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Sleepless in Seattle!!!【2023年度第7目レビュー】

Sleepless in Seattle!!!【2023年度第7目レビュー】

カレッジフットボールのレギュラーシーズンが14週あるとすると、先週の7週目でその工程の半分を終えたことになります。開幕時と比べると大分勢力図が変わってきましたよね。

ここら辺から各大学が所属するカンファレンスでの優勝レースがどんどん加熱していきますが、第7週目にもカンファレンスタイトルを争う上で非常に重要な試合が何試合か行われました。

今回はそんな第7週目の主な試合を簡単に振り返っていきたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#7 ワシントン大36、#8 オレゴン大33

所属するPac-12カンファレンスのタイトルレースだけでなく、カレッジフットボールプレーオフ(CFP)レースでも非常に重要なマッチアップとなったのが全米7位のワシントン大がホームに全米8位のオレゴン大を迎えた一戦でした。

試合の方は先制したのはワシントン大。第1Q10分49秒でエースQBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr)からWRジャイルズ・ジャクソン(Giles Jackson)への26ヤードTDパスが決まりホームの観客の期待に応えます。オレゴン大も負けじとRBバッキー・アーヴィン(Bucky Irving)の12ヤードTDランと2ポイントトライを成功させますが、第1Q終了間際にペニックス・Jrがジェイリン・ポルク(Ja’Lynn Polk)への綺麗な26ヤードTDパスを決めて再びリードを奪います。

試合前から点取合戦になることが予想されていましたが、それを裏切らない撃ち合いの展開が続きます。第2Qに入ると今度はオレゴン大のスターQBボ・ニックス(Bo Nix)が反撃。パトリック・ハーバート(Patrick Herbert)へのトリッキーな11ヤードTDパスを決めて再びリードを奪い返します。

すると今度はワシントン大がランで攻め、この日合計100ヤードを足で稼いだRBディロン・ジョンソン(Dillon Johnson)がランTDを決め再逆転。その後オレゴン大はFGを決めて4点差に迫り、さらにディフェンスがペニックス・Jrからインターセプションを決めて前半終了前にリードを奪う絶好のチャンスを手に入れます。

フィールド中央からの絶好のチャンスを得たオレゴン大は残り時間が1分を切った切羽詰まった状況ながらテンポよく相手陣内へと侵入。そして残り時間6秒で敵陣3ヤードまで到達。そして迎えた4thダウン&10ヤード。ここでダン・レニング(Dan Lenning)監督は確実にFGを奪いに行くのではなく、TDを奪うアグレッシブなコーリング。しかしニックスのパスはエンドゾーンで敵に阻まれ、ここまで攻め込みながら無得点で前半を終えることになります。

後半はオレゴン大からの攻撃でしたが、1stダウンを一度も奪えず安々と攻撃権をワシントン大に譲渡してしまいます。そしてこのチャンスにワシントン大はオレゴン大を急襲。最後はペニックス・Jrにとってこの日3つ目となるTDパスがローム・オドゥンゼ(Rome Odunze)へと決まって29対18と点差を広げます。

ホームの押せ押せムードでモメンタムは完全にワシントン大に傾いたか、そう思われましたが、ニックスも諦めません。第3Q終了間際にニックスからトロイ・フランクリン(Troy Franklin)へのきれいな放物線を描くパスが成功しそのままTD。さらに2ポイントコンバージョンも成功させてスコアは29対26とぐっとその差が縮まります。

そしていよいよ第4Q。試合開始時から常に追う展開を強いられてきたオレゴン大でしたが、後半スコアリングが少々落ちたワシントン大を尻目に猛追。そして残り時間約13分でRBジョーダン・ジェームス(Jordan James)が決死のランTDを決めてついにオレゴン大がこの日初めてリードを奪います。

後半はオレゴン大がフィジカルさでワシントン大を圧倒。さらに13度のプレーを6分間かけてこなして敵陣内へ突っ込んでいったワシントン大でしたが、相手陣内1ヤードまで進みながらオレゴン大の強固なディフェンスに3度も阻まれ、4thダウントライも失敗して無得点。いよいよワシントン大は後がなくなっていくかに思われました。

