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スカウティングコンバインの風景【2020年NFLドラフト】

スカウティングコンバインの風景【2020年NFLドラフト】

コンバインで株を上げた選手たち

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ジェイレン・ハーツ(アラバマ大QB)

先にも述べたようにQBとしてドラフト入りを目指すハーツは40ヤードダッシュで4.59秒とQB界隈ではトップクラスの俊足を披露。しかし彼がスカウト陣を唸らせたのはフィールドでのスキルセッション。

針に糸を通すような正確なパス、改善された投球モーション。球離れも素早くフットワークもグレードアップしているようでした。

彼の運動神経の高さはお墨付きですが、パサーとしてのポテンシャルに疑問符が依然としてつきまとっていました。しかしこのコンバインで見せた彼のパフォーマンスはQBとしてプロで生きていく上でハーツにとって非常に上々な出来だったと言えそうです。

ジョーダン・ラブ(ユタ州立大QB)

出身が「グループオブ5」のユタ州立大というラブですがスカウトの評価は上々です。特にスキルセッションで見せた投力、運動神経などは参加していたQB選手の中でも光っており(LSUのバロウやアラバマ大のタガヴァイロアは参戦しませんでしたが)、彼もこのコンバインを経て更に株を上げた人物の1人です。

ジョナサン・テイラー(ウィスコンシン大RB)

2年連続2000ヤード超えを達成したテイラーがプロレベルであることは言うまでもありませんが、彼のその株はコンバインで更に上がることになりました。

40ヤードダッシュではRB陣で最も早い4.39秒。さらに3コーンドリルでは7.01秒、20ヤードシャトルランでも4.24秒とスピードと俊敏性を兼ね備えたテイラーの能力はプロの世界でも重宝されることでしょう。

A.J.ディロン(ボストンカレッジRB)

大学時代はパワーラッシャーとして知られていたディロンでしたが、コンバインでは40ヤードダッシュ、垂直跳び、幅跳びで軒並み平均以上の数字を叩き出し運動神経の高さも披露してくれました。

プロではFBが適任なのではないかとも囁かれていましたが、この結果だとショーートヤードやAギャップ要員として重宝しそうです。

キャム・エイカーズ(フロリダ州立大RB)

大学時代、特にジンボ・フィッシャー(現テキサスA&M大)監督がチームを去った2018年からチームは年を追うごとに弱体化し、貧弱なブロッキングとQBプレーでエイカーの能力を発揮する機会は激減していました。

しかしこのコンバインで彼が選手としてエリートクラスであることが数字で証明されました。40ヤードダッシュが4.47秒、ベンチプレスが20回、垂直跳びが35.5インチ、幅跳びが10フィート1インチと総合的に見ても上に挙げたRBと十分に肩を並べられるポテンシャルを持っていると言えそうです。

デンゼル・マイムス(ベイラー大WR)

1月に行われたシニアボウルで頭角を現したマイムスですが、このコンバインでもさらに自身の株を上げる数字や印象を残すことに成功しました。

ルートを取るのがうまく、相手DBを引き離すのに非常に長けた選手。40ヤードダッシュが4.38秒に垂直跳びが38.5インチ、幅跳びが10フィート11インチとどれも上位クラスの数字。3コーンドリルでも6.66秒と最速の数字を叩き出し、スカウト陣からの評価は軒並み上々。ファーストラウンダーという声も上がっているほどです。

ジャスティン・ジェファーソン(ルイジアナ州立大WR)

昨年度のCFP準決勝ならびに決勝戦で圧倒的な能力を発揮してチームの全米制覇に大いに貢献したジェファーソン。キャッチ力、ディフェンダーをかわす能力、スロットWRとしての高いポテンシャルを見せつけトップWRの一員と評される彼はコンバインでも誰よりも輝いていました。

4.43秒という40ヤードダッシュ、37.5インチという垂直跳び、10フィート6インチという幅跳びからも証明される通り高い身体能力をスカウトたちの目前で大いに披露しました
。第1巡目で指名される可能性も大いにありそうです。

ドノヴァン・ピープルズ・ジョーンズ(ミシガン大WR)

ミシガン大では5つ星リクルートと期待されるも学生時代には目立った活躍ができなかったピープルズ・ジョーンズ。しかし彼はこのコンバインで大いに自らをアピールすることに成功しました。

40ヤードダッシュが4.43秒とWR界隈では決して俊足というわけではありませんでしたが、垂直跳びで脅威の44.5インチ、更には幅跳びでも11フィート7インチという記録を叩き出し周囲は度肝を抜かれました。

今季のドラフトでは多くの有能レシーバーがひしめいていますが、その中でもピープル・ジョーンズはコンバインで評価を上げることに成功したといえます。

チェイス・クレイプール(ノートルダム大WR)

6フィート4インチ(約193cm)238パウンド(約107kg)という長身WRのクレイプールですが、40ヤードダッシュで4.42秒という俊足を見せるとベンチプレスで19回としてそのパワー、垂直跳びでも40.5インチとしてその瞬発力を披露。タレントひしめくWR陣でその存在感を十分にアピールしました。

トリスタン・ワーフス(アイオワ大OL)

今コンバインで最も輝いたといえるのがこのワーフスだと思います。

320パウンド(約145kg)という巨漢なのに40ヤードダッシュが4.86秒、垂直跳びが36.5インチ、幅跳びが10フィートとどれをとってもOLとは思えない素晴らしい記録。これだけでもドラフトでは第1巡トップ10候補と言えそうです。

メカイ・ベクトン(ルイビル大OL)

身長6フィート7インチ(約200cm)体重364パウンド(約165kg)という上記のワーフスよりも更に巨漢なベクトンですが、彼もまたそのサイズに似合わない記録を叩き出しました。また話によると体脂肪率は17%ということですから、この体重でこの比率だと単純に大変な筋肉質であることが伺えます。彼も将来有望なOLですね。

アイゼア・シモンズ(クレムソン大LB)

シモンズもこのコンバインでスカウト陣のハートをガッチリと掴んだ選手です。40ヤードダッシュが既出のRBテイラーと同じ4.39秒、垂直跳びが39インチ、幅跳びが11フィートと彼の身体能力の高さを強く印象づけました。クレムソン大でもLBとDBのハイブリットとしてフィールドを縦横無尽に駆け抜けましたが、その理由が分かったような気がしました。この能力はプロでも十分に通用するでしょう。

ジェレミー・チン(サザンイリノイ大S)

サザンイリノイ大というFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、旧NCAA1部AA)所属のチーム出身ながらチンはこのコンバインで強烈な印象を残しました。

セーフティとしてはトップクラスの4.45秒、41インチの垂直跳び、10フィート9インチの幅跳びとどれもこれもFBSという「兄貴分」出身選手に勝るとも劣らない素晴らしい数字でした。大学時代は下部組織で大御所たちとの対戦はありませんでしたが、少なくともコンバインとこれまでのフィルムを見る限りではプロでも十分通用しそうです。

次:コンバインで株を下げた選手たち

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