レギュラーシーズンも残すところ2週間となり、それぞれのチームが所属するカンファレンスのタイトル争いも終盤を迎えています。そこでここでは現在のそれぞれのタイトルレースの様相をお伝えしたいと思います。
目次
アトランティックコーストカンファレンス
大西洋地区(アトランティック)
👑 クレムソン大(8勝0敗)
大西洋地区は既にクレムソン大が制覇。
海岸地区(コースタル)
バージニア大(5勝2敗)
バージニア工科大(4勝2敗)
ピッツバーグ大(4勝2敗)
先週バージニア工科大がジョージア工科大に勝利したことでマイアミ大が地区優勝レースから脱落。残されたのは上記の3チームです。
バージニア大は11月29日のバージニア工科大戦に勝てば地区優勝。ピッツバーグ大は今週のバージニア工科大戦、並びにその次のボストンカレッジ戦に勝ち、なおかつバージーニア工科大がバージニア大に勝つと地区制覇。バージニア工科大はピッツバーグ大とバージニア大戦に勝てばタイトルゲームに進出を決めることになります。
Big 12カンファレンス
オクラホマ大(6勝1敗)
ベイラー大(6勝1敗)
テキサス大(4勝3敗)
オクラホマ州立大(4勝3敗)
地区制度を敷いていないBig 12カンファレンスはレギュラーシーズン終了時のトップ2チームが優勝決定戦で再戦するシステムになっています。先週ベイラー大とオクラホマ大が直接激突しオクラホマ大がこれに勝利。よってトップ2チームが6勝1敗で並びました。
オクラホマ大とベイラー大のリマッチとなる可能性が非常に高いのは見てわかると思いますが、テキサス大とオクラホマ州立大にもわずかながら可能性が残されています。
オクラホマ大の残りの試合はテキサスクリスチャン大とオクラホマ州立大。ベイラー大はテキサス大とカンザス大。テキサス大はベイラー大とテキサス工科大。オクラホマ州立大はウエストバージニア大とオクラホマ大。
テキサス大とオクラホマ州立大が上位2チームのうちの1つに食い込むための大前提条件はオクラホマ大とベイラー大が残りの試合をすべて落としてしまう事にあります。そうなった場合、直接対決の結果次第でこの2校のうちの1チームがタイトルゲームに出場する可能性があります。そのシナリオのパターンは実に15以上・・・。
ただベイラー大は最終戦でカンザス大との対決となりますので、現実的に言えば彼らがこの試合に負けるとは考えられず、ベイラー大の決勝戦出場はほぼ確定と言ってもいいかもしれません。
Big Tenカンファレンス
東地区
オハイオ州立大(7勝0敗)
ペンシルバニア州立大(6勝1敗)
先週オハイオ州立大はラトガース大に快勝。ペンシルバニア州立大はインディアナ大を倒したためインディアナ大は地区優勝レースから脱落。ミシガン大はライバル・ミシガン州立大に圧勝しましたが、オハイオ州立大がラトガース大に勝ってしまったため、オハイオ州立大とペンシルバニア州立大の直接対決でどちらが勝ってもミシガン大は東地区で首位となる可能性がなくなってしまいました。
つまり今週末対決するオハイオ州立大とペンシルバニア州立大の2校に東地区優勝レースは絞られたのです。
オハイオ州立大がこの試合で勝利するとその時点で彼らが地区制覇を達成。逆にペンシルバニア州立大が勝つと最終戦の結果次第でどちらにも転ぶことになります。この場合オハイオ州立大が優勝するにはミシガン大に勝ちなおかつペンシルバニア州立大がラトガース大に負ける必要があります。
現実的に言ってペンシルバニア州立大がラトガース大に負けるとは考えられないのでやはり今週末の直接対決の勝者にその栄冠が手渡されることになりそうです。
西地区
ミネソタ大(6勝1敗)
ウィスコンシン大(5勝2敗)
先週ミネソタ大はアイオワ大に敗れて遂に今季初黒星を喫してしまいました。がそれでも彼らが西地区レースで頭1つ抜きん出ています。
ミネソタ大は今週ノースウェスタン大と対戦。これに勝ちウィスコンシン大がパデュー大に敗れるとミネソタ大が勝ち抜け。ウィスコンシン大が勝てば勝負の行方は最終戦の2校の一騎打ちの結果次第となります。