試合の残り時間は6分半。4点リードするオレゴン大はこのままなるべく長くボールを保持してワシントン大に反撃のチャンスを与えないようにと考えていたはず。そんな折に迎えた、残り時間約2分。ミッドフィールド地点で迎えた4thダウン&3ヤード。FGをチョイスし決めていれば7点差をつけることができ、しかも後半のワシントン大のオフェンスの低空飛行を見れば、パントしてワシントン大にロングドライブを無理強いさせることも出いました。

しかしここでレニング監督はあえてパントを選ばず、4thダウンをコンバートすれば残り時間を考えるとほぼオレゴン大が逃げ切れるという計算を立て、4thダウンギャンブルに打って出ます。しかしニックスのパスは無情にも失敗。土壇場でワシントン大がフィールド中央部付近からの逆転へのチャンスをものにしたのです。

後半序盤に得点をしてから全く得点できず、逆転へのドライブが遠く感じるワシントン大でしたが、ここで光ったのがペニックス・Jr。彼はまずポルクへの35ヤードのパスを成功させて一気にオレゴン大のレッドゾーンへ侵入。そしてその次のプレーでドゥンズがペニックス・Jrからのパスを受け取りそのままエンドゾーンへ。オレゴン大の4thダウンギャンブル失敗からたったの2プレー後にワシントン大は残り時間1分38秒で再びリードを奪い返したのです。

ただ残り時間1分38秒を長いと感じるか短い時間と感じるかは人それぞれですが、タイムアウトを使い切っていたとはいえ、ベテランのニックスにとっては逆転勝利のシナリオは揃っていました。自陣25ヤードからのスタートとなったオレゴン大は、セーフのゾーンディフェンスを敷くワシントン大相手にサクサクとパスを決め込んで相手陣内へ足を踏み入れます。そして残り時間4秒で相手陣内25ヤードまで到達。あとはFGを決めればオーバータイムへ突入・・・というところででしたが、なんとこの43ヤードのFGをギリギリのところで外し、ワシントン大がホームで辛くもオレゴン大を退けたのでした。

試合後にはファンがフィールドになだれ込むお馴染みのシーンで勝利をお祝い。ワシントン大はオレゴン大のオフェンスに苦しめられましたが、最後はペニックス・Jrが「ハイズマンモーメント」とも言わんばかりの決め球でチームの勝利に大貢献。チームも2017年以来となる6勝無敗という素晴らしい戦績を樹立。Pac-12カンファレンスのタイトルレースで大きな前進となりました。

一方オレゴン大はこの試合で3つあった4thダウンコンバージョンをことごとく失敗。特に前半間際の4thダウンでFGを選ばなかったのには疑問が残りますし、第4Q終盤のコンバージョントライはその決断自体には肯定的な意見も多かったのですが、レニング監督自身はこの敗戦は「100%自分のせいだ」と認めていたこともあり、勝てる試合で負けてしまったことは大打撃と言わざるを得ません。

ただこの調子ならひょっとしたらこの両校はPac-12カンファレンスタイトルゲームで再び相見えることは十分考えられますから、その再戦は今から楽しみですね。


#21 ノートルダム大42、#10 サザンカリフォルニア大20

ワシントン大のペニックス・Jr、オレゴン大のニックスという、今季のハイズマントロフィーレース最有力候補たちがぶつかり合う中、昨年の受賞QBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)率いるサザンカリフォルニア大(USC)は冷たい雨が降り注ぐインディアナ州サウスベンドにキャンパスを備えるノートルダム大へ乗り込みました。

直近5試合ではノートルダム大が同カードで5連勝中。USCにとって同じ相手に対する連敗記録としては最も長い数字となり、全米でも著名なライバリーゲームとして知られるこの試合で今年こそ白星を手に入れたかったのですが・・・。

しかしこの試合ではQBウィリアムスが序盤から大苦戦。最初のドライブでいきなりパスインターセプションを犯すと、以降はパント、FG、4thダウントライ失敗、パスインターセプション、さらにパスインターセプション・・・と全くオフェンスが機能せず。前半だけで3つもパスインターセプションを犯したのです。脚力のあるウィリアムスはこれまでポケットが崩れても自らの機動力で難を乗り切りドライブを継続させてきましたが、この日はノートルダム大ディフェンスがそれをさせずウィリアムスをポケット内に封じ込めた影響で彼のリズムが狂い、これまで見たこともないようなずさんなパスを放おり続けていました。

