第5週目レビュー

第5週目レビュー

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ベースボール・マガジン社 (編集)

オハイオ州立大48、ネブラスカ大7

今週筆者が注目していた試合。正直最初からネブラスカ大が勝てるとは思っていませんでしたが、ひょっとしたらネブラスカ大が世紀のアップセットを演じてくれるのではないか?もしくはオハイオ州立大相手に善戦してくれるのではないか?そんな姿を期待してこの試合を「The Game of the Week」として取り上げてみたのですが・・・。

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そんな期待を裏切りネブラスカ大がオハイオ州立大にホームで歴史的敗退。今年2年目のスコット・フロスト(Scott Frost)監督は前チームであるセントラルフロリダ大で2年目にチームを全勝に導いたこともあり、ネブラスカ大2年目となる今年はきっと何かやってくれるだろうとチームのファン並びにこの筆者も期待したのですが、実際のところはBig Tenカンファレンスでタイトルを争うようなチームとは程遠いチームであることが露呈されました。

前半を終えた時点で38対0とオハイオ州立大が圧倒しており、このマッチアップは勝負にもならなかったというのが実際のところ。QBジャスティ・フィールズ(Justin Fields)はほぼパーフェクトなパフォーマンスを見せ投げては212ヤードに3TD、走っても72ヤードに1TDとハイズマントロフィー候補として堅実なプレーを披露。またRB J.K.ドビンズ(J.K. Dobbins)はTDこそなかったものの177ヤードを足で稼ぎ、さらには彼のバックアップでもあるマスター・ティーグ(Master Teague III)も77ヤード走り、チームトータルで370ランヤードを獲得。ネブラスカ大ディフェンスを蹂躙したのです。

またオハイオ州立大のディフェンスも冴えにさえ、前半だけで言うとインターセプションを3回奪っただけでなくファーストダウンを1度も与えないドライブが4回と圧倒的。ネブラスカ大の唯一の望みであるQBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)をトータル47パスヤードに押さえ込み、力の差を見せつけました。

先週のマイアミ大(OH)戦で見せた76対5という大勝に続き、このネブラスカ大戦でも完璧な試合運びで白星を重ねたオハイオ州立大。ここまで来るといよいよライアン・デイ(Ryan Day)新監督下のこのチームの実力は本物であると言わざるを得ず、それこそクレムソン大、アラバマ大、ジョージア大といったトップチームと遜色ない存在であると言えそうです。

クレムソン大21、ノースカロライナ大20

昨年のナショナルチャンピオンであるクレムソン大は所属するアトランティックコーストカンファレンス(ACC)の今後のスケジュールを見てもカレッジフットボールプレーオフ(CFP)まで楽な道のりであると考えられていました。が、先週末彼らはノースカロライナ大に以外にも大苦戦。状況次第ではまさかの土が付くという切羽詰まった状況まで追い込まれたのです。

開幕前ハイズマントロフィー最有力候補と謳われたクレムソン大QBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)はこれまで期待に見合ったプレーを披露できているとは言えず、そんなローレンスをノースカロライナ大ディフェンスは上手く攻略し大量失点を防ぎます。そして21対14とクレムソン大リードで迎えた第4Q残り時間2分。ノースカロライナ大はQbサム・ハウウェル(Sam Howell)率いるノースカロライナ大オフェンスが敵陣へ強襲。残り時間1分17秒というところでノースカロライナ大がTDを奪い21対20とします。ここでマック・ブラウン(Mack Brown)監督はPATのチャンスでキックではなく逆転を狙う2ポイントコンバージョンという賭けに出ます。決まればこの土壇場でノースカロライナ大が1点リードとなり、大金星を手に入れることもできたのですが・・・。

ハウウェルの決死のランはクレムソン大ディフェンス陣に止められクレムソン大が九死に一生を得て番狂わせを逃れました。これで彼らは連勝記録を20に伸ばし無敗を守りましたが、ランクもされていないノースカロライナ大に苦戦を強いられたという事実は確実にランキング投票者達の印象に大きく影響してしまいました。

参考ページ2019年度シーズンランキング【第6週目】

アラバマ大59、ミシシッピ大31

全米2位のアラバマ大はホームにミシシッピ大を迎えましたがこれを一蹴。59対31とほぼダブルスコアで下し開幕後5連勝を確保。31失点はしましたが、この半分は試合が決定した後に2軍以下の選手が投入された結果によるもので、スコア以上に力の差は歴然としていました。

