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2023年度第9週目の見どころ

2023年度第9週目の見どころ

カレッジフットボールプレーオフ(CFP)に進出する4チームを選ぶCFPランキングがいよいよ来週火曜日(10月31日)に発表されます。今週末の第9週目はその初回CFPランキングがリリースされる直前のウィークエンドとなるわけですが、初回のランキングでなるべく上位に選出された方が当然有利なわけですから、この9週目に転けてしまうことは避けなければなりません。

そんな9週目にも注目の試合はたくさん。今回もいつもの通りその中から特に注目したい試合を数試合ご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#8 オレゴン大 @ #13 ユタ大

Pac12カンファレンスの優勝決定戦出場をかけてどちらにとっても負けられない試合。

全米8位のオレゴン大は先のワシントン大との試合に敗れ1敗を喫しました。その虎の子の1敗を死守したいところ。チーム的にはオフェンスもディフェンスもバランスの取れているチーム。ハイズマントロフィー候補QBボ・ニックス(Bo Nix)にとってはそのトロフィーレースにおいて強力なユタ大ディフェンス相手に良いパフォーマンスを残せれば、投票者たちの印象は上がるというもの。

またRBバッキー・アーヴィン(Bucky Irving)はここまで649ヤードに7TDという数字を残していますが、1キャリーの平均ヤードが7.46ヤードという素晴らしい数字も持っています。これは現在のところ全米2位。ユタ大の強固なランディフェンスに対してどこまでヤードを伸ばせるか注目です。

そのユタ大オレゴン州立大に土をつけられており、カンファレンスタイトル3連覇を目指すためにはもう1つも試合を落とせません。エースQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)は昨年度のローズボウルで負った膝の怪我から回復が遅れ、結局今シーズンは試合出場を断念してプレー資格を温存し来年戻ってくることに方向転換しました。

ライシングはタフネスで知られていますが、彼の抜けた穴を埋めたQBたちが奮闘。特に先週のサザンカリフォルニア大戦に出場したブライソン・バーンズ(Bryson Barnes)が大活躍。USCを倒すのに大いに貢献しました。その他にはセーフティーとRBの両面選手、シオネ・ヴァキ(Sione Vaki)が自身最多となる9つのタックルに68ランヤード、さらには149レシーブヤードに2TDと大車輪の活躍。

またディフェンスはUSCのスターQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)を256ヤードに抑え、1つもTDを許しませんでした。そういった面からも前述の通りオレゴン大のQBニックスとの攻防も見どころです。

この試合はユタ大のホームゲームということで彼らの方がランクは下ですが、アップセットも十分あり得そうなこの試合、第9週目の大目玉ゲームとして必見です。


その他の試合

#1 ジョージア大 vs フロリダ大 @ ジャクソンビル

世界最大級の屋外カクテルパーティー(The World’s Largest Outdoor Cocktail Party)」という別名(今は公式には呼称されませんが)があるこのライバリー。ジャクソンビルジャガーズのホームスタジアムで行われるのですが、ジョージア大ファンの赤とフロリダ大ファンの青でスタンドが真っ二つに割れる、カレッジフットボール界を代表する宿敵対決。

ジョージア大はスターTEブロック・バウワーズ(Brock Bowers)が2週間前に足首の怪我で戦線離脱を余儀なくされました。先週試合がなかったため、ジョージア大としてはこのフロリダ大戦がバウワーズが離脱してから初めての試合となり、彼無しのジョージア大のオフェンスがどうなるのか見もの。

フロリダ大は今季ウィスコンシン大からの転校生QBグラハム・マーツ(Graham Martz)がスナップを受けていますが、先週のサウスカロライナ大戦では423パスヤードに3TDと活躍。今季ここまで犯したインターセプションパス数は2つとミスの少ないQB。強力なジョージア大ディフェンスに対してターンオーバーは命取り。彼を含めフロリダ大オフェンスは自滅するような展開だけは避けなければなりません。

#3 オハイオ州立大 @ ウィスコンシン大

全米3位のオハイオ州立大は先週ペンシルバニア州立大との一戦を白星で飾りほっと一息ついているところ、今週末ウィスコンシン大とのアウェーゲームを迎えます。

オハイオ州立大の注目選手はWRマーヴィン・ハリソン・Jr(Marvin Harrison Jr)。先週のペンシルバニア州立大戦では162ヤードに1TDと強力なペンステートディフェンスを打ち崩しました。今季のハイズマントロフィーがQB以外の手に渡るとすればこのハリソン・Jrが最有力候補。このウィスコンシン大戦で彼がどれだけの数字を残せるのかが実物です。

#6 オクラホマ大 @ カンザス大

昔であればカンザス大との試合が注目なんて話にはなりませんでしたが、現在5勝2敗のカンザス大を侮ることなかれ。

オクラホマ大はそのカンザス大に昨年52対42というハイスコアリングゲームを演じさせられ辛くも勝ちました。それだけカンザス大の力が年々強まっているということですが、オクラホマ大のQBでハイズマントロフィー候補とも言われるディロン・ガブリエル(Dillon Gabriel)は先週のセントラルフロリダ大戦でリードされた状況から逆転して辛くも逃げ切ったという試合を演じました。カンザス大はセントラルフロリダ大よりも力のあるチームですから、油断は大敵です。

カンザス大はエースQBジェイロン・ダニエルズ(Jalon Daniels)が怪我から復帰してくる模様。機動力のある彼の存在は心強いです。ランス・レイポールド(Lance Leipold)監督の指揮下で戦える集団と化したカンザス大。アップセットとなるか?

