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2023年度第7週目の見どころ

2023年度第7週目の見どころ

今季のカレッジフットボール第7週目には4つのランカー同士の戦いが組まれており、プレーオフレースそしてそれぞれが所属するカンファレンスのタイトルレースにおいて重要な週末となります。

そんな第7週目に注目したい試合を数試合ピックアップします。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#8 オレゴン大 vs #7 ワシントン大

来年から消滅の危機にあるPac-12カンファレンスですが、皮肉なことに今季はこのカンファレンスがカレッジフットボール界のヘッドラインを飾っています。その急先鋒となる7位のワシントン大が今週末ホームに8位のオレゴン大を迎えて直接対決。最も注目されるマッチアップです。

ワシントン大はハイズマントロフィー候補QBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr)が健在。彼はここまで1999ヤードに16TD(2INT)を記録しており、パスヤードは全米第2位。チームとしてはスコアリングオフェンスで全米3位(46.0点)、トータルオフェンスで1位(569.4ヤード)と破壊力抜群のオフェンスを擁します。

一方のオレゴン大のQBボ・ニックス(Bo Nix)もここまで1459ヤードに15TD(1INT)と調子は上々。スコアリングオフェンスで全米2位(51.6点)、トータルヤードも全米2位(557.8ヤード)とまさに両校とも今季を代表するトップのオフェンス力を誇っています。

もし違いがあるとすればディフェンス力でしょうか。昨季からオレゴン大を指揮するダン・レニング(Dan Lenning)監督は元ジョージア大のディフェンシブコーディネーター。そのバックグラウンドもあり今季のオレゴン大ディフェンスはトータルディフェンスで全米6位(254.2ヤード)。一方のワシントン大は全米64位(365.0ヤード)。点の取り合いとなった場合、1つのドライブを無失点で抑えたディフェンスを持つチームが有利となるか・・・。

ペニックス・Jrは元インディアナ大所属、ニックスは元アーバン大所属という共に転校生のQB対決も興味深いですし、また両校とも来年からBig Tenカンファレンスに移籍するということで、Pac-12カンファレンス所属として最後のチャンピオンとなるためにもお互い絶対に負けられない試合。必見です。


#10 サザンカリフォルニア大 @ #21 ノートルダム大

ジュエルド・シュレイラ(Jeweled Shillelagh)」と呼ばれるトロフィー(杖)をかけて争われる、カレッジフットボール界を代表するライバリーゲーム。初顔合わせが1926年となりますが、ここまでの対戦成績は50勝38敗5分けでノートルダム大がリード。過去5年間ではノートルダム大4連勝のあとに昨年サザンカリフォルニア大(USC)が白星を飾っており、風向きが変わるかどうかという状況。

USCはここまで無傷の6連勝中ですが、ここ3週間徐々に順位を落とし続けています。その理由はズバリディフェンス。トータルディフェンスが全米111位、パスディフェンスが114位、ランディフェンスが92位と全米トップ10チームとは思えない冴えない数字ばかり。

そのチームがここまで無敗でいられるのは昨年のハイズマントロフィー受賞者でもあるQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)の存在。彼とリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督のオフェンスが大量得点を取ってくれるからこそ失点されてもなんとか勝っている訳です。

そのUSCが今回ノートルダム大に乗り込むわけですが、そのノートルダム大は先週ルイビル大と対戦してまさかの敗戦。相手ディフェンスに見事に封じ込まれて今季2敗目を喫し、プレーオフ進出の可能性が極めてゼロになってしまいました。

とはいえ、ベテランQBサム・ハートマン(Sam Hartman)やRBオードリック・エスティム(Audric Estime)、以前として安定感はある程度あるOL陣、そして頼れるディフェンス陣を持つノートルダム大はUSCにとって決して侮れる相手ではありません。

ノートルダム大は3週間前にホームにオハイオ州立大を迎えて惜敗しましたが、それと同じくらいビッグなゲームをホームで行うわけで、オハイオ州立大戦に続いてホームで大御所相手に負けるのは避けたいところ。

USCがここまでの逆風を吹き飛ばすか、はたまたノートルダム大が一矢報いるか・・・。

#25 マイアイ大 @ #12 ノースカロライナ大

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)の優勝争いの上で重要な試合。

ノースカロライナ大はここまで5勝無敗と絶好調。とはいえここまでの相手はどれも勝つすべくして勝って試合ばかり。今回のマイアミ大との試合は彼らの真の強さを示すのにはまたとない試合になりそうです。

ノースカロライナ大はハイズマントロフィー候補QBドレイク・メイ(Drake Maye)がいつもの通り注目選手。ここまで71パーセントのパス成功率に1629ヤード、8TD(4INT)を記録。NFLスカウトも追いかける逸材だと言われています。

またケント州立大からの転校生で開幕時にNCAAからプレー資格を拒否されるも先週紆余曲折を経てプレー資格が与えられたテズ・ウォーカー(Tez Walker)がどれほどまでのWRなのかも気になるところです。

マイアミ大は先週勝てる試合をコーチ陣の決断ミスで逃す痛い黒星を喫してしまいました。

開幕後4連勝と波に乗っていたところに自ら水を差した形になってしまいましたが、果たして気持ちを切り替えて強敵のノースカロライナ大に立ち向かえるか・・・。たしかに先週のエンディングはネガティブ要素の何物でもありませんが、今週末の試合に勝ちさえすればそんなことは吹き飛ぶくらいの金星となります。

