ウェイクフォレストは本物か?
アトランティックコーストカンファレンス(ACC)のウェイクフォレスト大は先週ノースカロライナ州立大を44対10と圧倒。今季ここまでの戦績を7勝1敗とし最新ランキングでは22位まで上昇してきました。
10月12日にルイビル大に敗れて一度はランキングから転落するも翌週にフロリダ州立大を倒すと再びランキングに復帰。そして先週も7勝目を挙げ元々フットボールで有名ではないにも関わらずランキングでは4位のクレムソン大に次ぐ2チーム目のACCチームとして気を吐いています。
彼らが開幕以後7勝1敗というのは2006年度以来13年ぶりのこと。このときは最高で全米14位まで上り詰め、レギュラーシーズン後にはメジャーボウルゲームであるオレンジボウルにも出場しています。2週間後にはクレムソン大との直接対決を控えますが、果たしてウェイクフォレスト大が今後どこまで白星を重ね続けることが出来るでしょうか。
ブリーズ先輩の鼓舞
先週パデュー大はネブラスカ大をホームに迎えましたが、この試合前チームのロッカールームにはなんと彼らの先輩卒業生であり現NFLニューオーリンズセインツのスターQBであるドリュー・ブリーズ(Drew Brees)が登場。試合前に後輩選手たちに激を与えるスピーチを行いました。
Today can be a 𝐃𝐄𝐅𝐈𝐍𝐈𝐍𝐆 𝐌𝐎𝐌𝐄𝐍𝐓.#BoilerUp 🚂 #PlayForEachOther @drewbrees pic.twitter.com/2g5Ydm0D8p
— Purdue Football (@BoilerFootball) November 2, 2019
試合の方は双方がリードを奪い合う激戦となりましたが、第4Q残り時間1分というところでパデュー大がTDを獲得して逆転勝利。ブリーズ先輩の前で立派に勝利を収めることが出来ました。
前半だけで・・・
現在無所属/独立校であるリバティー大。彼らは元ミシシッピ大のヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督に率いられていますが、この試合で彼らのQBステファン・カルバート(Stephen Calvert)がなんと前半だけで441ヤードものパスを投げたのです。
リバティー大の強肩QBステファン・カルバート
441ヤードという数字はカルバートが持つ1試合最高パスヤードをすでに越えている数字。それをたったの2クォーターで成し遂げてしまったのです(最終的には474ヤードに4TD)。さすがパスオフェンスで全米30位のチームだけあります。
空軍士官学校の挑発
FBS(フットボールボウルサブディビジョン)には3つのサービスアカデミー(士官学校)があります。陸海空の士官学校です。この3チームはそれぞれ総当りをして2勝したチームには「総司令官杯(Commander-in-chief trophy)が贈られることになっています。
先週はそのうち空軍士官学校と陸軍士官学校が対戦し、空軍が17対13で陸軍を倒しました。その試合後、空軍士官学校のツイッターアカウントにはこんな挑発的なツイートが残されました。
Maybe next year, Army
¯\_(ツ)_/¯ pic.twitter.com/3r0v5T1xjc
— Air Force Football (@AF_Football) November 2, 2019
「来年また相手してやるよ」的なニュアンスのツイートは陸軍士官学校側の神経を逆撫でしたようで、なんと彼らはフォローしあっていた海軍士官学校のツイッターアカウントをブロックしたのです。それに対する空軍士官が校のツイートがこれ。
Please retweet so @ArmyWP_Football can see who won today pic.twitter.com/sxBGqyeiUL
— Air Force Football (@AF_Football) November 3, 2019
「アーミー(陸軍士官学校)に今日どっちが勝ったのかリツートして教えてあげて下さい」だそうです。こっちのツイートのほうが挑発度が高いと思われますが😁 これもライバリーが成せる業でしょうか。
ダートマスカレッジの奇跡のヘイルマリー
NCAA1部でもFBSの実質下部リーグであるFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、旧D-IAA)の一員であるアイビーリーグ所属のダートマスカレッジとハーバード大が先週末試合を行いましたが、この試合の結末がドラマティックでした。
ここまで全勝のダートマスカレッジでしたが、ハーバード大とのディフェンシブバトルの末試合終了間際まで6対3でリードを許しパーフェクトシーズンに赤信号が灯っていました。そして迎えた第4Q残り時間6秒、彼らは一か八かのヘイルマリーパスに命運をかけますが、QBデレク・カイラー(Derek Kyler)はロングパスを放る前にハーバード大ディフェンスからの激しいプレッシャーを受けパスを投げるのもままならないままポケットの外を逃げ迷います。
何とか抜け出したカイラーは決死のヘイルマリーパスをエンドゾーンへ投げます。そのボールは一度はハーバード大ディフェンダーによって弾かれますが、運良くボールがダートマスのWRマサキ・アーツ(Masaki Aerts)の手に渡りなんとTD!そのままダートマスが9対6で辛くも勝利を掴んで無敗を守りました。
Dartmouth beat Harvard on a wild Hail Mary 😮 pic.twitter.com/FATykfMdlV
— ESPN College Football (@ESPNCFB) November 2, 2019
ちなみにこのアーツ、名前からも分かるかもしれませんがお父さんがアメリカ人でお母さんが日本人のハーフだそうです。