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ニューイヤーズ6ボウルプレビュー【2022年度】

ニューイヤーズ6ボウルプレビュー【2022年度】

数あるボウルゲームの中でもとりわけ出場することに大きな意味があると言われる6つのボウルゲームを年末年始に行われることから「ニューイヤーズ6」ボウルと最近では呼称されるようになりました。そしてその6つのボウルゲームのうち2つが毎年持ち回りでカレッジフットボールプレーオフ(CFP)のホストゲームとなるのですが、今年はフィエスタボウルピーチボウルが準決勝戦の戦場となります。

ここではその他の4つの「ニューイヤーズ6」ボウルゲームの見どころを簡単にご紹介したいと思います。(随時更新中)

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ベースボール・マガジン社 (編集)

オレンジボウル

🏈 対戦:クレムソン大 vs テネシー大
🏟 会場:ハードロックスタジアム
📌 場所:フロリダ州マイアミ市
⏰ 日時:12月30日米東部時間午後8時(日本時間12月31日午前10時)

全米6位のテネシー大と全米7位のクレムソン大という、ともにスクールカラーがオレンジ色のチーム同士の対決。この2校が「オレンジボウル」に出場するというのですから、このマッチアップが誰かの悪ふざけなんて言われてもおかしくありませんよね(笑)。

テネシー大は今季2期目となるジョシュ・ハイペル(Josh Heupel)監督指揮下で大躍進。前年度は7勝6敗と辛うじて勝ち越しを決めたというシーズンでしたが、今季は開幕後8連勝。特に6戦目のアラバマ大戦では52対49という死闘の末にライバルを16年ぶりに倒すという偉業を成し遂げました。

参考記事2022年度第7週目レビュー

その後発表された第1回目のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)ランキングでは堂々の首位を獲得。しかしその直後に行われたジョージア大(当時3位)との直接対決で完敗し、さらにシーズン終盤にはサウスカロライナ大にも土をつけられてプレーオフレースから脱落してしまいました。

今季のテネシー大の躍進を支えたのはQBヘンドン・フッカー(Hendon Hooker)でした。一時はハイズマントロフィーレースにも名を連ねた程でしたが、サウスカロライナ大戦で膝を負傷。検査の結果ACL(前十字靭帯)断裂で長期戦線離脱を余儀なくされ、当然このオレンジボウルにも不出場。

さらには年間最優秀WR賞であるビレントニコフ賞を獲得したWRジェイリン・ハイアット(Jalin Hyatt)、さらにはセドリック・ティルマン(Cedric Tillman)が相次いでNFLドラフト早期入りを表明してこの試合出場をオプトアウト。戦力的にはレギュラーシーズン中のものを再現できるのかわかりません。

一方のクレムソン大は今年開幕8連勝を飾って第1回目のCFPランキングで4位につけるも、ノートルダム大さらにはテネシー大と同じくサウスカロライナ大に敗れて2敗を喫し、2年連続でCFP進出を逃しました。

今年はディフェンス力はそこそこながらオフェンスがなかなかクリックせず、それは今季1年目のOCブランドン・ストリーター(Brandon Streeter)のプレーコーリングの所為なのかは定かではありませんが、元5つ星QBのD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)は不調に陥りベンチに下げられることも。

そしてついにはACC(アトランティックコーストカンファレンス)の優勝決定戦では完全に後輩であるケイド・クルブニック(Cade Klubnik)に取って代わられてしまい、クレムソン大での将来に暗雲が立ちこもっていました。そして予想通りレギュラーシーズン後に転校するためにトランスファーポータル入りを表明したのでした。

どちらのチームも開幕時の先発QBが不在でテネシー大は2人のパスターゲットもオプトアウト。意外とこの試合の鍵を握るのはランゲームかも。となるとテネシー大のジェイレン・ライト(Jaylen Wright)とクレムソン大のウィル・シップリー(Will Shipley)の二人のRBの走り合いに注目したいところです。


シュガーボウル

🏈 対戦:カンザス州立大 vs アラバマ大
🏟 会場:シーザーズスーパードーム
📌 場所:ルイジアナ州ニューオーリンズ市
⏰ 日時:12月31日米東部時間午後12時(日本時間1月1日午前2時)

過去8年間行われたCFPに実に7回も出場を果たしてきたアラバマ大ですが、今回はランキング5位で惜しくも出場を逃しました。彼らがプレーオフに出ないというのもなんだか不思議な光景ですが、これまでのことが異常だったと考えることもできそうです。

