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2023年度第4週目の見どころ

2023年度第4週目の見どころ

今季第4週目は開幕以来最大級に注目を浴びるウィークエンドになります。というのもこの週末には実に6つのランカー同士のマッチアップが用意されているからです。

ランカー同士の対決ともなれば、当然どちらかに土がつくわけで、この週末を終えた後に発表されるランキングに変化が起きるのは必至。カンファレンスタイトルレースそしてナショナルタイトルレースに大きな影響を与えることになるでしょう。

またランカー同士以外の試合でも注目したいカードが組まれており、カレッジフットボールファンにとっては堪らない週末がやってきます。

今回はそんな中から特に注目したい試合をご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#6 オハイオ州立大 @ #9 ノートルダム大

6つあるランカー同士の戦いの中でも最もランクが高いチーム同士となるこの試合。カレッジフットボール界を代表する大御所同士の激突となります。

昨年も対戦のあった両校ですが、この時はホームだったオハイオ州立大が21対10でノートルダム大を倒しました。今回はノートルダム大でのホームゲーム。当然彼らがリベンジを狙ってきます。

オハイオ州立大は今年から先発QBを任されているカイル・マッコード(Kyle McCord)がオフェンスを率います。マッコードはここまで3試合で815ヤードに6TD、1INTという数字を残していますが、そのうちの半分近い318ヤードに3TDという数字を先週のウェスタンケンタッキー大戦で稼いでいます。ゆっくりながら3戦目にてようやくリズムが出てきたという感じ。

そのマッコードにとってこのノートルダム大戦はアウェー戦としてデビュー以来最大級のチャレンジとなります。ポテンシャルはあれど経験の浅いマッコードが敵地でどれほどの力を出せるのかが鍵となりそうです。

とはいえマッコードがオフェンスを1人で率いるには荷が重すぎますし、もともとその必要もありません。というのもオハイオ州立大のWRは全米随一のユニットとも言われており、彼らにボールをうまくパスで繋げられれば彼らが仕事を果たしてくれると思われるからです。

特にマーヴィン・ハリソン・Jr(Marvin Harrison Jr)は今季開幕前から全米ナンバーワンWRと評されており、その彼はここまで304ヤードに3TDという数字を残しています。また彼のチームメイトであるエメカ・イブカ(Emeka Egbuka)やジュリアン・フレミング(Julian Fleming)も有能なレシーバーということで、マッコードがパスさえ通せばあとは彼らがなんとかしてくれそう・・。そんなウエポンたちです。

またRB陣も安泰で、昨年からの残留組であるトレヴィヨン・ヘンダーソン(TreVeyon Henderson)とマイヤン・ウィリアムス(Miyan Williams)に加えて、ベテランのチップ・トレイヤナム(Chip Trayanum)3人で400ヤード以上(7TD)を量産。スキルポジションは心強すぎます。

またディフェンスでは特にフロントフォーに定評があり、JT トゥイモロアウ(J.T. Tuimoloau)とジャック・ソイヤー(Jack Sawyer)は超大学級。さらに2列目にはLBトミー・エイケンバーグ(Tommy Eichenberg)とスティール・チャンバーズ(Steele Chambers)も健在で、彼らからまともなランヤードを獲得するのは至難の業です。

一方のノートルダム大は今季先発QBに元ウェイクフォレスト大のサム・ハートマン(Sam Hartman)を起用。これが大当たりで今のところ1061パスヤードに13TD。これまでのノートルダム大では見ることのできなかったピュアパサーの登場で彼らのオフェンスには大きな幅が生まれました。

元々OL陣の力は全米トップクラスと言われており、それを盾にしたランアタックには定評がありました。そこにきてハートマンが繰り出すパスアタックが加わったことでノートルダム大の攻撃力がアップした訳です。

その証拠にエースRBオードリック・エスティム(Audric Estime)は4試合を終えてすでに521ヤードのランに5TD。1キャリー平均ヤード数が8.3ヤードと驚きの数字を残しています。チームトータルではランで818ヤードに8TD。これだけ見ても全米屈指のランオフェンスであることがわかります。

レシーバー陣はハートマンの腕の恩恵を受ける形でTEホルデン・ステイス(Holden Staes)を含む5人の選手が100ヤード以上を記録。そのほかにも10人以上のレシーバーが1レシーブ平均二桁ヤード数を誇っており、まさにハートマンさまさまな結果が残っています。

ディフェンス陣はというとここまで4試合での合計失点数が47点で平均約12点とかなりいいディフェンス力を誇っています。特にパスディフェンスでは1試合平均126.8ヤードで全米3位という数字も出ています。ただ、ここまで対戦した4チームはどれもオハイオ州立大とは比べものになりませんので、前述の通り全米屈指のレシーバー陣を誇るオハイオ州立大との対決で彼らの真価が問われることになりそうです。

名門処同士の対決ということですが、実はこの2校はこれまでたったの7回しか対戦経験がなく、戦績で言うと5勝2敗でオハイオ州立大がリードしています。しかもノートルダム大が最後にオハイオ州立大に勝ったのは1936年のこと。1995年以来5回対戦がありましたが現在オハイオ州立大が5連勝中。

ノートルダム大にとってオハイオ州立大とは相性が良くないようですが、チームの全体的な力で言うと経験の浅いQBマッコード、そしてその彼を守るOL陣の不安要素が、全体的なチーム力で上を行くノートルダム大が今回アップセットするのではないかという予想を生み出しています。

接戦になればどちらが負けてもプレーオフレースから脱落することはないとは思いますが、果たして最後に笑うのはどちら?


