第4週目のAPランキングを分析

第4週目のAPランキングを分析

今季のカレッジフットボール第4週目を迎えるにあたり最新の全米ランキングが発表されています。先週はランカー同士の対決がなく上位チームは無難に勝利を収めたため、上半分はランキングに大きな変動はありませんでしたが、下位チームのメンツには3つのチームが新たにランクインしてくるなど多少の動きがありました。その最新のランキングをちょっと見ていきたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

1位のクレムソン大から9位のフロリダ大までの9チームは先週から据え置きの順位。ただよく見るとアラバマ大に1位票を投じていた投票者がまた1人クレムソン大に乗り換えていることが分かります。先週アラバマ大はサウスカロライナ大に47対23と勝ちましたが、一方でディフェンス陣が過去のアラバマ大のものと比べるとその鉄壁さが薄らいでおり、この事がクレムソン大にさらに1票1位表が入った理由なのかもしれません。

第3週目のランキングで10位で先週試合がなかったミシガン大を追い抜いて今週10位に食い込んできたのがPac-12カンファレンスのユタ大。今のところ強敵との対決はまだありませんが、確かなディフェンス力とパワフルなランゲームで堅実に勝ち星を重ねてきた彼らがいよいよPac-12出身チームとしてトップ10入を果たしました。

11位以下を見てみるとミシガン大テキサス大ペンシルバニア州立大と先週と同じ顔ぶれが続きますが、Big Tenカンファレンス西地区筆頭ウィスコンシン大が開幕時の19位からジリジリと順位を挙げペンシルバニア州立大と同点の13位にランクアップ。彼らのことはあまりメディアで取り上げられていませんが、ハイズマントロフィー候補RBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)がこれまで2試合で237ヤードの5TDと下馬評通りの活躍を見せており、今週末行われるミシガン大との一騎打ちが大変見ものです。

先週17位のセントラルフロリダ大はホームで「格上」スタンフォード大を撃破し、その結果ランクを2つ上げて15位に。今週末はふたたび「格上」ピッツバーグ大との試合を控えており、この試合に勝ちさらに上位に波乱が起きればもっと上位へ登ってくることも可能でしょう。

下位チームの顔ぶれを見てみると、ミシガン州立大、メリーランド大、サザンカリフォルニア大の3チームが先週末土をつけられたためにランク外へ転落。そのお陰で下位チームたちは軒並みランキングを上げてきていますが、フロリダ州立大をホームで退けたバージニア大は先週25位から4つ順位を上げて21位へ。アトランティックコーストカンファレンス出身チームはクレムソン大とバージニア大しかランクインしていませんが、バージニア大は今季クレムソン大とレギュラーシーズン中に対戦がなく、この調子だと彼らが悲願のカンファレンス優勝決定戦に駒を進めるというシナリオも大いに見えてきそうです。

そして今週新たに場外からランクインしてきたチームが3つあります。2週目に強豪ワシントン大を1点差で下し、未だ無敗のカリフォルニア大が23位、ミシガン州立大とのロースコアゲームを制したアリゾナ州立大が24位、そして先週Big Tenのパデュー大をアウェーで下したテキサスクリスチャン大が25位にそれぞれランクイン。

カリフォルニア大とアリゾナ州立大がトップ25の仲間入りを果たしたことでPac-12カンファレンス出身校が6つもランカーとして第4週目を迎えることになりました。Pac-12カンファレンスの凋落がささやかれる中でこの数字は意外ではありますが、最後にPac-12カンファレンスから6つのチームがトップ25位入りしたのは2015年のことですから、以下に彼らがこれまで苦戦していたことがわかりますし、同時に今年は彼らの復活の年になるのかと期待がかかります。

今週末には上にすでに紹介したウィスコンシン大とミシガン大のほかに、8位のアーバン大と17位のテキサスA&M大、そして3位のジョージア大と7位のノートルダム大という、ランカー同士の直接対決が3つ用意されています。またその他にも番狂わせがありそうなマッチアップも幾つか揃っており、今週末後のランキングの顔ぶれが大きく変わっている可能性も十分有り、非常に楽しみなウィークエンドとなりそうですね。

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