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2020年度シーズン開幕への道①

2020年度シーズン開幕への道①

コロナウイルスのパンデミックの中心が北米から南米へ移り往く中、米国内ではまだまだ完全に通常の生活を取り戻すには程遠いとはいえ、各地でゆっくりと自粛ムードが緩まってきています。カレッジフットボール界でもNCAAが今月1日から自主トレーニングをキャンパス内で行うことを許可したことを受けて今週から選手たちを受け入れる大学が現れました。

これ以上のコロナ感染を防ぐために各チームは細心の注意を払って戻ってくる選手たちをスクリーニングするようなプロトコルを事前に準備しているわけですが、当然それら全てが新たな感染を防ぐことが出来るというのは夢物語でしょう。人が戻ってくれば来るほどその確率は上がると考えるのが普通です。

そしてその懸念が早くも現実になっているチームが少しずつ出てきているようです。

コロナウイルス感染リポート

一番最初にリポートとして世に出たのはオクラホマ州立大。現在アメリカ各地で行われている「Black Lives Matter」の抗議行動参加のためにオクラホマ州タルサ市へ赴いた選手らが帰ってきてから受けたコロナウイルステスト(PCR検査)で陽性に。その数は少なくとも5人にのぼったとか。

参考記事BLMとカレッジフットボール

また強豪アラバマ大も6月5日の時点で最低でも5人の選手がPCR検査で陽性を示したそうです。アラバマ大の公式な自主トレ開始日は6月8日だったのですが、それに先立って行われたスクリーニングでこの結果が判明しており、当然陽性となった選手たちは隔離されることになりますが、別のリポートでは彼らの他に50人ほどの選手が自主隔離するべきではないかと言われています。

その他にもアラバマ大の永遠のライバルであるアーバン大3人、アイオワ大1人、セントラルフロリダ大3人、フロリダ州立大1人、マーシャル大3人と感染者が出てきています。これらの感染者がキャンパスに戻ってきてから感染したのか、もしくは戻ってくる前から感染していたのかは定かではありませんが、今後もこういったケースが増えてくることを考えると自主トレ解禁を手放しで喜ぶことは出来なそうです。


自主トレ解禁は勇み足か?

そういった感じでコロナウイルスの脅威はまだまだ続いていく感じですが、これまでにもご紹介したように自主トレをキャンパスで許可する動きが出てきたとしてもそれを州レベルで許していない場合や大学全体で生徒をキャンパスに戻さないというポリシーを持っているところはNCAAやカンファレンスがどんなにOKを出しても選手を呼び戻すことは出来ないのです。

私の知る限りミシガン州はソーシャルギャザリング(複数の人間が集うこと)を未だに禁止していますから、同州に存在するミシガン大ミシガン州立大などのチームはキャンパスでの選手の自主トレを許していないはずです。しかしお隣のオハイオ州のオハイオ州立大や前述のアイオワ大ネブラスカ大などは既に選手を迎え入れていますから、同じBig Tenカンファレンス内でも隔たりがあるわけです。こうなってしまうと絶対的に早くからトレーニングを始められるチームが有利になっていしまいますが・・・。

このようにコロナ対策やコロナへの危惧は十人十色ですが、同じBig Tenカンファレンスに所属するパデュー大の大学長であるミッチ・ダニエルズ氏もまたウイルスの再アウトブレイクを憂慮する人物の一人です。

先日行われた米議会のコロナ対策タスクフォースのテレビ会議に参加したダニエルズ氏は「もし我が校のいかなるチームでコロナウイルスが広まるような事態になれば全ての部活動を停止せざるを得なくなるでしょう」と発言しました。

もしそうなった場合当然フットボール部の活動停止も視野に入ってくるでしょう。大変な金づる(言葉は悪いですが)となるフットボール部やバスケットボール部がシーズンを迎えられないことになると大学はビジネス的に大打撃を食らうことになりかねますが、コロナが蔓延することとを考えればそれも致し方ないという学長の考えです。

開幕へのロードマップ

そんな中自主トレを解禁したNCAAの次なる課題はいかにして2020年度シーズン開幕までこぎつけるか、ということになります。

先が見えない時間が何週間も続きながらも事態の収束を見据えてキャンパス内での自主トレ解禁に踏み切ったNCAA。これが英断となるのか愚断となるのかは時間のみぞ知るという感じですが、どちらにしてもこの決断は閉塞するカレッジスポーツ界に一筋の光を見せてくれました。

現在NCAAのお偉方は今後どのようにカレッジフットボールの開幕へとこぎつけるのかというロードマップを作成中ということで、6月17日にそのロードマップを採用するかどうかという投票が行われるそうです。

仮にこのペースで通常通り8月末から9月第1週目に開幕を迎えるとすると、キャンパスでの自主トレがオクラホマ大のように7月1日までずれ込むようなチームにとって心配されるのは選手のコンディショニングです。キャンパスでの自主トレが出来ないとなると自宅でなんとかしなければならないのですが、現在プライベートのジムを開けてもいいという州は限られており、満足の行く自主トレを行えていない選手は多いと思われます。

そのような選手が試合をフルで行われるぐらいのフィットネスまでプレシーズン中に持ってこれるかどうかに疑問が集まっているわけです。筋力、体力、心肺機能、スピード、その他諸々のレベルがピークに達していなければパフォーマンスは落ちますし、怪我の遠因にもなりかねます。アスリートがトップレベルにまで身体機能を上げるのにはそれなりの日数がいるということなのです。

そこでNCAAはコロナ禍が明けて選手たちがトレーニングを開始することが出来るようになってから開幕を迎えるまでのプロセスを条文化しようと試みているわけです。

情報筋によると、通常通りに開幕を迎えるためにチームは遅くとも7月13日までにトレーニングを開始し、7月24日頃までに徐々にそのレベルを上げていくべしというもの。そしてプレシーズンキャンプ入りが8月7日。トレーニングというのはヘルメットやショルダーパッドなしとなりそうですがボールは使用可能だそうです。プレシーズン前までのトレーニングは例年と同じようにポジションコーチが関わることは許されず、ストレングスコーチの指導下で行われます。

ただこれはまだ草案ということで6月17日の投票で採用される案がどうなるかはその時になるまでわからなそうです。

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