目次
SEC審判団の誤審
先週の話になりますが、SEC(サウスイースタンカンファレンス)の審判団の誤審がいくつかありました。
1つ目はアーバン大vsペンシルバニア州立大戦にて。第2Q12分を切ったあたりでペンシルバニア州立大QBショーン・クリフォード(Sean Clifford)が放ったパスがインテンショナルグラウンディング(QBがロスから逃れるために、レシーバーがいないところに故意にパスを投げ捨てる行為)の反則を取られて審判団は次のプレーが3rdダウンと認定。しかしながら実はこれは2ndダウンであったのが正解で、結局このあと本当は3rdダウンだったのに4thダウンプレーを強いられたペンシルバニア州立大はパントを余儀なくされたわけです。
結果的にアーバン大は次のドライブで1stダウンを奪えずその返しの攻撃でペンシルバニア州立大がTDを奪ったのでペンシルバニア州立大側には被害を被ることはありませんでしたが、誤審であることには変わり無く、後日SEC側もこのことを認めています。
またミシシッピ州立大vsメンフィス大を担当した別のSEC審判団もこの試合で誤審を犯しています。しかも同じプレーで2つもです。
第4Q残り約5分。21対17と4点差を追うミシシッピ州立大はパントカベレージにて相手陣内ゴールラインすれすれでボールをインフィールドに残しいい位置で相手の攻撃地点を確保した・・・かにみえましたが、そのボールを確保するまえにメンフィス大選手がボールをかっさらいそのままリターンTD。この重要な時間帯にミシシッピ州立大は相手に追加点を許してしまったのです。
The SEC said Saturday night that officials made two different officiating errors in allowing Memphis’ gamebreaking punt return TD in the Tigers’ 31-29 win over Mississippi State. https://t.co/0K1dK2Gwmlpic.twitter.com/TGm0lcgfNh (via @American_FB)
— Yahoo Sports College Football (@YahooSportsCFB) September 19, 2021
しかし、実はこのときメンフィス大の選手がボールを拾い上げる前に審判の一人(バックジャッジ)が笛を吹いておりこの時点でこのプレーはデッドボールになっていたはずでした。となればこのリターンは無効になるべきところそれを審判団は見逃したのです。
しかもさらにこのときのメンフィス大のリターンチームには背番号「4」をつけた選手が2人もイたのです。ルール上同じプレーで同じ背番号をつけていると4ヤードの減退の反則を取られるべきでしたがこれも見逃されてしまいました。
結果的にミシシッピ州立大は31対29という2点差で敗れており、この誤審がなければ勝って3連勝を飾っていたかもしれず、この試合でのSEC審判団の誤審は大いに試合の行方を変えてしまったのです。
ユタ大QBブリューワーが退部
ユタ大QBチャーリー・ブリューワー(Charlie Brewer)は先週のサンディエゴ州立大戦で途中ベンチに下げられてしまい、今週の先発の座は2年生のキャメロン・ライジング(Cameron Rising)に手渡されましたが、それをうけて先発の座を奪われたブリューワーは突如としてチームを離れる決断をしたようです。
ブリューワーはかつてベイラー大で4年間先発を務めた選手。とくに現カロライナパンサーズのマット・ルール(Matt Rhule)監督が指揮して躍進した時に先発を務めていたことが記憶に新しいですが、その経験値を持ってユタ大に転校してきた際には相当な期待度が高まっていました。しかしながらその期待に応える活躍ができず、スターターの座も追われたことでプライドが傷ついてしまったのでしょうか。
彼が別のチームに転校するか、もしくはこのまま現役引退するのかはまだわかっていません。
男に二言はない!
FCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のポートランド州立大フットボール部監督ブルース・バーナム(Bruce Barnum)氏は先週行われたウエスタンオレゴン大とのホームゲームに観戦に訪れたすべてのファンが消費したビールなどの料金1万4448ドル(約150万円)を自腹で支払ったのだとか。
Portland State HC Bruce Barnum bought $14K of beer for Vikings fans last Saturday 🍻
— Bleacher Report (@BleacherReport) September 22, 2021
(via @CoachBarnum69) pic.twitter.com/WJvqXq0S1T
2019年の平均観客動員数が約4000人のポートランド州立大のホームゲームにこの日は3124人が来訪。試合にも勝ちファンは大喜び。大きな大学ではないとはいえバーナム監督の気前の良さにはスカッとさせられますね。
CFP運営委員会、12チーム制導入を延期か?
