第10週目の見どころ

ジョージア大vsフロリダ大@ジャクソンビル

かつて「世界最大の屋外カクテルパーティー(The World’s Largest Outdoor Cocktail Party)」の異名で知られたこのライバリー。今年はフロリダ大が全米6位、ジョージア大が全米8位と双方がトップ10入りを果たしており、ライバル対決というだけでなく所属するサウスイースタンカンファレンス(SEC)東地区争い並びにカレッジフットボールプレーオフ(CFP)進出を目指す上で大変重要な試合になってきます。

ここ最近のジョージア大はサウスカロライナ大に敗れた前後からオフェンス陣の不調が垣間見られます。QBジェイク・フローム(Jake Fromm)は先週のケンタッキー大戦でチームが勝ちはしたものの、彼自身が記録したパスヤードはたったの35ヤード。サウスカロライナ大戦では4つものターンオーバーを犯すなど歯車が狂っています。

ジョージア大がフロリダ大を倒し再びCFP争いに名を連ねるためにはフロームの堅実なプレーが必要不可欠。RB陣はデアンドレ・スウィフト(D’Andre Swift)ら有能な選手が揃っていますから、彼らを活かすためにも相手ディフェンス陣を散らすためにある程度のミドル〜ロングレンジの効果的なパスが求められます。またフロリダ大ディフェンスの猛攻を凌ぐためにも確実なプレーアクションも必要とされるでしょう。

ジョージア大ディフェンスはここまで許したパスTDがたったの6つ。この強力な守備陣をフロリダ大QBカイル・トラスク(Kyle Trask)らが同攻略するかも見ものです。

どちらもすでに1敗しており負ければ即CFPレースから脱落。勝てばSEC東地区制覇に向け大きく前進します。ニュートラルサイトであるジャクソンビルのTIAAバンクフィールドは両チームのファンで真っ二つに割れます。試合終了時にカクテルパーティーの続きを楽しめるのは果たしてどちらのチームでしょうか?


オレゴン大@サザンカリフォルニア大

シーズン開幕戦でアーバン大にいきなり敗れたオレゴン大ですが、そこから破竹の7連勝でCFP争いに飛び込んできました。彼らが念願のプレーオフ進出を果たすには上位チームが落っこちてくる必要がありますが、彼らは彼らで勝ち進まなければ話は始まりません。そして今週末彼らがアウェーで対峙するサザンカリフォルニア大(USC)は容易く勝てる相手でもありません。

オレゴン大が勝つには全米でも随一のWR陣を誇るUSCのパスアタックを止める必要があります。彼らは先週のワシントン州立大戦で相手に406ヤードものパスを許してしまいましたが、その彼らがUSCのタレントWR軍団を相手にしなければならないわけです。また1年生ながら正確なパス能力で知られるQBキードン・スロヴィス(Kedon Slovis)にフロントセブンがプレッシャーを掛け続ける必要もあります。USCオフェンスにパスアタックを許せばオレゴン大が沈む可能性も十分あります。

オレゴン大がUSCのパスオフェンスを止められない場合はQBジャスティン・ハバート(Justin Herbert)やRB C.J.ヴァーデル(C.J. Verdell)らにUSC以上のオフェンスを指揮して貰う必要が出てきます。ワシントン州立大戦では37対35と僅差の辛勝でしたが、一方でヴァーデルの257ランヤードを含む306ヤードをランアタックで稼いでおり、超大学級のハバートの腕と合わせれば大量得点も夢ではありません。


ユタ大@ワシントン大

ユタ大は現在9位でトップ10位内に食い込んできていますが、その割に彼らのことがあまり語られていないような気がします。しかし10月に倒したオレゴン州立大、アリゾナ州立大、カリフォルニア大の3チームとの総督失点数が108対10であることからも分かるように彼らが素晴らしい結果を残していることはもっと多くの人に知られるべき事実だと思います。

開幕前から評判の高かったユタ大ディフェンス陣ですが、彼らはその期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンスを見せ続けています。また堅実なランアタックを擁しボールコントロールを得意とする彼らは自らのペースにハマればどのチームも手出しできなくなるくらいのちからを持っています。

そのユタ大が対戦するのがワシントン大ですが、彼らにとってワシントン大は鬼門とも言えます。特に昨年はレギュラーシーズン中に1度、カンファレンス優勝決定戦でも再戦しましたがどちらの試合もユタ大はワシントン大に苦渋を飲まされています。今季のワシントン大はすでに3敗を喫していますが、だからといってユタ大が油断できる相手ではありません。

果たしてユタ大はこの試合を白星で飾りPac-12カンファレンス南地区制覇にまた一歩近づくことが出来るでしょうか。


サザンメソディスト大@メンフィス大

古豪サザンメソディスト大(SMU)はここまで8連勝中と30年以上ぶりに全米のスポットライトを浴びています。このシンデレラエクスプレスに立ちはだかるのがここまで7勝1敗という好成績を残しているメンフィス大です。

SMUはこれまで「パワー5」のテキサスクリスチャン大から奪った勝利、3OTの末辛くも敗戦を間逃れたタルサ大戦と紆余曲折ありながらも無敗を守ってきました。そんなSMUは最新のランキングで15位にランクされていますが、対戦相手のメンフィス大は24位であるにも関わらずこの試合はメンフィス大有利という専門家たちの意見が多いようです。逆に言えばそんな試合にSMUが勝ったとすれば彼らのシーズンは更に輝かしいものとなるわけです。

一方のメンフィス大は3週間前にテンプル大に喰らった1敗が傷跡として残ってしまっていますが、1年生ながらセンセーショナルなRBケネス・ゲインウェル(Kenneth Gainwell)を中心に相手ディフェンスにダメージを与えることの出来るオフェンス力を持っています。ゲインウェルはルーキーながらここまで11TDを含む979ランヤードに加え3TDを含む440レシーブヤードを記録するなどメンフィス大オフェンスの中核を成す選手に急成長しています。

そんなメンフィス大オフェンスに立ち向かうSMUディフェンスはQBサック数で全米2位を誇るユニット。相手攻撃陣をゲインズウェル一辺倒に絞るためにはQBブレディ・ホワイト(Brady White)にプレッシャーを掛け続け彼にパスを投げさせないというメンタリティーが必要になってきます。SMUディフェンスがそれを現実のものと出来るかにも注目したいです。

この試合はメンフィス大のホームゲームであり、しかもアメリカの大手スポーツネットワークESPNのプリゲームショーである「カレッジゲームデー(College Gameday)」がこのメンフィス大に乗り込んでくることもあり、おそらくスタジアムはメンフィス大の押せ押せムードであふれることでしょう。SMUとしてはおそらく今季最もやりづらい試合となるでしょうしアップセットの匂いもプンプンしますが、これを彼らが乗り切れたとしたら「グループオブ5」の代表として「ニューイヤーズ6」ボウルのいずれかに出場できる可能性がまた大きくなるでしょう。

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