現在開幕前から首位を独走中なのが昨年のディフェンディングチャンピオンであるクレムソン大。シーズン序盤でテキサスA&M大を難なく倒したことにより、今後のスケジュールを考えるとアトランティックコーストカンファレンス(ACC)を制しカレッジフットボールプレーオフ(CFP)に出場するのも造作ないことだと言われています。
そんな中、ACC内での競争レベルが下がったためクレムソン大はこれまで他の大御所チームと比べと楽な相手としか戦ってきていない、つまりスケジュールが他のチームよりも容易であるという声も聞こえてきます。
しかしあるリポートによると過去3年間(2016年から2018年)でクレムソン大は他のどのチームと比べても遜色ないくらいトップ25チームとの試合を数多くこなしてきているというデータがあります。
そしてそのトップ25チームとの対戦成績は過去3年間で実に14勝1敗。2位のアラバマ大が14勝3敗ですから、サウスイースタンカンファレンス(SEC)チームのほうが厳しいスケジュールをこなしているという意見をある意味覆すデータということになります。
You ask and I deliver:
Swinney (14-1) is 9-0 in regular-season games last 3 years vs. teams finishing in final AP Top 25 and 5-1 in ACC title games/CFP games.
Saban (14-3) is 8-1 in regular-season games and 6-2 in SEC title games/CFP games. https://t.co/BqOvWW9ziM
— Chris Low (@ClowESPN) July 13, 2019
今年1月に行われたCFPナショナルタイトルゲームでのアラバマ大との試合は抜かしたとして(2019年なので)、クレムソン大が過去3年間唯一敗戦したトップ25チームというのは2017年度に対戦したCFPセミファイナルゲームのシュガーボウルでのアラバマ大。この年アラバマ大はそのままナショナルタイトルを獲得することになるのですが、その3年間だけでもダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督率いるクレムソン大はニック・セイバン(Nick Saban)監督率いるアラバマ大を2度も倒していることになります(2016年度と2018年度のCFPタイトルゲーム)。
またレギュラーシーズンだけで見るとクレムソン大はその3年間で何と9勝無敗。そして14勝のうち6勝はトップ10チームからもぎ取ったもの。つまりACCの競争率が落ちたとは言え、クレムソン大のチーム力はそれに関係なくここ3年間は全米でもトップレベルであるということが伺えます。
ただ彼らに全く土が付かなかったわけではなく、2016年度はピッツバーグ大、2017年度はシラキュース大にそれぞれまさかの敗戦を喫したという事実も残っています。その2チームはランカーでもなんでもないチームでしたから、ひょっとしたらクレムソン大の鬼門はランクチームではなくむしろランクされていないチームからの不意打ちなのかもしれません。