フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。
2026年NFLドラフト
📍 ペンシルバニア州ピッツバーグ市
🗓️ 4月23日(第1日目):第1巡目
🗓️ 4月24日(第2日目):第2巡目&第3巡目
🗓️ 4月25日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
今年も付け焼き刃ではありますが、当サイトでも今NFLドラフトの注目選手たちをポジションごとにゆる〜く(笑)ご紹介します。最終回となる今回はスペシャリストの中からキッカー(K)とパンター(P)にスポットライトを当てます。キャリアハイライト動画(外部)と同時にお楽しみください。
松澤寛政(ハワイ大)
日本人選手として夢のNFL入りを目指す、ハワイ大出身の松澤寛政(Kansei Matsuzawa)選手。幕張総合高校まではサッカーに打ち込んでいましたが、大学受験の失敗を機に渡米した際、NFLの試合に魅了されキッカーを志し、独学でYouTubeを参考にキック技術を磨いて、単身で米国の短大(ホッキングカレッジ)へ進学。そこで実績を残してハワイ大への転校を勝ち取りました。2025年シーズンには、強豪スタンフォード大戦でのサヨナラ決勝FGを含む、26本中25本のFG成功(成功率96%以上)という驚異的な成績を収め、ハワイ大史上初のオールアメリカン(コンセンサス)に選出されるという歴史的快挙を成し遂げました。
長所は、プレッシャーのかかる場面でも動じない圧倒的な精神力と、40ヤード以内であればほぼ外さない精密なコントロールです。特に2025年シーズンに見せた連続成功記録は全米トップクラスの安定感を証明しています。一方で短所は、NFLレベルで求められる55ヤード以上の長距離砲としての実績がまだ少ない点と、キックオフでの飛距離(タッチバック能力)のさらなる向上が課題とされている点。
IPP(International Player Pathway)プログラム指定選手であることもNFL入りへの大きな強みだと言われています。今ドラフトでは日本人選手として史上初の指名、あるいはドラフト外フリーエージェント(UDFA)としてのキャンプ招待が現実味を帯びています。
ハイライト動画
トレイ・スマック(フロリダ大)
高校時代はフットボールだけでなくラクロスでも全米レベルの有望株だったトレイ・スマック(Trey Smack)ですが、コロナ禍でラクロスの活動が制限されたことをきっかけにフットボールへ専念するとキッカーとして開花。全米トップクラスの評価を得て2022年にフロリダ大に入学すると、当初はキックオフ専門として起用されましたが、2年目の2023年シーズン途中に正キッカーの座を勝ち取りました。以降、フロリダ大フットボール史上「50ヤード以上のFG成功数」でスクールレコード(通算10本)を塗り替えるなど、大学サッカー界屈指のロングヒッターとして名を馳せました。
圧倒的な脚力とキックの弾道の高さが強み。60ヤード超を狙えるパワーに加え、ブロックされにくい急角度の打ち出しを安定して行えます。特に50ヤード以上の成功率が高く(通算76.9%)、大舞台やプレッシャー下でも物怖じしない精神的な強さも高く評価されています。一方、40ヤード前後の中距離やPAT(エクストラポイント)で稀に集中力を欠いたミスが見られる点は幾分不安材料。また、右ハッシュからのキックで腰が早く開きすぎるという技術的な癖も指摘されています。とはいえ、今ドラフトにおいてナンバーワンキッカーの呼び声が高く、現在のNFLで重要視される「55ヤード以上を確実に決められるキッカー」として即戦力の活躍が期待されています。
56ヤードFG動画(vsロングアイランド大)
ドリュー・スティーブンス(アイオワ大)
サウスカロライナ州出身のドリュー・スティーブンス(Drew Stevens)は、2022年にアイオワ大へ入学し、1年目から正キッカーの座を獲得。アイオワ大を支える重要な得点源として4年間活躍し、通算352得点(大学歴代2位)、通算76フィールドゴール成功(大学記録、Big Tenカンファレンス歴代4位)という輝かしい足跡を残しました。特に2025年シーズンは対オレゴン大戦で大学タイ記録となる58ヤードのFGを成功させるなど、全米トップクラスのキッカーとして名を馳せ、卒業後は2026年のNFLコンバインやシニアボウルにも招待されました。
NFL基準でもトップクラスのキック力と勝負強さを擁し、50ヤード以上のFGを通算12回成功させたり、4度のサヨナラ決勝FGを決めるなど、プレッシャーのかかる場面での信頼感は群を抜いています。しかし、2025年は76.9%の成功率を記録した一方で、キャリアを通して40ヤード台の成功率に課題を残した時期もありました。しかし58ヤードを決めたように長距離のキック力を持っているのは魅力的です。
ハイライト動画
ブレット・ソーソン(ジョージア大)
オーストラリア出身のパンター、ブレット・ソーソン(Brett Thorson)は、メルボルンの「ProKick Australia」でトレーニングを積み、2022年にジョージア大へ入学。1年目からレギュラーとして定着し、2022年の全米制覇に貢献しました。2025年には全米最優秀パンターに贈られるレイ・ガイ賞を受賞し、オールアメリカン(1stチーム)にも選出されています。キャリア通算で45ヤードを超える平均飛距離を記録し、強豪ジョージアの守備を支えるキーマンとして高く評価されました。
圧倒的なハングタイム(滞空時間)とピンポイントの精度が最大の武器。ボールにバックスピンをかけて敵陣10ヤード以内に止める技術に長けており、オーストラリア出身ながらアメリカ式の伝統的なパンティングスタイルを完璧に習得しています。また、230ポンド(約104kg)を超える巨体で、リターナーを自らタックルして止めるタフさも持ち合わせています。そんな中、最大の懸念点は大学時代にホルダーの経験がほとんどないことです。NFLのパンターには必須のスキルと言われるため、プロ入り後に習得する必要があります。また、ジョージア大という恵まれた気候でのプレーが中心だったため、悪天候下での適応力も未知数とされています。が、今ドラフトにおいてパンターとしては異例の高評価を受けており、UDFAではなくドラフト内で指名される可能性が高いです。
ハイライト動画
ライアン・エクリー(ミシガン州立大)
ライアン・エクリー(Ryan Eckley)は、ミシガン州立大で活躍した全米屈指のパンター。高校時代は5つ星評価を受けながらも、2022年にウォークオン(PWO)としてミシガン州立大に入学。2023年に先発の座を掴むと、初年度からフレッシュマンオールアメリカンに選出。続く2024年、2025年シーズンには、平均47.6ヤードというミシガン州立大およびBig Tenカンファレンスの歴代最高記録を樹立しました。2025年シーズンには平均48.5ヤードで全米1位を記録し、カンファレンスの最優秀パンター賞を受賞。今ドラフトにはアーリーエントリーで参戦です。
圧倒的な脚力と正確無比なプレースメントが魅力。滞空時間の長いビッグキックでフィールドポジションを劇的に改善する能力があり、特に敵陣深く(20ヤード以内)に蹴り込む技術は、2025年のボストンカレッジ戦で3本のキックすべてを20ヤード以内に蹴り込んだことでも証明されています。一方、NFLレベルの基準で見るとハングタイムに村があると指摘されており、時折弾道が低くなることでリターナーに隙を与えてしまう場面が見られます。それでもNFLでは即戦力のパンターとなるポテンシャルを秘めています。
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