今年のアラバマ大はレギュラーシーズン中に2敗。1つはテネシー大との激戦(上記参照)、もう1つはルイジアナ州立大とのOTの末の惜敗でした。どちらの敗戦も3点差以内の僅差だったわけですが、裏返せばアラバマ大のオフェンスが相手を凌駕できなかったという風にも取れます。

それは明らかに今年のスクワッドにはこれまでのような有能なWRが存在しなかったからに他ありません。かつてはジェリー・ジュディ(Jerry Jeudy、現デンバーブロンコス)、デヴァンテ・スミス(DeVonta Smith、現フィラデルフィアイーグルス)、ジェイレン・ワドル(Jaylen Waddle、現マイアミドルフィンズ)、ジェミソン・ウィリアムス(Jameson Williams、現デトロイトライオンズ)といったNFL級のレシーバーが揃っていましたが、今年はこのレベルに達するレシーバーが存在しませんでした。

またジョージア工科大からの転校生であるRBジャミアー・ギブス(Jahmyr Gibbs)は汎用性のある選手でしたが、ジョシュ・ジェイコブス(Josh Jacobs、現ラスベガスレイダース)ダミアン・ハリス(Damien Harris、現ニューイングランドペイトリオッツ)、ナジー・ハリス(Najee Harris、現ピッツバーグスティーラーズ)、ブライアン・ロビンソン(Brian Robinson、現ワシントンコマンダース)らのようなピュアラッシャーというわけではありません。

そんなオフェンスを何とか繋ぎ止めていたのが昨年のハイズマントロフィー受賞QBブライス・ヤング(Bryce Young)でした。今年も開幕前からトロフィー候補に挙げられていましたが、上記のようにこれまでのようなターゲットがいないことで苦戦。それでも苦しい場面を彼のクラッチプレーで何度も凌いできました。

また次期NFLドラフト入りが目されそうなればかなり高順位で指名を受けると言われているLB/EDGEのウィル・アンダーソン・Jr(Will Anderson Jr)も健在。現在の風潮としてドラフト入りする選手は怪我を負ってドラフトでの株を下げないようにとボウルゲームをオプトアウトすることが横行していますが、このヤングとアンダーソンはシュガーボウルに出場することを決めています。オプトアウトする選手らを責めることはできないかも知れませんが、このようなトップ選手が最後までチームと運命を共にする決断をしたことは非常に新鮮です。

一方のカンザス州立大はBig 12カンファレンス内でダークホース的存在でシーズン開幕を迎えました。オフシーズンにはネブラスカ大のベテランQBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)が加入。彼の足を活かしたプレーでシーズン中盤には17位に上昇。しかし8戦目のテキサスクリスチャン大(当時8位)との大一番でマルチネスが負傷退場。結局試合にも負けてモメンタムは急降下するかと思われました。

しかしマルチネスに代わって出場することになったウィル・ハワード(Will Howard)がその穴を埋め、途中テキサス大に敗戦したものの、混戦極めたBig 12カンファレンスで見事に優勝決定戦出場権を獲得。その試合ではレギュラーシーズンで負けたテキサスクリスチャン大とのリマッチとなりました。

その試合では予想を上回る激戦が繰り広げられ、テキサスクリスチャン大QBマックス・ドゥガン(Max Duggan)の活躍もあり試合はオーバータイムへ突入。先攻だったテキサスクリスチャン大はエンドゾーン直前まで攻め込むも1ヤードラインからの猛攻にカンザス州立大ディフェンスが耐え彼らの4thダウントライを阻止。そして返しの攻撃でFGを決めたカンザス州立大が見事にリベンジを果たして2012年以来のカンファレンスタイトルを獲得したのでした。

参考記事2022年度第14週目レビュー

どちらかというとランで攻めるスタイルが好みなのがカンザス州立大。その主軸となるのがRBデュース・ヴォーン(Duece Vaughn)。アラバマ大の強固なディフェンスを彼だけで崩せるとは思えませんが、ランが出ればプレーアクションパスも活きるというもの。

両校これまで対戦がなくこのシュガーボウルが初顔合わせ。果たして勝利の女神が微笑むのはどちらのチームでしょうか。

コットンボウル

🏈 対戦:トゥレーン大 vs サザンカリフォルニア大
🏟 会場:AT&Tスタジアム
📌 場所:テキサス州アーリントン市
⏰ 日時:1月2日米東部時間午後1時(日本時間1月3日午前3時)

