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2020年度全米大学王座決定戦【分析】

2020年度全米大学王座決定戦【分析】

1月11日に行われた頂上決戦から数日が経ちました。すでに余韻も冷め現地のスポーツシーンの焦点はNFLのプレーオフに集中していきます。12チームから14チームに拡張されたワイルドカードラウンドは「スーパーワイルドカードウィークエンド」なんて呼称されていましたが、今週末も興味深いマッチアップが盛りだくさんですね。

カレッジフットボールの方は2020年度シーズンを終え今後はNFLドラフトに向けてどの選手がアーリーエントリーを果たすかだとか、各チームでのコーチ陣の組閣の話だとか、トランスファーポータルの話だとか、2月にある「ナショナルサイニングデー」の話などに移行していきます。

しばらくは2020年度を振り返る記事などを挙げたいと思っていますが、賞味期限が切れてしまう前に先日行われたCFP全米大学王座決定戦の分析をしておきたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

新記録ずくめ


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御存知の通り今年のナショナルタイトルゲームはアラバマ大オハイオ州立大を52対24という一方的なスコアで下し全米制覇を成し遂げました。特に彼らのオフェンス力はいまだかつて無いほどの破壊力を擁しており、その結果この試合後にはたくさんの新記録が樹立されました。

  • 12年間で6度の全米タイトルは1936年以来最短記録
  • ニック・セイバン(Nick Saban)監督にとってこれで通算全米制覇回数が7つとなりこれは史上最多
  • アラバマ大のオフェンシブエフィシェンシーは記録を集計し出した2005年以来最高値(98.1)
  • SEC最多平均得点数(48.5点)
  • デヴォンテ・スミス(DeVonta Smith):SEC最多レシーブヤード(1856ヤード)およびSEC最多TD数(23TD)。またこの試合でトータル12キャッチに3TDはタイトルゲーム新記録
  • ナジー・ハリス(Najee Harris):SEC年間最多TD(30TD)
  • マック・ジョーンズ(Mac Jones):FBS年間最高パス成功率(77.4%)、FBS年間最高QBレーティング(203.1)

またアラバマ大WRでハイズマントロフィーを受賞したスミスは全米チャンピオンにも輝いたことで1998年から続くBCS/CFP時代で7番目となる、両方の称号を手に入れた選手となりました。

さらにアラバマ大にとっては今季CFPランキングが発表されたときから全米制覇を果たすまで初めて首位を守りきったチームでもあります。

その活躍を支えていたのが毎年リクルーティングによって入部してくる選手たちですが、今回2017年度以来の優勝を果たしたことで、セイバン監督がアラバマ大に赴任してきた時からすべてのリクルート選手たちがカレッジキャリアのどこかで最低1度はナショナルチャンピオンに輝いたという恐るべき記録も。

ということでとにかくアラバマ大の輝かしい記録がよく目立ちます。

一方で敗戦チームのオハイオ州立大にとっては歴代ボウルゲームの中で史上最高の失点数(52失点)を犯し、すべての試合を合わせても1936年以来史上4番目の失点数という汚点を残してしまいました。


アラバマ大の勝因

マック・ジョーンズ&スティーヴ・サーキジアン


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マック・ジョーンズが今季全米を代表するQBであることは周知の事実ではありましたが、このオハイオ州立大での彼の活躍は特筆すべきものでした。80%のパス成功率に5TDを含む464ヤードのパス。このヤード数はタイトルゲームでは史上最多の数字となりレコードブックにも彼の記録が刻まれることになりました。

抜群の安定感でほぼノーミス。ファンブルを1つ犯したもののこれはTEジャリール・ビリングスリー(Jahleel Billingsley)のアサイメントミスから起きたもの。パスの精度は正確無比でプレースメントも素晴らしく、特にレシーバーがキャッチした後さらに仕事ができるだけのスペースを考えてパスを放ったことでゲインがぐっと増えました。

またこのプレーコーリングを行ったオフェンシブコーディネーターのスティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)氏の采配も冴えました。スナップ前のモーションでスペースを作り自分の望むマッチアップをお膳立てする能力は天下一品。ジョーンズのスキルとサーキジアン氏の頭脳が最高に混じり合ってここまでのスコアリングにつながったことは忘れてはなりません。

しかもサーキジアン氏はこの試合前にテキサス大の新監督に就任することが決まり、タイトルゲームを迎えるまでテキサス大監督とアラバマ大OCの二足のわらじを履いていたのですが、それにもかかわらずブレること無くベストなプレーコーリングを披露。全米でも随一の戦術とフットボール知能をもつサーキジアン氏がアラバマ大オフェンスにもたらした影響は大きく、彼の穴を埋めるのは容易ではないでしょう。

