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Michigan vs Everybody!!!【2023年度第11週目レビュー】

Michigan vs Everybody!!!【2023年度第11週目レビュー】

今季第11週目に行われた試合を駆け足で振り返ります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#3 ミシガン大24、#9 ペンシルバニア州立大15

Big Tenカンファレンス東地区三つ巴の争い第2弾となったこの試合。ペンシルバニア州立大のホームに乗り込んだミシガン大が24対15で白星を挙げ、オハイオ州立大を加えた三つ巴の争いからペンシルバニア州立大が脱落。いよいよ東地区の優勝争いは通年通りミシガン大とオハイオ州立大の一騎打ちに絞られました。

ミシガン大はここまで疑惑となっていたサイン盗み疑惑の処罰としてBig Tenからジム・ハーボーー(Jim Harbaugh)監督が今後残りのレギュラーシーズン戦にて謹慎処分になってしまい、このペンステート戦ではハーボー監督はサイドラインに立つことは許されませんでした。そのことがこのペンステート戦にどう影響を及ぼすのかに注目が集まったのですが・・・。

試合では序盤こそペンステートの自慢のディフェンスが威力を発揮し、ハイズマントロフィーQBでもあるJ.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)がQBサックされるとスタジアムは大盛りあがりに。しかしペンステートのディフェンス力を見てミシガン大はすぐさま作戦を変更。ランヘビーなオフェンスに移行してペンステートディフェンスにじわじわと襲いかかります。

結果的にはRBブレイク・カーラム(Blake Corum)が145ヤードに2TD、ドノヴァン・エドワーズ(Donovan Edwards)が52ヤードに1TD、QBマッカーシーが34ヤードなど、合計46回のキャリーで227ヤードをペンステートディフェンスから記録。マッカーシーは結局8回しかパスを投げませんでしたが、そのうち7回を成功させ60ヤードのパスにとどまりました。

一方のペンステートはミシガン大のディフェンスに阻まれなかなか攻め込めず、パスヤードは74ヤード、ランヤードは164ヤードとトータル238ヤードに抑え込まれました。数字的にはミシガン大と大して変わりませんが(ミシガン大のトータルヤードは287ヤード)、戦術的にミシガン大がランで押したのに対しペンステートはQBドリュー・アラー(Drew Allar)に23回投げさせて成功できたのが半分以下の11回。相手のディフェンスを崩すことが終始出来ず、ファイナルスコアは僅差であったものの決定力にかけるペンステートに勝機を見出すことは出来ませんでした。

試合後、謹慎処分となったハーボー監督の代役としてチームの指揮を取ったシャロン・モアー(Sherrone Moore)氏はインタビューに際し号泣(?)しながらハーボー監督への感謝の気持をぶちまけていました。しかも勢い余って公共ではあまり使ってはいけないフレーズも飛び出たり。ちょっとみっともないという意見もありましたが・・・(苦笑)。

さらに試合後の囲みインタビューではエースRBカーラムが、今回の騒動でミシガン大は他のチームから目の敵にされているということに対するメッセージでもある「Michigan vs Everybody」というシャツを来て会見に臨み、「この勝利はハーボー監督のためのものだ」と、HCが謹慎になりながら逆にそれがチームの結束を高めていることを示していました。

一方のペンステートですが、ジェームス・フランクリン(James Franklin)監督9年間でオハイオ州立大とミシガン大に勝てないという状況は変わらず。ミシガン大とは3勝7敗、オハイオ州立大とは1勝9敗とこの2校との対戦成績は合計で4勝16敗と完敗中。またランキング上位10位以内との対戦成績でも3勝17敗とここぞというところで勝てない状況は変わらないことが露呈してしまいました。


#2 ジョージア大52、#9 ミシシッピ大17

ハイランク同士の戦いということでいい試合が期待されましたが、結果はジョージア大の圧勝に終わりました。

ミシシッピ大は序盤こそジョージア大に肩を並べる出だしを見せましたが、ジョージア大のディフェンスに徐々にオフェンスを阻止されると後手に回る展開に。自慢のオフェンスも鳴りを潜めてしまいました。

ジョージア大は3週間前に足首の怪我を負い戦線離脱し、手術を受けていたTEブロック・バウワーズ(Brock Bowers)がこの日復帰。最初は怪我のこともありデコイとして起用されていたかと思われましたが、実際にパスを受けて走る姿を見せ怪我の不安を払拭させました。おまけにTDレシーブも記録。現代スポーツ医学の進歩の凄さを見せつけられました。