今年のコットンボウルのマッチアップはPac-12カンファレンスの大御所・サザンカリフォルニア大と「グループオブ5」勢を代表してNY6ボウルに出場することになった、AAC(アメリカンアスレティックカンファレンス)王者のトゥレーン大の2校となりました。

サザンカリフォルニア大は今年から元オクラホマ大リンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督を招聘。先日他界されたマイク・リーチ(Mike Leach)監督直系の弟子であるライリー監督が操るのはエアーレイドを母体としたクリエイティブなオフェンス。このオフェンスでオクラホマ大は何度もカンファレンスタイトルを獲得し、ベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield、現LAラムズ)やカイラー・マレー(Kyler Murray、現アリゾナカーディナルス)といったハイズマントロフィー受賞者を輩出し、現在大活躍中のジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)の才能を開花させた人物です。

この彼を慕ってオクラホマ大から転校してきたのがQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)。元々5つ星リクルートとして才能はピカイチでしたが、ライリー監督のスキームの元今季サザンカリフォルニア大でも大活躍。そのパフォーマンスが評価されてハイズマントロフィーを受賞するに至りました。

参考記事サザンカリフォルニア大QBウィリアムスがハイズマントロフィー獲得

そんなサザンカリフォルニア大は途中ユタ大に43対42の激戦で敗れはしたものの、レギュラーシーズンはその1敗を守って見事Pac-12カンファレンス優勝決定戦に出場。ここで対戦したのが再びユタ大だったのですが、この試合に勝ちさえすればプレーオフに進出が当確だと思われていたところ、エースのウィリアムスが試合中に太ももを負傷し機動力が落ちてしまい、結局サザンカリフォルニア大はユタ大に47対24と大敗。リベンジを果たすことはできませんでした。

参考記事#11 ユタ大 47、#4 サザンカリフォルニア大 24

一方のトゥレーン大は昨年度2勝10敗という散々な成績を残した、AACでも常に中堅チームという目立たない大学でしたが、今季は3戦目に敵地で格上カンザス州立大を破る大金星を獲得。

その後はサザンミシシッピ大セントラルフロリダ大に黒星を付けられるもその2敗を守り8戦目には全米ランキング上位25位にランクイン。そして最終的にはカンファレンスタイトルゲームに出場。そこでレギュラーシーズン中に苦汁を舐めさせられた相手であるセントラルフロリダ大と対戦。これを見事に倒してAAC初優勝。カンファレンスタイトルという点では1998年以来の偉業を成し遂げ、「グループオブ5」勢の代表として「ニューイヤーズ6」ボウルのコットンボウルに出場し、名門サザンカリフォルニア大と対戦することになったのです。

サザンカリフォルニア大はウィリアムスの怪我がどこまで良くなっているかも気になりますが、オフェンスのタレントの質を考えればトゥレーン大からスコアすることはそう難しくはないでしょう。

対するトゥレーン大は、QBマイケル・プラット(Michael Pratt)は派手さはなくても堅実な選手ですし、何よりも期待がかかるのはRBタイジェイ・スピアーズ(Tyjae Spears)。今季1376ヤードに15TDを足で稼いだスピアーズは小柄ながらクイックネスとビジョンに優れた選手。AACで暴れまくったスピアーズがサザンカリフォルニア大のディフェンスにどれだけ通用するのかが実物です。

ローズボウル

🏈 対戦:ユタ大 vs ペンシルバニア州立大
🏟 会場:ローズボウル
📌 場所:カリフォルニア州パサデナ市
⏰ 日時:1月2日米東部時間午後5時(日本時間1月3日午前7時)

「ニューイヤーズ6」ボウル最後を飾るのは、数あるボウルゲームの中でも最古にして最も著名とされるローズボウルです。今回の顔合わせはPac-12カンファレンスの王者で2年連続出場のユタ大Big Tenカンファレンス出身で2016年以来の出場となるペンシルバニア州立大との対決となりました。

ユタ大は今季7位発進でしたが開幕戦でフロリダ大にまさかの敗退を喫します。しかし以後持ち直して4連勝でランキングを11位まで戻しますが、5戦目のUCLA戦で黒星をつけられて2敗目。翌週のサザンカリフォルニア大戦に向けて嫌な雰囲気が流れます。