デヴォンテ・スミス


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先にもご紹介したとおりスミスはこの試合で12回の捕球で215ヤードに3TDと素晴らしい数字を残しました。驚くべきことは彼は第3Q開始早々に指を負傷して退場しそのまま試合に戻ることはなかったため、いま挙げた数字は前半だけで獲得した記録だということです。もし怪我をしていなかったとしたら一体どれだけの記録を残してたか考えただけでも恐ろしいですし、スコアもとんでもないことになっていたことでしょう。

少なくとも昨年のタイトルゲームでルイジアナ州立大ジャマー・チェイス(Ja’Marr Chase)が樹立したタイトルゲームでの最多レシーブヤード数(221ヤード)は更新していたでしょうね。

それにしてもハイズマントロフィーマックスウェル賞ビレントニコフ賞らを総なめしたことからも分かるようにアラバマ大の主戦力はスミスであることは明らかでした。

オハイオ州立大だってそのことは重々承知しているはずでしたが、にもかかわらずスミスを止める術を持ち合わせていませんでした。X、Y、Zのどこからでも攻められるスミスは2列目で捕球しても3列目で捕球してもロングゲインならびにTDに結びつけることの出来る稀有な才能の持ち主。前半しか出場できなくてもそれだけで十分すぎる仕事をこなしたのです。

ナジー・ハリス


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5つ星リクルートとしてアラバマ大にやってきたハリスは入部後2年間は先輩RB(ジョシュ・ジェイコブス/現ラスベガスレイダース、ダミアン・ハリス/現ニューイングランドペイトリオッツ、ボ・スカーボロー/現シアトルシーホークス)の影に隠れてプレー機会はあまりなく、トランスファーも考えていたといいます。

しかし3年生時に遂にフィーチャーRBとなるとその才能を一気に開花。チームになくてはならない武器となりました。そして昨年シーズン後にはスミスとともにNFLドラフト入りを固辞してチームに残留。その理由はただひとつ。全米優勝を果たすためです。

その全米優勝決定戦ではラン(79ヤード、2TD)だけでなく得意のキャッチ(79ヤード、1TD)能力で相手ディフェンスを翻弄。特にヤードアフターコンタクト(タックルを受けた後のヤードゲイン)とヤードアフターキャッチ(ボールをキャッチした後のヤードゲイン)がピカイチで汎用性の高さを見せつけてくれました。

アラバマ大ディフェンス


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昨年のルイジアナ州立大のオフェンスはカレッジフットボール史上最高のオフェンスだと評価する人は多かったのですが、その翌年度となる今年のアラバマ大オフェンスはそれを上回るものを持っており、当然そのオフェンスに注目が集まりがちでした。

しかしだからといってアラバマ大ディフェンスが並レベルだということではありません。確かにセイバン監督の初期のチームは重厚なディフェンス力とパワーランで白星を重ね続けていましたから、その頃のディフェンスと比べるとどうしても今年のディフェンスは見劣りしてしまうことは確かです。

しかしシーズンを通して彼らは帯を締め直し無敗街道をひた走ったチームを影で支えました。特に終盤にどこからともなく台頭したDTクリスチャン・バーモア(Christian Barmore)はタイトルゲームでも相手OL陣を崩す奮闘を見せ次期ドラフトに向けて株を上げましたし、オールアメリカンのDBパトリック・サーテイン・II(Patrick Surtain II)は相手のエースWRクリス・オラヴェ(Chris Olave)を無得点に抑えました。

相手が手負いだったとはいえ、平均得点数1試合約43点のオハイオ州立大を24点に抑えた彼らもまた今回優勝を果たしたことに貢献しました。

オハイオ州立大の敗因

トレイ・サーモンの負傷退場


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オハイオ州立大がシーズン終盤に思いがけず手に入れたのがRBトレイ・サーモン(Trey Sermon)のランアタックでした。Big Tenタイトルゲームではノースウエスタン大相手に331ヤード、シュガーボウルクレムソン大戦では193ヤードとたったの2試合で524ヤードを叩き出したのです。

この武器を使わない手は無いとコーチ陣も考えていたでしょう。アラバマ大が今季サーモンのようなガチンコで走ってくるRBとは対戦してこなかったこともあり、この試合でサーモンの活躍は大いに期待されていました。

しかし試合開始最初のドライブの最初のプレーで肩を負傷。しかもそのまま退場して試合に復帰することはありませんでしたから、チームとしては出鼻をくじかれた形になってしまいました。

もちろんもうひとりのRBであるマスター・ティーグ・III(Master Teague III)もポテンシャルの高いRBですが、やはりサーモンの負傷退場はオハイオ州立大にとっては敗因の一つであることは間違いないでしょう。

