属)のブリガムヤング大も加入することが決まり、各カンファレンスでの引き抜き合戦が始まります。

上の3校が抜けてしまったAACはその穴を埋めるために今度はカンファレンスUSA所属のアラバマ大バーミンガム校(UAB)、フロリダアトランティック大ノースカロライナ大シャーロット校ノーステキサス大テキサス大サンアントニオ校ライス大を引き抜くことに成功(2023年から)。さらには米スポーツ専門局ESPNのバックアップを受けて実力急上昇中のサンベルトカンファレンスがカンファレンスUSAからオールドドミニオン大マーシャル大サザンミシシッピ大を獲得(2022年から)。昨年まで16チームいたメンバー大学はこれにより一気に5チームに激減することになってしまいました。

それを補填するためにカンファレンスUSAは新たに独立校のリバティー大ニューメキシコ州立大、そしてFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、NCAA1部の下部ディビジョン)からジェームスマディソン大サムヒューストン州立大をなんとか招き入れることに成功しています。

何にせよ、オクラホマ大とテキサス大の移籍の余波を力のないカンファレンスUSAがモロに受けるというかなり理不尽な状況に陥っていました。

それと同時にSECにしてみれば、ただでさえ現在最強カンファレンスと言われているところにこの2校の大御所が加入することでそのステータスは確固たるものに。2025年加入ということでまだ先の話ですが、どちらにしてもSECは誰も手がつけられない「神の域」に達してしまったと言っても過言ではなかったのです。


青天の霹靂

そんな全米を驚かせた発表があってからおよそ1年後。当時からこの動きはカレッジフットボール界の勢力図を変えると言われていましたが、とはいえ影響を受けた「パワー5」カンファレンスは当事者のBig 12カンファレンスのみでした。

しかし今回のUSCとUCLAの離脱はPac-12カンファレンスのみならず、他の「パワー5」カンファレンスにも大きな影響を与えそうです。

まず、何よりもPac-12カンファレンスという割と安定してきたと思われていたカンファレンスから離脱者が現れるというのに驚きましたし、その2校というのがUSCとUCLAという同カンファレンスを代表する名門チームが出ていくということに大きなショックを受けたのです。

Pac-12カンファレンス創立は1915年で、USCが加入したのが1922年、UCLAは1928年ということで両校とも同カンファレンスメンバーとしては老舗チーム。特にUSCは全米制覇11度、カンファレンス制覇は39度達成しており、まさに彼らはPac-12カンファレンスの看板チームだったわけです。

そのチームが離脱し、しかも地理的に言えばずっと東側にあるBig Tenカンファレンスへ加入するというのですから、これはカレッジフットボールの歴史上でも類を見ない激震ニュースとなったのです。

6月30日の午前中に何の前触れもなく第一報が一斉に流され、その日の夕方にはBig Tenカンファレンスのお偉方の投票で全会一致でこの2校の加盟を承認。2024年からまさかのBig Ten参入が決定しました。

このニュースはスポーツメディアも肩透かしを食らったようで、またSNS界隈を見回すとPac-12カンファレンスの運営部並びに各大学に所属するコーチや選手らにとっても寝耳に水ということで、その内容といいタイミングといい大変な驚きを持って伝えられたニュースとなりました。

前兆

とはいえ、この2校の電撃移籍は青天の霹靂だったとはいえ、全くその予兆がなかったわけではありませんでした。

Pac-12カンファレンスは今年までラリー・スコット氏というコミッショナーが長を務めていましたが、Pac-12のビジネス面、さらにはフットボール界でのPac-12の立ち位置などの面で評価がガタ落ちしていた人物。

特にPac-12カンファレンスは2014年から開催されてきたCFP(カレッジフットボールプレーオフ)に出場を達成できたチームがたったの2チーム(2014年のオレゴン大、2016年のワシントン大)で、これまで出場したチームの合計が28チームあったことを考えるとPac-12カンファレンス出身チームのCFP出場率は極めて低いという事実があります。

そのスコット氏退陣を受けて新たなコミッショナーに就任したのがジョージ・クリアヴコフ(George kliavkoff)氏。彼はこれまで数々のスポーツ興行をこなしてきた腕利きビジネスマンで、Pac-12復興に大きな期待が寄せられていました。

数ヶ月前にUSCとUCLAが他カンファレンス移籍をちらつかせる発言をした時も、彼らを説き伏せてPac-12カンファレンスの団結力を世に知らしめたのもこのクリアヴコフ氏。またUSCは今期から元オクラホマ大HCのリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)氏を監督に迎え、期待度は爆上がり中とあり、いよいよPac-12カンファレンスからCFPタイトルを獲得できるチームが出るかと思われていたのですが・・・。