アイオワ大は6勝3敗でシーズンを終えるとミネソタ大が2敗しウィスコンシン大が1敗すれば3チームが6勝3敗で並ぶことになりますが、彼らは直接対決でウィスコンシン大に敗れているため西地区の優勝レースからは脱落しました。
Pac-12カンファレンス
北地区
👑 オレゴン大(7勝0敗)
北地区はオレゴン大がアリゾナ大に勝ったため2位以下が彼らに追いつけなくなり、彼らの地区優勝が決定しました。
南地区
ユタ大(6勝1敗)
サザンカリフォルニア大(6勝2敗)
先週UCLAがユタ大に敗れたため彼らは南地区優勝戦線から離脱。勝負はユタ大とサザンカリフォルニア大の一騎打ちとなりました。
ユタ大の残りの試合はアリゾナ大とコロラド大。一方のUSCはUCLAとの最終戦のみ。この両校はすでに対戦を済ませており、USCがユタ大に勝っているので勝敗数で並ぶとUSCがカンファレンスタイトルゲームに出場することになります。つまりもし今週末ユタ大がアリゾナ大に敗れUSCがUCLAに勝つとコロラド大とユタ大の試合の結果いかんに依らずサザンカリフォルニア大の大逆転優勝となるのです。
サウスイースタンカンファレンス(SEC)
東地区
👑 ジョージア大(6勝1敗)
先週アーバン大に勝ちカンファレンスレコードを6勝1敗にしたジョージア大がカンファレンス戦1試合(テキサスA&M大)を残して東地区優勝を決めました。
西地区
ルイジアナ州立大(6勝0敗)
アラバマ大(6勝1敗)
先週ミシシッピ大を下したルイジアナ州立大は西地区制覇まであと1勝に迫りました。今週末のアーカンソー大戦を手中に入れれば彼らが西地区代表としてジョージア大との優勝決定戦に進出が決まります。
アラバマ大が逆転優勝するにはルイジアナ州立大がアーカンソー大ならびにテキサスA&M大に2連敗しアラバマ大がアーバン大に勝たなければなりません。アーカンソー大は現在総合2勝8敗、SEC戦では0勝6敗ですからアラバマ大が西地区代表となる可能性は万に一つと言っていいでしょう。
アメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)
東地区
シンシナティ大(6勝0敗)
テンプル大(4勝2敗)
未だカンファレンス内で無敗のシンシナティ大が東地区でリード。今週末テンプル大との直接対決、そして最終戦は西地区のメンフィス大との試合が控えています。今週テンプル大に勝ちさえすればシンシナティ大が地区優勝となりますが、2連敗しなおかつテンプル大がコネチカット大にも勝てばテンプル大がAACタイトルゲームに出場となります。お互いの最終戦の相手を考えると今週末の直接対決は地区優勝を占う上で非常に重要な試合となるでしょう。
西地区
メンフィス大(5勝1敗)
サザンメソディスト大(5勝1敗)
海軍士官学校(5勝1敗)
西地区はこの3校の三つ巴。一番有利なのは直接対決で勝っているメンフィス大。タイブレーカーでの強みを持っています。サザンメソディスト大と海軍士官学校は今週末激突。この勝者がメンフィス大との地区争いを演じることになります。このどちらかのチームが地区制覇を成し遂げるにはメンフィス大が残された2試合(サウスフロリダ大、シンシナティ大)で2敗する必要があります。つまりメンフィス大がサウスフロリダ大に今週末勝つと彼らの地区優勝が決まるというわけです。メンフィス大が負ければサザンメソディスト大と海軍士官学校の試合の勝者にチャンスが残されます。
カンファレンスUSA
東地区
フロリダアトランティック大(5勝1敗)
マーシャル大(5勝1敗)
ウエスタンケンタッキー大(4勝2敗)
東地区は現在5勝1敗のフロリダアトランティック大がリードしていますが、直接対決を制しているマーシャル大のみ自力優勝の可能性が残されています。両校が1敗でシーズンを終えればマーシャル大がカンファレンス優勝決定戦へ。フロリダアトランティックとしては1敗を守りなおかつマーシャル大にもう1敗して貰う必要があります。
もしマーシャル大が今週ノースカロライナ大シャーロット校に勝ち、フロリダアトランティック大がテキサス大サンアントニオ校に敗れればその時点でマーシャル大の地区優勝が決まります。