ジャスティン・フィールズの苦戦


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ハイスコアオフェンスを擁するアラバマ大と対等にやり合うにはオハイオ州立大も点を取り合わなければなりませんでした。そうなれば必然的にQBジャスティン・フィールズ(Justin Fields)にはクレムソン大戦で見せた神がかったパフォーマンスが絶対条件だったのですが・・・。

立ち上がりから2TDを奪いアラバマ大についていく雰囲気が漂っていた時は良かったのですが、5度目のドライブでフィールズがTDのチャンスを失うパスミスを2度も犯してFGに甘んじました。これでTDを奪い合う展開の均衡が崩れてしまいました。

自らのQBランや要所で見せた素晴らしいミドル〜ロングレンジのパスでヤードを稼ぐ場面も見られましたが、点差をつけられるにつれてパスの精度は落ち成功率は51%とシュガーボウルで見せた78%の成功率と比べてもガクッと下がってしまいました。

【フィールズのスタッツ】

 

★シュガーボウル
パス:28投中22投成功(78.6%)、385ヤード、6TD、1INT
ラン:6キャリー、67ヤード、0TD

 

★CFPタイトルゲーム
パス:33投中17投成功(51.5%)、194ヤード、1TD、0INT
ラン:6キャリー、67ヤード、0TD

試合後に自身が負っていた怪我がプレーに影響を与えたかという記者からの質問に、たしかに完治はしていなかったがプレーに影響を与えるほどの痛みはなかったと話していました。それが本当かどうかは分かりませんが、アラバマ大のスキルポジションと比べると自身のそれは力不足であったことは確かながらフィールズがここ一番のプレーを披露できなかったのは痛かったです。

ディフェンス陣の崩壊


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アラバマ大の攻撃力を知っていればどのディフェンスをしても彼らを止めることは非常に難しいことは明らかでした。そんな中でも少しでも彼らの攻撃をスローダウンさせることができればあるいはオハイオ州立大にも転機が訪れると思われていました。

しかしオハイオ州立大ディフェンスは試合開始前から手負いとなってしまいます。というのもDTトミー・トギアイ(Tommy Togiai)とDEタイリーク・スミス(Tyreke Smith)が新型コロナウイルスの影響でこの試合を欠場することになったのです。アラバマ大オフェンスを攻略するにはQBジョーンズへ絶え間ないプレッシャーをかける必要があり先発の2人を欠くことは大きな痛手でした。

しかしそれ以上にこのダイナミックなアラバマ大オフェンスに対峙するオハイオ州立大の布陣には疑問が残る面もありました。所せましとスペースを使ってくる相手に対してオハイオ州立大は4-3のベースディフェンスを敷く布陣が多く見られ、2列目に入られたスミスらをLBが処理する場面が何度もありました。特にミスマッチを見つけることに長けるアラバマ大オフェンスにとってはまたとないチャンスとなったのです。LBにとってハイズマントロフィー受賞者であるスミスのカバーは荷が重すぎます。

なんだったら大胆に8人をドロップさせて相手を正面に置くような大胆な布陣でも良かったんじゃないかと思います。たとえ距離を奪われてもTDは許さないような・・・。

オハイオ州立大は結果的にショートゾーン、マン・ツー・マン、さらには2ティープ、3ディープと様々な手を使ってスミスを抑え込もうと試みますが失敗。それだけスミスのスキルが高かったのとサーキジアン氏のプレーコーイングが優れていたということでしょう。

この勝利がアラバマ大にもたらす意味


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先にも述べたようにこの勝利によりアラバマ大は最近12年間で6度も全米の頂に立ったことになります。つまりこの12年間のうち半分は彼らがタイトルを奪取したという計算になり、まさに向かうところ敵なしな状況が続いていることになります。

しかも今回の13勝0敗というのは格別です。

今季新型コロナウイルスの影響でカレッジフットボール界は様々な障害を乗り越えなければなりませんでした。その最たるものがスケジュールでその多くのカンファレンスで交流戦(ノンカンファレンス戦)を省略してリーグ戦のみの変則スケジュールに絞ったことでした。

アラバマ大が所属するSEC(サウスイースタンカンファレンス)は強豪ぞろいの全米でも随一と言われるカンファレンス。そのカンファレンスでも今季は10試合の短縮スケジュールながらすべてがカンファレンス戦となる組み合わせに。そしてタイトルゲームも合わせればSECチームとの対戦のみで11勝0敗という史上初の戦績を残したのです。

