今シーズンもいよいよ残すところカンファレンスタイトルゲームとシーズン後のボウルゲーム及びカレッジフットボールプレーオフ(CFP)を残すのみとなりました。先週はレギュラーシーズン最終節ということで各地で宿敵同士の戦い、いわゆる「ライバリー」ゲームが行われましたが、シーズン大詰めということでカンファレンスタイトルゲーム進出、並びにCFP進出を賭けた試合も多く行われました。
CFPレースとしては実質的に出場チャンスがあった9チームのうち2チームに2敗目の土が付きこの2チーム(アラバマ大、ミネソタ大)はレースから脱落。残すは7チームの「パワー5」カンファレンス出身チームに絞られました。それを受けて発表された第5回目のCFPランキングを少し覗いてみたいと思います。
参考ページ2019年度シーズンランキング【第15週目】第5回目のCFPランキング
上位4チーム
1位:オハイオ州立大(12勝0敗)
2位:ルイジアナ州立大(12勝0敗)
3位:クレムソン大(12勝0敗)
4位:ジョージア大(11勝1敗)
上位4チームはそれぞれ無難に白星を重ねて先週と順位は変わらず。オハイオ州立大はミシガン大を56対27で、ルイジアナ州立大はテキサスA&M大を50対7で、クレムソン大はサウスカロライナ大は38対3で、ジョージア大はジョージア工科大を52対7でそれぞれ難なく撃破しプレーオフへの階段をまた一歩登りました。
今週オハイオ州立大はウィスコンシン大と、ルイジアナ州立大はジョージア大と、そしてクレムソン大はバージニア大とのカンファレンス優勝決定戦が控えています。やはり注目はルイジアナ州立大とジョージア大のサウスイースタンカンファレンス(SEC)決勝戦。ルイジアナ州立大が勝てばジョージア大のトップ4からの脱落は確実となりますが、もしジョージア大が勝つとなると果たしてルイジアナ州立大がトップ4から落っこちるのか・・・。
もちろんオハイオ州立大とクレムソン大にも負ける可能性が無いことはありませんが、オハイオ州立大は既にシーズン中にウィスコンシン大を蹴散らしていますし、クレムソン大がアトランティックコーストカンファレンス(ACC)で敵なしであることを考えるとバージニア大がクレムソン大から金星を得る可能性は・・・。ただもし彼らが万が一でも負けることがあればこれは大変なカオスになることでしょう。
後続チーム
5位:ユタ大(11勝1敗)
6位:オクラホマ大(11勝1敗)
7位:ベイラー大(11勝1敗)
先週5位のアラバマ大がアーバン大に、8位のミネソタ大がウィスコンシン大に敗れそれぞれ2敗目を喫してしまいました。過去2敗チームがプレーオフに進出した例は無く、しかも最新ランキングでアラバマ大は12位、ミネソタ大は18位まで落ちてしまいましたから上位チームの間でとんでもないカオスが起きたとしても彼らにプレーオフ出場の可能性はなくなったと言っていいでしょう。
アラバマ大が負けたおかげでユタ大とオクラホマ大がランクを1つずつ上げ、ミネソタ大も敗れたためベイラー大は2つランクを上げました。オクラホマ大とベイラー大の直接対決が今週末あるためこのチームの内1チームはレースから脱落することは確実。ユタ大はオレゴン大とのPac-12カンファレンスタイトルゲームがあり、これに勝ち上位4チームに穴が開けば彼らにもチャンスが回ってきます。
グループオブ5の戦い
「グループオブ5」チームが「ニューイヤーズ6」ボウルに出場するためにはこのCFPランキングの中で「グループオブ5」の中で最高位にランクされなければなりません。今のところ25位以内にランクされいるのは以下のチームです。
16位:メンフィス大(11勝1敗)
19位:ボイジー州立大(11勝1敗)
20位:シンシナティ大(10勝2敗)
21位:アパラチアン州立大(11勝1敗)
先週メイフィス大とシンシナティ大の直接対決があり、これを制したメンフィス大が16位に上昇してこの4チームの中でトップを走っています。この2チームは今週末カンファレンスタイトルゲームで再戦することになっており、メンフィス大が勝てば十中八九彼らが「グループオブ5」の覇者としてコットンボウル(予想)に出場することになるでしょう。
もしメンフィス大が敗れボイジー州立大が勝てばボイジー州立大にその権利が受理されることでしょうが、もしメンフィス大とボイジー州立大両校が負け、アパラチアン州立大が勝つとなると、シンシナティ大とアパラチアン州立大のどっちが上位にランクされるかはCFP選考委員会のさじ加減となるでしょう。
今のところシンシナティ大の方がアパラチアン州立大よりもランクが1つ上ですから、どちらも勝てばシンシナティ大に軍配が上がりそうですが、シンシナティ大は2敗していますから1敗を守ったアパラチアン州立大にCFPが肩入れする可能性も捨てがたいです。
もしくはメンフィスが敗れてもシンシナティ大とアパラチアン州立大よりもランクで上に留まる可能性も否定できませんから、ここらへんは開けて見てのお楽しみというところでしょうか。