また冒頭に紹介した通り、2025年からSECはオクラホマ大とテキサス大を抱き込むことに成功。これによりただでさえSECのワンマンショーになりつつある近年のカレッジフットボール界がさらに一極化してしまうという危惧が出た際には、Pac-12カンファレンス、Big Tenカンファレンス、ACC(アトランティックコーストカンファレンス)がタッグを組みアライアンスを結成する運びを見せました。

このアライアンスでは、ノンカンファレンス(交流戦)のマッチアップをこのアライアンス内で組むことでより注目の集まるマッチアップを実現させて放映権による収益を高めようというのが狙いでした。

しかしそれが発動する前にPac-12は看板チームらを失うことになり、このアライアンスの存在自体に黄色信号が灯ってしまいました。

影響

Pac-12カンファレンス

ここにきて主力チームを失ったPac-12カンファレンスは(2024年以降とはいえ)所属チームが12チームから10チームに減ってしまいます。

当然次に考えられることは抜けた穴を埋めることですが、問題はどのチームを新たなメンバーに招き入れるかです。ただ、抜けたチームがUSCとUCLAですから、それに見合うだけのチームを引き入れるのはそう簡単ではありません。

またPac-12カンファレンスは西海岸にあり、伝統的に学業のレベルが高い大学が集まっています。ですから穴を埋めるためだけにどこでもいいからチームを引っ張ってくる来る訳には行きません。

現在のカレッジフットボールの勢力図を考えれば西海岸に固執することはないのでしょうが(USCとUCLAがBig Tenに加入するくらいですから)、そうだとしてもPac-12はこの2校がいなくなることでブランド的にもかなりの損失を受けますから、それを補填できるだけの大学はなかなか見つからないでしょう。

そしてさらに見逃せないのは、今後さらにこの2校に追随して他カンファレンスに移籍、ないしヘッドハントされるチームが現れないかどうかです。

例えば地理的なことを言えばUSCとUCLAよりもさらに北に位置しているワシントン大オレゴン大はそのブランド力やマーケットのポテンシャルを考えればBig Tenカンファレンスとしては来てもらったら万々歳でしょうし、もしこの2チームもPac-12を離脱すれば本格的にPac-12の崩壊が加速してしまいそうです。

一体誰がこんなシナリオを予想したでしょうか?

Big 12カンファレンス

Big 12カンファレンスはオクラホマ大とテキサス大が抜ける(2025年)という、現在のPac-12カンファレンスが被っている状況をすでに経験していますが、彼らはその補填として矢継ぎ早にAACのシンシナティ大、ヒューストン大、セントラルフロリダ大、さらに独立校のブリガムヤング大の誘致に成功。彼らは2023年からの参戦となり、2023年と2024年はまだオクラホマ大とテキサス大が残っている(はず)なのでこの間は16チーム制の大御所カンファレンスとなります。

しかし、2025年からはオクラホマ大とテキサス大が抜けるため、彼らもSECやBig Tenに対抗するためには彼らも受け身ではいられないはず。特にSECやBig Tenが20チーム構想を掲げると噂されれば、彼らも対抗して所属チームを増やしたいはず。

そうなれば現在存続に揺れるPac-12カンファレンスからチームを引き抜きたいと考えていてもおかしくはありません。特にその地理的関係からアリゾナ州立大アリゾナ大をターゲットにしたとしても不思議ではなく、そうなれば上記の通りPac-12カンファレンスは他カンファレンスの喰い物にされるという悲惨な状況に・・・。

ただ、逆にPac-12からチームを奪われるという可能性もあり、例えばカンファレンス内で一番西側にいるテキサスクリスチャン大テキサス工科大ベイラー大に声がかかるという可能性もあるかもしれません。西海岸からは程遠いですが、先ほども述べたようにUSCとUCLAがBig Ten入りすることを考えれば何が起きてももう驚きはしないのです。

ACC

Pac-12カンファレンスから遠く離れたACCもこのカレッジフットボール界再編成の波を逃れることはできなくなると予想されます。

先ほども言ったようにSECとBig Tenが先陣を切って所属チームの拡張を行う中、「パワー5」の競合チームだけを集めた「スーパーカンファレンス構想」が徐々に現実味を帯びる中、ACCも決断を迫られる時期が来そうです。

SECは現在米スポーツ専門局のESPNの大いなるバックアップを受け、またBig TenはFOXグループとの蜜月関係があります。これはつまりメディア権利による多額の利益獲得の可能性を意味しており、その甘い蜜に誘われて今回紹介したテキサス大、オクラホマ大、USC、UCLAがそれぞれのカンファレンスを離脱していったという裏テーマも存在します(まあ裏というよりド表ですが😅)