そしてプレーオフではノートルダム大とオハイオ州立大という名門を倒してチャンピオンに輝いたわけですが、コロナ禍という様々なことが制限される中でリーグ戦のみのスケジュール並びにプレーオフを無敗で乗り切ったという事実。しかもミシシッピ大63対48)とフロリダ大52対46)以外の相手には大差をつけて勝利をしたことは彼らの圧倒的強さを際立たせました。

この圧倒的強さと安定感はこれからカレッジでプレーし成功を残して夢のNFLの舞台を目指したいリクルート(高校生選手)たちには輝いて見えることでしょう。上を目指したいならばアラバマ大へ行こうと考える有能リクルート達は増えていくはずです(当然同じようにアンチも増えるでしょうが)。

セイバン監督の強みはチーム育成と同時に素晴らしいリクルーティング手腕にあります。2021年度クラスのリクルーティングでも現時点でナンバーワンであり、過去を振り返ってもベストなクラスとも噂されています。いい選手が毎年入部してくることによってスター選手たちが去った後も強さを維持できるわけです。

今季のアラバマ大の絶対的強さは未来のリクルートたちを惹きつけるのに大きく貢献したことでしょうし、今後のリクルーティング戦争においても多大なるプラス要因となるに違いありません。

今季のアラバマ大は史上最強チームか?


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何を持って最強のチームと定義するかは議論が分かれるでしょう。昨年のルイジアナ州立大はここ最近でも稀に見る完璧に近いチームでファンの度肝を抜きましたが、まさかその翌年に肩を並べるチームが出てくるとはだれも想像しなかったことでしょう。

攻守に渡り最強のチーム、といえば昨年のルイジアナ州立大しかり、ピート・キャロル(Pete Carroll、現シアトルシーホークス)監督がかつて率いたサザンカリフォルニア大しかり、全盛期のボビー・バウデン(Bobby Bowden)監督が率いたフロリダ州立大を思い浮かべます。

ディフェンスだけに絞れば2015年度のアラバマ大や2000年代初頭のマイアミ大もすごかった。優れたディフェンスとボールコントロールが出来るランオフェンスがあれば十分ナショナルタイトルを奪えた時代です。

しかしここ最近急速にオフェンスのレベルがあがり、ルール改正によりディフェンスが守りづらくなる中、チームづくりの主体は強力なオフェンスを育てることに焦点が移っています。そんな中で今年のアラバマ大はオフェンス力だけで言えばここ最近だけでなくそれより前の過去を振り返ってみても随一の強さを持っていると言えます。

3人のスキルプレーヤー(スミス、ジョーンズ、ハリス)がハイズマントロフィー投票上位5位に食い込み、スミスはトロフィーを受賞。その他のオフェンスの個人賞もウォルター・キャンプ賞、マックスウェル賞、ドーク・ウォーカー賞、ビレントニコフ賞とスキルポジションのアワードをアラバマ大選手がほぼ総なめしただけでなく、ベストセンターに贈られるレミントン賞、ベストインテリアラインマンに贈られるアウトランドトロフィーもそれぞれアラバマ大選手が獲得。彼らのオフェンスはオールスターだらけなのです。

参考記事2020年度各種アワード受賞者リスト

参考記事2020年度APオールアメリカン

そのタレントにサーキジアン氏の頭脳が加わればまさに鬼に金棒。年間通して平均48点を奪うオフェンスにも納得行くわけです。ですからオフェンスだけで見れば史上最強の称号をあげてもいいのではないかと思ってしまいます。

またセイバン監督は試合後の会見で何度もこのチームが今までで一番団結したチームだと話していました。それは新型コロナのパンデミックという状況下でチームは行動を限られてしまったため、チーム内での絆がより深まったということと、当初はシーズンが開幕されるかどうかわからないという状態が長く続き、それによりシーズンを迎えることが出来たというありがたみを今まで以上に皆が感じることが出来たことでお互いをケアし合う関係性がうまれたのだと。

アラバマ大からはオプトアウトした選手は知る限りいませんでしたし、また怪我でシーズン絶望だと思われたWRジェイレン・ワドル(Jaylen Waddle)が足を引きずりながらもチームに貢献したいという理由でタイトルゲームに強行出場したり、SECタイトルゲームで膝を負傷して手術を待っている状態だったレミントン賞受賞選手のランドン・ディッカーソン(Landon Dickerson)が最後に選手とともにフィールドに立つために送り出された際にはハドルで全員とガッチリ抱き合う姿からもこのチームが強い絆でつながっていたことが見て取れます。

2020年という特異なシーズンを他を圧倒するオフェンス力と固い絆で乗り越えたアラバマ大。最強かどうかは人よって見方分かることでしょうが、少なくとも今季のアラバマ大は歴史上の記録と人々の記憶に深く刻まれるチームであることは確かです。

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