前回の記事では今起きているコロナウイルスのカレッジスポーツ、特にカレッジフットボール界に及ぼしている影響をお話しました。現在まで活動が制限されている状況や2020年度シーズンが開催される可能性などに触れました。結論から言うとまだまだ予断を許さないということに落ち着くわけですが、もっと突き詰めていくとこのコロナ禍がカレッジスポーツ、しいては大学運営にまで深く関わってくることが見えてきます。
基本的にコロナとの戦いは長期戦となりそうですし、ましてや特効薬やワクチンも開発途中であることからしてまだまだ先は見えません。おそらく私達の普段の生活もこれまでとは違った「ノーマル」が普段になっていくのかなと思います。
当然世間は日々の生活、そしてこの先の未来の設計がどうなるのかということが最も気になるところであり、スポーツのようなエンタメは二の次という風潮があることは否めません。もちろんプロ選手はスポーツを通してお金をもらっているわけで、そういった人たちにとってスポーツ活動が再開されるかどうかは死活問題なわけです。
しかし一方でカレッジフットボールに代表されるようなカレッジスポーツはと言うと、アマチュアスポーツであることからすれば、たとえ来るシーズンが延期されたとしても天地がひっくり返るようなことではない・・・と普通なら考えられるかも知れません。「危ないなら延期したらいいんじゃないの?」と単純に思う方も少なくないでしょう。
しかし。ことアメリカの大学スポーツ、特にアメフト、男子バスケ、女子バスケに関して言えば別。その規模をすればむしろプロスポーツと同じような扱いを受けたとしてもおかしくはありません。それは認知度とか規模だけでなく、それぞれの大学の運営や存続がいかに上に挙げたメジャースポーツに依存しているかという現状があるからなのです。
資金源としてのカレッジフットボール
このサイトでも度々紹介してきましたが、カレッジフットボールはアマチュアスポーツであるにも関わらずものすごいお金が動いています。年収が億単位の監督、巨大なスタジアムの維持費、チームの遠征費、それら全てに関わる人達への人件費、リクルーティング費・・・大御所チームに慣ればなるほど経費はかさんでいく訳ですが、当然それにはそれなりのキックバックがあるわけで、シーズンチケットを含むゲームチケットのセールス、グッズの売上、TV放映権、肖像権、さらには所属するカンファレンス(リーグ)からの分配金、カレッジフットボールプレーオフ(CFP)に出場できた際に手に入る報酬など、その額は本当に大学スポーツなのか?というような規模なのです。
全ての大学においてこのような規模でお金が動いているというわけではありませんが、多かれ少なかれどの大学も似たようなビジネスモデルでフットボール活動から金銭的利益を得ているはずです。様々な経路で莫大な利益を挙げることができるカレッジフットボールは大学にとっては重要な金づるなわけです。
コロナ禍による金銭的ダメージ
となれば来る2020年度シーズンが開催されるかどうかは大学の運営において最重要課題といっても過言ではないのです。仮に完全にフットボールシーズンがキャンセルとなり期待されていた収入がゼロになってしまったとしたら、多くの大学の体育局長は体育局(アスレチックス/Athletics)の運営が立ち行かなくなるばかりか、大学の運営にも多大なる影響を及ぼしかねないと危惧しています。
例えばアイオワ州立大の体育局長であるジェイミー・ポラード氏はもし2020年度シーズンのフットボールシーズンがなくなれば「氷河期が訪れるのと同じだ」と言っています。昨年のアイオワ州立大の運営資金8700万ドル(約90億円)のうち1200万ドルはフットボール部のチケットセールスからのものであり、大学自体がNCAAや彼らが所属するBig 12カンファレンスから分配される3400万ドルはフットボール関連のものだったのです。これらの収入が全て止まったとすれば経営危機に陥ると言っても言い過ぎではありません。
またフロリダ大の体育局長であるスコット・ストリクリン氏は「今はまだ現状を維持できているが、もしこれが今年秋まで長引きフットボールがキャンセルになれば大学の体育局運営の基盤を揺るがすことになる」と危惧しています。フロリダ大の体育局の収入の85%がフットボール部関連であることを考えれば頷ける話です。
