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2016年度シーズン総括:チーム別通信簿(3)

2016年度シーズン総括:チーム別通信簿(3)

2016年度シーズンを振り返る、チーム別通信簿。今回は「B」を受け取ったチーム達を紹介したいと思います。「B」悪くもないが良くもない・・・そんな「不完全燃焼」なチーム達と考えて頂ければ分かりやすいかと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

 

B

アーバン大

アーバン大は初戦で当時全米2位だったクレムソン大に敗れ、さらに3戦目にテキサスA&M大にも敗れて1勝2敗となると早くもヘッドコーチ、ガス・マルザーン(Gus Malzahn)監督不要論がファンの中で膨らんでいきますが、QBをショーン・ホワイト(Sean White)にすげ替えることでそこからなんとか持ち直し6連勝を飾ります。そして全米8位まで上がってきたアーバン大でしたが、10試合目でジョージア大に足元をすくわれ3敗目を喫してしまいます。更に宿敵アラバマ大にも敗れますが、今季全体的に見てサウスイースタンカンファレンスが不調だったことが幸いし、ポストシーズンには西地区覇者のフロリダ大を差し置いてシュガーボウルに出場。ここではオクラホマ大にやられてしまいますが、開幕後に漂っていた不安要素を考えれば8勝5敗でも所謂「ニューイヤー6ボウル」の一つに出場できたことである一定の成功を収められたと言えそうです。

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スタンフォード大

スタンフォード大はハイズマントロフィー候補RBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffery)を擁し、ナショナルチャンピオンも狙える8位発進を果たしましたが、4戦目にワシントン大に44対6とまさかの大敗を喫すると、次戦のワシントン州立大にも42対16と負け、この2試合で86失点も犯す醜態を晒し一気にランキング外に転落。途中7戦目にもコロラド大に破れ、完全にスタンフォード大の名が全米の表舞台から消えてしまいました。しかし後半6連勝を飾り終わってみれば10勝3敗。ランキングも16位にまで持ち直し、終わりよければ全てよし、とまではいかないものの、前半戦の2連敗を考えれば二桁勝利シーズンを送れたことは十分な結果と言えそうです。ただやはり開幕前トップ10だったこともあり、なんのタイトルも奪えなかったのは悔やまれるところです。

オクラホマ州立大

オクラホマ州立大は2006年以来勝ち越しを続け、常にランキングに名を連ねるチームですが、いつもその上のレベルに抜け出せない感が否めません。今年は2戦目に格下のセントラルミシガン大にホームで破れるという大波乱があり、一気にランク外へ転げ落ちます。しかし中盤7連勝で最高11位までランクを上げると、勝てばBig 12カンファレンス優勝というオクラホマ大戦を迎えます。しかし残念ながらこれに競り負け悲願のカンファレンスタイトル獲得はなりませんでした。ただボウルゲームでは全米11位のコロラド大に勝利し見事二桁勝利を獲得。しかしやはり今年も肝心なタイトルを取ることができずに終わってしまいました。

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ルイジアナ州立大

開幕時全米5位にランクされ、ハイズマントロフィー候補RBレナード・フォーネット(Leonard Fournette)を武器に目指すは8戦目のアラバマ大・・・と期待度は高かったのですが、初戦でウィスコンシン大に負けると4戦目のアーバン大戦でも敗戦。そしてこれがレス・マイルズ(Les Miles)監督解雇の引き金となり、シーズン途中で指揮官がいなくなるという事態に。エド・オルジェロン(Ed Orgeron)氏を臨時監督に据えアーバン戦後3連勝とマイルズ氏解雇が起爆剤となったようでしたが、アラバマ大には惜しくも10対0で惜敗。10戦目にはハリケーンで延期となったフロリダ大をホームに迎えましたが逆に返り討ちに。ただ、最後2試合は全米22位テキサスA&M大、15位ルイビル大をそれぞれ倒し、正監督になったオルジェロン体制である程度の結果を残せたとも言えます。

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フロリダ大

2015年度ジム・マクエルウェイン(Jim McElwain)監督初年度としては10勝4敗と二桁勝利を挙げ、SEC東地区を制するなど良い結果を残しましたが、「棚ぼた」感も否めなかったフロリダ大。今年もどちらかというと期待度よりも疑問度の方が先攻するような状態でした。スケジュールが非常に緩かったせいと、テネシー大とジョージア大がズッコケたおかげで今年も再び東地区代表となりSEC優勝決定戦へ進出。しかしそこではアラバマ大に54対16と歯が立たず。今年は昨年と違い9勝止まりとなり、よくも悪くもないシーズンとなりました。とにかく今までのフロリダ大の強さの象徴であるオフェンス力にパンチが無いのです。

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ヒューストン大

今年開幕15位からスタートしたヒューストン大は初戦で3位のオクラホマ大から大金星を奪いよいスタートを切るとそこから5連勝。順位も6位まで上げますが、海軍士官学校に思わぬ敗戦を喰らうとその2戦後のサザンメソディスト大にも黒星を喫してしまいました。「グループオブ5」の期待の星とされていましたが、この2敗で彼らのプレーオフ進出の夢も海の藻くずに消えました。11戦目に当時3位のルイビル大から再び金星を奪うと一気にランク外から18位へと飛び級を果たしますが、メンフィス大、およびラスベガスボウルでサンディエゴ州立大にも敗れ、終わってみればトップ25位にも食い込めず、「グループオブ5」で最強と言われたその称号はウエスタンミシガン大に奪われ、何とも消化不良なシーズンとなってしまったのでした。オフシーズンにはトム・ハーマン(Tom Herman)監督がテキサス大にヘッドハンティングされ、チームはまた再建を余儀なくされます。

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マイアミ大

今季元ジョージア大のヘッドコーチでマイアミ大のOBであるマーク・リクト(Mark Richt)監督を招聘したハリケーンズ。開幕4連勝を決めランキングでも10位にまで上昇すると、「1年目からもしかすると・・・」という気運が高まりましたが、州内ライバルであるフロリダ州立大に1点差でやぶれるとそこからなんとトータル4連敗。調子が最悪と言われたノートルダム大にも負け、マイアミ大ファンの期待は一気に萎んでしまいました。ただそこから閉幕まで5連勝を飾り結果9勝4敗とリクト監督1年目としてはまずまずの戦績と言えます。リクト監督は名将です。焦る必要はありません。

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テキサスA&M大

テキサスA&M大は開幕時にランクすらされていませんでしたが、当時16位のUCLAをオーバータイムの末になぎ倒すと翌週には20位にランクイン。そこから見事6連勝を飾り、17位のアーカンソー大、9位のテネシー大に勝利した事から最高で6位までランクアップしてきました。7戦目にはアラバマ大との無敗同士の対戦を迎えますが、33対14と撃沈。その後は6試合中2勝4敗とあれよあれよと黒星が嵩み、結果8勝5敗と素直に喜べない結果となってしまいました。

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