続・アメリカのカレッジスポーツにも及ぶコロナウィルスの影響 - ANY GIVEN SATURDAY

続・アメリカのカレッジスポーツにも及ぶコロナウィルスの影響

続・アメリカのカレッジスポーツにも及ぶコロナウィルスの影響

全世界で猛威を振るい続けるコロナウィルス(COVID-19)。昨年末の時点では中国という離れた場所で拡散しているなぁというぐらいの印象でしたが、一旦中国以外の国でのケースが発症すると瞬く間に全世界に飛び火し、韓国、イタリア、イラン、日本など他の国々よりも感染率が高い国が目立つようになりました。

筆者が現在住むアメリカではほんの少し前まで対岸の火事的な感じでこのウィルスの拡散を見守っていましたが、少しずつ患者の数が増えると特にここ1週間で状況は一片。政府も国家非常事態宣言を発令するなどの対処に追われますが、患者の数は一方的に増えるばかり。今現在アメリカで感染が発見されていないのはウエストバージニア州ただひとつ(これもすぐに変わってしまうのでしょうが)というまでに至りました。

生活的には学校の閉鎖、仕事も自宅待機、場合によれば街全体で外出禁止命令や、コースタルガードなどの軍隊が出動して街をロックダウンするなど、完全にコロナウィルスによる影響で生活に支障が出始めています。

大学でも通常授業の自粛に伴い全てがオンラインに移行し、生徒もキャンパスから退避するよう命じられるなどとにかく大勢が一堂に集まるような催しは一切禁止となる流れになっています。

そんな中カレッジフットボールならびにカレッジスポーツ全体もこれまでにないような大打撃を食らっています。

前回の記事でも少しご紹介しましたが、あれから3、4日しか経っていないのにカレッジスポーツ界も激変。ということで今回は3月12日以降に起きたコロナウィルスに関するカレッジフットボール並びにカレッジスポーツ全体のニュースを時系列でご紹介します。

2020年3月12日
・NCAAが冬ならびに春シーズンのチャンピオンシップスポーツをキャンセル(男女バスケットボールトーナメントを含む)・ベイラー大が春季トレーニングならびにリクルーティング活動を自粛

・FCSのペイトリオットリーグがアイビーリーグに続き春の全スポーツ活動をキャンセル

・SECが3月30日まで春スポーツの全活動を自粛

・ACCが春スポーツの全活動を無期限自粛

・ペンシルバニア州立大がスプリングゲームをキャンセル

・Big 12カンファレンスが3月30日まで春スポーツの全活動を自粛

・マウンテンウエストカンファレンス内でも数チームが春季トレーニングを自粛

・ミッドアメリカンカンファレンスが春季スポーツの全活動を中止

・オクラホマ大が春季トレーニングを自粛

・テキサス大が春季トレーニングを3月30日まで自粛

・アーバン大がスプリングゲームの中止を発表
2020年3月12日
2020年3月13日
・ルイジアナ州立大は春季トレーニングの続行を決定

・Big Tenカンファレンスが全スポーツの春学期の活動中止を表明(フットボール含む)

・NCAAが対人のリクルーティング活動を4月中旬まで禁止することを決定

・ジョージア大コーチングスタッフが大学の規則により14日間の自宅隔離を命じられる

・アラバマ大がスプリングゲームの中止を決定

・SECが4月15日まで全スポーツ活動の中止を発表
2020年3月13日
2020年3月14日
・Pac-12カンファレンスが春の全スポーツ活動中止を表明(フットボール含む)
2020年3月14日
2020年3月15日
・NFLドラフトが延期、開催地もラスベガスから移動となる報道が流れる(公式発表は未だ無し)。

・CDC(アメリカ疾病管理予防センター)が今後8週間50人以上が同じ場所に集まる行為を禁止することを推奨することを発表。これに従うことになると全てのアメフト部の春季トレーニングは5月過ぎまで開催できないことに。
2020年3月15日
2020年3月16日
・NFLがドラフトを予定通り4月23日から3日間に渡り行うことを表明。ただし観客を入れずTV放映のみに。

・春季トレーニングを続行していたルイジアナ州立大も練習ならびにスプリングゲームの中止を発表。
2020年3月16日

前回の記事でも紹介したとおり、春のカレッジスポーツの最大の祭典でもあるバスケットボールトーナメント、俗に言う「マーチマッドネス」が中止となった事自体がとんでもないことですが、もしこれがカレッジフットボールシーズン中に起きたとしたら、果たしてCFPタイトルゲームもキャンセルとされていたのか・・・なんて想像してしまいます。

カレッジスポーツに関して言われているのは今回の冬季・春季スポーツ全てが白紙扱いになってしまったことでそれらのスポーツに携わってきた4年生たちは突然最後のシーズンを奪われてしまったことになります。それらのスポーツ(野球、ソフトボール、レスリング、水泳、ラクロス、陸上競技など)の選手は大学でそのキャリアを終えるのがほとんど。にも関わらず最後のシーズンを全うすることすら叶わずにいきなりキャリアに終止符を打たなければならないという大変残酷な事実を受け止めなければならずにいます。

そういった4年生への救済処置としてNCAAは冬季・春季の4年生たちにもう1シーズンのプレー資格を無償で授与することを協議しているらしいです。それらの4年生が皆就職せずにもう1年大学に残ってスポーツを続けるとは考えられませんが、そういった選手たちが大学院に進学した先でもう1年分プレーすることは考えられます。選手がプレーを続行するにしろしないにしろ、そういった可能性を残してくれるならばそれはNCAAの大英断だといえそうです。

いずれにしても今回のコロナウィルスの拡散はスポーツ界だけでなく本当に様々な場面に暗い影を落としています。一刻も早くこの大流行が収まり普段の生活を取り戻すことが出来ることを切に願います。

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