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2億ドルクラブ!

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大学スポーツの一環でありアマチュアスポーツでもあるカレッジフットボールですが、その規模は4大プロスポーツ(MLBNBANFLNHL)にも引けをとらないほどのものとなっています。それ故動くお金の規模も桁違い。ナショナルタイトルを争う大学生アスリートの周りにはビジネスの匂いがプンプン漂っているもので、それを利用しようとする様々な動きは表沙汰でも水面下でも遠い昔から存在しています。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

高騰するコーチへのサラリー、激化する高性能施設建設をめぐる競争、その他もろもろ含めてカレッジフットボールチームを運営するのには多額の金が関わるわけですが、その一方でその見返りの額も年々上がってきています。特に試合の放映権が組織化され、さらにはストリーミングでどんな試合でも有料で見れるようになったことで、メディアからの収入は年々増加の一途を辿っています。

それ故大学体育局の収入が1億ドル(1ドル100円計算で100億円)を超える大学が現れ始めたのはそんなに昔の話ではありません。とんでもない額ではありますが、今では1億ドル以上を稼ぐ大学が現れることにそこまでの驚きを感じなくなりすらしています。

しかし世の中には常に上には上がいるものです。先日NCAAが発表した資料によると2018年度の収入で2億ドル(約200億円)を超えた大学が3つもあったというのです。そのリッチな大学とはテキサス大テキサスA&M大、そしてオハイオ州立大です。

テキサス大とテキサスA&M大はすでに2億ドルの大台を超えていましたが、2018年度にそのテキサスの二巨頭に肩を並べたのがオハイオ州立大でした。

ただこの2億ドルという数字は収入の総額であり、これには支出は含まれていません。ですから2億ドルが丸々大学のものになるというわけではありません。が、このような桁違いのお金が動いているという事実には変わりないわけで、大学スポーツのとんでもない規模の大きさが伺えると思います。

今年大台に乗ったオハイオ州立大ですが、昨年から2000万ドル(約20億円)の黒字となって総額2億560万ドルという数字を残しました。が、驚くのは彼らの昨年度の支出が3000万ドル(約30億円)増の2億380万ドルだったということです。つまりその差額の約170万ドル(約1億7000万円)が純利益だったことになります。

オハイオ州立大に関して言えば昨年度の収入増の理由は所属するBig Tenカンファレンスのオウンドメディアである「Big Tenネットワーク」から分配された4260万ドル(約42億6000万円)でした。2017年度の同じ収入源からの総額が2560万ドルだったことを考えるとかなりの増額となりました。

フットボールが生活そのものとも言われているテキサス州にあるテキサス大とテキサスA&M大が、2億ドルの大台をすでに越えているというのは驚きでもありながら「やっぱりな」という感じもあります。テキサス大の昨年の収入は2億1900万ドル、そしてテキサスA&M大は2億1240万ドルでした。支出を加味すればテキサス大の純利益は1250万ドル(約12億5000万円)、そしてテキサスA&M大が300万ドル(約3億円)ということらしいです。

【関連記事】桁違いのテキサス大の懐事情(2017年度)

このペースで行けば3億ドルに手が届くのもそう遠くはない未来のことかもしれませんが、同じようにコーチへのサラリーも高騰化に歯止めがかかっていませんので純利益がどこまで増えるのかは分かりません。130チームあるFBS(フットボールボウルサブディビジョン)の中でも一握りの強大なパワーを擁する大学のみでの話ではありますが、その規模のデカさには日本のプロスポーツも顔負けとなりそうです。

(ちなみに収入源はカレッジフットボールだけでなくその他の大学スポーツをすべて含めたものですが、現実的に言って収入源となり得るメジャーなスポーツはアメフト部と男子バスケットボール部ぐらいなものです)

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