UNCが勝てば、ACCレースではいよいよフロリダ州立大との一騎打ちの様相が濃くなりそうですが果たして・・・。

#18 UCLA vs #15 オレゴン州立大

こちらの対戦もワシントン大とオレゴン大のカードに続きPac-12カンファレンス同士の大一番です。

UCLAは既にユタ大に敗れて1敗を喫し、またオレゴン州立大もワシントン州立大に土をつけられてしまいました。今回のマッチアップで負けた方にはカンファレンス戦で2敗目となるため、優勝レースからはほぼ脱落となると言っても過言ではありません。

オレゴン州立大は前述の通りワシントン州立大に敗れましたが、その翌週に当時10位だったユタ大をアップセットして落ちたランキングを盛り返してきました。クレムソン大の元スターQBであるD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uianalelei)はここまで13TDに4INTという数字を記録。パス成功率が60.5パーセントと決して高くありませんが、クレムソン大時代は一挙手一投足に注目が集められ、失敗すれば叩かれるようなハイプレッシャーの中にいましたが、オレゴン州立大という決してハードルが高くない大学に転校し、さらに西海岸で時差が3時間あるため、以前よりもメディアの露出が減ったこともあり、追い詰められることなくプレーしている印象が強いです。

UCLAは1年生QBダンテ・モアー(Dante Moore)が先発を任されます。まだまだ荒削りでオフェンスを引っ張ると言う感じではありませんが、彼らの強みはディフェンス。スコアリングディフェンスでは全米8位となる平均失点12.2点で、今シーズンここまで20点以上の失点を犯したことがありません。また許したTD数も全部で5つ。これは全米トップのミシガン大に次ぐ2位の数字です。

オレゴン州立大のオフェンスとUCLAのディフェンスのぶつかり合いに注目です。

アリゾナ大 @ #T19 ワシントン州立大

こちらもさらにPac-12カンファレンスの対決。

今週19位タイのワシントン州立大は先週UCLAに敗れたため1敗を喫してしまい順位も13位から19位へ転落。ここから仕切り直しといきたいところ。そのためにはQBキャメロン・ワード(Cameron Ward)が前戦の敗戦を引きずらず持ち前の味を出せるかどうかにかかっています。

アリゾナ大は先週USCから序盤リードを奪い、途中接戦に持ち込まれ最終的には3度のオーバータイムの末に惜敗しました。あのケイレブ・ウィリアムスをたったの205パスヤードに抑えたのは圧巻。負けはしたものの、今年で3年目を迎えるジェド・フィッシュ(Jedd Fisch)監督のチーム育成は上り調子と言えるのかもしれません。

テキサスA&M大 @ #T19 テネシー大

サウスイースタンカンファレンス(SEC)所属でも西地区所属のテキサスA&M大が東地区所属のテネシー大へ乗り込むインターディビジョン戦となります。

テネシー大はフロリダ大にアップセットをくらわされて1敗とし、ランキングでは現在のようなポジションをうろちょろしています。一方のテキサスA&M大はタレントのレベルは厚いはずですが、大事なゲームをものにすることができず既に2敗してしまっています。

テネシー大は先シーズン一時全米ナンバーワンに成り上がるなどした、新進気鋭のチーム。ただそのチームから多くの選手がプロ入りを果たしてしまい、昨年の戦力と比べると落ちていると言わざるを得ません。そんなチームの要となるのがQBジョー・ミルトン・III(Joe Milton III)です。

全米屈指の強肩といわれるミルトン。ミシガン大からの転校生でもある彼は、今季ここまで1164パスヤードに9TD(3INT)。さらに機動力を活かしてランでも4TDを稼いでいます。とはいえやはり昨年のヘンドン・フッカー(Hendon Hooker、現デトロイトライオンズ)と比べると物足りなさは否めません。

ただ強みなのはランゲーム。RBジェイレン・ライト(Jaylen Wright)、ジャバリ・スモール(Jabari Small)、ディラン・サンプソン(Dylan Sampson)を擁し全米7位となるランアタックを誇ります(1試合平均231.4ヤード)。

一方のテキサスA&M大はディフェンスが持ち味。トータルディフェンスでは全米10位となる1試合平均268.8被ヤード。そして驚きはここまで彼らは相手に一度も100ヤード以上をランで稼がれていないと言う点です。

強力なランオフェンスとランディフェンスのぶつかり合い・・・となれば勝負を決めるのはQBプレーとなるでしょうか。となれば自ずとミルトンとテキサスA&M大のマックス・ジョンソン(Max Johnson)の肩に勝負の行方がかかってくる・・・のかもしれません。

ワイオミング大 @ 空軍士官学校

マウンテンウエストカンファレンス(MWC)の雌雄を決するとも言えるマッチアップ。

ワイオミング大はここまで5勝1敗。唯一の敗戦はテキサス大につけられたもの。先週は当時24位だったフレズノ州立大をディフェンス陣が奮闘して19点に抑え競り勝ちました。

空軍士官学校はここまで無敗。得意のトリプルオプションは健在でランオフェンスではダントツで全米1位(1試合平均329.8ヤード)。2位がリバティー大で253.5ヤードですからいかに空軍士官学校がランでゴリ押ししてくるチームであることが分かると思います。

トリプルオプション好きの筆者としては気になる試合。アメフト界では絶滅危惧種ともいえるトリプルオプション使いであるエアフォース(空軍士官学校の愛称)の試合を皆さんも是非見てみてください!

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