同じフロリダ州にあるセントラルフロリダ大のダニー・ホワイト体育局長も「もし秋にフットボールが行われなければ我々に何が起きるか想像もつかない」と嘆いています。彼らは最近スタジアムの改修工事を行ったため、その返済金をフットボールからの収入に頼っているからです。
フロリダ州ばかりを取り上げますが、フロリダ州立大のデヴィッド・コバーン氏に至っては「神よお助けあれ(God help us)」とまさに神だより。なんと言ってもフロリダ州立大は昨年シーズン中に契約中ながらウィリー・タガート(Willie Taggart、現フロリダアトランティック大)監督を解雇し、違約金1800万ドル(1ドル100円計算で約18億円)を支払った上に新監督であるマイク・ノーヴェル(Mike Norvell)氏と年収約440万ドル(約4億5千万円)の契約を結んだばかりなのです。
NCAAとしても減収は免れないでしょう。現に2019年から2020年の総支出額は4億7500万ドル(約480億円)の損失という計算が出ています。これは2019年の7月から2020年の6月までの数字であり、コロナ禍で影響を受けたのは主に過去2〜3ヶ月の間のみにも関わらずです。ここまでの損失が出たというのは男子バスケットボールの全米選手権「マーチマッドネス」が中止に追い込まれたためであり、主にテレビ放映権から得る収入はNCAAの総収入の75%にも及ぶということです。
NCAAの収入は基本的に各大学やカンファレンスに分配される仕組みになっており、NCAAの収入減は当然分配金の減少を意味するわけで、2019年度にNCAAが分配した総額が6億1100万ドル(約611億円)が3億8000万ドル(約380億円)にまで減ることが予想されています。
コロナ禍による余波
このように既にコロナ禍によって金銭的なダメージは出てきています。つい先日ですがMAC(ミッドアメリカンカンファレンス)に所属する中堅のアクロン大は経費削減のために収入が見込めない(Non-revenue)スポーツである男子クロスカントリー部、女子テニス部、男子ゴルフ部を廃部にすることを決定しました。またNCAA2部ではありますが、フロリダ工科大は既に財政難のためにアメフト部を廃部することに決めました。NCAA1部の上位カンファレンス群であるFBS(フットボールボウルサブディビジョン)ではアメフト部が廃部に追い込まれることは無いでしょうが、1部でも下位組織であるFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)に所属するチームの中には規模が小さいところならば部がカットされるところがあっても不思議ではありません。
また上に挙げたアクロン大が所属するMACは来季のシーズンが開催されるという前提の上でホームチームが試合前日にホテルに宿泊することを禁止にしたり、遠征に参加できる選手の上限を76人から70人に減らす新しいルールを決めました。リーグ内でこのルールを統一することで公平性を保ちつつ各大学の経費削減を実現するための決定です。
このようにコロナの影響で男子バスケットボールシーズンがキャンセルされたことによる収入減を受けて、来季のフットボールシーズンにも少なからず変化は起き始めており、これはこれからももっと続いていくことでしょう。NCAAは春のスポーツ(主に男女バスケットボール)がなくなってしまったことによる財政難にあっている大学へ補助するために総額2億2500万ドル(約225億円)の特別支給金を6月に配る予定だそうですが、これにばかり頼るわけにはいきません。少なくとも2020年度シーズンをどう乗り切るかが大きな鍵となってきます。
またスケジュールに関しても大幅な調整を強いられることになるかも知れません。たとえ各大学のキャンパスが開放され授業が再開し、カレッジスポーツ開催のメドがたったとしても、何かしらのコロナ対策が取られることは目に見えています。たとえば三密状態を回避するために密室状態下に一度に集められる人の数が制限されればそれはチームミーティングやロッカールーム、そして移動時の飛行機やバスをどうするかという問題も出てきます。もし人口密度を減らすためにバスの台数を増やそうとするならばそこでまた出費も出てきます。ひょっとしたら遠征試合(アウェーゲーム)に関しても近場のチームとしか対戦できないとかいうルールが各カンファレンスで発生するかも知れません。
