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オフシーズン便り#4【2020年】

オフシーズン便り#4【2020年】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

バロウの名前が・・・

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NFLドラフトまで8週間ほどになりましたが、今のところドラフト総合1位指名権を持つシンシナティベンガルズルイジアナ州立大出身でハイズマントロフィーを獲得したQBジョー・バロウ(Joe Burrow)をドラフトすると予想されています。

そのバロウですがトロフィー受賞時のスピーチで自身の出身であるオハイオ州アセンズ市が貧困で苦しんでいること、そしてそんな状況からでも活路を開き自分のように成功できるという話をしましたが、それは歴代のスピーチの中でも最も感動を呼んだものだと絶賛されました。

そしてそのスピーチのお陰でアセンズ市には数多くの義援金が送られ、それが貧困に苦しむ人たちの食費に当てられたといいます。それもこれもバロウが受賞時にスピーチで彼らの状況を話したからなのです。

そのバロウの功績を称えるため、彼が高校時代通っていたアセンズ高校は自身のフットボールスタジアムの名前を「ジョー・バロウ・スタジアム」に改名したのです。高校3年生時にはオハイオ州の「ミスター・フットボール」(MVPのようなもの)にも選ばれたバロウですが、まだプロになっていないのにもかかわらずここまでの認知度があるというのは凄いことです。

このままNFLでも活躍して欲しいですね。

関連記事The Legend of Joe Burrow

オルジェロン監督の破格のボーナス

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上記のようにジョー・バロウを擁してナショナルタイトルを獲得したルイジアナ州立大。バロウの活躍は当然特筆すべきものでしたが、やはり何と言ってもそのようなチームをまとめ上げたエド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督の手腕は筆舌に尽くし難いものでした。

いくつもの最優秀監督賞を獲得したオルジェロン監督ですが、2007年以来のタイトル獲りを達成した彼に対してルイジアナ州立大は惜しみないボーナスを授与しました。

ボーナスの内訳は予め決められていたものなのですが、以下がその内容です。

6勝以上挙げてボウルゲーム出場資格を獲得
→2万5千ドル(1ドル100円計算で約250万円)
レギュラーシーズン10勝
→25万ドル(約2500万円)
レギュラーシーズン11勝
→10万ドル(約1000万円)
カンファレンス地区優勝
→10万ドル(約1000万円)
レギュラーシーズン12勝
→15万ドル(約1500万円)
カンファレンスチャンピオン
→20万ドル(約2000万円)
CFP準決勝戦進出
→22万5千ドル(約2250万円)
カンファレンス最優秀監督賞
→2万5千ドル(約250万円)
全米最優秀監督賞
→7万5千ドル(約750万円)
CFP準決勝戦で勝利
→15万ドル(約1500万円)
CFPタイトル獲得
→50万ドル(約5000万円)

合計
177万5千ドル(約1億8千万円)

大学の監督が1年間で稼いだボーナスがこんなにも高額なのです。

ルイジアナ州立大が喉から手が出るほど欲しかったナショナルタイトルを完全無欠なスタイルで獲得したことを考えればオルジェロン監督にご褒美が渡されることは自然なことですが、それにしてもその額が凄い。さすがアメリカのカレッジフットボールです。

ただすでにチームからはバロウの才能を開花させたと言われるパスゲームコーディネーターだったジョー・ブレディ(Joe Brady)氏がカロライナパンサーズのオフェンシブコーディネーターに、そしてディフェンシブコーディネーターだったデイヴ・アランダ(Dave Aranda)氏がベイラー大新監督にそれぞれ就任するためにチームを去ってしまいましたから、オルジェロン監督の本当の手腕は来年以降に試されると言えそうです。

オハイオ大のソリッチ監督が契約更新

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ミッドアメリカンカンファレンス(MAC)のオハイオ大は監督であるフランク・ソリッチ(Frank Solich)監督と2年の契約更新を結びました。

現在75歳のソリッチ監督はオハイオ大で15年目を終え112勝81敗。昨シーズンはMAC史上最多勝利監督にもなりオハイオ大の顔といえるリーダーとして存在し続けています。

ソリッチ監督といえば現役時代にはFBとして、そして1979年から2003年までネブラスカ大にコーチとして携わり、1998年から2003年までは監督として名門を率いたことでも知られています。2003年にはチームを9勝3敗に率いるも理不尽に解雇されましたが、それ以来ネブラスカ大は全米の表舞台に戻れずにいます。

どちらにしてもカレッジフットボールの殿堂入りは間違いないと言われるソリッチ監督。昔気質の監督が最前線で活躍しているのを見るのはファンとしては非常に嬉しい限りです。

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ペトリノ氏がFCSチームの監督に

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かつてルイビル大アーカンソー大を率いたボビー・ペトリノ(Bobby Petrino)氏がこの度FCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のミズーリ州立大の監督に就任しました。

ペトリノ氏といえば監督としての素質もさることながらフィールド外での騒動でも有名な人物。2003年から2006年まで監督を務めていたルイビル大では10年契約を結んだ数カ月後になんの前触れもなくアトランタファルコンズの監督に就任。

そのアトランタファルコンズでは初年度の2007年に3勝10敗と惨敗。もっともこの時はQBマイケル・ヴィック(Michael Vick、元バージニア工科大)が違法に闘犬大会を運営していたとして刑務所送りになってしまったという思わぬ誤算もありましたが、思い通りにいかないと悟ると3試合を残してアーカンソー大の監督に就任するためにファルコンズを退団。この退団の仕方には激しい批判が沸き起こりました。

そしてアーカンソー大ではそれなりの結果を残していましたが、2012年にバイク事故を起こして大怪我を負います。しかしこの事故のせいで実は彼が女性スタッフと不倫関係にあったことがバレてアーカンソー大を解雇されてしまうのです。

その後はウエスタンケンタッキー大、そしてルイビル大に帰還して監督業を務めました。ルイビル大ではQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson、元ボルティモアレイヴンズ)を擁してそれなりの結果を残しましたが、ジャクソンが卒業すると瞬く間にチーム力は低下。2018年に2勝8敗とするとシーズン途中でチームを解雇されてしまいました。

そんな山あり谷ありのペトリノ氏。現在58歳とまだまだやれる年齢ですが、はたしてこのミズーリ州立大でのチャンスを活かして三度FBSの舞台に舞い戻ってくることができるでしょうか?

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