一方のノートルダム大オフェンスはというと、QBサム・ハートマン(Sam Hartman)は126ヤードしかパスを投げませんでしたが、2つのTDパスを計上。またRBオードリック・エスティム(Audric Estime)も2つのTDを足で稼ぎノートルダム大オフェンスに大いに貢献。彼らが終始リードを奪います。

そして試合終盤、第4Q残り10分を切ったところでウィリアムスからあの偉大なるジェリー・ライス(Jerry Rice)氏の息子であるブレンダン・ライス(Brendan Rice)へのTDパスが決まってスコアを31対20とし、2ポゼッション差までUSCが追い上げますが、この直後のキックオフにてノートルダム大のジャダリアン・プライス(Jadarian Price)が99ヤードのキックオフリターンTD。USCの反撃の機運を一気に消し去ります。

試合終了間際にはRBクインテン・ジョイナー(Quinten Joyner)がファンブルを犯し、ノートルダム大がそれをスクープ&スコア。結局終わってみればフィジカルの面で圧倒したノートルダム大が48対20というダブルスコアでUSCを圧倒。こちらも試合後は多くのファンでフィールドが埋め尽くされました。

今シーズンUSCはディフェンスの脆さが指摘され続けていますが、先週のアリゾナ大戦そしてこのノートルダム大戦ではオフェンスも失速。ウィリアムスのノートルダム大戦以降までのスタッツとこの日のスタッツは以下の通り。

直近5試合対ND戦
パス成功率72%62%
パスヤード303yd199yd
1パス平均11yd5.4yd
INT13

この日のウィリアムスはハイズマントロフィーウィナーの面影はなく、夢のトロフィー2連覇に黄色信号が点ったと言っても過言ではないほどのパフォーマンスでした。またチームとしても今後ユタ大ワシントン大オレゴン大UCLAとの試合が残されていることを考えると、果たして残りのレギュラーシーズン5試合を無傷で乗り越えられるのかはかなり微妙な感じになりました。

#12 ノースカロライナ41、#25 マイアミ大31

前出のペニックス・Jr、ニックス、ウィリアムスと同じようにハイズマントロフィー候補として名前が挙げられているのがQBドレイク・メイ(Drake Maye)。その彼が率いるノースカロライナ大は前週にジョージア工科大苦い負け方を喫したマイアミ大をホームに迎えます。

この試合では前週にようやくプレー資格を許可された、ケント州立大からの転校生WRテズ・ウォーカー(Tez Walker)が大活躍。6回の捕球で132ヤードに3TDを記録して、この日273ヤードに4TDを記録したメイのメインターゲットとして活躍。

マイアミ大はQBタイラー・ヴァン・ダイク(Tyler Van Dyke)がそのメイと前半撃ち合いを見せ、彼からジャコビー・ジョージ(Jacolby George)への35ヤードのパスTDを決めるなどして前半はマイアミ大が17対14でリードします。

ただ、前半終了間際にはマイアミ大ディフェンスが攻め込むノースカロライナ大オフェンスを4thダウンに追い込みますが、FGチームのパーソネルの混乱があり、その際にディフェンシブコーディネーターのランス・グィドリー(Lance Guidry)氏が審判にタイムアウトを要求。しかしヘッドコーチ以外のコーチはタイムアウトを取ることは許されておらず、フィールドに飛び出してきたグィドリー氏にパーソナルファールが科され、結局これでノースカロライナ大にファーストダウンを献上するという失態。これがノースカロライナ大のTDに繋がったことを考えれば、2週連続でコーチ陣の不手際さが目立ってしまった形に。

後半に入るとメイからウォーカーのTDパスでノースカロライナ大が逆転に成功すると、マイアミ大は直後にファンブルし、その次のドライブではヴァン・ダイクが痛恨のパスインターセプションを犯し、それを起点に再びメイとウォーカーのコンビでTDゲット。点差が開き始めます。

結局この後マイアミ大はヴァン・ダイクの2つのTDパスで追い上げますが、確実にFGを2本決めたノースカロライナ大が10点差を死守して勝利。これで開幕後6連勝となり、これは1997年に8連勝して最高5位まで上昇して以来の快進撃です。

#1 ジョージア大37、ヴァンダービルト大20

全米1位を守り続けるジョージア大サウスイースタンカンファレンス(SEC)で同じ東地区同士のヴァンダービルト大と対戦。先制点を奪われはしましたが、その後は着実に点を重ねて快勝。RBデイジャン・エドワーズ(Daijun Edwards)が146ヤードに1TDの活躍。またQBカーソン・ベック(Carson Beck)は261ヤードに1TD(1INT)を記録。

