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2021年度シーズン振り返って・・・

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中盤戦

中盤戦に入ると北のBig Tenカンファレンスの快調が光りました。前述のアイオワ大だけでなくミシガン大ミシガン州立大が開幕以来無敗街道をひた走り、またオレゴン大に敗れて1敗を喫したオハイオ州立大も直ぐに体制を立て直してその強さを再び披露。ペンシルバニア州立大も健在とありこの頃のBig Tenカンファレンスはファンの目を大いに惹きました。

また開幕以来注目されていた「グループオブ5」の星・シンシナティ大も快進撃を続けます。開幕時8位発進となった彼らは連勝を重ねて第3週目に「パワー5」のインディアナ大と対戦しこれを撃破。彼らが夢のプレーオフに進出するためにはこのような格上とされるチームに打ち勝って強さをアピールする必要がありましたが、その最大の壁となったのが第5週目のノートルダム大戦。言わずと知れた名門は対戦時に全米9位。シンシナティ大にとってアウェーゲームとなりましたが、この試合を24対13で見事に勝利。ランキングも全米5位まで上がりいよいよ「グループオブ5」出身校のプレーオフ初出場の可能性が見えてきました。

そんな折、オハイオ州立大に勝ちランキングを3位まで上げていたPac-12カンファレンスオレゴン大でしたが、格下スタンフォード大にまさかの敗退。ここ最近Pac-12カンファレンスチームはプレーオフから遠ざかっており、オレゴン大には大きな期待がかかっていましたがここでのアップセットはその希望を打ち砕く大打撃となってしまいました。

そして中盤戦最大のアップセットとなったのは全米1位のアラバマ大テキサスA&M大の試合。ここまでアラバマ大は首位を死守し続けていましたが、一方で前年度のチームと比べると若さが目立ち絶対的な強さを持っているという感じではありませんでした。そこに漬け込んだテキサスA&M大はQBマット・カルザダ(Matt Calzada)の鬼神の如し活躍で試合終了と同時に勝ち越しのFGが決まって見事王者の牙城を崩したのです。

またこの勝利でアラバマ大ニック・セイバン(Nick Saban)監督が記録していた、かつて自分に仕えていた元アシスタントコーチが率いるチームとの無敗記録(25連勝)が途絶えました。その偉業を成し遂げたのがジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督。彼はセイバン監督がルイジアナ州立大で監督をしていた時のオフェンシブコーディネーターでした。

また同じ6週目にはオクラホマ大でもシーズンの分岐点となる出来事が。彼らは宿敵・テキサス大とのライバリーゲームを迎えていましたが、ここまで先発を任されるむスランプに陥っていたQBスペンサー・ラトラー(Spencer Rattler)を試合途中でリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督がベンチに下げ、代わりに1年生の期待の新人ケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)を投入。リードされていた試合を彼の活躍で見事にひっくり返してライバルから白星を奪います。これを機にオクラホマ大のオフェンスはウィリアムス体制となっていきますが、開幕時にハイズマントロフィー候補と言われ、NIL(Name/Image/Likeness)を元手に地元でヒーロー化していたラトラーが控えに陥ったのは衝撃的でした。

第7週目には開幕6連勝を飾って全米2位にまで上り詰めたアイオワ大がランク外のパデュー大と対戦。今後のスケジュールを見てもアイオワ大には彼らを止める障害など見当たりませんでしたが、なんとこのパデュー大戦でまさかの敗戦。スコアも24対7と全くいいところが無くアイオワ大ファンのため息が聞こえてくるようでした。

そして中盤戦を飾るのにふさわしい(?)試合となったのがペンシルバニア州立大イリノイ大の対戦。アイオワ大に敗れ1敗目を喫した彼らはランキングを7位に落としてイリノイ大をホームに迎えますがあいにくの悪天候のせいか大苦戦。試合はオーバータイムに縺れ込みますが、このオーバータイムがNCAA史上最多となる9度も行われることになったのです。

これは今年からOTルールが変更され、3度目以降のOTでは一発勝負の2ポイントコンバージョンプレーをお互いが繰り返すことになったからです。これにより1プレーごとポゼッションを交代して勝負が着くまで続けることになり、結果この試合は9回もOTをプレーすることに。そして結果的にはイリノイ大が勝ち星を拾いNCAAの歴史に残る試合に花を添えました。

そんなこんなでカレッジフットボール界は様々なチームの活躍で賑わっていましたが、2年前の王者であるルイジアナ州立大は8試合を終えて4勝4敗と撃沈。そしてこの結果を受けて大学側はエド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督と来季以降契約を結ばない決断を下しました。つまりシーズン後にクビとなると通達されたわけです。2年前ジョー・バロウ(Joe Burrow、現シンシナティベンガルズ)、ジャスティン・ジェファーソン(Justin Jefferson、現ミネソタヴァイキングス)、ジャマー・チェイス(Ja’Mar Chase、現シンシナティベンガルズ)らを率いて全米完全制覇を成し遂げたのに、その2年後に監督の座を追われるという冷酷な現実を見せつけられました。

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