シュガーボウルレビュー

シュガーボウルレビュー

ジョージア大26、ベイラー大14

全米5位のジョージア大と7位のベイラー大との対決となった今年度のシュガーボウル。どちらのチームもプレーオフ進出をあと少しで逃したチームでありそのショックからどれだけのモチベーションを持ってこの試合を迎えられるのか(まあそれは先に挙げた外のNY6ゲームも同じだと思いますが)に注目が集まりました。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ジョージア大は試合開始前から最大13人の選手がこの試合に出場しない状況で戦力的にシーズン中のものを再現することができるのか心配されましたし、オフェンスの目玉であるRBデアンドレ・スウィフト(D’Andre Swift)が怪我で出場できるのかも微妙でした。

結局スウィフトは出場するも多用されることはありませんでしたが、終わってみればジョージア大はスウィフトに頼る必要は全くありませんでした。というのも1年生WRジョージ・ピッケンズ(George Pickens)が一人で175ヤードに1TDという活躍でチームを牽引してくれたからです。

一時は19-0と大きくリードされたベイラー大ですがQBチャーリー・ブリューワー(Charlie Brewer)からWRデンゼル・マイムス(Denzel Mims)へのパスTDでようやくスコアを叩き出すとブリューワー自身のランTDで14点にスコアを伸ばします。しかしジョージア大も見事なフェイクFGの後にRBザミアー・ホワイトのランTDで点差を広げます。

ブリューワーは1ヶ月前に行われたBig 12チャンピオンシップゲームで負った脳震とうの怪我から復帰したばかりでしたが、持ち前の機動力の良さでジョージア大フロントセブンのプレッシャーを幾度となく掻い潜りましたが、残念ながら第4Qにこのレイトヒットを食らい戦線離脱。

エースQBなしでベイラー大がジョージア大に逆転するのは荷が重すぎました。因みにブリューワーは首に怪我を負ったとマット・ルール(Matt Rhule)監督は話しましたが、オクラホマ大戦に続きまた脳震とうを患っていたとしても不思議ではありません。

結局このままベイラー大は追加点を奪えないまま試合終了を迎えるのですが、2年前1勝11敗だったチームが2年後にシュガーボウルに出場するまでなったのですから、この試合に負けたからと言って今シーズンの彼らの躍進を貶めることにはなりません。ルール監督は現在NFLで空きが出ている数チーム(ニューヨークジャイアンツやダラスカウボーイズなど)からラブコールを受けているという噂もありますが、それほど腕の立つ監督が再び来シーズンもこのチームを指揮しているかが今後のベイラー大の命運を握っていると言えそうです。

一方ジョージア大は先にも述べたとおり多数の選手がこの試合に欠場するという人手不足的な雰囲気はありましたが、この機会をチャンスとみた若手施主たちが見事に期待に答えて勝利に貢献。つい先刻RBスウィフトがNFL早期ドラフト入りすることを表明し、その他にも数人のOL選手らがチームを去ることになりそうですから、QBジェイク・フローム(Jake Fromm)の下オフェンス陣の立て直しが急務となりそうです

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