そのベックの犯したパスインターセプションですが、彼のパスをピックしたヴァンダービルト大のC.J.テイラー(C.J. Taylor)はピックシックス目指してエンドゾーンへと疾走しますが、走破させまいとしたベックがゴールライン手前でタックルを噛ましてテイラーをアウトオブバウンドへ弾き出すハッスルプレー。

ただ、この日のジョージア大にとって白星よりも重大な出来事が。それはスターTEブロック・バウワーズ(Brock Bowers)が第2Qに足首の怪我で途中退場したこと。しかも検査の結果ただの捻挫ではなく、なかなか治りづらいHigh Ankle Sprainを受傷したということで、その治療のために手術することが決定。

話によると復帰まで4週間から6週間かかるとのこと。将来性の高い選手ですから完全に直して復帰してほしいですが、ジョージア大の3連覇の夢に少しだけ暗雲が立ちこめたと言ってもいいかもしれません。

#11 アラバマ大24、アーカンソー大21

全米11位のアラバマ大はホームに同じSEC西地区所属のアーカンソー大を迎え撃ちました。

この試合の前半戦はアラバマ大の見せ場。アーカンソー大に2つのFGを決められて6対0とリードされますが、そこからアラバマ大が3連続TD。QBジェイレン・ミルロー(Jalen Milroe)がコビー・プレンティス(Kobe Prentice)への79ヤードのロングTDパスを決めて強肩さを披露すればミルローは足でもTDを稼ぎ、前半を21対6で折り返すと後半開始早々にもFGを決めて24対6。このままアラバマ大があっさりと勝ち逃げするかと思われました。

しかし後半に入りアーカンソー大オフェンスが目を覚まし、QBのK.J.ジェファーソン(K.J. Jefferson)が2つのTDパスを決めて3点差にまで迫ります。今季のQB界隈では際立ってフレームの大きいジェファーソンは途中こんなプレーも。

後半点が取れなくなったアラバマ大を尻目にアーカンソー大は逆転へのドライブを敢行。しかしこんな時に頼れるのがアラバマ大のディフェンス。3rdダウンという状況でフレッシュを狙うアーカンソー大でしたが、QBジェファーソンをLBダラス・ターナー(Dallas Turner)が会心のQBサック。結局3rdダウンをコンバートできなかったアーカンソー大はパントを余儀なくされますが、彼らには二度と攻撃権は戻ってきませんでした。

アラバマ大は相変わらずチーム力が安定しませんが、ここまでなんとか6勝1敗。このスタイルでどこまでいけるのやら・・・。

#19T テネシー大20、テキサスA&M大13

こちらのSECインターディビジョン戦(テネシー大は東地区、テキサスA&M大は西地区)の決め手となったのはスペシャルチームでした。

前半を10対7でテキサスA&M大がリードして折り返した後半、第3Q残り時間6分47秒でテキサスA&M大は自陣奥深く1ヤード地点からパントを余儀なくされます。そのパントをキャッチしたリターナーのディー・ウィリアムス(Dee Williams)はそのまま敵エンドゾーンへ。

双方ともオフェンスがあまり機能せず、拮抗した展開の中でこのプレーがこの日最も盛り上がったプレー。テネシー大QBジョー・ミルトン・III(Joe Milton III)は22投中11回のパス成功で100ヤード(1TD/1INT)。一方のテキサスA&M大はQBマックス・ジョンソン(Max Johnson)が34投中16回のパス成功で223ヤード(0TD/2INT)。テネシー大のRBジェイレン・ライト(Jaylen Write)は136ヤード走ったもののTDはゼロ。大御所同士の試合としてはしょっぱい内容にとどまりました。

テネシー大は1敗を守りましたが、テキサスA&M大はこれで3敗目。古豪再建を託されて今年テキサスA&M大で6年目を迎えるジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督ですが、ここまで同校でのレコードは43勝24敗、SEC戦では25勝20敗。さらに今回の敗戦でアウェーゲーム8連敗目。1000万ドルも稼いでいるHCの数字に見合うとは到底思えませんが・・・。