既に議論に湧いている中にはシーズンを前倒しにして感謝祭前には全てを終わらせようという動きもあります。感謝祭(サンクスギビング)は11月の第3木曜日ですが、ちょうどこの頃はインフルエンザの季節であり、この時期にコロナウイルスの第2波とかち合うことを避けるためだと言われています。そうなれば必然的に試合数を減らさなければなりませんし、プレシーズンのトレーニング開始がいつ許可されるかによってもおそらく状況は変わってくるでしょう。
個人的には8月29日にアイルランドで開催予定のノートルダム大と海軍士官学校(ネイビー)の試合がどうなるのかも気になります。今の所スケジュール変更は無いようですが、現時点でアイルランドは国外からの渡航者に14日間の隔離を強制しており、これが8月の時点でも変わらなかった場合は最低でも8月15日くらいまでには両チームはアイルランド入りして置かなければならないことになり、しかもその2週間の間のトレーニングをどうするんだ?という疑問も湧いてきます。
またたとえ開催できたとしても観客を動員することができるのかとかいう問題も残すことになり、どう考えてみてもこのゲームがアイルランドで開催されることを想像することができません・・・。
2020年度シーズン開催はあるのか?
莫大な資金源となるカレッジスポーツ、特にカレッジフットボールが開催されるかどうかが大学にとって死活問題であることはある程度おわかりいただいたかと思います。その度合は強豪・名門になればなるほど大きいですが、そうでない中堅レベルの大学でも放映権で得られる利益、さらには強豪校に呼ばれて試合することで手に入れることのできる利益(つまりカップケーキになること)も手に入らないとなればダメージは大なはずです。
ですから大学側としては単にフットボールをプレーするために今シーズン開催にこぎつけたいだけではなく、資金繰り的にいってカレッジフットボールが開催されなければヤバいというレベルなわけです。当然大学自身や所属するカンファレンスの方針、更には政府の方針などで開催は無理という結論に至ることも考えられますが、とくにカレッジフットボールからの収入に頼らざるを得ないような大学にとってシーズンを迎えられるかどうかは一大事なんですね。
たとえばクレムソン大のダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督は4月の上旬にこんなことを言っていました。
Dabo Swinney says Americans have stormed the beaches of Normandy, put man on the moon and created an iPhone. Says this is the greatest country in the history of the universe. Has no doubt football will play, says he’s excited to see Death Valley rocking.
— Grace Raynor (@gmraynor) April 3, 2020
「アメリカ人がノルマンディーに上陸し、人類の月面着陸を実現させ、iPhoneを世に生み出したことからも分かるように、アメリカという国はこの世で最も偉大な国なのです。だから私は(アメリカがこのコロナ禍を乗り越えて)カレッジフットボールが開催されると信じていますし、デスバレー(クレムソン大の本拠地のあだ名)が大勢の観客で埋まることが楽しみです。」
とこう宣ったわけですが、今でこそ少しずつ回復の兆しが見え隠れしているとは言え、発言当時はまだまだ今後どうなるかわからないような状態でしたから、このスウィニー監督の発言は批判を呼びました。
また前回の記事でも紹介したオクラホマ州立大のマイク・ガンディ(Mike Gundy)監督の「5月1日までに選手を連れも戻す」発言。これもまた批判を呼び結局ガンディ監督は謝罪することになったのですが、実はこの発言にはもう少し続きがありました。というのも彼はこうも言っていたのです。