しかし既述の通りユタ大はこのサザンカリフォルニア大との試合にて気迫のプレーの連続で名門の牙城を崩し大金星を獲得。その後オレゴン大に敗れて優勝戦線から一歩後退するも、優勝決定戦出場を巡る熾烈なカンファレンス内の争いに勝ち抜きます。そして迎えたPac-12カンファレンス優勝決定戦でも再び対戦したサザンカリフォルニア大に快勝して見事にカンファレンスタイトル二連覇。伝統のローズボウルに帰ってきたのでした。

一方のペンシルバニア州立大は開幕時はランク外から出発。開幕後5連勝でランキングも県外から10位まで上昇するも6戦目のミシガン大戦で完敗。さらには同じ東地区所属のオハイオ州立大にも敗戦して2敗目を喫し、地区優勝争いからは脱落。しかしそれ以外では相手を寄せ付けない戦いっぷりで2敗を守ってレギュラーシーズンを終了。

結局負けたチームというのが全米2位のミシガン大と4位のオハイオ州立大のみということで、2敗とはいえど価値ある2敗と言えるかもしれません。そしてその2校がCFPに進出したお陰でペンシルバニア州立大がBig Tenカンファレンス代表校としてローズボウルに出場することが決まったのです。

ユタ大はタフネスが売りのQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)が司令塔。今季ここまでパスで2939ヤードに25TD、ランで409ヤードに8TDと合計33TDに絡む活躍。またRB勢では飛び抜けた選手はいないものの、400ヤード以上のラッシャーが4人もいる安定した布陣。ただその中でもリーディングラッシャーのタヴィオン・トーマス(Tavion Thomas)はこの試合をオプトアウト。

レシーバーで注目だったのはTEダルトン・キンケイド(Dalton Kincaid)。特に1度目にサザンカリフォルニア大と対戦した時は一人で234ヤード(1TD)を記録。しかし彼もトーマスと同じくNFLドラフトの準備のためにローズボウル出場を辞退することがわかっています。

さらには先発CBクラーク・フィリップス・III(Clark Phillips III)も同じくローズボウルをオプトアウトするようです・・・。

ペンシルバニア州立大は今年で大学所属6年目の大ベテランQBショーン・クリフォード(Sean Clifford)が健在。決して全米で5本の指に入るという超エリートQBという訳ではありませんが、6年という経験値とリーダーシップでチームを牽引。また1年生ながら素晴らしい働き(941ヤードに10TD)を見せたRBニック・シングルトン(Nick Singleton)にも期待がかかります。

ただ一方でペンシルバニア州立大からは来季のNFLドラフトで高順位での指名が予想されるCBジョーイ・ポーター・Jr(Joey Porter Jr)とWRパーカー・ワシントン(Parker Washington)がこの試合をオプトアウトしたのは残念なところ。

ユタ大はキンケイドが出場しないことを考えるとWRデヴォーン・ヴェレ(Devaughn Vele)の活躍に期待したいところ。彼はキンケイドの次にパスを多くレシーブした選手(595YD)。ユタ大のオフェンスはランファーストが基本ですが、当然それだけで強力なペンシルバニア州立大のディフェンスを攻略できるわけはなく、そうなればキンケイド不在の中でヴェレに頼る部分は多くなるでしょうね。

ペンシルバニア州立大のディフェンスでは1年生のルーキーLBアブドゥル・カーター(Abdul Carter)に注目。栄光の背番号「11」を背負うカーターはフレッシュマン(1年生)だけで選ばれるオールアメリカンにも選出された将来有望なLB。この試合で是非彼のプレーをチェックしていただきたいところ。

とはいえやはり試合の決めるのはクリフォードとライジングのパフォーマンスにかかっていると言えるのかもしれません。クリフォードは時に試合序盤から落ち着かずに球が浮く傾向があります。攻撃コーディネーターのマイク・ユーリッチ(Mike Yurcich)としては、クリフォードが自滅するようなプレーコーリングを避けるために大振りさせないことが一案かも。

ライジングに関してはすでに2年連続Pac-12タイトルを奪取し、昨年のローズボウルではあと一歩でオハイオ州立大を倒すところまでチームを導き、また今年はタフなサザンカリフォルニア大を2度も倒しているということで、大舞台にはかなりなれたQB。彼が普段通りのプレーを出来れば自ずと道は見えてくるかも。

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