レギュラーシーズンも残すところ3週間となり、それぞれのチームが所属するカンファレンスのタイトル争いも終盤を迎えています。そこでここでは現在のそれぞれのタイトルレースの様相をお伝えしたいと思います。
目次
アトランティックコーストカンファレンス
大西洋地区(アトランティック)
👑クレムソン大(7勝0敗)
ウェイクフォレスト大(3勝2敗)
先週クレムソン大が勝ちウェイクフォレスト大が敗れたため現時点でクレムソン大が大西洋地区を制覇。5連覇を飾りACC優勝決定戦進出を決めました。
海岸地区(コースタル)
バージニア大(5勝2敗)
バージニア工科大(3勝2敗)
ピッツバーグ大(3勝2敗)
マイアミ大(4勝3敗)
自力優勝の可能性を残しているのはバージニア大とバージニア工科大。3敗しているマイアミ大も驚くなかれまだ地区優勝の可能性をわずかながら残しています。そのためにはバージニア工科大がバージニア大を破り、なおかつ彼らがジョージア工科大とピッツバーグ大に敗れる必要があります。バージニア工科大とジョージア工科大の試合は今週末組まれていますので、バージニア工科大が勝てばマイアミ大は地区タイトルレースから脱落することになります。
Big 12カンファレンス
ベイラー大(6勝0敗)
オクラホマ大(5勝1敗)
テキサス大(4勝2敗)
地区制度を敷いていないBig 12カンファレンスはレギュラーシーズン終了時のトップ2チームが優勝決定戦で再戦するシステムになっています。現在のところベイラー大とオクラホマ大が自力でのタイトルゲーム進出の可能性を持っています。テキサス大はオクラホマ大に敗れているため、今週末行われるオクラホマ大とベイラー大の試合でベイラー大が負け、そのベイラー大に翌週テキサス大自身が勝つと彼らにもチャンスが回ってきます。つまりベイラー大がオクラホマ大に勝つとその時点でこの2チームの優勝決定戦でのリマッチが決まるというわけです。
Big Tenカンファレンス
東地区
オハイオ州立大(6勝0敗)
ペンシルバニア州立大(5勝1敗)
インディアナ大(4勝2敗)
ミシガン大(4勝2敗)
オハイオ州立大とペンシルバニア州立大は来週に直接対決を控えていますので、どちらのチームも残りの試合をすべて手中に収められばそのチームが東地区代表としてカンファレンス優勝決定戦に駒を進めることができます。インディアナ大は今週ペンシルバニア州立大と対戦しますが、オハイオ州立大には既に敗れているため今週、来週のミシガン大戦、そしてパデュー大戦にすべて勝ちなおかつオハイオ州立大が3連敗するという奇跡が起きなければなりません。
ミシガン大も似たような状況ですが、オハイオ州立大との決戦がまだあり多少のチャンスは残されています。が、ペンステートに敗れているためやはり不利。彼らが地区制覇出来るシナリオは彼らが残りの試合(ミシガン州立大、インディアナ大、オハイオ州立大)をすべて勝ったと仮定した上で2つあります。
シナリオ1:ペンステートがオハイオ州立大とインディアナ大に敗れ、オハイオ州立大がラトガース大に敗れる
シナリオ2:ペンステートがインディアナ大とラトガース大に敗れ、オハイオ州立大に勝つ。そしてオハイオ州立大がペンステートとミシガン大に負ける。
つまりミシガン大が上に行くにはインディアナ大とラトガース大に頑張ってもらわないと困る、とい訳です。インディアナ大はともかくラトガース大にオハイオ州立大とペンステート勝ってくれというのはいくらなんでも酷なお願いですが(苦笑)。
西地区
ミネソタ大(6勝0敗)
ウィスコンシン大(4勝2敗)
アイオワ大(3勝3敗)
今季絶好調のミネソタ大は今週アイオワ大そして最終戦にウィスコンシン大戦を控えており、当然全勝ないし2勝1敗で乗り切れば当確。1勝2敗でもウィスコンシン大に勝ちさえすれば念願のタイトルゲームに進出できます。そしてなんと最後3連敗したとしてもウィスコンシン大とアイオワ大が4敗すればインディアナポリス行きの切符を手に入れることができるということで、彼らの地区制覇の可能性はかなり高いと得ます。