「選手たちは18歳から22歳位の健康な若者たちです。彼らはウイルスにも十分に対抗できるでしょう。もしそうであれば彼らはフットボール活動を継続すべきです。なぜならオクラホマ州を回すためにはお金がいるからです。」
つまりオクラホマ州を潤すためにはオクラホマ州立大(やオクラホマ大)のフットボール活動は不可欠であり、そのためならば一刻も早くカレッジフットボールを再開させるべきだという類の発言をしたのです。
たしかにプロフットボールチームが存在しないオクラホマ州においてオクラホマ州立大やオクラホマ大のフットボールはスポーツエンタメ的に重要な位置を占めており、彼らがもたらす経済効果も莫大なものなのでしょう。それに依存するビジネスも存在することでしょうから、彼らのフットボール活動が多くの人々の生活に間接的にでも影響を与えるという点では決して間違ってはいないのです。が、この時期に言うべきコメントではなかったということですね。意図は違ったとしても「選手の安全性に不安があったとしても経済のために彼らにフットボール活動をさせるべきだ」という風に聞こえてしまったからです。
スウィニー監督とガンディ監督のこの「失言」はコロナ禍真っ只中(現在もそうなのですが)での発言であり、タイミング的にどうなんだ?という感じは否めませんでしたが、あれからさらに1ヶ月が経ちその間感染者や死者の数が増えたとはいえ今の所その勢いが緩やかになってきたことは事実で、そのせいか2020年度シーズン開催が可能なのではないかという楽観的な見方も出ています。その中には普通に楽観視しているものもあれば、最初に挙げたような理由から開催してもらわなければ困るという意味を含めたコメントも見られるようになりました。
最近行われた調査によるとこの状況下でテコ入れがあるとしても(例えば開催時期を遅らせたり試合数を減らしたりすること)2020年度シーズンは開催されると答えた体育局長が99%にものぼったそうです。これが実際の情勢を見た上での見地なのか、はたまた希望的観測なのかは定かではありませんが・・・。
一方で例えばアリゾナ大の大学長であるロバート・ロビンズ氏は現状から「現状を見るとこの秋にカレッジフットボールが開催されるとは想像し難い」と発言していますし、特に大学のトップレベルの人達は体育局長よりも若干懐疑的な意見を持っている人もまだまだいるようです。
また現場の人間の間でも例えばペンシルバニア州立大のジェームス・フランクリン(James Franklin)監督のように「我々に決定権はない。政治家ではなく科学者たちの意見を聞き入れそれに基づいて指導者たちが最終的に安全だと判断したときに戻ってくるべきだ」という慎重論を唱えている人物もいます。おそらく全米の間でも熱狂的なスポーツファンでない国民ならば安全でもないのに無理にスポーツを再開させるなんて馬鹿げているというのが一般論だとおもいます。
実際のところ大学キャンパスに学生たちが戻ってこれるようにならなければスポーツが再開することはありえないことで、それは1ヶ月ほど前に米副大統領のマイク・ペンス(Mike Pence)氏がカレッジフットボールプレーオフのコミッショナーらと会談し、大学の授業がキャンパスで再開されない限りフットボールを含むカレッジスポーツの開催はありえないという意見で一致しています。
ですから前回の記事でも紹介したようにカリフォルニア州立大系列の大学が次の秋学期は引き続き学生をキャンパスには連れ戻さずリモート授業で乗り切るという発表したことは重大なニュースなのです。つまりこのまま行くとカリフォルニア州立大系列の秋スポーツは開催することは出来ないということになり、FBSレベルではフレズノ州立大、サンディエゴ州立大、サンノゼ州立大の3チームが試合を組めなくなる可能性が高まったのです。
またアメリカのホワイトハウスでコロナ対策の陣頭指揮を執っているアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)医師も「選手らへの安全が確保できないのであればスポーツイベント再開を急ぐべきではない」という警鐘を鳴らしています。
つまり様々な思惑でなんとしても開催にこぎつけたい多くの大学の体育局長(ないしは大学自体)と、より慎重な考えを持つ世間一般の声や政府自治体の声が存在し、いずれはこの論調が真正面ならぶつかる時期が来ることが予想されます。
今後の展開