ACCもそれらに肩を並べるような動きを見せなければ、所属チームがSECないしBig Tenに掠め取られてしまう可能性はあります。南北に長く所属メンバーを抱えるACCは地理的に見てSECに近い大学やBig Tenに近い大学が多く存在します。

例えばSECならばクレムソン大フロリダ州立大マイアミ大などは大いなる候補チームとなるでしょうし、Big Tenならボストンカレッジピッツバーグ大が加入となっても不思議ではありません。

ただ、ACCはESPNと独自にメディア放映権を締結しており、現在のコントラクトは2036年まで有効。もしこの間に所属チームがACCを離脱した場合にはそれなりのペナルティーが課せられることが予想されます。

これはACCが先手を打って所属チームがおいそれと鞍替えできないようにした作戦でもあったのですが、金的ペナルティーがあったとしても、移籍先でそれ以上の収入を見込めれば長期的な利益を考えてACCを脱するチームも出てくるでしょう。ですからこのコントラクトがあったとしてもACCは油断することはできません。

ノートルダム大

そして創部以来独立校を貫き続けるノートルダム大の動向にも注目が集まりそうです。

カンファレンスに所属することで得られる利益の額がどんどん上がる中、たとえ米三大ネットワークの一つであるNBCと独占契約を結んでいるとはいえ、ノートルダム大もこのカレッジフットボール界の大きなうねりを無視することはできません。

特に地理的にいってBig Tenカンファレンス領域内に存在するノートルダム大にとって、将来的にカンファレンス入りを決断するとなれば、この超名門校がどのカンファレンスに所属することになるかは大きな注目となります。

これまでフットボール部以外のスポーツチームは主にACC所属として汗を流してきました。また2020年の新型コロナのパンデミック中に行われたシーズンでは特例としてノートルダム大はACCメンバーとしてシーズンを戦い抜きました。

そう言った歴史を考えると、これまでだったらノートルダム大のACC入りは至極普通の流れと言えましたが、USCとUCLAがBig Tenに加入することで話は変わってきそうです。

この2校の合流でBig TenとACCのマーケットパワーの差は大きく開くことになるでしょうし、そうなればノートルダム大にとってどっちのカンファレンスに所属する方が得かは明白です。

またUSCはノートルダム大の長年のライバル関係であり、Big Tenカンファレンスに所属するとなればそのライバル関係は途切れることなく存続することになります。どっちの方が合点がいくかはいうまでもありません。

ローズボウル

そしてローズボウルのことも忘れてはいけないでしょう。

ローズボウルはカレッジフットボール界に存在する最古のボウルゲームであり、最高峰のボウルゲームと言われています。この試合は歴史的にBig Tenカンファレンスの優勝チームとPac-12カンファレンスの優勝チームが対戦する試合として知られ、レギュラーシーズン中には中々拝むことのできない好マッチが組まれることで興行的にも非常に重要なイベントとなっています。

このマッチアップが価値を出し続けてきた背景にはBig TenカンファレンスとPac-12カンファレンスが同等のブランド力を持っていたからに他ありません。そう言った東西のビッグチームたちが試合を行うことがこのローズボウルを見る醍醐味であり、これまで数々の名勝負を繰り広げてきました。

そんな中でPac-12カンファレンスの強豪校であるUSCがBig Tenのミシガン大オハイオ州立大と対戦することがカレッジフットボールファンの楽しみであり、またそう言ったマッチアップを興行として開催することがローズボウル開催者側のうま味でもあった訳ですが、そのPac-12カンファレンスからUSCならびにUCLAが去ることで両カンファレンスのパワーバランスが崩れ、「滅多に見れない東西の強豪校同士の対決」をお膳立てすることが難しくなる可能性が出てきたのです。

ローズボウルは長きに渡り「Big Ten vs Pac-12」という構図を守り続けてきました。1992年にナショナルチャンピオンを確実に選び出すシステム「ボウルコーリション(Boal Coalition)」ならびに「ボウルアライアンス(Bowl Alliance)」が導入された際もローズボウルはその伝統を守ためにこれらの仕組みに与することはありませんでした。

ただ世間の流れに押される形で1998年に導入された「ボウルチャンピオンシップシリーズ(BCS)」からいよいよローズボウルもその枠組みに組み込まれ、以来シーズンによってはローズボウルが「Big Ten vs Pac-12」というマッチアップを組めない年も出てきました。

参考記事ナショナルチャンピオン

そう言った意味ではBCSに参戦した時から伝統のローズボウルという形は失われてしまう道を辿っていたとも言えますが、それにしてもまさかPac-12から既出の2校が出ていくとはローズボウル側も想像もしなかったことでしょう。

動機・・・そして学生アスリートは?