#4 フロリダ州立大27、マイアミ大20

フロリダ州内の激しいライバリーゲームとして知られているフロリダ州立大マイアミ大の試合は僅差となりましたが、フロリダ州立大がなんとか競り勝って無敗を守りました。

この日は怪我で出場が危ぶまれてたWRジョニー・ウィルソン(Johnny Wilson)とキーオン・コールマン(Keon Coleman)が出場。ウィルソンは82ヤードのレシーブヤード、コールマンは1つのTDを記録して勝利に貢献しました。

#5 ワシントン大35、#18 ユタ大28

Pac-12カンファレンスの優勝決定戦出場のシナリオにおいて重要となったこの試合。オフェンスのワシントン大、ディフェンスのユタ大という構図となりましたが、ワシントン大が辛くも逃げ切ることに成功しました。

試合は第3Qまで試合の行方がわからない僅差の展開となりましたが第3Q残り時間4分でハイズマントロフィー候補QBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr)からWRローム・オドゥンゼ(Rome Odunze)へのパスTDが決まって均衡が破れます。

さらに追うユタ大はQBブライソン・バーンズ(Bryson Barnes)が痛恨のパスINTを犯し、これをピックしたアルフォンゾ・トゥプタラ(Alphonzo Tuputala)が76ヤードのリターンTDとしてスタジアムはこの日1番の盛り上がりを見せました。しかしトゥプタラはゴールラインをクロスする直前にボールを手から離しており、これを見たユタ大選手がリカバー。このピックシックスは幻と消えてしまったのです。

しかしラッキーなことにワシントン大はこの返しのユタ大の攻撃でバーンズをエンドゾーン内でサックすることに成功しセーフティーを獲得。結果的にワシントン大はユタ大の追随を許すことなく勝利を収めました。ワシントン大はこれで10勝0敗となりましたが、これは1991年度シーズンに記録して以来チーム史上2度目の快挙。ワシントン大の歴史的な快進撃は続きます。

#6 オレゴン大36、サザンカリフォルニア大27

上記と同じくPac-12カンファレンスの命運を握る争いとなったのがこのオレゴン大サザンカリフォルニア大(USC)の試合でしたが、ハイズマントロフィー候補QBボ・ニックス(Bo Nix)が4つのパスTDを決めるなど412ヤードを投げ切って勝利に貢献。虎の子の1敗を守りました。

USCのQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)も相変わらず非凡な運動能力を見せてUSCオフェンスを牽引。次期NFLドラフトで総合ドライチと言われるにふさわしいパフォーマンスを見せ続けます。

しかしやはりUSCの弱点はディフェンス。オレゴン大にトータルで552ヤードも稼がれていては勝てる試合も逃してしまうというものです。

#7 テキサス大29、テキサスクリスチャン大26

Big 12カンファレンスの優勝戦戦で首位をゆくテキサス大ですが、テキサスクリスチャン大に苦戦を強いられましたがなんとか難を逃れました。

テキサス大は現在エースQBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)がこの日復帰し、317ヤードに1TDを記録。第4Qが始まる時点で26対6でテキサス大の勝利がほぼ決まったかに思われましたが、ここからテキサスクリスチャン大が反撃を開始。第4Qに3つのTDを奪って残り4分を切ったところで29対26と3点差までに迫ります。

が彼らの反撃もここまで。テキサス大がテキサスクリスチャン大に逆転のチャンスとなる攻撃権を与えることなく逃げ切りました。ただテキサス大はこの試合でRBジョナサン・ブルックス(Jonathon Brooks)をシーズンエンディングとなる怪我で失う痛手を負ってしまいました。

セントラルフロリダ大45、#15 オクラホマ州立大3

前週にオクラホマ大を破る大金星を上げて並に乗る・・・と思われていたオクラホマ州立大でしたが、今季からBig 12カンファレンスに加入したばかりのセントラルフロリダ大に45対3というまさかの大敗。せっかく手に入れたBig 12カンファレンス優勝決定戦出場に向けたモメンタムを消し飛ばしてしまいました。

この日オクラホマ州立大のランオフェンスが沈黙。25回のキャリーでたったの52ヤードしかゲインできなかったところ、セントラルフロリダ大は293ヤードと荒稼ぎ。またオクラホマ州立大は4つものターンオーバーを犯し、悪天候だったことを加味しても体たらくなところを見せてしまったと言わざるを得ません。

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