#22 ルイジアナ州立大48、アーバン大18

どちらも「タイガース」の名を冠するチーム同士の戦い。

ルイジアナ州立大(LSU)はこの試合でもQBジェイデン・ダニエルズ(Jayden Daniels)が好調。試合開始早々にダニエルズはマリク・ネイバーズ(Malik Nabers)へのジェットスウィープからのショートトスが29ヤードのTDプレーとなりLSUが先制。

第1Q終了間際にはRBジョン・エメリー・Jr(John Emery Jr)のゴールライン際のショートヤードランTDが決まってFGと合わせて17対0と心地よいスタートダッシュを切ります。第2Qにはアーバン大ジャキース・ハンター(Jarquez Hunter)のランTDで応戦しますが、LSUもFGを1本決めて20対7で後半へ突入。

しかし後半に入るとLSUの一人芝居。ダニエルズが更に2つのTDパス、そしてローガン・ディグス(Logan Diggs)とジョシュ・ウィリアムス(Josh Williams)がそれぞれ1つずつランでTDを奪い終わってみれば48対18でLSUが圧勝。SEC東地区レースでは未だ1敗でアラバマ大を追い続けます。

ダニエルズはこの日パスで325ヤード(3TD)、ランで93ヤードと大活躍。この試合で彼は5000ヤードのキャリアパスヤードに1000ヤードのキャリアランヤードを記録。QBとして同時にこの記録を残したのはLSU史上最多。チームのランキングが低いのが玉に瑕ですが、パフォーマンスだけみればダニエルズもハイズマントロフィー級のタレントの持ち主です。

#15 オレゴン州立大36、#18 UCLA24

Pac-12カンファレンスのランカー同士の戦い。

UCLAは今季1年生のルーキーQBダンテ・モアー(Dante Moore)を起用し続けていますが、この日も苦戦。第2Q終了間際には「ピックシックス」をオレゴン州立大に喰らわれるなど合計3つのパスインターセプション。またモアーにとってはこれが3試合連続の「ピックシックス」。彼を起用し続けなければならないUCLAの台所事情が伺えます。産みの苦しみというものでしょうか。

一方元クレムソン大QBのD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)はこの日266ヤードに2TDと好調。ランでもチーム全体で133ヤードとそれなりに数字も出ており、オフェンスのバランスは週を追うごとに良くなっている感じです。

アリゾナ大44、#19 ワシントン州立大6

先週サザンカリフォルニア大を追い詰め惜しくもオーバータイムの末に惜敗したアリゾナ大。その翌戦となったワシントン州立大との試合でしたが、彼らの中に傷心という言葉は見当たりませんでした。

Pac-12カンファレンスの中でもアウェーチームとしてはやりづらいとされるワシントン州立大のホームに乗り込んだアリゾナ大は全米19位のクーガーズを圧倒。1年生QBノア・フィフィタ(Noah Fifita)はTDこそなかったものの342ヤードのパスプレー。ランでもワシントン州立大ディフェンスを圧倒する合計174ヤードに5TD。

またここまでハイスコアオフェンスで鳴らしたワシントン州立大をアリゾナ大ディフェンスは6失点に抑え、許したランヤードはたったの35ヤードと攻守ともにアリゾナ大が相手を大きく上回りました。

ピッツバーグ大38、#14 ルイビル大21

ノートルダム大を先々週蹴散らして一気に14位まで上昇したルイビル大。ここまで6連勝で並に乗る彼らにまさかの落とし穴がこの7週目に待ち受けていました。

このルイビル大戦までたったの1勝しかできなかったピッツバーグ大。しかしこの日はアンダードッグの粘り強さでルイビル大に襲いかかります。第1Q終了間際にはQBクリスチャン・ヴェイエアー(Christian Veilleux)がボブ・ミーンズ(Bob Means)へ46ヤードのTDパスを決めて先制していたルイビル大に追いつくと、点取合戦が始まります。

そして第3Q終了直前、ピッツバーグ大が24対21でリードし追うルイビル大でしたが、QBジャック・プラマー(Jack Plummer)が痛恨の「ピックシックス」。ここで初めて2ポゼ差がついてしまいます。

さらに第4Qにもプラマーはもう1本パスをインターセプトされるなどし自滅。ノートルダム大に勝って勢いづいていた折角のモメンタムも海の藻屑と消えました。大舞台での勝利の直後に来る、よく見る気の緩みというやつでしょうか。

(終わり)

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