開幕前、カレッジフットボールプレーオフ(CFP)運営委員会は現行の4チームのトーナメントを12チームにまで門戸を広げる案を提案し、概ねこのアイデアは容認されていました。しかしここに来て彼らはこの12チーム制導入の是非を決めることを延期する流れになってきているようです。
その大きな理由は同じく開幕前後に明らかになった、Big 12カンファレンスのテキサス大とオクラホマ大が2024年度を目処にSECに鞍替えすることが明らかになったこと、そしてその余波としてBig 12カンファレンスがブリガムヤング大、シンシナティ大、セントラルフロリダ大、ヒューストン大を誘致する動きに出たことが挙げられます。
カンファレンスの拡張が現実的なものになり、カレッジフットボール界の勢力図が大きく変わりそうな気配の中で、12チーム制のプレーオフ案が早くも座礁するような雰囲気。そうなれば痛手を食らうのは「グループオブ5」と呼ばれる中堅カンファレンス勢です。4チームならだめでも12チームならば彼らがその一角をなすことは十分に可能であり、それは「グループオブ5」チームたちに戦う新たな目標が生まれる期待が高まっていました。
増収のために行動を起こす「パワー5」に翻弄される「グループオブ5」・・・。不憫でなりません。
オハイオ州立大QBストラウドが欠場か
今週末アクロン大と対戦するオハイオ州立大ですが、この試合にQB C.J.ストラウド(C.J. Stround)がほぼ欠場することが明らかになりました。理由は肩の怪我の治療に専念するためのようです。もっともライアン・デイ(Ryan Day)監督は緊急時のみ起用するとし、完全にストラウドをシャットダウンしたわけではないようですが。
今季のQB界隈でもトップ選手に数えられているストラウドですが、開幕前から肩に負傷を抱えたままプレー。チームはオレゴン大に敗れたものの2勝1敗とし今週末格下アクロン大と対決。おそらくストラウド無しでも勝利を確信したデイ監督らコーチ陣が今週末をストラウドの休養に当てたのでしょう。
ストラウトが欠場となると誰が先発を務めるのかが気になりますが、おそらくカイル・マッコード(Kyle McCord)かジャック・ミラー(Jack Miller)がその役を任されると思われます。
オレゴン大のティボデウ、仮想通貨を立ち上げる
今年からアメリカの大学アスリートはNIL(Name/Image/Likeness)の名の下にお金稼ぎをすることが許されました。ある選手はテレビのCMに、ある選手はレストランの広告塔に、ある選手は自作のロゴ入りのアパレルを販売したりと多種多様です。
そんな中、オレゴン大のスターDEケイヴォン・ティボデウ(Kaybon Thibodeaux)は独自に仮想通貨(Cryptocurrency)を立ち上げるという想像外のアイデアをぶちこんできました。
仮想通貨の名前はそのなも「$JREAM」。なんと発音するのかもわかりませんが(笑)、ティボデウ自身は「仮想通貨は新しい分野であり、そういう世界にアスリートが飛び込んでいくことで世間がアスリートを見る目が変わるんじゃないかと思っています」と話し、フットボールのキャリアで既にNFL入りが約束されている彼の別の顔としてこのビジネスが育っていくのかどうか楽しみにしているようです。
正直仮想通貨がどのように機能するのか個人的には理解に苦しむのですが、彼が別で立ち上げた機構である「Jream Foundation」(不遇な環境で育っている子供たちを救うための機構)にその利益の20%が流れていく仕組みになっているとか。
NILでお金稼ぎが出来ることには賛否両論ですが、使いようによっては皆が幸せになるような方法があるようですね。
USCのダート、膝の手術を受ける
先週ワシントン州立大相手に45対14で快勝した立役者となったQBジャクソン・ダート(Jaxson Dart)。負傷した先発QBキードン・スロヴィス(Kedon Slovis)に代わって出場したダートは391ヤードを投げ4TDを奪う大活躍を見せました。しかしこの試合で彼は膝を負傷。その怪我を押してこの試合を投げ切りましたが、のちの検査で半月板を負傷していたことが判明。その怪我の処置として既に手術を受けており今週末の試合どころか復帰時期は今のところ分かっていないということです。
ワシントン州立大の試合で首に怪我を負ったスロヴィスは次戦出場へのお墨付きをもらいました。ダートの活躍を見れば誰しも彼が新スターターに推していたでしょうが、ダートが怪我をおったおかげで(?)スロヴィスにセカンドチャンスが回ってきました。今週の対戦相手はオレゴン州立大。果たしてスロヴィスの出来はいかに?
これまでのニュースまとめ【第4週目】
— Any Given Saturday (@ags_football1) September 25, 2021
1⃣SEC審判団の誤審
2⃣ユタ大QBブリューワーが退部
3⃣CFP運営委員会、12チーム制度導入を延期か
4⃣オハイオ州立大QBストラウドが欠場か
5⃣オレゴン大のティボデウ、仮想通貨を立ち上げる
他
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