ハイズマントロフィー候補QBでもあるアラバマ大のトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)はこの日投げては6TD、走って1TDと合計7TDに絡む大活躍。この結果アラバマ大での生涯獲得TD数が84となり、A.J.マカロン(A.J. McCarron、現ヒューストンテキサンズ)が持っていた80TDを抜いて大学史上最多獲得TD数を更新しました。

またタガヴァイロアの放った6つのTDパスのうち実に5つを捕球したのがWRデヴォンタ・スミス(Devonta Smith)。獲得したレシーブヤード274ヤードと合わせてどちらも1試合で獲得した数字としては大学新記録となり、レコードずくめの試合となったのです。

オクラホマ大55、テキサス工科大17

全米6位のオクラホマ大テキサス工科大と対決。これまでテキサス工科大は超パス重視オフェンス(現アリゾナカーディナルスのクリフ・キングスバリー元監督の影響が大きかったのですが)で大量得点を取れるチームとして知られていましたが、そんなチームを相手でもオクラホマ大は通常運転で55対17と相手を退け無敗を守りました。

ハイズマントロフィー候補QBジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)もこの日は快調。3TDを含む415ヤードのパスに70ヤードのラン(1TD)と大暴れ。これでハーツはここまでですでに1295パスヤード(12パスTD)と1試合平均300ヤード以上のパスを投げている計算となります。前所属チームであるアラバマ大での彼の1試合最高パスヤードは2780ヤードであったことを考えると、この記録はシーズンが終わるずっと前に更新されていることでしょう。

またWRシーディー・ラム(CeeDee Lamb)は引き続きハーツのメインターゲットとして活躍。この日は185レシーブヤードに3TDとハーツとの息はバッチリ。オフェンス全体でもトータルで644ヤードとテキサス工科大に勝負すら挑ませない圧倒的な力の差で全米6位の実力(もしくはそれ以上?)を見せつけてくれました。

アーバン大56、ミシシッピ州立大23

全米7位のアーバン大ミシシッピ州立大相手に得意のランアタックが炸裂。トータル217ヤードに6TDとTDを量産すれば、1年生QBボ・ニックス(Bo Nix)が今季最高のパフォーマンスとなる335パスヤードに3TDを記録。走っても1TDを奪い、ランパス非常にバランスの取れた攻撃でミシシッピ州立大を粉砕。3つファンブルを犯したことは気にはなりますが、それを補っても十分すぎるチーム力で今季5勝目を挙げました。

アーバン大は来週全米10位のフロリダ大との大一番を控え、これ以上無い状態で「ワニ狩り」に挑みます。

ウィスコンシン大24、ノースウエスタン大15

全米8位のウィスコンシン大はBig Tenカンファレンス西地区同士の対決となったノースウエスタン大との試合に挑みましたが、予想外にオフェンスが点を取れず相手を突き放すことが出来ませんでした。そんな時チームを救ったのがディフェンス陣。第3Qにノースウエスタン大QBハンター・ジョンソン(Hunter Johnson)にQBサックを食らわせファンブルしたボールをマット・ヘニングセン(Matt Henningsen)がエンドゾーンでリカバーしてTD。さらに第4Qには怪我で退場したジョンソンに代わって投入されたエイデン・スミス(Aidan Smith)のパスをノア・バークス(Noah Burks)が68ヤードの「ピック6」。以外にもロースコアとなったこの試合に終止符を打ちました。

またハイズマントロフィー候補のウィスコンシン大RBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)は119ヤードに1TDと100ヤード超えはしたものの、ノースウエスタン大ディフェンスが踏ん張って彼にビッグゲインを許しませんでした。しかしノースウエスタン大の攻撃力の無さにある意味ウィスコンシン大は救われたとも言えるでしょう。

ノートルダム大35、バージニア大20

先週ジョージア大との激戦に敗れたノートルダム大がこのバージニア大戦でどのように立て直してくるかに注目が集まりましたが、前半相手に奪われたリードを跳ね返して後半逆転し35対20と無難に白星を手中に入れました。