Big Tenカンファレンスは数ヶ月前からFOXならびにESPNとの新たなメディア使用権を巡って米スポーツ界においても史上最大級の金額の契約を結ぶという報道がなされています(まだ公式には未発表)。

一方でPac-12カンファレンスの現行のメディア権利の契約がそろそろ切れるということで、それを見越してUSCとUCLAがこのタイミングでBig Tenへ飛んだという憶測も流れています。どちらにしてもマーケットとして魅力があるBig Tenへより大きな利益を求めて参戦するというのが大方の予想です。

また前述の通り、CFPナショナルタイトルを狙う上でより強いカンファレンスで勝ち続ける方がプレーオフに出場する近道だとすれば、Pac-12の2校がBig Ten入りすることも一理あるかもしれません。

ただこれに関しては、特にUSCとしてはPac-12カンファレンスを圧倒的強さで優勝した方が強敵揃いのBig Tenカンファレンスで勝ち抜くよりもプレーオフに進出する可能性が強いような気がします。特に今年から前出の通りライリー監督体制で強いチーム作りが期待されており、そっちの方がいいような気がしますが・・・。だからそう言った意味ではプレーオフ進出のためのカンファレンス鞍替えというアイデアは諸刃の剣ではないかと思ってしまいます。

そもそも、この両チームのカンファレンス移籍ですが、これはアメフト部だけに止まらず、両校に所属する全スポーツチームに適応されるものです。フットボール部は各大学の稼ぎ頭(そうでないチームもありますが)であり、とかくこういったような大掛かりな動きはフットボール部のことが優先的に考慮されますが、収益が見込める「レヴェニュースポーツ(Revenue Sports)」であるフットボール部ならびに男女バスケットボール部はいいものの、それ以外の「ノンレヴェニュースポーツ(Non-Revenue Sports)」(たとえばサッカー部、バレーボール部、野球部、水泳部、陸上部など)部もこの移籍の余波を受けることになります。

USCとUCLAのBig Ten入りで一番の影響を受けると思われるのは紛れもなく学生アスリートたちです。元々カンファレンスの枠組みは似通った地域にあるチームで試合をコンスタントに組んだ方が移動面や支出面で合理的だからだったのですが、今回のUSCとUCLAのBig Ten入りはそれを度外視した者となります。

同カンファレンス内で一番遠いチームとなるのはロサンゼルスにあるUSCおよびUCLAと真逆の東海岸であるニュージャージー州にあるラトガース大です。飛行機での移動時間はおよそ5時間。さらに米東部時間と大西洋時間で時差は3時間。同じカンファレンス所属となればUSC、UCLA、ラトガース大は必ずプレーすることになりますから、アメフト部員だけでなく全ての学生アスリートはこの移動を克服し、さらにその上で試合に臨まざるを得なくなるのです。

(ちなみにこの距離はラトガース大からアイスランドまでの距離と同じだと言われています)

移動だけで往復10時間。そして授業もありますし、体のケアもしなければなりません。カンファレンスを鞍替えしたせいで新たに所属することになるBig Tenカンファレンスが地理的に遠い場所になってしまうため、選手たちは今まで経験してこなかった負担を負うことになるのです。

より多くの利益を得るために大人たち主導でUSCとUCLAはカンファレンスの移籍を決めましたが、それによって起きる学生アスリートへの負担を彼らはどれだけ考慮に入れたのでしょうか?「学生アスリートたちによりクオリティーの高い経験を提供できる」なんて耳障りの良い理由を声明で発表してはいますが、それは果たして本心なのか・・・。

カンファレンスのエクスパンション(拡張)はいつの時でも大人の都合で強引に起こされるもの。もちろん大学側もスポーツチームを運営し続けるにはビジネス的手腕は必要不可欠ですが、最近起きている一連のカンファレンス鞍替え、エクスパンションはどうも学生アスリートたちを置き去りにし蔑ろにしている感が否めません。

ともなれば、ここ最近盛んにとりだたされる「NIL(Name/Image/Likeness)」を元手として今まででは考えられなかったような巨額の利益を学生アスリートたちが手にすることも容認したくなるものです。

(個人的には、行き過ぎた、元来の目的を無視するリクルートのために使われるNILには反対ですが)

彼らがBig Ten入りするまであと2年。テキサス大とオクラホマ大がSEC入りするまであと3年。今後もカレッジフットボール界ではカンファレンスの動きは止まることを知らないでしょうし、先に紹介した「スーパーカンファレンス構想」の実現へゆっくりとでも確実に進んでいるように思えます。

数年後には現在とは全く異なったカレッジフットボール界の勢力図が出来上がっているかもしれませんね。

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