今季からカンザス大の指揮をとっているのが元ルイジアナ州立大監督のレス・マイルズ(Les Miles)氏。カンザス大はカレッジフットボール界でも底部からなかなか抜け出せないチームとして知られていますが、ルイジアナ州立大でナショナルタイトルを獲得したこともあるマイルズ監督がやってきたことでカンザス大では今季に向けて期待度は高まっていました。
実際カンザス大はここ最近では戦える集団にトランスフォームしており、3試合目にはボストンカレッジから白星を得てアウェーゲーム連敗記録を46でストップさせるなど少なからずマイルズ監督の影響力が形になってきているようでした。
とはいえ現在チームは6試合を終えて2勝4敗。すぐに勝ち越しシーズンを送るのは簡単ではないとしても、やはり負け越しは避けたいというのが皆の本音でしょう。
そこでマイルズ監督は先週オクラホマ大に45対20と惨敗した直後にオフェンシブコーディネーターのレス・コーニング(Les Koenning)氏の更迭を決めました。チームが試合のないバイウィークを迎えるにあたり、次戦のテキサス大までの2週間でオフェンスを立て直すための荒治療といえます。
今季カンザス大オフェンスは24点以上獲得した試合が上記のボストンカレッジ戦(48点)の1度だけで攻めあぐんでいる感は否めません。敗戦したコースタルカロライナ大戦(12対7)とウエストバージニア大戦(29対24)は1TD差であったことを考えると、もう少し攻撃力があれば現在彼らは4勝2敗となっていた可能性もあったと考えられ、そうとなればオフェンス陣のテコ入れは最重要課題だったわけです。
コーニング氏の後任にはブレント・ディアモン(Brent Dearmon)氏が昇格。ディアモン氏は過去にNAIA(National Association of Intercollegiate Athletics、NCAAとは別の団体)のベセルカレッジで10勝無敗(2018年)という記録を作った若きホープ。1試合平均55得点というオフェンスを率いた手腕がカンザス大に還元されるのか見ものです。