バージニア大の機動力系QBブライス・パーキンズ(Bryce Perkins)に前半235ヤードとやられ17対14とリードされて折り返した後半。ノートルダム大ディフェンスが目を覚まし、パーキンズに5つのQBサックを御見舞すれば、2つのパスINTに2つのファンブルをも引き出し3点差あったスコアを15点差に引っくり返して見事ホームで勝利。ノートルダム大がCFPレースへの望みをつなぎました。

ペンシルバニア州立大59、メリーランド大0

今季開幕後2連勝し、その2試合だけで140点以上を計上したメリーランド大は今季Big Tenカンファレンスでダークホース的な存在となると誰しもが思いました。しかし3試合目に格下テンプル大に敗れるとそのような予想をした人物たちに疑問符を投げかけ、バイウィーク(試合のない週末)を挟んだ今回のペンシルバニア州立大の試合でもファイナルスコアが示すとおり相手に何もさせてもらえず撃沈。どうやらメリーランド大はまだまだ再建途中のようです。

当然59点を奪ったペンシルバニア州立大の力も評価されるべきものでした。今年から先発を任されるQBショーン・クリフォード(Sean Clifford)は398パスヤードの3TDと1つのINTパスを除けば完璧とも言えるパフォーマンスで相手DB陣を翻弄。このワンサイドゲームは今後ミシガン州立大ミシガン大オハイオ州立大という強豪との試合を控えた彼らにとっては大きな自信となる結果と言えるでしょう。

ワシントン大28、サザンカリフォルニア大14

全米17位のワシントン大は21位のサザンカリフォルニア大をホームで28対14と退け、貴重なカンファレンス戦での白星を手に入れました。

サザンカリフォルニア大はこの試合でも3番手のQBとなるマット・フィンク(Matt Fink)を起用。そのフィンクからワシントン大ディフェンスは3つものパスINTを引き出しフィンクの経験値不足を露呈させました。またオフェンスではRBサルヴォン・アーマッド(Salvon Ahmed)が89ヤードの決勝TDランを決めるなどし合計152ヤードを足で獲得。

またワシントン大QBジェイコブ・イーソン(Jacob Eason)は180ヤードに0TDとおとなし目でしたが、ここぞというところで必要なプレーを成功させてRB陣のTDをお膳立て。

サザンカリフォルニア大は1番手QB J.T.ダニエルズ(J.T. Daniels)がすでに今季絶望、そのバックアップのキードン・スロヴィス(Kedon Slovis)もいつ復帰できるか分かっておらず、今後の先行きは完全に不透明です。

ミシガン大52、ラトガース大0

先週ウィスコンシン大にいいところがなく敗れ去り、ランキングも20位まで落としたミシガン大。攻守ともにアイデンティを失ったようにも思える彼らにとって何よりも自身を取り戻すためのリハビリが必要でしたが、これ以上無いタイミングでスケジュールに組み込まれていたラトガース大相手に完全勝利。ウィスコンシン大戦の次週にラトガース大戦を組んだ体育局長に拍手をおくりたいですね(笑)。

この試合ではオフェンシブコーディネーターのジョシュ・ガティス(Josh Gattis)氏がスカイボックスからサイドラインに降りてきてプレーコーリングを実行。これが功を奏したのかどうかはわかりませんが、ラトガース大という格下相手とは言えトータル476ヤードを積み重ね、3rdダウンコンバージョン率は55%とまずまずで、犯したファンブルもゼロ。来週は14位のアイオワ大との対決を控え、この勝利で士気も高まることでしょう。

アリゾナ州立大24、カリフォルニア大17

先週金曜日に行われたこのPac-12カンファレンスゲーム。ここまで無敗で快進撃を続けてきたカリフォルニア大ですが、アリゾナ州立大がこのディフェンシブバトルを制しカリフォルニア大に今季初黒星をつけました。この敗戦によりPac-12カンファレンスからは早くも無敗チームが消えてしまいましたが、開幕以来5試合目ですでにカンファレンス内で無敗チームが皆無となったのは2009年以来という珍事だそうです。

カリフォルニア大のドリームシーズンに黄色信号が灯ったのが第2Q。QBチェイス・ガバーズ(Chase Garbers)が肩に怪我を負い負傷退場。このせいでカリフォルニア大のオフェンス力は低下。アリゾナ州立大ディフェンスはPac-12内で今季トップクラスの力を擁しており、そのディフェンス相手にバックアップQBで挑まなければならなかったカリフォルニア大は不運と言えば不運でした。

 

 

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