ウィスコンシン大が進出するにはミネソタ大との直接対決に勝つだけでなくミネソタ大があと2敗しなければなりませんし、アイオワ大もミネソタ大に勝つだけでなく直接対決で負けているウィスコンシン大があと2敗しなければならないということで、ミネソタ大有利に代わりはありません。
Pac-12カンファレンス
北地区
オレゴン大(6勝0敗)
オレゴン州立大(3勝3敗)
北地区はオレゴン大の独走態勢に見えますが、オレゴン州立大にも微小ながらチャンスが残されています。それは彼らが最後のライバル戦である「シビルウォー」で対戦するからであり、しかもオレゴン大が3連敗しオレゴン州立大が3連勝するという奇跡が起きなければなりませんが。今週オレゴン大がアリゾナ大に勝つとオレゴン州立大はライバルに勝ち星で追いつかなくなりオレゴン大の地区制覇が決まります。
南地区
ユタ大(5勝1敗)
サザンカリフォルニア大(5勝2敗)
UCLA(4勝2敗)
南地区ではユタ大が一歩リード。それを追うのがサザンカリフォルニア大、そして驚くなかれUCLAにもチャンスがまだあります。なぜならUCLAはこの2校との直接対決を残しているからです。
ユタ大が全勝すれば彼らが文句なく地区制覇を果たします。サザンカリフォルニア大はユタ大との直接対決を制しているため、ユタ大と勝ち星が並べば彼らが競り勝ちます。UCLAは全勝するとまさかまさかの地区制覇を成し遂げることができてしまいます。総合成績で1勝4敗スタートだったとは思えない復活劇です。
サウスイースタンカンファレンス(SEC)
東地区
ジョージア大(5勝1敗)
フロリダ大(5勝2敗)
直接対決を制しているジョージア大が有利。今週末彼らがアーバン大に勝てば地区制覇が決まります。フロリダ大が逆転するには彼らが全勝しなおかつジョージア大がアーバン大ならびにテキサスA&M大に敗れる必要があります。
西地区
ルイジアナ州立大(5勝0敗)
アラバマ大(5勝1敗)
アーバン大(4勝2敗)
先週アラバマ大との激戦を制したルイジアナ州立大がリード。この地区で自力優勝の可能性を持つ唯一のチームです。触接対決で敗れているアラバマ大は残るミシシッピ州立大とアーバン大に連勝し更にルイジアナ州立大が残りの3試合で2敗する必要があります。アーバン大としては残りのスケジュールで全勝しなおかつルイジアナ州立大が全敗するという奇跡的なシナリオが必須条件。因みにルイジアナ州立大の残りの3試合の相手はミシシッピ大、アーカンソー大、テキサスA&M大となっています・・・。
アメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)
東地区
シンシナティ大(5勝0敗)
セントラルフロリダ大(4勝2敗)
テンプル大(3勝2敗)
未だカンファレンス内で無敗のシンシナティ大が東地区でリード。残り3試合でテンプル大戦を含む2試合に勝利できれば彼らの地区優勝が決まります。直接対決で敗れているセントラルフロリダ大はシンシナティ大の3敗が必須。来週対戦が予定されているテンプル大はこの試合に勝ち、なおかつシンシナティ大がサウスフロリダ大かメンフィス大のどちらかの試合に敗れ、さらに直接対決で敗れているセントラルフロリダ大が3敗すれば逆転優勝の可能性を残しています。
西地区
メンフィス大(5勝1敗)
サザンメソディスト大(5勝1敗)
海軍士官学校(5勝1敗)
西地区はこの3校の三つ巴。一番有利なのは直接対決で勝っているメンフィス大。タイブレーカーでの強みを持っています。サザンメソディスト大と海軍士官学校は今週末激突。この勝者がメンフィス大との地区争いを演じることになります。このどちらかのチームが地区制覇を成し遂げるにはメンフィス大が残された3試合(ヒューストン大、サウスフロリダ大、シンシナティ大)で2敗する必要があります。
カンファレンスUSA
東地区
フロリダアトランティック大(5勝1敗)
マーシャル大(4勝1敗)
ウエスタンケンタッキー大(4勝2敗)