#19 コロラド州立大 @ #10 オレゴン大

今年から「コーチプライムディオン・サンダース(Deion Sanders)監督に率いられるコロラド大は、先週末に同州ライバル・コロラド州立大との接戦を制して見事に無敗を守りました。その彼らの次の相手は全米10位のオレゴン大。これまで彼らが対戦してきたどのチームよりも手強いチームです。

コロラド大はサンダース監督の実の息子であるQBシェドゥア・サンダース(Shedeur Sanders)が大活躍中。ここまで1251ヤードに10TD(1INT)を記録しており、偉大な父を持つ七光り選手という訳ではなく、QBとして確実な能力を持っている今季注目の選手の1人です。

ただコロラド大の両面スター選手であるトラヴィス・ハンター(Travis Hunter)がコロラド州立大戦で負傷退場し3週間の療養を余儀なくされました。WRとCBを兼任するスター選手の不在は2人の5つ星選手を同時に失うのと同義であり、コロラド大としては大きな戦力喪失といえます。

コロラド大としてはOL陣がそこまで堅固という訳ではないため、シェドゥアをオレゴン大のディフェンス陣からどこまで守れるかがキーとなりそうです。

またオレゴン大としては2戦目で対戦したテキサス工科大に38対30で苦戦してはいるものの、このコロラド大戦は彼らにとって今季初のランカーチームとの対戦で彼らの力が大いに試されることでしょう。

ハイズマントロフィー候補と名高いQBボ・ニックス(Bo Nix)はここまで893ヤードに8TD、パス成功率が77.6%と上々な滑り出し。彼のパフォーマンスにも注目したいところです。

ところで、コロラド大のサンダース監督とオレゴン大のダン・レニング(Dan Lenning)監督はオフシーズン中にちょっとしたいじりあいをしていたと言う過去があります。

と言うのは、今オフにコロラド大がPac-12カンファレンスを脱してBig 12カンファレンスに移籍することが決まったのですが、その時まだPac-12カンファレンスから出る話が出ていなかったオレゴン大のレニング監督は、Pac-12カンファレンスからコロラド大のようなチームが抜けてもカンファレンスに支障はない、と暗にコロラド大はPac-12で大したチームではないと言ってのけたのです。

しかし、その後そのオレゴン大もPac-12カンファレンスを抜けてBig Tenカンファレンスに来年から合流することになり、それを見たサンダース監督は「結局奴らは金でカンファレンスを鞍替えするのか」とレニング監督の発言を逆手に取ったようなコメントを残していたのです。

そう言ったいわく付きの試合でもあるこのカード。今季コロラド大が関わる試合は全て全米中のアテンションを引いていますが、この試合もこれまでのようにエンタメ性抜群の試合となるでしょうか?

その他の試合

#24 アイオワ大 @ #7 ペンシルバニア州立大

Big Tenカンファレンス所属チーム同士のランカー対決。

どちらも無敗ですが、1試合平均得点数が43.6点のペンステートオフェンスに対し、1試合平均失点数12.3点のアイオワ大ディフェンスのマッチアップが見どころ。ペンステートの期待の星、QBドリュー・アラー(Drew Allar)の腕の見せ所です。

一方アイオワ大のオフェンスはカーク・フェレンツ(Kirk Ferentz)監督の息子であるブライアン・フェレンツ(Brian Ferentz)OCによって率いられますが、彼が来年チームに戻ってくるためのノルマの1つに平均得点数25点というミッションが課されています。

これまでのアイオワ大オフェンスの平均得点数は約28点。かろうじて今のところそのノルマを達成していますが、ペンステートの強力ディフェンスに対して25点以上叩き出せるのかも見もの。

ただこの試合は恒例の「ホワイトアウト」が発令されており、ペンステートのビーバースタジアムはホームファンで真っ白に染まり、ホームアドバンテージが全米でも随一の環境となります。アイオワ大としてはかなりやりづらい試合となることでしょう。

#15 ミシシッピ大 @ #13 アラバマ大

今季攻撃陣がかなりパワーダウンした感じのアラバマ大は先週のサウスフロリダ大戦でバックアップだったタイラー・バックナー(Tyler Buchner)とタイ・シンプソン(Ty Simpson)を試した後、結局このミシシッピ大戦は開幕2試合で先発だったジェイレン・ミルロー(Jalen Milroe)が先発出場することが明らかになりました。

