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2020年度シーズン振り返って・・・

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Big Ten、Pac-12カンファレンスが遅れて開幕

新型コロナウイルスのパンデミックが収束する気配もないままいよいよ開幕した2020年度のカレッジフットボール。想像通りシーズン序盤からそのコロナウイルスの影響で試合が延期されたりキャンセルされたりする事態が発生しましたが、それでもシーズンは思ったよりも滞りなく進められSECが開幕した9月末には通常運転とまではいかないもののカレッジフットボールがやってきた、という感覚を取り戻すことが出来たのです。

その様子を見て苛立ちを見せたのがBig Tenカンファレンスです。開幕前のプレシーズンランキングでは2位にランクされたオハイオ州立大を始め、ペンシルバニア州立大、ウィスコンシン大、ミシガン大、アイオワ大、ミネソタ大と6チームもの精鋭がトップ25位以内に入りながら、カンファレンスが参戦しないこととなったために彼らは開幕した他チームらの活躍をテレビを通して見守ることしか出来なかったのです。

そして彼らは思いました。「なんであいつらがプレーできて俺たちがプレーできないんだ!?」

それもこれもNCAAという管理団体が各カンファレンスに新型コロナの取り扱いを丸投げしたせいでカンファレンスごとに足並みを揃えることが出来なかったからです。Big Tenカンファレンスが秋開幕を断念したのが8月11日。確かに当時は科学的・医学的見地から彼らの判断は英断だと思われていましたが、一方で他カンファレンスが何とか開幕へとひた走り、しかもBig Tenと肩を並べるSECにおいてはギリギリまで様子を見て9月26日開幕と最終決断を伸ばせるだけ伸ばす方法で開幕を実現させました。

この事でBig Tenカンファレンスのコミッショナーであるケヴィン・ワレン氏には非難の声が浴びせられ、内外からBig Tenも開幕せよという声が噴出。後手後手に回らざるを得なくなったカンファレンスは一度は不開催を支持する投票結果が出たものの、その後「新たな医学的データを検証した結果今季安全にシーズンを執り行うことができる」という声明を発表して9月中旬に方針を180度転換。10月23日と24日の週末に開幕させることを決断しました。 

そしてこの決定を受けてPac-12、マウンテンウエスト、ミッドアメリカンの残る3カンファレンスも秋開幕へと大きく舵を切ることになります。

ただBig Tenとマウンテンウエストは第8週目からの参戦、Pac-12とミッドアメリカンは第10週目からの参戦となり、最後の2カンファレンスの初戦が11月に入ってからという半ば信じられないスケジュールに。またタイトなスケジュールなためこの4カンファレンスの行程はすべてカンファレンス戦のみとされ、しかも通常組み込まれるバイウィーク(試合のない週)を予定に入れる余裕もないというかなりキツイスケジュールとなり、それが後々問題を起こすことになるのですが・・・。

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