東地区は現在5勝1敗のフロリダアトランティック大がリードしていますが、直接対決を制しているマーシャル大のみ自力優勝の可能性が残されています。両校が1敗でシーズンを終えればマーシャル大がカンファレンス優勝決定戦へ。フロリダアトランティックとしては1敗を守りなおかつマーシャル大にもう1敗して貰う必要があります。ウエスタンケンタッキー大としてはこの2校に残りの試合を全て落として貰わなければなりません。
西地区
ルイジアナ工科大(5勝0敗)
サザンミシシッピ大(4勝1敗)
アラバマ大バーミンガム校(3勝2敗)
テキサス大サンアントニオ校(3勝2敗)
5勝0敗のルイジアナ工科大が西地区をリード。それを追うのが1敗のサザンミシシッピ大ですが直接対決を制しているルイジアナ工科大にアドバンテージ。サザンミシシッピ大としては是非ともルイジアナ工科大に2敗してもらいたいところ。この2校が残りの試合をすべて落とすようなことがあればUABとUTSAにもチャンスが巡ってきますが・・・。
ミッドアメリカンカンファレンス(MAC)
東地区
マイアミ大(OH)(5勝1敗)
バッファロー大(3勝2敗)
オハイオ大(3勝3敗)
MAC東地区争いはこの3チームに絞られています。マイアミ大が今週勝ち他の2チームが敗れるとその時点でマイアミ大の地区優勝が決まります。
西地区
ウエスタンミシガン大(5勝2敗)
セントラルミシガン大(4勝2敗)
早くも残り試合1試合となったウエスタンミシガン大は11月26日にノーザンイリノイ大と対戦。この試合に勝ちさえすればセントラルミシガン大に既に勝利している彼らがMAC西地区の栄冠を勝ち取ります。セントラルミシガン大としては残り2試合をものにしてノーザンイリノイ大がウエスタンミシガン大を倒すことを願うしかありません。
マウンテンウエストカンファレンス(MWC)
山岳地区(マウンテン)
ボイジー州立大(5勝0敗)
空軍士官学校(4勝1敗)
ユタ州立大(4勝1敗)
ボイジー州立大が未だカンファレンスゲームで負け無し。これを追うのが1敗の空軍士官学校とユタ州立大という構図になっています。ボイジー州立大は空軍士官学校に既に勝っていますが、ユタ州立大とは11月23日に対戦予定。まだいろいろなシナリオが考えられますが、ボイジー州立大が自力優勝の鍵を握っています。
ウエスト地区
サンディエゴ州立大(4勝2敗)
ハワイ大(3勝3敗)
ネバダ大(3勝3敗)
ウエスト地区は三つ巴状態ですが、面白いのはサンディエゴ州立大はネバダ大に敗れ、ネバダ大はハワイ大に敗れているということ。来週末にサンディエゴ州立大とハワイ大が対戦することになっていますからその時にこの3チームの勝ち負けがどうなっているかが注目されます。
サンベルトカンファレンス
東地区
アパラチアン州立大(4勝1敗)
ジョージア州立大(3勝2敗)
ジョージアサザン大(3勝2敗)
CFPランキングで25位にランクされているアパラチアン州立大ですからサンベルトカンファレンスのタイトルも簡単にゲットできる・・・と思われるかもしれませんが、案外そうでもありません。というのも彼ら唯一の敗戦がジョージアサザン大に喰らったものだからです。もちろん残りの3試合をすべて勝つことができれば問題ありませんが、今週末にはジョージア州立大との一騎打ちもありますし、この試合で万が一でも彼らに土がつくようなことがあれば東地区タイトル争いは面白いことになります。
西地区
ルイジアナ大ラフィエット校(4勝1敗)
アーカンソー州立大(3勝2敗)
ルイジアナ大モンロー校(3勝2敗)
西地区をリードするのはルイジアナ大ラフィエット校。これを2敗で追うのがアーカンソー州立大とルイジアナ大モンロー校です。ラフィエットはアーカンソー州立大を倒しており、アーカンソー州立大はモンローを倒しているのでアーカンソー州立大が逆転優勝するにはラフィエットが残り3試合中2敗する必要があります。現実的なのはラフィエットとモンローの最終戦での直接対決での勝者となるでしょうか。しかしモンローは今週末上記のようにアパラチアン州立大を倒したジョージアサザン大との試合を控えていますので、まずはこの試合をしっかりと手中に収めなければなりません。