2019年度の全米王者を決定するナショナルタイトルゲームに出場するルイジアナ州立大とクレムソン大はそれぞれここまで14勝0敗というパーフェクトシーズンを送ってきています。昨年度優勝したクレムソン大は史上初となる15勝0敗でシーズンを終えましたが、今年はどちらが勝っても史上二度目の15勝無敗チームが誕生することになるわけです。
ルイジアナ州立大が15勝目を挙げれば彼らにとって当然創部以来初の快挙となり、クレムソン大としては昨年に続き2年連続の15勝目および30連勝を達成することになります。どちらにしても素晴らしい記録となります。
そこで記録つながりということでもないのですが、今回は今シーズン両チームが残してきた記録・数字を比べあわせて見たいと思います。当然対戦相手が全く違いますからこの数字を比べてどちらが強いと一概にも言えませんが、双方のトレンドなどは見えてくるかと思います
ルイジアナ州立大 (14勝0敗) |
クレムソン大 (14勝0敗) |
|
#2 | SOS* | #7 |
48.9 (#1) | 得点数 | 45.3 (#4) |
21.6 (#28) | 失点数 | 11.5 (#1) |
397.2 (#2) | パスオフェンス | 292.2 (#19) |
166.9 (#60) | ランオフェンス | 246.1 (#12) |
221.9 (#56) | パスディフェンス | 151.5 (#1) |
118.0 (#20) | ランディフェンス | 112.6 (#16) |
51.5% (#5) | 3rdダウンCV | 46.5% (#7) |
62.5% (#22) | 4thダウンCV | 50% (#78) |
20.8 (#64) | KOリターン | 21.9 (#41) |
38.1 (#73) | パント (Net) | 40.3 (#31) |
12.3 (#20) | パントリターン | 5.9 (#90) |
7 (#25) | パスINT(O) | 10 (#61) |
17 (0TD) (#5) | パスINT(D) | 19(3TD)(#3) |
35 (#27) | QBサック | 42 (#12) |
+9 (#13) | TO差 | +16 (#5) |
*SOS=ストレングスオブスケジュール。Teamrankings.com参照。
*#の数字は全米内のランキング。
これらの数字を見比べる際に留意しなければいけない点は「ストレングス・オブ・スケジュール(SOS)」という数字です。これはそれぞれのチームがどれくらいタフな相手と試合をこなしてきたかを示す数字です。現在のところルイジアナ州立大が2位でクレムソン大が7位と肉薄していますが、実際のところクレムソン大のこの数字は先日のオハイオ州立大戦までは30位から40位を変移する程度のものでした。それは彼らが所属するアトランティックコーストカンファレンス(ACC)のレベルの低下に端を発していますが、SOS1位のオハイオ州立大と対戦しこれに勝ったことでクレムソン大のSOSが一気に7位まで上昇したのです。
ですからこれまで6チーム者ランキング10位以内のチームと対戦しこれに勝ってきたルイジアナ州立大と、たったの2チーム(しかもそのうち最後に戦ったバージニア大は24位)しかランクチームと戦ってきていないクレムソン大とでは明らかにシーズンを通した試合結果、記録・数字は隔たりが出来てしまい一様にそららを比べてどっちが優れているとかんたんには判断できません。しかしそれでも見えてくるものはあります。
例えばルイジアナ州立大は失点数が多少多めだとか、「DBU」と謳われる割には相手にパスヤードを許しがちだとか。クレムソン大ならディフェンスの分野の数字が軒並みトップレベルであるとか、「ピックシックス」を3度も達成しているとか。そしてよく見れば両チームともスペシャルチームは突出していないとか。
とはいえやはりこの数字だけでは両校が対戦したときにどうなるかなんて予想できるものではありません。「あーこんな数字を稼いできたんだー」という程度の感覚で覚えておくぐらいで十分だと思います😅。
関連記事CFP全米王座決定戦プレビュー①【ここまでの軌跡】
CFP全米王座決定戦プレビュー③【注目の選手たち】
CFP全米王座決定戦プレビュー④【注目のマッチアップ】
CFP全米王座決定戦プレビュー⑤【コーチ対決】