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2021年度シーズン振り返って・・・

2021年度シーズン振り返って・・・

2021年度シーズンが終わって3週間。カレッジフットボール界は早くも2022年度シーズンに向けて各チームが静かに始動。選手たちは厳しい冬のトレーニングに明け暮れています。

そんな中もっと早く投稿したかったのですが、記録も兼ねて昨年度の激闘のシーズンを振り返ってみたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

【目次】

  • プレシーズン
  • 前半戦
  • 中盤戦
  • 後半戦
  • ポストシーズン
  • 感想

プレシーズン

前年度の2020年度は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で観客数が制限されたり無観客で行われたりしましたが、このシーズンは特にそこに制限が設けられることもなく、普段通りのシーズンが戻ってきたと誰しもが思っていたのですが、2021年度のプレシーズンはいつもよりも増して話題に溢れていました。

プレーオフが12チーム参加に拡張?

2014年以来行われてきているカレッジフットボールプレーオフ(CFP)はここまで4チーム制のトーナメントです。この4チームという数字が少なすぎるのではないかという議論は近年行われてきましたが、ここに来てFBS(フットボールボウルサブディビジョン)の上層部は参加チーム数を一気に12チームに上げるという新案を提出したとか。

これを主にサポートしているのは主にPac-12カンファレンスと言われています。それはここまでCFPに出場してきたのがSEC、Big Ten、ACCに限定されており、これを打破するために「パワー5」カンファレンスの優勝チームには自動的にプレーオフに出場できる権利を与えるべきだというアイデアから12チームに数を増やしたのです。

結局この話はシーズンが終わった現在でもはっきりとした結論に至っていませんので、今後もこの話題がどうなるのかは注目したいところです。

NILの解禁

また昨オフに大きな話題にのぼったのが「NILの解禁」です。

NILとは「Name/Image/Likeness」の略で簡単に言うと肖像権のことですが、NCAAはこの7月から大学選手がNILを元手にお金を稼いでもいいと許可したのです。

これに関して言えば2020年度から地方行政発信でNILの許可を推進する動きが活発になっており、施行されるかどうかは時間の問題とされていました。NCAAはアマチュアリズムを守るために当初は反対の意思を示していましたが、時代の流れには逆らえず遂に折れた形になったのです。

ただしNILに関するルールや法令が整備されないまま始まってしまったため、当初から無法地帯可となっていたこの新制度。どこまでやっていいのかどうかもわからないまま、各チームのスター選手が地元のレストランの広告塔になったり、車のディーラーの広告塔になったり、テレビCMに登場したり、自らのブランドを立ち上げたりとそのスタイルは十人十色。

中にはアラバマ大QBブライス・ヤング(Bryce Young)のように既に既に100万ドル(1ドル100円計算で約1億円)の契約を結んだなんて話も出ており、プレーする対価としてお金をもらうわけではないにしろ、アマチュア選手である学生たちが莫大なお金を手にする事になったのは長い大学スポーツの歴史でも大きな転換期となったことは確かです。

オクラホマ大とテキサス大のSEC入り

プレシーズンなのに上に紹介した割と大きめのニュースが飛び込んできたことですでにお腹いっぱいな感じはあったのですが、開幕直前に今度はそれらを更に上回るような大ニュースが飛び込んできました。それはBig 12カンファレンス所属のオクラホマ大とテキサス大が2025年度頃を目処にSEC(サウスイースタンカンファレンス)へ鞍替えするという事件です。

オクラホマ大とテキサス大はサウスウエストカンファレンス及びBig 8カンファレンスの流れを組むBig 12カンファレンスの発足時メンバー。このカンファレンスの稼ぎ頭としてしのぎを削ってきましたが、ここにきてまさかこの大御所チームたちがSECに加入するなんて夢にも思わなかったのです。

その理由は既に最強カンファレンスという名を欲しいままにしているSECに合流することでビジネス的な利益がさらに見込めるからだと言われています。要するにお金です。既にSECにはジョージア大、アラバマ大、アーバン大、フロリダ大、ルイジアナ州立大、テキサスA&M大、テネシー大など強豪かつ大御所チームがひしめいており、ここにオクラホマ大とテキサス大が加入すればますます他カンファレンスとの格差が広がるばかりとなるでしょう。

この2校の動きは連鎖反応的に他カンファレンスへと影響を与えていきます。彼らの元鞘であるBig 12カンファレンスは存続をかけてブリガムヤング大、シンシナティ大、メンフィス大、セントラルフロリダ大を新たに招集。ブリガムヤング大以外の3校が所属しているアメリカンアスレティックカンファレンスはその補填として多くのカンファレンスUSA所属チームをヘッドハント。そのカンファレンスUSAは今度は独立校やFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)チームに触手を伸ばしたり・・・。

強豪校と言われる力をもつ大学の利己的とも言える動きの尻拭いをさせられるのは下部のチームとなるこのカレッジフットボールの格差世界を見せつけられているようです。

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