若き猛者たち【クレムソン大プレビュー】

完璧なQBを思い浮かべたとき・・・あなたはどんなQBを想像しますか?

長身で機動力もあり、針の穴に糸を通すような正確なパスセンスを持ち、投力もある。おまけに水を吸い取るスポンジのようにどんどん成長する伸びしろも持っている。こんなQBが居たら彼の成長を見守るのがどんなに楽しいことでしょう。

そんなQBが昨年の全米優勝校クレムソン大にいます。トレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)です。

昨年シーズン途中からと言えども1年生ながらとんでもないシーズンを送ったローレンス。入学時には既に全米ナンバーワンリクルートの名を縦にしていましたが、先輩であるケリー・ブライアント(Kelly Bryant、現ミズーリ大QB)から奪うとその前評判通りのパフォーマンスを見せチームを牽引。ちょっと前まで高校生だったとは思えない出で立ちで瞬く間に全米のスターダムにのし上がりました。

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QBトレヴァー・ローレンス

クレムソン大は全勝で所属カンファレンスであるアトランティックコーストカンファレンス(ACC)のタイトルを奪取。進出したカレッジフットボールプレーオフ(CFP)準決勝戦であるノートルダム大戦(コットンボウル)では30対3と相手を寄せ付けず、チームとしては4年間で3度目のナショナルチャンピオンシップゲームに駒を進めました。

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その対戦相手はディフェンディングチャンピオンのアラバマ大。CFPでは4年連続の対戦となる宿敵との頂上決戦となったわけですが、そんな大舞台でも1年生のローレンスは臆することなく素晴らしいプレーを見せたのです。

確かに出だしはローレンスならびにクレムソン大オフェンスはアラバマ大ディフェンスに攻めあぐんでいました。しかしエンジンがかかるまでそう時間は要りませんでした。

結果的に言えばローレンス率いる攻撃陣はあのアラバマ大ディフェンスから44点も奪ったのです。全米3位だったLSUを無得点に抑え、平均失点数も16点という強豪ユニット相手に、です。

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そのローレンスが今年も戻ってくるわけです。才能的に言えば彼は今すぐにでもNFL入りできるほどの実力を持っていますが、ルール上彼はあと2年もプロ入りまで待たなければなりません。が、それはクレムソン大にとってはまさに朗報と言えましょう。

そしてローレンスがいかに冴えたQBだといっても所詮まだ1年生であり、まだまだ成長の余地があるというものです。逆に言えばこの状態からまだ更に成長するのかと思えば恐ろしさすら感じます。

クレムソン大にはローレンスの他にWRジャスティン・ロス(Justyn Ross)というダイアの原石も健在です。

前述の通りクレムソン大はアラバマ大から44点も奪ったわけですが、ローレンスがパーフェクトなパフォーマンスを60分間維持したかと言いえばそうではありませんでした。パスがターゲットからズレたりしたことも見受けられましたが、そんなパスをミラクル的にキャッチし続けたのがロスでした。

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WRジャスティン・ロス

ロスの名前はこの試合で一躍有名になりましたが、実は彼は高校時代にフットボールを止めてバスケットボール一本に絞ろうとしていたといいます。その彼を思いとどまらせたクレムソン大コーチ陣は影の優勝立役者といってもいいかもしれません。

ローレンスと同じく1年生のロスはこの年ルーキーながら1000ヤードのレシーブを達成。驚くべきは平均レシーブヤードが1回につき21ヤードという数字です。これは昨年の全FBS選手で見ても4位という素晴らしいものです。

彼のプロダクションはシーズンを追うごとに増え、また大舞台でも大いに発揮されました。CFP準決勝戦ではノートルダム大相手に148ヤード(2TD)、アラバマ大相手のタイトルゲームでは153ヤード(1TD)を記録しました。

ローレンスとロスというホットラインが両方共2年生というこの事実だけでもクレムソン大オフェンスの先行きを明るくしてくれますが、これからどんどん伸びていく二人を擁するクレムソン大が今年も脅威であることは間違いありません。

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