ウエスタンケンタッキー大が勝つにはこの2校に残りの試合を全て落として貰わなければなりません。
西地区
ルイジアナ工科大(5勝1敗)
サザンミシシッピ大(5勝1敗)
アラバマ大バーミンガム校(4勝2敗)
先週ルイジアナ工科大はマーシャル大に敗れてカンファレンス戦初黒星が付きました。それを追うのが同じく1敗のサザンミシシッピ大ですが直接対決を制しているルイジアナ工科大にまだアドバンテージがあります。サザンミシシッピ大としては是非ともルイジアナ工科大に2敗してもらいたいところ。
この2校が残りの試合をすべて落とすようなことがあればアラバマ大バーミンガム校にもチャンスが残ります。
ミッドアメリカンカンファレンス(MAC)
東地区
👑 マイアミ大(OH)(6勝1敗)
MAC東地区では先週オハイオ大とバッファロー大が相次いで敗れてしまったため、マイアミ大が2010年以来のカンファレンスタイトルゲーム進出を決めました。
西地区
ウエスタンミシガン大(5勝2敗)
セントラルミシガン大(5勝2敗)
今シーズンあと1試合を残して5勝2敗で並んだウエスタンミシガン大とセントラルミシガン大。勝負の行方は最終戦の結果にかかってきます。セントラルミシガン大は11月29日にトレド大と、ウエスタンミシガン大は11月26日にノーザンイリノイ大との対決を残していますが、ウエスタンミシガン大が直接対決でセントラルミシガン大に勝っているため、ウエスタンミシガン大としてはノーザンイリノイ大に勝つだけで地区優勝が決まり、セントラルミシガン大としてはトレド大に勝ちなおかつウエスタンミシガン大がノーザンイリノイ大に敗れるシナリオが必要となってきます。
マウンテンウエストカンファレンス(MWC)
山岳地区(マウンテン)
ボイジー州立大(6勝0敗)
空軍士官学校(5勝1敗)
ユタ州立大(5勝1敗)
ボイジー州立大が未だカンファレンスゲームで負け無し。これを追うのが1敗の空軍士官学校とユタ州立大という構図になっています。ボイジー州立大は空軍士官学校に既に勝っていますが、ユタ州立大とは11月23日に対戦予定。
ボイジー州立大がユタ州立大に勝てば彼らの優勝が決定。もし負けて空軍士官学校がニューメキシコ大に勝つと3チームが6勝1敗で並び、なおかつ空軍士官学校がユタ州立大を破り、ユタ州立大がボイジー州立大を破り、ボイジー州立大が空軍士官学校を破るというすごい状況に陥ります。まだまだ予断を許さない状況です。
ウエスト地区
サンディエゴ州立大(5勝2敗)
ハワイ大(4勝3敗)
先週ネバダ大が敗れたためウエスト地区の覇権争いはサンディエゴ州立大とハワイ大に絞られました。今週この2チームは対戦することになっていますので、勝ったほうが地区優勝を飾るという非常にシンプルな構図です。
サンベルトカンファレンス
東地区
アパラチアン州立大(5勝1敗)
ジョージアサザン大(4勝2敗)
サンベルトカンファレンス東地区はアパラチアン州立大とジョージアサザン大のレースです。アパラチアン州立大はCFPランキングで24位のチームですが、唯一の1敗をこのジョージアサザン大に食らってしまっているのでジョージアサザン大にもまだチャンスは残されています。
アパラチアン州立大が残りの試合(テキサス州立大とトロイ大)に連勝し、ジョージアサザン大が残りの試合(アーカンソー州立大とジョージア州立大)のどれか1つで負ければアパラチアン州立大が地区優勝。ジョージアサザン大は6勝2敗か5勝3敗でアパラチアン州立大に並べばタイブレーカーの影響で彼らが地区優勝となります。
つまりアパラチアン州立大が今週末のテキサス州立大戦に勝ちジョージアサザン大がアーカンソー州立大に敗れるとその時点でアパラチアン州立大の優勝が決まります。
西地区
ルイジアナ大ラフィエット校(4勝1敗)
アーカンソー州立大(3勝2敗)
西地区の争いはこの2チームに絞られましたが、直接対決を制しているルイジアナ大ラフィエット校が有利。今週末のトロイ大戦に勝ちさえすれば最終戦の結果に依らず彼らの地区優勝が決定。アーカンソー州立大としては残りのジョージアサザン大、サウスアラバマ大戦に勝ちなおかつラフィエットが2敗する必要があります。