ミルローは走れるQBではあるもののパスの正確性が不安視されており、敗戦したテキサス大戦では2つもINTを犯してしまいました。ただバックナーとシンプソンの先週の出来(悪天候であったとはいえ)を見るとこの3人の中ではミルローが最も得点力のあるQBという判断が下ったことになります。

一方のミシシッピ大はHCのレーン・キフィン(Lane Kiffin)監督、そして新ディフェンシブコーディネーターのピート・ゴールディング(Pete Golding)氏がそれぞれもとアラバマ大のアシスタントコーチだったこともあり、「師匠」であるニック・セイバン(Nick Saban)監督に一泡吹かせてやりたいと躍起になっているはずです。

アラバマ大のホームゲームではありますが、もしアラバマ大が負けて今季2敗となれば十中八九彼らはプレーオフレースから脱落となります。そうなればいよいよアラバマ大の終焉を告げるかも・・・。

#22 UCLA vs #11 ユタ大

Pac-12カンファレンスタイトル2連覇中のユタ大は3連覇を目指す訳ですが、その口火を切るカンファレンス戦初戦がUCLAとの試合となります。UCLAは昨年躍進しましたが、戦力減少のため開幕時はランク外からの出発。しかしながら3連勝でランクインして今回の大一番を迎えます。

どちらのチームもランオフェンスが持ち前なチームでありますが、同じようにランディフェンスでも甲乙つけ難い力を誇ります。というのもユタ大のランディフェンスは全米11位(1試合平均被ヤード65ヤード)である一方、UCLAは全米12位(1試合平均被ヤード69.67ヤード)という数字を持っているからです。

UCLAの注目選手は1年生QBダンテ・モアー(Dante Moore)。今のところ彼は1パスの平均獲得ヤード数が19.22ヤードで全米1位という恐ろしいルーキーですが、これまでの対戦相手が格下であること、そしてこのユタ大戦がアウェーゲームであることを考えるとモアーにとっては今季初の試練となりそうです。

一方ユタ大はRBジャクインデン・ジャクソン(Ja’Quinden Jackson)が好調。ここまで3戦連続で100ヤード超えを達成しており、しかも先週のベイラー大戦では自身最多となる129ヤードを足で稼ぎました。元々ユタ大はフィジカルさが売りなので、このUCLA戦でも彼のゴリゴリのランが見られると思います。

注目したいのはユタ大のスターQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)がこの試合に出場するのかどうか。彼はこれまで先シーズンに負った膝の怪我の具合の影響でまだ出場できていません。噂ではこのUCLA戦で出てくるかもしれないと言うことなのでそこにも注視したいです。

#14 オレゴン州立大 @ #21 ワシントン州立大

今シーズン開幕前にPac-12カンファレンスから来年離脱することを表明したチームが続出。結果残った(残された?)チームは今回対戦することになるオレゴン州立大とワシントン州立大の2チームとなってしまいました。

Pac-12カンファレンスの崩壊を目の当たりにしながら現在のところPac-12チームがトップ25ランキング以内に8チームも入っているのは皮肉なものですが、来年からの所属カンファレンスが不透明なこの2チームの対戦には何か思うところがあります。

オレゴン州立大は元クレムソン大QBのD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)が先発QBを任されます。ここまで630ヤードに6TD(2INT)とまずまずのウイアンガラレイにとって今週のワシントン州立大戦そして来週のユタ大との2連戦は山場。ここを乗り切ると夢のトップ10入りも見えてきます。

ワシントン州立大は今年周囲を驚かせているチーム。2戦目では当時19位のウィスコンシン大に競り勝つなどし、ここまで3試合での1試合平均獲得点数は48.3点。その原動力となっているのはQBキャメロン・ワード(Cameron Ward)。ここまで986ヤードに9TD(0INT)という数字は見事dすし、また機動力もそれなりにある今どきのQB。オレゴン州立大ディフェンスにとって脅威となるでしょう。

またワシントン州立大のRBダミエン・マルティネス(Damien Martinez)はここまでなんと9試合連続100ヤード超えのランを継続中。この試合でも3桁にランヤードが届くのか気になるところです。

#4 フロリダ州立大 @ クレムソン大

開幕前には第4週目の超目玉ゲームはこのカードだと思われていましたが、クレムソン大がまさかのランク外転落で注目度は下がってしまいました。しかしだからといってこの試合を無視することはできないと言うもの。

フロリダ州立大は開幕前の下馬評を裏切らない快進撃を見せており、2014年以来のACC(アトランティックコーストカンファレンス)タイトル獲得も夢ではありません。クレムソン大はランク外へ落ちましたがタレントの質は全米トップ級。そのタレントを活かすことができるかが鍵となります。

クレムソン大のホームゲームということもありアップセットも十分あり得るかと・・・。

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