個人的に言うと何だかんだ言って多少かたちが変わったとしても2020年度シーズンのカレッジフットボールは開催されるのではないかと予想しています。いちファンとしてカレッジフットボールが開催されないという状況を想像できないということもありますが、試合をするということだけならば無観客でも出来ないことはないだろうと思うからです。
これまで述べてきたようにカレッジフットボールの開催は大学にとってはライフラインであり、たとえ無観客となりチケット売上が減ったとしてもテレビ放映権からの収益は期待できるでしょうからやってやれないことは無いはずです。ただそれもこれも連邦政府がロックダウンを解除し大学生がキャンパスに戻ってくるという前提での話であり、カリフォルニア州立大系列のようにキャンパスを閉鎖するとなった場合には少なくともそこに所属しているチームが開幕日を迎えるのは難しくなります。
ただ秋学期までに生徒をキャンパスに引き戻し通常通りの授業を行う予定であることを決定した大学も既にあります。オクラホマ大、オレゴン大、テキサスA&M大、テキサス工科大、ノートルダム大、アラバマ大、ノースカロライナ大などがその一例です。おそらくこのような大学はよほどのことがない限り今後増えていくことでしょうからあとは生徒たちがいつ戻ってこれるのかということが次のステップになるのかなと思います。
もっともカリフォルニア州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、マサチューセッツ州などまだまだ予断を許さない地域はあるわけで、そのエリアにキャンパスを構えるチームにとってはまだいつキャンパスに大学生が戻ってくるか分からないというのも現状です。また戻ってこれてもその時期が他の地域のチームよりもずれ込む可能性も大いに考えられます。
そうなると早くからトレーニングを再開させられるチームとの差が出てしまい、これは不公平になるのではないかという声もあります。
カレッジフットボール界で多くの強豪校が所属するサウスイースタンカンファレンス(SEC)では今週中に大学の学長たちが6月1日からフットボール選手をキャンパスに連れ戻すかどうかの投票を行うそうです。現在SEC以外の「パワー5」カンファレンスも最低今月末までのロックダウン下にありますが、6月1日から再開させるかどうかという議論にはまだ至っておらず、もしSECだけ6月1日から選手のトレーニングをキャンパスで許すとなると自ずと公平性に対する不満が他のカンファレンスから沸き起こることは目に見えています。
オクラホマ大のリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督はこの状況下で6月1日に選手をキャンパスに呼び戻すというアイデアを「今まで耳にしてきたことの中でもっとも馬鹿げた話の一つだ」として暗にSECの動向を批判しています。彼は当初から開幕に関しては楽観視していた人物の一人であり、「場所がないなら駐車場ででも試合をする」とまで話していたこともあり、その彼にこう言わしめていることからもカンファレンス間で統一された動きがないことに苛立ちを見せているのでしょう。
一方Big Tenカンファレンスは6月7日に所属大学の学長たちによる投票が行われ2020年度シーズンを開催するかどうかが問われる予定だそうです。こちらにも注目が集まりそうです。
NCAAのプレジデントであるマーク・エマート(Mark Emmert)氏はNCAAはカレッジスポーツがコロナ禍から復帰できるタイミングをそれぞれの大学や自治体に委ねるという発言を残しています。総合的に見ると地域的に比較的楽観的なカンファレンス、コロナの影響が残るエリア周辺に位置するカンファレンス、またフットボールの収益に依存している大学を多く含むカンファレンスや、学業や研究に重きをおく大学が所属するカンファレンス、そして最終的な決定権をもつ大学長の思想や政治的な立ち位置によってばらつきが生まれそうだということです。
またそれはどの地域・カンファレンス・大学がどれだけカレッジフットボールと持ちつ持たれつでやってきたのかを知るユニークな機会を与えてくれたことにも繋がっています。シーズン開始となればチームが再始動すべき時期は刻一刻と迫っています。果たして2020年度シーズンはどうなるのか・・・。