2019年度コットンボウルレビュー

2019年度コットンボウルレビュー

ペンシルバニア州立大53、メンフィス大39

パワー5」の一員であるBig Tenカンファレンス所属のペンシルバニア州立大と「グループオブ5」の一員であるアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)所属のメンフィス大との一戦となった今年のコットンボウル。試合の方はペンシルバニア州立大がスロースタートを切ったものの、その後勢いを取り戻した彼らがRB陣の5つのTDをしてメンフィス大から「兄貴分」としての面目を保つ白星を挙げました。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

QBショーン・クリフォード(Sean Clifford)は133パスヤードに留まりましたが、その埋め合わせをするようにRBジャーニー・ブラウン(Journey Brown)が2TDを含む202ヤード、さらにはノア・ケイン(Noah Cain)とデヴィン・フォード(Devyn Ford)もTDを奪い、ペンステートのボウルゲームにおけるランヤード新記録(396ヤード)を記録。格の違いを見せつけました。

またディフェンス陣でもLBマイカ・パーソンズ(Micha Parsons)を中心としたフロントセブンが威力を発揮。パーソンズは15タックル、2QBサックを奪い、さらに2つのファンブルを誘発するなど縦横無尽にフィールドを駆け回りました。

主力選手の中には2年生以下のプレーヤーが多くおり、これらの選手が来年も戻ってくると考えれば2020年度シーズンのペンステートは先行き明るいです。このメンフィス大戦での勝利で11勝目を挙げましたが、過去4シーズンで3シーズンは11勝以上という成績でシーズンを終えており、ジェームス・フランクリン(James Franklin)監督のチーム育成の基盤は盤石です。

ちなみにそのフランクリン監督、試合終了時に勝利のゲータレードシャワーを浴びせられましたが、その喜びをゲータレードをかけた選手にタックルすることで表現。こんなことをする監督に選手たちは惹かれるのでしょうね(タックルされた選手は一蹴怒られたと思ってビビったかもしれませんが😂

一方のメンフィス大はここまでチームを指揮してきたマイク・ノーヴェル(Mike Norvell)監督がレギュラーシーズン後にフロリダ州立大の新監督に就任するためにチームを離れ、この試合はOLコーチで次期監督に決まっているライアン・シルヴァーフィールド(Ryan Silverfield)氏の初采配となりました。ノーヴェル監督を欠いたことで戦力ダウンするかと思われましたが、最後点差を付けられてしまうまで予想以上にペンステートに食らいついていました。

QBブレディ・ホワイト(Brady White)の犯した2つのパスINTが痛手となりましたが、それでも彼らが今季11勝を挙げたことの価値がこの敗戦で下がることはありません。特に1年生ながらこの試合でトータルオフェンス2000ヤードの大台に乗ったRBケネス・ゲインウェル(Kenneth Gainwell)の存在などノーヴェル監督の残していったものは大きいです。あとはシルヴァーフィールド新監督が彼流にどれだけチームを進化させることができるかにかかっています。

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