アリゾナ州立大の学長、マイケル・クロウは月曜日、自身が所属するPac-12カンファレンスは所属チームのスケジュールを見直さなければいけないと発言しました。
これは最近複数のヘッドコーチからナイトゲームの数に関して不満が出たことに対するコメントでもあります。
Pac-12カンファレンスはTV局(ESPNとFox)との契約で3億ドル(約300億円)の収入がありますが、そのせいでプライムタイムであるナイトゲームが増えたのです。
今年10月、UCLAのジム・モーラ(Jim Mora)、アリゾナ大のリッチ・ロドリゲス(Rich Rodriguez)、スタンフォード大のデヴィッド・ショウ(David Shaw)がそれぞれスケジュールに関して不満を漏らしました。
モーラ監督はUCLAがスタンフォード大(アウェー)、カリフォルニア大(ホーム)の2連戦が木曜日に予定されていることを疑問視。TV放映のためのスケジュールということで、モーラ監督は「学生アスリートに対して大変な負担だ」と訴えました。
ロドリゲス監督は今週末行わる予定であるワシントン大戦が太平洋時間(ウェスタンタイム)の夜8時キックオフであることに、「どうしてこんなことになるのか理解できない。」と憤慨。東と西では3時間の時差があり、TV放映時間は大抵東海岸の時間に合わせて組まれることから西海岸チームにそのしわ寄せが来るのです。
Pac-12のコミッショナー、ラリー・スコットはこのロドリゲス氏の発言に対し「ロドリゲス監督には非常に同情するが、時にわれわれにはどうすることもできないこともある。このスケジュールは我々のAD(体育局長)、大学長、そしてカンファレンスの役員と協議した末、TV放映のスケジュールも考慮に入れてナイトゲームが組まれたのです。その結果多大な収入をTV放送権で得ることができ、それがカンファレンスすべてのチームに還元されることを考えると、このスケジュールは価値あるものと考えます」と述べました。
一方スタンフォード大のショウ監督は「日曜日はプレーヤーにとってはオフであるにもかかわらず、ナイトゲームがアウェーである場合には帰宅するのは明け方の3時4時になってしまう。これではオフとは言えない」と指摘しました。
クロウ氏は「シーズン終了時にわれわれは今季のスケジュールがどうであったか分析し、再考することになるでしょう」と語りました。