ブリガムヤング大 @ #7 テキサス大

テキサス大のエースQBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)が先週肩の怪我で戦線離脱。その彼の穴を埋めるのがレッドシャツ1年生のマリク・マーフィー(Maalik Murphy)。現在7位のテキサス大にてユワーズ不在の中マーフィーが勝利を飾れるのか見ものですが、一方でもう1人のバックアップQBで、かのペイトン・マニング(Payton Manning)とイーライ・マニング(Eli Manning)の甥っ子であるアーチ・マニング(Arch Manning)にも出場機会が巡ってくるのか気になるところ。

#11 オレゴン州立大 @ アリゾナ大

今年絶好調のオレゴン州立大は6勝1敗で現在全米11位。クレムソン大からの転校生QBであるD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)はそのクレムソン大にて2021年と2022年合わせて実に17つものパスINTを記録してきましたが、オレゴン州立大に転校してきてからはここまでINTの数は4つ。相変わらずパス成功率は高くありませんが(60.2%)、のびのびとプレーしている感じが印象的です。

ただ今回対戦するアリゾナ大は試合をこなすにつれてどんどんチーム力が上がってきています。6戦目のサザンカリフォルニア大戦では相手を最後まで追い詰める奮闘を見せましたし、7戦目のワシントン州立大(当時全米19位)に44対6で大勝もしています。それもこれも先発だったQBジェイデン・デ・ラウラ(Jayden De Laura)が怪我で負傷している間に登場した1年生QBノア・フィフィタ(Noah Fifita)が台頭したから。先発した3試合で877ヤードに8TD。勝敗は1勝2敗ですが、オフェンスは明らかにクリックしている感じ。

ひょっとしたらこの試合もハイスコアな試合になるかも・・・。

#20 デューク大 @ #18 ルイビル大

ACC(アトランティックコーストカンファレンス)の首位争いはフロリダ州立大が一歩抜きん出ている感じですが、こうなると彼らとカンファレンスタイトルゲームで対峙するのがどのチームなのかという話になってきます。

ACCのスタンディング(順位表)をみると無敗のフロリダ州立大を追うのが1敗のルイビル大ノースカロライナ大バージニア工科大(!)、そしてデューク大の4チーム。そう考えると今回のルイビル大とデューク大の敗者はこのレースから脱落することになります。

デューク大は先週フロリダ州立大との激戦に敗れただけでなく、エースQBライリー・レナード(Riley Leonard)が足首を再び負傷。彼が今週末にプレーできるかどうかがデューク大の命運を握っているとも言えます。

ルイビル大もこの試合の前にピッツバーグ大に敗戦を喫していますが、試合のないバイウィークを挟んで気持ちをリセットしてからのデューク大戦。またルイビル大はデューク大とこれまで3度対戦していますが未だ負けたことがありません。彼らのホームということもあり、手負いのデューク大を退けることができるでしょうか?

#19 空軍士官学校 @ コロラド州立大

どちらもキャンパスをコロラド州内に置くチーム同士の戦い。

空軍士官学校(エアフォース)はここまで無傷の7勝0敗。得意のトリプルオプションオフェンスを擁してランゴリ押しの今では珍しいスタイルで押してくるチーム。ここまでランオフェンスでは1試合平均306ヤードとダントツの全米1位。この試合でもどれだけのランヤードを稼いでくれるか興味津々です。

コロラド州立大といえば、今年から元大学横綱でアメフト選手に転向した花田秀虎さんが所属するチームですが、注目はWRのトロイ・ホートン(Troy Horton)。これまで65回のキャッチで738ヤード、6TDを記録。ヤード数で言えば全米9位の数字。おそらく次期NFLドラフトでも注目される逸材を見る良い機会かもしれません。

コロラド大 @ #23 UCLA

今季からディオン・サンダース(Deion Sanders)監督がチームを率いることになり開幕前から話題を振りまいていたコロラド大。開幕後3連勝を飾りさらにバズ度は上がりまくっていましたが、そこから2連敗。アリゾナ州立大に逆転勝利を収めましたが、スタンフォード大には逆にカムバックを許して3敗目。今後の対戦相手(UCLA、オレゴン州立大、アリゾナ大、ワシントン州立大、ユタ大)の顔ぶれを考えると、ボウルゲームに出場できる資格でもある6勝を挙げられるかどうかに焦点が移ってきます。

そんな彼らが先週のバイウィークを経て帰ってくるわけですが、その相手というのが全米23位のUCLA。UCLAはここまで1年生のQBダンテ・モアー(Dante Moore)を起用してきましたが、才能の片鱗があるとは言え荒削りさは否めず、チップ・ケリー(Chip Kelly)監督はこのコロラド大戦に臨むにあたり、モアーでいくのか、それともイーサン・ゲイバーズ(Ethan Garbers)でいくのか明言していません。

混戦極めるPac-12優勝レースにおいて、オレゴン州立大とユタ大に既に敗れてしまっているUCLAは不利な立ち位置にありますが、わずかな希望を生かすためにもこのコロラド大との試合を落とすわけにはいきません。ホームという地の利を生かして「コーチプライム」を撃退することができるでしょうか?

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