エクストラポイント【第8週目】

ミネソタ大のガン克服選手が出場

現在1960年以来の7勝無敗という絶好調のミネソタ大。先週もラトガース大を42対7と難なく倒し彼らの快進撃はまだまだ続きますが、そんな彼らに心温まる話が。

彼らのホルダーであるケーシー・オブライエン(Casey O’Brien)は13歳の時に骨のガンである骨肉腫を発症します。以来彼は治療と再発を4度も繰り返しこれまで14度の手術に数え切れないほどの化学療法(キーモセラピー)を受けてきました。

そんな彼はホルダーとして2017年にミネソタ大に入部。その年はレッドシャツ選手として過ごし昨年の1年生時には試合出場の機会は無し。そして今年も開幕以来6試合ベンチを温めていました。

しかし先週のラトガース大戦で第4Qに27点目となるTDを奪いチームは大差をつけて勝利がほぼ確定的となるとP.J.フレック(P.J. Fleck)監督はオブライエンを投入。PATキックのホルダーとして彼はカレッジフットボールデビューを果たすのです。

キックが成功するとチームメートたちがオブライエンに駆け寄り祝福の嵐。チームメートたちも彼がこれまでどのような苦難を歩いてきたのか知っており、それを乗り越えて共にフィールドに立てたという喜びを共有したのです。また彼を送り出したフレック監督も思わず男泣き。オブライエンとフレック監督のハグも感動的でした。

カレッジフットボール(というかスポーツ全般)が勝ち負けだけではないという素晴らしいサイドストーリだーと思いました。

ちなみにBig Tenカンファレンスはその週に活躍した選手を称える「Player of the Week」を毎週発表していますが、この週のスペシャルチームのベスト選手にこのオブライエンを選出。粋な計らいを見せてくれました。


ラトガース大のパスヤード

上記のミネソタ大と対戦したラトガース大ですがここまで1勝7敗と大苦戦。シーズン途中にはクリス・アシュ(Chris Ash)監督を解雇し何とかこの負のサイクルから逃れたいところですが、この荒療治も全く効果なし。

関連記事エクストラポイント【第5週目】

何がひどいかというととにかくオフェンス力の無さ。ミネソタ大戦を迎えるにあたり彼らのパスオフェンスは全米117位となる1試合平均161ヤード。そしてこの数字はミネソタ大戦後に更に落ちることになります。というのも彼らがこの試合で獲得したパスヤードはたったの48ヤードだったからです。

もっと驚くのは実はこの48ヤードという数字は前試合のインディアナ大戦と比べると見違えるほど進歩した数字であったということ。なぜかといえばラトガース大がインディアナ大戦で奪ったパスヤードがなんと1ヤード。目を疑うかと思いますが本当の話です。



つまり彼らが最近2試合で獲得したトータルパスヤードは49ヤードということになります。ランヤードならともかくパスヤードでこの数字とはラトガース大オフェンスのヤバさを大いに物語っています。

オクラホマ大スーナーシューナーが転倒!

オクラホマ大といえば試合開始時にフィールドにチームのマスコット的存在である、2頭の馬に引かれたワゴン「スーナーシューナー」がフィールドを駆け回ることが伝統行事となっています。これは189年ごろにオクラホマ州に入植が許された時にワゴンに乗った白人たちが争って土地を確保しにやってきた「ランドラッシュ」という歴史に由来しています。

そしてこの「スーナーシューナー」に先週悪夢が。

ウエストバージニア大をホームに迎えたオクラホマ大はいつものとおりに試合前にこの「スーナーシューナー」が華々しくフィールドに登場しますが、ワゴンを牽引する馬たちが急にターンを切ったものだからこのワゴンが転倒!乗っていた人たちも豪快にワゴンの外に放り出されてしまいました。

どうやら乗っていた人たちはみな無事だったようです。


踊り過ぎに注意!

先週行われたジョージアサザン大コースタルカロライナ大とのサンベルトカンファレンス内のゲームで珍事が起きました。

試合の方は3度のオーバータイムの末にジョージアサザン大が勝ったのですが、珍事というのはそのことではなく第3Qと第4Qの間のインターミッションで起きた「事件」のこと。

こういったインターミッションではスタジアムが音楽を流したりして観客を温めるわけですが、この時流れた「Mo Bamba」があまりにもキャッチーで踊りだしたのが観客だけでなく両チームの選手にも拡散したのです。これが互いを意識する「ダンスオフ」状態となり大盛り上がりに!

しかしこれがこの試合の審判団には受けが良くなかったらしく、なんと両チームの選手全員に対してイエローフラッグが与えられさらに3選手が退場処分となる自体に。

確かに放っておけば乱闘になっていた可能性もあったのかもしれませんが、踊らせてあげても良かったのでは・・・。


パンチの代償

先週クレムソン大ルイビル大を何の問題もなく一蹴しましたが、第3Q終了直前のルイビル大のパント時に相手選手をカバーしていたクレムソン大CBアンドリュー・ブース・ジュニア(Andrew Booth Jr.)がこの選手にパンチを御見舞するパーソナルファールを犯し直ちに退場処分になりました。

当然ダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督がこのような蛮行を許すはずがなく、彼がブースに科した罰則はチームがケンタッキー州ルイビル市からチャーター機でサウスカロライナ州へ戻るところ、彼は用具係らスタッフたちと一緒に遠路遥々バスで帰宅の途に着いたということです。

ルイビル市からクレムソン市までは450マイル(約725キロ)も離れており車なら7時間から8時間はかかる長距離移動。スウィニー監督はブースにバスの中で頭を冷やせと言いたかったのでしょう。

新OTルールが採用された初の試合

ノースカロライナ大バージニア工科大の試合はもつれにもつれ、なんと6度のオーバータームの末に2ポイントコンバージョンを成功させたバージニア工科大は43対41で勝利するという壮絶な試合となりました。

実はこのサイトでも紹介しましたが、昨年行われたルイジアナ州立大テキサスA&M大の試合が7OTまで突入したことを踏まえてNCAAは今シーズン開始前にOTルールを改正していました。新ルールによると5度目のOT以降はそれぞれのチームが一発勝負の2ポイントコンバージョンを行っていくというもの。そしてこのノースカロライナ大とバージニア工科大の試合がこの新OTルールが初めて適用された試合になったのです。

関連記事NCAAがルールを改正(2019年)

この記事が気に入ったらポチッ!
この記事が気に入ったらポチッ!
Share on facebook
シェアする 0
Share on twitter
ツイートする
Share on twitter
Share on facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on pocket

RECOMMENDED 
こちらの記事もどうぞ